大阪府と和歌山県境にまたがる和泉山脈の盟主・和泉葛城山に登ってきました。
和泉葛城山は、標高が900mにも満たないにもかかわらず、ブナの自然林が残り、古くから信仰の山として知られています。

行程
水間鉄道水間観音駅8:48ーバスー9:12蕎原(そぶら)バス停9:15ー9:22塔原(とのはら)コースへの分岐ー9:29そぶら山荘ー9:36渓流園地ー9:37春日橋ー9:46分岐・石の橋ー10:08林道終点10:12ー10:43蕎原・塔原分岐ー10:47山頂(葛城・八大龍王神社、標高858m)10:48ー10:52展望台11:00ー八大龍王神社ー11:08頂上駐車場11:10ー八大龍王神社ー(ブナ林ボードウォーク)ー11:28林道牛滝線出合ー(林道牛滝線)ー11:42二十一丁地蔵ー(地蔵さん登山道)ー12:15林道出合ー渓流渡渉ー12:28錦流の滝ー12:34一の滝(昼食)12:44ー12:47牛滝山大威徳寺12:56ー13:10牛滝温泉いよやかの郷14:15ー(バス)ー14:50南海岸和田駅 距離約9.4km


ルート図(▶をクリックすると歩いたルートを辿ります)

近鉄、南海、水間鉄道と乗り継いで、水間観音駅から8時48分発のコミュニティバスに乗車。
このバスを逃すと、次は10時33分。
遅れるわけにはいきません。
20分余りで、蕎原バス停に到着。
玄関を出てから、2時間半かかっていました。

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蕎原バス停、バスを見送って歩き開始、交差点にある案内、ハコネウツギがきれい

バスは、自分を入れて乗客わずか2人。
もう一人は、地元の人のようでした。
当然、ここから歩き始めるのは自分一人。

交差点に登山口の案内。
蕎原の集落のゆるやかな上り坂を歩いて行きます。
道路脇には、渓流園地・そぶら山荘の大きな看板。
まず、そこをめざします。

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そぶら山荘の方向へ、蕎原の家並みを見てすすみます
 
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途中で、蕎原の集落を振り返ります

歩き始めて5分余りで、塔原登山道に入る分岐点。
民家の家屋に、道標が付けられています。
どちらのコースでも、頂上に行けますが、直進して、木浴林道をすすみます。

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分岐点、左に曲がり、古い民家の細い道を登っていくと、塔原登山道へ繋がります

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分岐点に設置された案内板

誰一人として出会う人はありません。
静かな林道を、ひたすらすすみます。

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舗装された林道をすすむと、そぶら山荘へ

右手に、そぶら山荘の建物が見えてきました。
立派な造りの建物。
喫茶もあって、美味しそうな手作りのパンが食べられそうですが、そのまま素通り。

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ゆっくりと休憩ができそうです

右手には、渓流が流れています。
渓流に架かる休場橋(やすみばはし)を渡ると、渓流園地。
デイキャンプには、格好の場所です。

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やすみばはしと渓流園地(駐車場)

さらにすすむと、春日橋。
橋を渡ると、分岐点。
右へ行くと、五本松峠、ここは左へすすみます。

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春日橋を渡り、道標に沿って左へ

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大きな石碑があります。読もうとしましたが、イマイチよく分からず

しばらくすすむと、車止め。
その横を抜けて、渓流を左に見ながらすすみます。
渓流は、いくつもの小さな滝をつくっています。

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渓流の沿ってすすみます。すすむ毎に傾斜がきつくなってきます

次に見えてくる石の橋を渡って左に。

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石の橋を渡り、左へと登っていきます

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橋を渡りUターンするように登っていきます

回りは、杉の植林帯から自然林へと変わってきます。
この辺りは、大阪府の水源涵養保安林です。
名前の分からない小さな滝を見てすすむと、林道の終点。

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滝のそばに水源涵養保安林の表示、林道終点地点

ここからが山登りという感じです。

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歩いてきた道を振り返ります。傾斜が増し石がゴロゴロ。

少し行くと小さな沢、沢を渡り右に登っていきます。
枝道もありますが、案内板が要所に立てられていて、道に迷うことはありません。

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随所に案内板、小さな沢を越えます。頂上まで1km

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登山らしくなってきました

新緑の自然林が、とても美しくきれい。
よく整備された階段道が続きます。

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整備された階段道

頂上に近づいてくると、ブナの自然林が際立ってきます。
和泉葛城山のブナ林は、この標高では南限にあたるとして、大正12年に国の天然記念物に指定されています。

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近畿自然歩道と、ブナ林保護の案内板

道がなだらかになり、新緑の薫る中を気持ちよくすすみます。
一際目立つ巨木のところには、ボードウォークが作られています。

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自然林が続くやさしい道

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二本のブナの間を通るボードウォーク

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歩いて見てその良さが分かる道、ブナが見事

ここまで人影一人も見ませんでした。
10日前に登った大和葛城山とは対照的。

左遠くから、子どもたちのにぎやかな声が聞こえてきました。
登りはじめてから、初めて聞く人の声。

頂上が近くにきています。
大きなブナのそばを通り、ほどなくして塔原登山道と合流。
ここは、林道牛滝線へ向かう分岐点でもあり、右に見える階段を登れば頂上です。
左下から塔原登山道を登ってくる小学生の姿が見えました。

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斜面に根を張るブナ、塔原登山道と合流

分岐を右に、長い階段を登ります。

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頂上に続く階段

登り切ると、祠が祀られた山頂に到着です。
祠は二つあって、手前(北側)は葛城神社、奥(南側)は八大龍王神社です。
二つの祠の間が、府県境になっています。

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階段の先に、葛城神社(大阪府側)、そばに天然記念物和泉葛城山ぶな林の石標

三角点の位置が分かりませんでした。
近くにいた人に聞いて見ましたが、その人も分からなかったようです。
その代わりに、珍しいことを教えてくれました。

二つの祠の間には府県境があり、葛城神社の石囲いを四角に囲むと、東南の角が和歌山県側にはみ出てしまう。
そのために、東南角だけ斜めに凹ませている。

木の枝で隠れている東南角を確認してみました。
なるほど、ここだけ斜めになっています。
一等三角点は、確認できませんでしたが、貴重な情報を教えてもらい納得です。

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葛城神社の祠、この囲いの東南角は斜め、ここは目に見える府県境

校外活動でやってきた小学生たち続々登ってきて、静かだった山頂がいっぺんに、にぎやかになりました。

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葛城神社と背中合わせになっている和歌山県側の八大龍王神社

子どもたちは、東屋のある休憩広場に直行。
休憩広場へ行く前に、頂上の西にある展望台に行ってみます。

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祠の横から西の展望台へ

円筒型の大きな展望台。
螺旋階段を登って最上階から見る景色は、見応え充分。
前方に見えるのは、関空。
和歌山県側を見ると、長い山並みが続いています。

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展望台、右の写真は東屋のある広場から見た展望台

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展望台からの眺め、前方に関空が見えます

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展望台からの眺め、和歌山県側の山並み

展望台で景色を眺めていると、一組の熟年高齢者さんが上がってきました。
車でやってきたようでした。
和泉葛城山は、紀泉高原スカイラインが通っていて、車で楽に登ることができます。

展望台から八大龍王神社まで戻り、東屋のある広場へ。
ここまで車で来ることができます。
売店もありますが、シャッターは閉まったまま。

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頂上広場

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東屋からは、和歌山県側の景色を眺めることができます

下山は、再度、神社の横を通り、階段を下って林道牛滝線のルートに出ます。
参道の階段脇には、多くの耐寒登山の記念碑が立てられています。
夏山登山の記念碑はないのかな…?。

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八大龍王神社の鳥居、参道脇の記念碑

葛城神社の階段を下っていると、遅れた子どもたちが、まだ、続いて登ってくるところでした。
「もう少し、ガンバッて」と、声をかけます。
子どもたちにとっては、きっと良い経験になります。

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あと少し

石段を下ったところで、右に曲がり、林道牛滝線へとすすみます。

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神社の石段を下りて、右にブナ林の中をすすみます

大きなブナの木がいくつも。
長い木製の歩道、ブナの観察デッキも作られています。

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青空に映えるブナ

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長い木製の遊歩道、滑りやすいので注意

ブナの林を抜けると、林道牛滝線出合。
頂上広場とこの林道は通じていて、ショートカットすることができます。

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林道との出合、頂上広場に通じます


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林道を二十一丁地蔵まで下ります。ここから1.5km

林道を駆け登ってくるトレイルランナーさんを何人も見ました。
みな、ノンストップで走っています。
その姿に刺激を受けて、二十一丁地蔵まで、ジョグで下りました。
下りですから楽です。

下っていくと、右に小さなお地蔵さま。
ここを左に曲がり、お地蔵さん登山道に入ります。

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二十一丁地蔵、横をトレイルランナーさんが走り抜けて行きます

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お地蔵さん登山道口

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お地蔵さん登山道

麓の大威徳寺から山頂まで三十一丁あって、お地蔵さまは一丁毎に立っています。
ひとつ一つのお地蔵さまの表情は、みな違い、見て下っていくと、気に入ったお地蔵さまに出合います。

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お地蔵さまが見守る道

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傾斜はかなり急

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みな違うお顔

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下ってきた道を振り返ります

お地蔵さん登山道は、途中、林道に出て、今度は牛滝園地渓流歩道へと続きます。

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林道出合(丁石道登り口)

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お地蔵さん登山道(丁石登り口)から歩道を少し下って、右に牛滝園地渓流歩道へ

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近くにあるルート案内図

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牛滝園地下り口にあるお地蔵さま

急階段を下っていくと、牛滝川です。

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下って牛滝川
足元に気をつけて、川を渡ります。
ここからは、渓流と滝のオンパレード。
見応えのある景色が続きます。

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牛滝川を慎重に渡り、川に沿って下ります

最初に目に飛び込んでくるのは、錦流の滝。
直ぐ目の前に迫って見えます。

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錦流の滝(落差7.8m)

吊り橋を渡って見えてくるのは、一の滝、二の滝、三の滝。
二の滝、三の滝は、少し離れていますが、一の滝は近くまで寄ってみることができます。

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勢いよく流れる渓流を見て、吊り橋を渡ります
 
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三段になった滝、左から一の滝(落差10m)、二の滝(落差5 m)、三の滝(落差10m)

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渓流に沿って遊歩道が続く、右は一の滝

一の滝の前で、昼食にしました。
他に誰もいません。
お地蔵さん登山道でも、人に出会いませんでした。
滝を独り占めにして、ゆっくりとおにぎりをいただきます。

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一の滝

一の滝を少し下ると、大威徳寺の境内です。
山道はここで終了。
広い境内、ここでも人影なし。

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大威徳寺、山歩きの終始点です。右は本堂

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室町時代建立の多宝塔(国の重要文化財に指定されています)

モミジの新緑が美しく、紅葉の時期に来てみたいところです。
天台宗のお寺で、本尊は大威徳明王。
境内には、名前に縁のある牛が鎮座しています。

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モミジの境内、鐘楼と多宝塔

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大威徳明王は水牛に乗っています。その象徴の牛

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手前のお地蔵さまは、ぐちききお地蔵さま

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山門

大威徳寺の山門を出て少し下ると、牛滝山のバス停です。

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境内入り口にある牛滝山ハイキング案内、右は牛滝山バス停

150521izumi100時刻表を見ると、次の便まで1時間以上も待たなければなりません。
その先にある牛滝温泉いよやかの郷まで歩きました。
ここに来ると、平日なのに、お客さんいっぱい。

日帰り温泉入浴もできます。
予想していたほど、汗はかいてなく、お茶だけにしました。

歩き初めて、ここまで休憩を含めて約4時間。
 静かな山歩きを、楽しむことができました。
山頂付近のブナ林、牛滝川の渓流と滝は、一見の価値あり。
紅葉シーズンの大威徳寺も良さそうです。(左の写真はいよやかの郷)

2015.05.21 / Top↑
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