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台風のため通行止めになっていた滝坂の道が、やっと通れるようになりました。
通れるのは、奈良公園側から奥山ドライブウェイまでで、それから先、地獄谷石窟仏から石切峠までの道は、未だに未開通となっています。

今回は、10月に断念した芳山(ほやま)を入れて、奥山を周回するように、相方さんと歩いてきました。

行程
近鉄奈良駅9:53ー10:38親ろく地蔵尊ー10:59寝仏ー11:00夕日観音ー11:10朝日観音ー11:20首切地蔵ー11:33奥山ドライブウェイ出合ー11:43石切峠ー11:46峠の茶屋ー11:51八住神社ー12:02役行者像ー12:37芳山南峰(標高520m)ー12:46芳山北峰(標高518m・昼食休憩)13:08ー13:14二尊石仏13:18ー14:58鶯の滝15:00ー15:34若草山(標高342m)15:44ー16:37近鉄奈良駅 距離約18.3km、所要時間(休憩含む)6時間44分、累計高度(+)約781m(ー)約776m



近鉄奈良駅から東向商店街に入り、その中ほどを左折。
スロープ状の道を上っていきます。

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近鉄奈良駅、行基菩薩像の前から歩き開始

興福寺へ上る途中に、綿菓子のお店があり、店頭にクリスマスの飾り付けがしてありました。
もうすぐ、クリスマスです。
その前に、奈良は春日若宮おん祭です。

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雪だるまの飾り付け

興福寺の境内を通って、春日大社へ向かうのが、いつものコース。
紅葉の時期が終わって、観光客の姿は、ちらほら見かけるだけ。
静かな奈良の雰囲気を味わいながら歩きます。

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興福寺五重塔を見てすすむ

公園内の巨木や旧奈良県物産陳列所の歴史ある建物が目に入ります。

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巨木のムクロジの中から竹が伸びる

春日大社の参道は、おん祭の準備がされていました。

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砂が敷かれ、おん祭の準備が整った参道

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おん祭のポスター、メインは17日の「お渡り式」

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参道で、おん祭準備中の場面に出会いました

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灯籠の間から鹿さん出迎え

たくさんの灯籠が並ぶ参道を通り、若宮神社から歴史の道を抜けて、滝坂の道へ向かいます。

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巨木と灯籠が並ぶ

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観光客、参拝客はまばら

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若宮神社前の大楠

若宮十五社巡りをしている姿も見ました。
春日大社の東にある「夫婦大国社」は、日本で唯一、夫婦の大黒さまを祀るお社で、恋愛のパワースポット。
ハートの絵馬がたくさん吊り下げられていました。
「水占(みずうら)」もできます。

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夫婦大国社の絵馬

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水占、願いを込めて

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多くの末社が並ぶ

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「歴史の道」案内板

春日奥山遊歩道から分かれ、滝坂の道に向かっていくと、親ろく地蔵尊に出会います。
ここを過ぎて、民家が見えなくなると、滝坂の道入口です。

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親ろく地蔵尊、安全祈願して先へ

2ヶ月前に、ガードされていた封鎖は、解かれています。

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滝坂の道に入る

石畳に落葉が積もる道をすすみます。
石垣の上には、灯籠の台だけ残っています。

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昔は、たくさんの人が行き交った道の名残

途中、左に妙見堂の分岐を見ますが、ここはずっと前から通行止めです。
寝仏、夕日観音を見て、適度の傾斜の道を上っていきます。

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寝仏さま

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夕日観音は、滝坂の道から見上げる位置にある

通行は確保できていますが、周りを見ると、やはり荒れています。

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崩壊したところは、パイプでガードされている

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斜面を見ると、悲惨な状況

細い川に沿う道は、小さな滝がいくつかあり、赤目四十八滝の雰囲気と似たところがあります。

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大きな岩の横を通り、橋を渡る

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小さな滝

朝日観音を過ぎると、道は緩やかになり、杉の巨木に出会えば、東屋のある首切地蔵です。

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朝日観音

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ゆるやかになった道をすすむ

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杉の巨木

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根元には、小さな石に描かれた仏さま。誰かが置いたのでしょうね

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注意していないと、見過ごしてしまいます

東屋で高齢男性お二人と出会いました。
「今日、出会ったのは、あんたたちが初めてや」。
滝坂の道に入って、一人の男性と出会いましたが、まったく閑散とした道です。
あいさつをして、先へすすみました。

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首切地蔵さま

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通り越して、東屋、首切地蔵を振り返る

地獄谷新池の右から奥山ドライブウェイへと出ます。

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新池への短い上り

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紅葉が終わった後の新池

地獄谷石窟仏から石切峠のルートは通れないため、奥山ドライブウェイに出たところで左折し、しばらくドライブウェイを若草山の方向へ歩きます。
ほどなくして、柳生・石切峠の分岐。

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ドライブウェイを右折して、柳生・石切峠方向へ

舗装路の歩きやすい道をすすむと、石切峠で、その先に峠の茶屋があります。

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地獄谷石仏・首切地蔵方面は、完全シャットアウト

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道標はあるが、通れない

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峠の茶屋、閉まっていました

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椿のような山茶花

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山茶花を入れて峠の茶屋

峠の茶屋を過ぎ、集落に入るところに、公衆トイレ(右側)があります。
事前の調べで、この向かいの神社(八柱神社)から山道に入ると記憶しています。
石段を上って、道を探します。

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立派な公衆トイレがある

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八柱神社(八王子神社)の石段を上る

お社の前で、はて、どこかな?
右側の荒れた道しか見えません。
他に道は、なさそうなので、ここからとりつきます。

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社の右から登る

荒れた道で大丈夫かな?と、思いながら登っていくと、フェンス沿いになんとか歩けそうです。
しかし、すぐに道は不明瞭となり、それから先は、荒れ放題。

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フェンス沿いをすすむが…

とにかく尾根をめざして登ります。
前方に灯籠が見えました。
あそこまで行けば、多分、道が…と思って、そこに到達すると、道はなく、石像がありました。

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灯籠があり、その先には石像らしきもの

台座の字はイマイチよく分かりませんが、役行者さんのようでした。
事前調べでは、この役行者像に触れた記述は皆無。

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役行者像

他の人とは、まったく別の知らないところを歩いています。
それにしても、だれが、こんなところへ建てたのでしょうか。

尾根らしきところへ出てきたので、そのまま荒れた山を、GPSで確認しながらすすみます。

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GPSを頼りに荒れた山をすすむ

大乗…の文字が読める石標や、若草山らしきところが望める場所もありましたが、まったく登山道とはかけ離れています。

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大乗の文字が書かれた石標

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若草山かな?

小ピークで行き止まりとなり、左下には、舗装道が見えています。
先ほど通った峠の茶屋へ行く道です。

下ると、テープのある登山道に出ました。
どうやら、石切峠の先で、登山口があったようです。

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登山道に出る

すすむと、山友会さんの小さな道標もあります。
分かりやすい道で、歩きやすく快適な道です。
先ほどまでのサバイバルのような道は、ちょっとした冒険気分でした。

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小さいが道標がある

快適になった道を軽快にすすむと、大乗院御陵山の古い石標がありました。

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大乗院御陵山、芳山に向かう登山道脇にある

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大乗院御陵山

さらに、すすむと、芳山南峰。
芳山は、南と北の二峰になっています。

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プレートがなければ分からない南峰

北峰へは下って登り返します。

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南峰、北峰の間にある道標

南峰から10分ほどで北峰です。
本道から左に少し登ったところに、四等三角点があります。

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北峰山頂

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山頂には大きな石がたくさんある

芳山の主峰ですが、標高520mの南峰より低い標高(518m)です。
座って休憩するのに、ちょうどよい石がいくつもあり、ここで昼食休憩にしました。

北峰からフェンス沿いの道を北へ下ります。
しばらくすすむと、二尊石仏の分岐。
フェンスに、その案内が取り付けられています。

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二尊石仏はフェンスを開閉して下る

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フェンスに付けられた道標

立派な二尊仏です。
二つの仏さまとも、とても柔和で優しいお顔です。

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静かに佇む二尊仏

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すべてを包み込んでくれそう

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気持ちが和んできます

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等身大の大きな仏さま

元の道に引き返し、道を下ると、フェンスの扉。
ここを出て左にすすみます。

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二尊仏から元の道に戻る

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右は、生琉里(ふるさと)方向

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フェンスを出たところで振り返る

樹林から出ると、青空が広がり、周りの景色が明るくなりました。
さらにすすむと、左手にきれいな茶畑が広がります。

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中ノ川・奈良坂方面へすすむ

ここからの眺めは開放的で、生駒山の右後方に六甲山系の山もよく見えます。

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茶畑から見る西側の景色、左奥・生駒山、中央奥に六甲山

さて、ここからどういくか。迷いました。
真っ直ぐすすめば、国道369号線に出て中ノ川ですが、そのルートは、北へ大きく迂回していて、奈良駅へ戻るには、かなりの距離を歩かねばなりません。
すすむ方向は南西です。
しかし、茶畑から通じる道はありません。

ここは、GPSを頼りに茶畑を下ることにしました。
また、サバイバルの道。
ササをかき分けすすむと、樹林に入りました。

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道なきところを、ササをかき分け下る

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頭上は、きれいな青空

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樹林に入り、小さな赤い実に癒やされる

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大蛇が巻き付いているように見える

サルトリイバラの棘もあり、何度か引っかかりました。
まさに、イバラの道。
小さな沢も渡りました。
そうしてやっと、道らしきところへ出ました。

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沢を渡る

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フェンス沿いの道に出る

これで抜けられると思ったのも束の間。
なんと、その先、立入禁止。
入口は、針金で閉じられていました。

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この先、立入禁止。すすめない

仕方なくフェンスに沿うよう歩けそうなところを見つけてすすみます。
しかし、道らしきところへ出るどころか、雑木の荒れた中を突き進んでいるとしか思えません。

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歩けるようなところを見つけてすすむも…

フェンスの向こうには、はっきりとした道があるのに、そこへ入れないとは…。
強引ですが、フェンスを乗り越えさせてもらいました。
その道は、快適そのもの。
奥山の広い遊歩道に出ました。

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広い遊歩道に出たところで、振り返って撮す

立入禁止区間は、わずか200mほど。
その間に、特別危険な箇所は無く、なぜ、立入禁止なのか分かりませんでした。

ここからは、地図にもある整備された遊歩道。
もう、サバイバルのようなところはありません。

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遊歩道に出たところに立つモニュメント

鶯の滝に寄り、奥山ドライブウェイの道を、若草山へ向かいます。

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鶯の滝に下る分岐

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水量は少ないが、きれいな滝

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滝の前にある案内板

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ドライブウェイの道に出る

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ドライブウェイ脇にある石碑

春日奥山の最大の山桜、花山地蔵の背の石仏を見て、通り過ぎると、十八丁休憩舎。
若草山へは、もうすぐです。

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春日奥山・最大の山桜

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花山・地蔵の背

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十八丁休憩舎と石仏(左)

若草山の駐車場には、数台の車が止まっていて、ここで何人かの人に出会いました。
首切地蔵のところで出会った以外、ここまで誰にも会わず。

日が随分と傾き、すっかり薄暮の景色でした。
雲はありましたが、視界は良好で、南は大和三山、奥に大峰の山。
西は金剛から生駒、六甲山、北摂の山。
北は京都愛宕山、比叡山、手前は南山城の山々。

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日が暮れて、鹿もそろそろお休みタイム

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遠く南は大峰の山

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中央左寄りに大和三山

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南西に金剛山

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生駒山と中央奥に六甲山

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南山城の山並み

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中央奥に愛宕山

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若草山山頂、山頂は鶯塚古墳になっている

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鶯塚古墳から山頂展望台(南)を見る

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山頂展望台と金剛・葛城山

山頂で景色を楽しんで、奥山遊歩道を下りました。
冒険するような道を、何度も歩き、予定時間より遅れ、夕食は三条通りのうどん屋さんで食べて帰りました。

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今夜は、三好野さんで、カツ定食のセット
                                                                                                   
芳山は、奈良奥山では、最も高い山ですが、その存在はあまり知られていません。
パンフや案内板にもなく、マイナーな山で、登る人も少なく、登り口もイマイチ、はっきりしません。

今回は、通行止めなどもあり、道なきところを歩きましたが、それはそれで楽しめました。

芳山の道は、登山道に入ってしまえば、はっきりとした道で、軽快に歩けます。
昔の石標や石仏などがあり、歴史が分かる人には、魅力的な山だと思います。
役行者像や二尊石仏に出会い、とても嬉しい気分でした。

芳山から北に下って、フェンスを出てから、奥山遊歩道に続く道は、要検討です。
2018.12.15 / Top↑