和歌山県古座にある嶽ノ森山(だけのもりやま)に登ってきました。
古座川の流域に威容を見せる岩峰の一つで、標高は376mながら、急坂、鎖場ありで、なかなかに面白い山です。
関西百名山にもなっています。

行程
JR串本駅10:30〜(コミュニティバス)〜10:59相瀬橋(あいせばし)登山口11:05ー11:42雄岳・雌岳の鞍部ー11:46雌岳途中のピーク11:56ー12:08雄岳12:25ー13:25登山口ー13:35道の駅・一枚岩「鹿鳴館」15:00ー一枚岩バス停15:38〜(コミュニティバス)〜16:05JR串本駅 距離約3.2km 所要時間(休憩含む)2時間30分 累計高度(+)約383m


コース


新宮駅9時25分発の普通列車に乗り、古座駅に10時16分到着。
駅構内の観光案内所で、バス停と時間を確認して、コミュニティバス(古座川ふるさとバス)を待ちました。

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JR古座駅

「黄色のバスが来ます」ということでしたが、7人乗りのワゴン車でした。
途中で、2人の方が乗ってきました。
一枚岩で降りる予定が、運転手さんが気を利かせてくれて、相瀬橋登山口のところで降ろしてくれました。
バス代は均一の300円。

登山口は、古座川にかかる相瀬橋の向かいにあります。
道路をはさんで休憩所があり、古座川の景色が眺められるようになっています。
桜は、かなり散っていました。

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登山口向かいの休憩所

登山口の左側に、少しのスペースがあり、ここに「嶽ノ森・峯の山案内図」があります。
坂道を少し上って、左の登山道に入っていきます。

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登山口の案内板、右の上り道が登山道

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山道の登山道に入ります

そこそこの傾斜のある登山道です。

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少し登ると、相瀬橋、向かいの休憩所が見えてくる

右に左に折れながら、登っていくと、正面に大きな岩塊が見えてきます。
これは、雌岳の屹立した岩壁で、近づくに連れ、その迫力に圧倒されます。

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ジグザグに登っていく

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巨大な岩塊

道標があり、導かれるようにして登っていきます。
岩壁の横を通り、すすむと、急登となります。

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分かりやすい道標

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巨大な岩壁の横をすすむ

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ここから先、急登に

ロープの助けを借りないと、登れないほどの傾斜です。

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ロープを使って登る

一旦、傾斜は緩みます。

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岩の上に木が生える

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この辺りは歩きやすいが…

緩やかなところは少しだけ、今度は岩の混じる急登。

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急登の始まり

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岩の間に咲くスミレを見て、一息入れます

ここにもロープが設置されていて、ここでも、ロープの助けを借りました。

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ここを登っていく

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ロープの助けを借りる

辿り着いたところが雄岳と雌岳の鞍部で、ここから急登を右に登っていくと、雌岳へ行くことができます。

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鞍部に到達

鞍部から雌岳へ向かいます。
また、ロープ場の急登です。

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鞍部から雌岳のとりつき

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ロープと岩を掴んで登る

雌岳手前のピークに着きました。
最初は、ここが雌岳と思いました。
しかし、ここをはさんで、そり立つような大きな峰が二つ。
二つの峰を見ることができ、眺めのよいところなので、ここで休憩をとりました。

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雄岳と雌岳の間にあるピーク

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ミツバツツジが咲く


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ピークから見る雄岳

ここから見る雌岳の岩壁は、垂直に切り立ち、とても登れそうもない感じを受けます。
(なぜか写真を撮っていない)
ここから両方の峰を見比べると、雌岳の方が雄々しく見えます。

持っていたガイド地図には、雄岳、雌岳の表示ではなく、上ノ峰と下ノ峰と記されています。
そんなことも作用してか、雌岳に登るつもりが、ここで鞍部へ引き返してしまいました。

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ピークから雌岳に向かう道

雄岳と雌岳を間違えるなんて、とんでもない勘違いです。
ピークから一度は雌岳へ向かっていたのに、引き返すなんて。

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ピークから鞍部へ引き返す

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鞍部から雄岳へ向かう

雄岳への登りも、きつい傾斜です。
こちらにも、ロープがあります。

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傾斜のきつい雄岳の登り

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ロープがある

きつい登りをクリアすると、雄岳です。
嶽ノ森山の最高点だけあって、眺めは一級品。
とても、標高376mの山とは、思えません。
景色を存分に堪能しました。

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東側、正面に雌岳(画像クリックで拡大)

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南側、低山ながら眺めは一級品(画像クリックで拡大)

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北側、遠くまで連なる山々(画像クリックで拡大)

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上のパノラマの右側です(雅俗クリックで拡大)

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正面に雌岳

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雌岳アップ、岩が人面に見え「巌の巨人」と呼ばれる

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登ってきた雌岳の登山道方向を見る、手前に祠

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山頂に石の祠がある

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枯れ木が印象的

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松の間から遠くの山を見る

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上の写真の右手

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西側、下山はこちらから下ります

山頂でヒカゲツツジも、見ることができました。
ヒカゲツツジのことはガイド本には、載っていませんでした。
予想をしていなかっただけに、感激。
山は来てみないと、分からないです。

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山頂のヒカゲツツジ

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平地ではあまり見ることがありません

勘違いしたことや、雄岳での印象が強かったこともあり、もう一度、雌岳の方へ引き返す気持ちが失せてしまいました。
時間はたっぷりとあるのに…。
雄岳から雌岳とは、反対側に下っていきます。

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下り口のヒカゲツツジと眼下に見る古座川

急な下りで、鎖やロープが設置されています。

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鎖を補助にして下る

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下から見る

登りより下りの方が、恐怖感を伴います。
慎重に足を運び、下ります。

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ロープ場の下り

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下から見る

ロープ場を過ぎると、変則の十字路。
まっすぐすすむと、峰の山方向。
左に下ると、登ってきた一枚岩への下り。

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変則十字路

予定している登山口へ通じる道が、しばらく分からず、行ったり来たり。
下山道は、峰の山と一枚岩分岐の少し手前にありました。
だから、変則十字路なんだ。
妙なところで、感心してしまいました。

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十字路付近で咲いていたヤブツバキ

ザレ気味の細い溝のようになった道を下ります。
急坂ですべり要注意。

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油断しているとズルリ

ザレ場を過ぎると、大きな看板のあるところへやってきます。

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看板のある曲がり角、下ってきた方を見ています。写真では左に下る

ここで、右折して下るのですが、直進して、またミス。
途中で気付き、引き返して正規のルートに戻りました。
今日は、どうかしている。

荒れ気味の道を下ると、沢へ下る道となり、ロープの助けを借りながら、ナメトコ岩に出ます。

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間伐された杉の枝木が散乱する中を下る

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沢筋を下る

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ロープのある急な下り

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下って下から見る

ここからは、岩につけられた窪んだところを選び、下ります。
誰が足の運びに合わせて、窪みを作ってくれたのか分かりませんが、これがなかったら危険です。
それでも、滑りそうで、濡れていないところを選びながら慎重に下りました。

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ここを下る

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ステップが刻まれている

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ステップを辿り下る

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雨天時はより要注意

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逆方向から見ると、窪みになったステップがよく分かる

ここを過ぎると、犬鳴の谷と言われる谷に沿う道となります。
道が狭く滑り落ちそうなところには、鎖があります。

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右は切れ落ちている

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滑り落ちそうなところには、鎖が設置されている

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樹林から嶽ノ森山を見る

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下り道で振り返る

雑木の林から植林の道に変わってくると、登山口近くにある工場から出る騒音が大きくなり、登山口に出ます。

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登山口近くの工場

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舗装道に出る

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舗装道から見る登山口

舗装道に出て右折し、古座川沿いの広い道に出て、左折。
後は、きれいな古座川、一枚岩の景色を眺めながら、川沿いの広い歩道をすすむだけです。

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古座川、一枚岩(左)を見てすすむ、道の駅が見える

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一枚岩の向かいに、道の駅がある

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一枚岩は、高さ100m、幅500mの大岩壁

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川向かいに遊歩道が通る

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桜はもう終わり

下山は、13時30分。
駅行きのバスは、一枚岩15時38分です。
待ち時間が、約2時間ありました。

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一枚岩バス停、バスは午後一本だけ、逃すと悲惨です

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バス停から嶽ノ森山を見る

時間が来るまで、バス停先にある道の駅で休憩。

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バス停を通り越したところにある道の駅・一枚岩 鹿鳴館さん

メニューには郷土料理「うずみ膳」というのがあり、これをオーダーしましたが、売り切れでした。
定食とコーヒーで、待たせていただきました。

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トンカツ定食です

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レストランから、右前方に相瀬橋を見る

標高はわずか376m、歩いた総距離約3.2km。
それなのに、劇坂、鎖場あり、景色も抜群。
山歩きの楽しさを味わうことができました。
山は高さだけではないことを、改めて納得させてくれるいい山でした。

難点は、奈良から電車、バスを利用すると、一泊は必要なことと、コミュニティバスも、午前の運行は月・水・金の古座駅10時30分発の一本だけです。

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古座駅ホーム、2泊3日のひとり旅も、これで終わり

今回、青春18切符を利用しての山行き。
古座駅16時26分に乗って、我が家へ帰ったときには、22時半を回っていました。
2018.04.02 / Top↑