山歩きの教室で、弘法大師が歩いた道Part④を歩いてきました。
予定では、大峯山系の行者還岳でしたが、先日の台風21号のため、登山口までの道が交通止め。
急遽、変更。
しかし、今日歩いた道も、数え切れないほどの倒木や枝葉が散乱し、台風の凄まじさを改めて感じさせる山歩きとなりました。
行程
橿原神宮前駅8:00〜(バス・道の駅黒滝で小休憩)〜9:30五色谷林道9:31ー9:39林道終点(登山口)9:43ー10:33天狗倉山(標高1061m)10:39ー11:46高城山(標高1111m、昼食休憩)12:10ー13:01林道出合13:06ー(林道歩き)ー13:45矢ハヅ峠13:54ー15:21乗鞍岳(標高993.4m)15:28ー15:54天辻峠15:55〜(バス・道の駅大塔で小休憩)〜17:10橿原神宮前駅 距離約10.9km、所要時間(休憩含む)6時間23分、累計高度(+)約997m(ー)約854m
橿原神宮前を出発し、バスは一度、道の駅・黒滝で小休憩。
国道309号線を天川・川合で県道53号線を右に。
沢原で五色谷へと続く林道に入ります。
林道はマイクロバスが、やっと一台通れるほどの狭い道。
荒れた路上には、枝木が散乱し、上からは垂れ下る木。
そんな道をバスは慎重に上っていきます。
乗用車でも困難な道なのに、運転手さんのハンドルさばきにつくづく感心させられます。
登山口は、林道終点ですが、路肩が崩れ、バスの通行に危険が伴うため、途中で降り歩き開始。
スタート地点は、林道終点に近いところでした。
林道途中で降りる。運転手さんのハンドルさばきは、プロの技
林道の通行を妨げる大きな倒木は、チェーンソーで切り落とされ、処理されています。
右には、五色谷の沢水が、流れています。
大きな木は、切り落とされている
10分足らずで林道終点。
入口右の斜面は崩れ落ちています。
林道終点、崩れ落ちている斜面
大きくえぐりとられている
準備体操をして左の山道へ。
左に巻くように登っていきます。
沢を横切り、左に登っていく
ススキがたくさん。秋ですねぇ。
心地よい風が吹いてきます。
ススキが伸び放題
結構、急な登りです。
登っていくと、視界が開け、大峯山系の山々が見えます。
トレイル道から見る大峰の山。左奥・稲村ヶ岳、右奥に尖った山は行者還岳
稲村ヶ岳を見る
左に見えていた大峯の山を背にして登っていくと、尾根道との出合。
ザレ気味の道を登る
澄んだ空高く、松が伸びる
防御ネットの横を通り過ぎると、尾根までもうすぐ
尾根道出合
出合から振り返る
出合で小休憩。
ここから尾根道に入り、左にすすみます。
出合から大峯方向を眺める
傾斜のきつい道をすすみます。
尾根道をすすむ
樹林帯に入り、急坂を登ると、今日の最初の山・天狗倉山です。
樹林帯に入る
アップダウンを繰り返しながら上がっていく
KOBO TRAILのテープがある
天狗倉山
展望の効かない山頂です。
小休憩して、尾根伝いにすすみます。
急坂です。すべりに注意して、慎重に下ります。
天狗倉山から下る
この辺りは平坦で楽な道だが、これから先、また、急坂が待っている
弘法大師の道のプレートが立つ
倒木が目立ちます。
山頂部より、鞍部になっているところの方が、酷いように感じます。
風の通り道だからでしょうか。
大きな木でも、いとも簡単に倒れている
植林と自然林が交錯するトレイル道
縦に裂けている
落葉広葉樹の道をすすむ
ヤマジノホトトギスを、ひとつだけ見つけました。
小さくて、見過ごしてしまいそう。
カラフルなキノコも見ました。
足下にヤマジノホトトギス
目をひくキノコ
登山口から山頂まで標高差は400mくらい。なのにアップダウンの繰り返しで、結構、きつい。
しかも、直登が多い道です。
急坂を登り、高城山に到着。
標高1111m、今日の最高峰で、三角点があります。
高城山、樹木に囲まれ眺望はない
三角点があり、十数人でいっぱいになるほどのスペース
わずかな隙間から見える山
昼食休憩をとった後、急坂を下ります。
高城山から下る
倒木が道を塞ぎ、土砂が崩れ落ちています。
数え切れないほどの倒木。
倒れていない樹木でも、根元の土がえぐりとられ、今度、強風が吹くと、倒れるのではないかと思うほど。
倒木が道を遮る
高城山から林道に下ります。その間には、いくつかのアップダウン。
地盤が固いのか、根は意外に浅い
尾根道から、金剛、葛城、二上、生駒山へと続く山並みが見えます。
視界の効かない尾根道なだけに、遠くの景色が見えると、開放的な気分になります。
遠くに金剛から生駒に続く山並み
直登の道はきつい
林道(川股天辻線)に下る
林道に出たところで、振り返る
林道から登山口(右側)を見る
林道を西にゆるやかに上っていきます。
林道から歩いてきた山並みを振り返る
林道から金剛、生駒方向を見る
登り下りの連続だった道が、平坦な歩きに変わります。
歩き易い道ですが、単調な感じは否めません。
40分ほど林道を歩きました。
ひらすら林道を歩く
頭上は秋の空
林道を通る車は、一台もなし
照りつける太陽。まだ、暑さが残る
林道 川股天辻線の注意書き
倒木の下を通る
林道から見る左側(南)の景色
林道を通ったため、武士ヶ峰はスルー。
矢ハヅ峠で、再び、山道に入ります。
矢ハヅ峠でひと休み
矢ハヅ峠から見る景色(バックは金剛山、手前は五条の町)
山道に入ると、また、急坂です。
林道から分かれ、山道に入る
きつい登り
随所にKOBO TRAILのテープ
折れた枝木が散乱する
再び、林道に出ました。
林道へ下る
林道からきた道を振り返る
林道を横切り、トレイル道をすすみます。
しばらくは、林道に並行した道です。
林道を横切り、トレイル道をすすむ
トレイル道から見る南側の景色
しばらく林道に沿った道
林道が見えなくなると、正面に二つのピークが見えてきます。
今日、最後の山、乗鞍岳。どっちかな。
正面にピークが見える
ピークに行き着く前に、下って、登り。
傾斜のきつい下り
荒れている
その先に、急登が待っていました。
ロープが張られています。
ここだけは、ロープの助けを借りました。
今日、一番の急登、ロープがないと登るのが困難なほどの坂です。
登り切ったところが、乗鞍岳かと思いましたが、違いました。
二つ見えていたピークの一つ目でした。
ここから下って、また、登りです。
ピークでひと息入れて、向かいます。
近くに赤や黄色のキノコが、顔を覗かせていました。
乗鞍岳手前のピーク
きれいなキノコだが、恐い毒があるんでしょうね
鮮やかな黄色
タワになった部分は、風が激しく、大きな被害が出ていました。
くぐり抜けるにも、ひと苦労。
倒木の下をくぐる
跨いですすむ
ここも跨いで
障害物だらけの道をクリアして、ようやく乗鞍岳に到着。
ここも眺望はなし。
三角点のある乗鞍岳
ここからは下るだけ。
急坂、滑りやすいところがあり、気は抜けません。
乗鞍岳から下る
急で滑りやすい道を、手も使い下る
下って前方が明るくなってくると、天辻峠です。
登山口で、バスが待っていました。
ケガなく、無事山歩きフィニッシュ。
下ったところが、天辻峠
天辻峠の登山口
登山口を振り返る
降り続いていた雨が止み、天候に恵まれた山歩きになりました。
林道を除き、アップダウンの連続で、タフなコース。
真夏だと相当、体力を消耗しそうです。
随所で台風による被害が大きく、その凄まじさには驚きます。
今秋の山歩きは、低山でも事前の下調べは必須です。