鈴鹿の名峰・鎌ヶ岳に登ってきました。
鈴鹿の中では、もっともアルペン的な山容を誇る山で、空に突き上がるようなその姿は、麓から容易に見つけることができます。
水沢峠から鎌尾根を通り、岳峠から鎌ヶ岳の山頂に立ち、下山はカズラ谷コースで下りました。

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宮妻峡に向かう途中で、鎌尾根の稜線と鎌ヶ岳を見る

行程
5:40宮妻峡キャンプ場駐車場(標高350m)5:47ー6:18水沢峠(すいざわとうげ)登山口ー7:18水沢峠(標高850m・朝食軽食)7:24ー7:47水沢岳(宮越山・標高1.029m)7:49ー(鎌尾根)ー9:17岳峠(だけとうげ・標高1.090m)ー9:30鎌ヶ岳(標高1.161m・食事休憩)9:47ー9:57岳峠ー(カズラ谷)ー10:59カズラ谷登山口ー11:04宮妻峡キャンプ場駐車場 距離約9.1km 所要時間(休憩時間含む)5時間17分 累計高度(+)約1.045m

ルート



早朝3時45分自宅を出発。
西名阪、東名阪(鈴鹿ICまで)道路を通って、約2時間で宮妻峡キャンプ場駐車場に着きました。
2台ほど先着の車が止まっていました。

支度を整え、ゆるやかな林道を登っていきます。

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宮妻峡キャンプ場駐車場の案内板、林道を登る

林道を登っていくと、最初に入道ヶ岳の登山口が左に、さらにカズラ谷から登る鎌ヶ岳の登山口が左に見えてきます。
水沢峠登山口から登っていくので、ここは直進して林道をすすみます。
カズラ谷登山口の前、道を挟んで数台分の駐車スペースが有り、ここにも1台車が止まっていました。

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入道ヶ岳登山口とカズラ谷経由鎌ヶ岳登山口、下りはここへ出ます

林道をすすむと、車止めの大きなゲートがありました。
落石注意の文字、ゲートの横を通り、登っていきます。

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車両止めの大きなゲート

早朝の木漏れ日が林道を照らします。
左手には、青空に緑の山が映えて見えます。
いい天気です。早く出て正解でした。

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木漏れ日の林道、空がくっきり

林道脇の右に小さな祠があります。
一礼をして安全を祈ります。

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林道脇の祠

何やら古い道標。
文字が消えかけていますが、よく見ると不動の滝と書かれていました。
左下へ道が続いていて、ここから行けるようです。

林道で思いがけない動物に出合いました。
タヌキでした。
近づくと、慌てて、山の斜面を駆け上がっていきました。
逃げ足速い。

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不動の滝の道標、林道のタヌキさん、何してるんでしょう

駐車場から30分余りで、水沢岳の登山口に着きました。
ここから山道となり、傾斜の急な道を登って行きます。

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水沢岳登山口、右に登っていく

左に沢を見ながら登ります。
沢を何度か渡ります。

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沢沿いの道をすすむ、きれいに石垣が組まれたところもある

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左は谷になって落ち込んでいます

道標、テープ、石にマーキングが付けられていて、確かめながら登っていきます。

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水のない沢を横切る

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マーキング、テープ、道標がある

場所によっては、木の根っこや岩を掴みながら登らなければならないところもありました。

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木や根っこを掴む、右の写真はきれいに掘り起こした中に木が一本、植栽でしょうか

大きな岩のところを通ります。
この辺り、かなりの傾斜。
左の岩に沿って、登りましたが、この先でルートを見失いました。

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左の岩に沿って登る

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フタリシズカのようだが、花穂は一つ、ヒトリシズカ?
  
尾根にも近く、そのまま急坂をよじ登るようにして、すすみました。
足元がよくすべり、余分なエネルギーを使う羽目になってしまいました。

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登ってきたところを振り返る

足元が安定したところで振り返ると、眼下に伊勢湾の眺め。
いい景色です。

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振り返ると伊勢湾、町並みは四日市の市街地

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登ってきた谷筋を振り返る

尾根道に辿り着くと、そこは水沢峠よりも南の位置で、峠より高いところでした。
尾根道を下って水沢峠。
右に、下から登ってくる道があります。
どこで間違えたんだろう。

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水沢峠

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宮妻峡から登ってくる道、ちゃんとした道がある

峠に着くと、先着の男性が一人おられました。
地元、津からやってきた人でした。
「こんなよい天気になるのなら、アルプスでも行けばよかった」と話していました。

ここで、相方さんに作ってもらったおにぎりで軽い朝食にしました。
これから目指す鎌ヶ岳に向かって、縦走です。
まずは、水沢岳。

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峠から水沢岳へ続く登り

雑木の中、急な道が続きます。
ゆっくりとしか、すすめません。
花崗岩の風化した道は、よく滑ります。
急で滑りやすいところがあり、注意してすすみます。

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花崗岩が風化して滑りやすい

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滑りやすいので、木につかまりながら登る、馬の背の登り

雑木林を抜け出ると、馬の背。きれいな景色が広がっていました。
緑の山並み、感激です。

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馬の背から見る絶景、南側

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天気もよくて最高

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東側の眺望

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足を踏み外さないように

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入道ヶ岳、あの山にも登ってみたい

水沢岳が目の前に見えています。
林の中を登ると、水沢岳です。

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水沢岳は目の前

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この坂を登り切ると、水沢岳

水沢岳は、小さな広場のような感じです。
三頭三角点もあります。

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水沢岳(宮越山)山頂

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山頂を別角度から、登ってきた方向を見ています

水沢岳からしばらく歩きやすい道が続きます。
ブナのきれいな並木、いい雰囲気。

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新緑の気持ちの良い道

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ブナが出迎えてくれる

ブナの林を過ぎると、風化した花崗岩の岩場にやってきます。
「キノコ岩」と呼ばれ、キノコがたくさん生えているように見えます。
前方遠くには、鎌ヶ岳が槍のように立っています。

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この辺りから見る鎌ヶ岳は、実にかっこいい

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ユニークな光景のキノコ岩

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キノコ岩と鎌ヶ岳

キノコ岩は、左の灌木帯に沿って下りました。

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キノコ岩、下る途中で鎌尾根、鎌ヶ岳を見る

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下ったところで、キノコ岩を見上げる

キノコ岩を過ぎると、また、しばらく歩きやすい道が続きます。
この縦走路は、変化に富み、いろいろと楽しませてくれます。

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歩きやすい道になる

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右側が崩壊した横を通る

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崩壊地と鎌ヶ岳

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樹林帯を抜ける

歩きやすい樹林帯を過ぎると、前方に鎌尾根の姿が堂々と現れ、いよいよ核心の鎌尾根歩きです。

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前方に鎌尾根が迫る、その奥には鎌ヶ岳、右に紅くあるのはドウダンツツジ

この辺りから、ドウダンツツジやシャクナゲが目立つようになります。
ドウダンツツジは、下の方では、すでに散った後。標高が高いところでは、まだ、咲いています。
西尾根分岐を過ぎると、鎌尾根の始まり。

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西尾根分岐

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ロープは進入禁止、ここは左に下る

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荒々しい岩肌を横目に見て急坂を下る、シャクナゲが多い

急坂を下ると、前に立ちはだかる大きな岩。
衝立岩です。
左に巻くように表示がされています。

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衝立岩、左に巻いて下る

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衝立岩の左をすすむ

下ると、今度は急な岩場の登り。

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三点確保で登る

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急な岩場、足場を確かめながら

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鎖も設置されている

急な岩場を登り切ると、絶景が待っています。

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南側を見る、奥に入道ヶ岳

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西側を見る、雨乞岳が見える

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歩いてきた道を振り返る

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ずっと見ていても飽きない景色

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岩場のコアジサイ

急な岩場の登り下りを繰り返します。
タフなコースですが、周りの景色が、癒やしてくれます。

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岩場の細い道

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鎌尾根の途中にある標識

気が抜けない岩尾根ですが、間にホッとするようなところもあります。
ちょっと一息入れて、目に入る光景を、味わいます。

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ホッとするような道

すすむに連れ、鎌ヶ岳が近くに迫ってきます。
ゴツゴツした岩肌が、はっきりと見え、その姿に圧倒されそう。

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鎌ヶ岳が迫ってくる

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滑りやすいザレ場を越える

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立ち止まって景色を堪能する

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この辺り、滑りやすい。ルート注意

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道標、マーカーを確かめる

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何度も見たくなる景色

ザレ場を過ぎ、雑木の中へ入ってきます。
ツツジが咲いていました。
にっこり微笑んでいるよう。

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ツツジに励まされる

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こちらは紅いツツジ

ドウダンも目立ってきます。
山では、赤い花が、ひと際目立ちます。

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緑の中に紅いドウダンが映える

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きれいです

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ぐ〜んと迫る鎌ヶ岳

笹に覆われた道が、右に落ち込むように延びています。
急坂を慎重に下ります。

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笹の茂る急坂を下る

急坂を下ると、左の崖に鎖が設置されている場所を通ります。
カニの横ばいと言うのだそうですが、鎖に頼るほどではありません。

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カニの横ばい

カニの横ばいを過ぎて下ると、岳峠です。

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左に下る

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岩に沿って下る

鎌ヶ岳の山頂はもう目の前。
ここから最後の急な岩場を登っていきます。

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各ルートの分岐点になる岳峠

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山頂まで、急坂が続く

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急な岩場を登る

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岩場の登りで鎌尾根を振り返る

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あと一踏ん張りで山頂

ふうふう息を切らしながら、山頂に着きました。
南北に細長い山頂です。
10人近くの人が、先着で休憩中。
山頂にあるお社にお参りして、南側に広がる景色を眺めながら、ちょっと早目のお昼御飯。

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山頂のお社

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山頂北側の標識、右奥に入道ヶ岳

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山頂から見る南側の景観、歩いてきた鎌尾根が続いている

休憩している間にも、次から次へと、ハイカーさんが登ってきます。
今日は土曜日、天気もよし。
さすがに、人気のある山です。

でも、まだ10時にもなっていないのに、早朝のきれいな青空が雲のかかる白っぽい景色に変わってきています。
食事の後、北側の景色も確かめて、山頂を後にしました。

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山頂から見る北側方向のパノラマ(画像クリックで拡大)

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山頂から北側を見る。奥に御在所岳

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伊藤冠峰(菰野町出身)の碑がある

岳峠まで同じルートを下ります。
当然のことながら、急坂の下りで、注意して下ります。

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岳峠へ下る

岳峠で、左に折れ、カズラ谷ルートを下ります。

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岳峠からカズラ谷ルートに入る、こちらも急坂

急な上、滑りやすい。
谷ルートとは言え、尾根道のような感じです。

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V字のような道

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いろいろあって変化はあるが、歩きにくい

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雲母峰分岐、宮妻峡は右に下る

すべりに注意していましたが、落ち葉の積もったところで、見事に滑りました。

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スリップ注意の看板

下山中も、登ってくる人に多く出合いました。
20人近くはいたと思います。
こちらのルートだと、駐車場から2時間余りで、山頂に立つことができます。

右側に滝が見えてきます。
雨が少なく、水量は少なめ。
左側には、堰堤もあり、人工の滝が流れ落ちています。

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カズラ滝が右に

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堰堤の滝、滝を過ぎると道は平坦になる

滝を見て、渡渉し、カズラ谷に沿ってすすむと、登山口。

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カズラ谷登山口、行きは前の林道を右に直進した

林道へ出て、5分ほどで駐車場です。
駐車場へ戻ってみると、30台ほどの車が止まっていました。

なかなかタフなコースでした。
水沢峠から変化のある縦走路、その縦走路から見る美しい景観、空に突き出た鎌ヶ岳。
急な岩場を何度も登り下り、しんどい思いをしただけに喜び、感激もひとしおでした。
紅葉の時期では、また違った素晴らしい景観が見られると思います。

これで、鈴鹿セブンは御在所岳、雨乞岳、藤原岳、鎌ヶ岳の4つの山に登りました。
残る3つ(入道ヶ岳、竜ヶ岳、釈迦岳)も、登ってみようと思っています。

2017.06.17 / Top↑