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半家の沈下橋、左が自分

前夜は、天神橋商店街で行われたウエルカムパーティに参加。
会場まで宿泊先の「新ロイヤルホテル四万十」から歩いて2,3分。
食べ物や飲み物が豊富に用意されていて、ビールを片手にレースの健闘を誓っているシーンが多く見られました。

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ウェルカムパーティの様子

太鼓演奏や阿波踊りなどが披露され、レース気分も盛り上がります。
食べ過ぎては、ホテルの夕食が摂れなくなってしまいます。
早々とホテルに帰り、バイキングの夕食を済ませ眠りに就きました。

夜中に強い雨が降っていました。
ベッドから起きると、真っ先にカーテンを開けました。
ウルトラが雨では気分が滅入ってしまいます。
幸いなことによい天気になりそうです。

午前3時、早い朝食を済まします。
宿泊者のほとんどが大会の関係者。
夫婦やカップルで泊まっているランナーが目立ちます。
自分もその一人。
 
スタート会場になっている蕨岡中学校へは、ホテルの前に直通バスが来ます。
バスで20分ほど奥に入ったところがスタート地点。
霧のため、星空が見られないのが残念です。
前回、7年前に来たときには、オリオン座がきれいに輝いていました。

06simant2午前5時半、松明の灯りに照らされて、1000人のランナーが一斉にスタート。
松明の灯りが途切れると、道路脇に並べられたロウソクの灯りが足下を照らします。
等間隔で並べられた灯りは、幻想的です。
写真はスタート前(蕨岡中学校)

100kmの長丁場は、何が起こるか分かりません。
気負わず完走を第一の目標に、前へ前へと足をすすめます。
前も後ろも、右にも左にもランナーが走っています。
道路は舗装されたところが多く、前回の時と比べて随分と整備された感じです。

10kmも走ると、回りはすっかり明るくなりました。
左には小さな川。
水は澄みきれいです。
ところどころで、沿道の人が声援をおくってくれています。
四万十の一番の魅力は、自然の織りなす美しさと、この声援。

じわりじわりと勾配が増し、ペースも少しずつ落ちてきました。
スタート当初は、km6分15秒。
それが6分半くらいに落ちています。
21km過ぎまでは、高低差600mの山登り、16kmあたりからきつくなってきます。
過去2回の大会では、19km辺りで歩きましたが、今回はペースを落とし気味なので歩くことはありません。

上りきると給水所。
給水で一息入れて、下りに入ります。
だるかった足が蘇ったように快調です。
飛ばしすぎては、その反動が必ず後になってきます。抑えて、抑えて…。
32kmくらいまでは、右に左に適度にカーブし、自然の中に身体を任せて走る気持ちの良いコースです。

民家が見えて視界が広がってきました。
四万十の悠然とした流れが眼下に入ってきます。
広い大きな昭和大橋を渡ってからは、四万十川を左に見てのコースです。
40km過ぎから弱点の腰痛が出てきました。
すでに4時間以上も走っています。
致命的な痛さではなく、適度に歩きを入れて走ります。

42.195kmのフルマラソンの表示ポイントを4時間20分台で通過。
しばらく行ったところで、60kmの部の会場アナウンスが聞こえてきました。

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60kmの部、合流地点、半家の沈下橋手前の給水所(右)

60kmの部は10時スタート、100kmとの合流地点は、その時間より早く通過しました。
2,3kmは60kmの先頭ランナーより先に行く計算です。

陽が上がり暑くなってきました。
腰に付けた帽子を外して庇を後ろにして被ります。
50kmを過ぎると、半家の沈下橋。
四万十の景観は、どこも美しいのですが、特にこのポイントは印象的で絵のような光景です。
前方、横の下ではカメラマンがレンズを向けて、盛んにシャッターを押し続けています。

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半家の沈下橋を渡るランナー、この橋を往復します

ここはかっこよく写してほしいところ。
橋を往復すると急な上り坂です。無理せず歩きます。
力のあるランナーは、ゆっくりですが、歩かずに上っています。

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54km地点から続く厳しい上り坂

上り切って下りは再び走り。
もうまもなくで、62km地点のカヌー館に到着です。
応援バスの人たちのポイント地点です。
 
沈下橋を往復しカヌー館を目指します。
橋を渡りきるとカヌー館のエイドステーション。
スタート地点で預けた荷物を、ボランティアさんが差し出してくれます。

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62km地点のカヌー館エイド

06simant21着替えや予備のシューズを入れていましたが、着替えはせず、おにぎりや飲み物でお腹を満たします。
右足薬指と小指にマメができています。
なんとかなるでしょう。15分くらい小休憩をして走り出します。

残りは38km。「どれくらいでゴールができるだろうか」。
頭の中で計算します。
身体は疲労感でいっぱいですが、ここまでこの時間で来れば、歩き走りで充分時間内ゴールは可能です。
楽しんでゴールを目指そう。

前半の長い上りと50km過ぎのきつい上りはクリアしました。
あとは川に沿って、緩やかに下っていくだけ。
四万十の後半は、走りやすい下りです。

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後半は四万十川に沿って下り

70km手前には、岩間の沈下橋。
沈下橋は四万十の名物ですが、コース上で沈下橋を渡るのは、先の半家とこの岩間の2ヶ所だけ。
途中で何カ所か沈下橋を見ることができます。

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岩間の沈下橋

青空が広がり、四万十の美しさを一層際だたせています。
気温は25度を超えています。
カラリとしている分、身体にかかる負担は少ないのですが、給水所で頭から氷水をかけてもらうと、「気持ちがいい」。

60~80kmくらいまでは、残り距離が多く、なかなか先が見えません。
歩いていると、「ゼッケン2132番、○○さん、頑張って!!」と、厚い声援が飛んできました。
咄嗟に「ありがとう」の言葉を返します。
四万十の声援は、ひとり一人のランナーに優しい。

残り4kmを切りました。
まだ明るさは十分に残っていますが、すでにサーチライトの明かりが点けられています。
「あと、少し」の声援。
明るいうちには、なんとかゴールできそう。

06simant13残り2kmを切りました。最後の上りが立ちはだかります。
歩きながら手を振って沿道の声援に応えます。
上りが下りに転じると、栄光のゴールまでは下り。ゴール会場の中村高校の校舎も見えてきました。

アナウンスの声。校舎の手前ではカネの音。
右と左の両サイドから一斉に紙吹雪が舞いました。
紙吹雪が全身を包ます。
校舎を回れば、目の前にゴールテープ。
ゴールするランナーのゼッケン番号と名前がアナウンスされています。

拍手のなかテープを切ってゴール。
完走メダルが首に掛けられ、アイシング用の氷を受け取りました。
氷を両足に当てると、気持ちのいい感触と完走したうれしさがこみ上げてきました。

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ゴール写真は別人です

タイムは12時間7分10秒。
ゴールをしてから、「もう少し頑張っておけば、11時間台だったのに。」とホンネが顔を出しました。
2006.10.15 / Top↑