弘法大師が、高野山を開山して以来、信仰の道とされてきた「高野山町石道(ちょういしみち)」を歩いてきました。
伊都橋本青少年団体連絡協議会の主催です。

町石道は、弘法大師さんが開山のおり、木製の卒塔婆を建てて道しるべとした道で、鎌倉時代に朽ちた木製の代わりに20年の歳月をかけて、石造りの五輪塔形の町石が建てられたと言われています。
町石は麓の慈尊院から高野山上の壇上伽藍・根本大塔まで1町(109m)毎に、180もの数があります。


南海難波7時24分発の橋本行きに乗り、乗り換え九度山駅に8時29分着。
歩きの起点は、この九度山駅。
九度山町役場で受付を済ませ、高野山まで約20kmの道のりです。

行程
南海九度山駅8:29ー8:40九度山町役場(受付)8:48ー9:06慈尊院・丹生官省符神社9:11ー9:34展望台9:40ー10:20六本杉10:21ー10:34古峠ー10:40二ツ鳥居10:41ー11:24笠木峠ー11:54矢立(昼食休憩)12:15ー12:50展望休憩所12:51ー13:35大門ー13:48根本大塔・壇上伽藍(ゴール)ー金剛峯寺15:08ー(バス)ー高野山駅ー(ケーブル)ー極楽橋ー(電車)ー南海難波駅 距離約20.2km 


ルート図(▶をクリックすると歩いたルートを辿ります)


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満員電車のほぼ9割の乗客がハイカー、九度山駅から町役場まで行き、受付

ナンバーの入ったチェックカードをデイパックに付け、出発です。
しばらくは国道370号線を西にすすみ、丹生橋東詰の交差点を左に渡り、慈尊院へと向かいます。
道は細くなり、民家の間を抜けると、慈尊院です。

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国道を西進し、慈尊院の表示に沿ってすすみます

立派な山門をくぐると、右に赤い多宝塔、正面に長い階段が見えます。

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慈尊院山門

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多宝塔を右に見て、石段を登ります

本堂は、左手。
丹生官生符神社本殿に続く長い階段を登ります。
階段途中にある鳥居の手前、右に町石道最初の180町石が建っています。

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左本堂、階段途中に最初の180町石、写真が小さく見えにくいです

階段を登った正面に神社の本殿。
本殿の右には、世界遺産・丹生官生符神社・高野町石道登山口。
左には、祝・高野山開創1200年の垂れ幕。

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正面に本殿、まず本殿に安全祈願

安全祈願をして、本殿右横から町石道へ入っていきます。
少し下ると、179町石。
ここからジワリと登りが始まります。

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分かりやすい道標、右は179町石

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世界遺産になっている町石道、舗装はされているものの狭い道

道脇には、ホタルブクロの白い花。
群生して競うように咲いています。
ビワの実が、道を遮るように垂れ下がっていました。

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ここかしこにホタルブクロ

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黄色くなってたら食べてしまいそう、近くに立てられていた案内板、まだウォーミングアップ程度の距離

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案内板の高低表

右手に池が見えてきました。
高架になっているのは、新池橋。
山の上には、赤い鉄塔、その方向に向かっていきます。

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新池橋の後方には、雨引山と赤い鉄塔

新緑の竹林の中を通ります。
真っ直ぐのびた竹を見ると、気持ちまで素直になります。

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172町石と竹林

ヤマユリが一輪だけ咲いていました。
傾斜がきつくなってきます。
高度を増してくると、眼下には見事な視界。

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柿の木畑の先には、新池橋が右隅に見えています(右の写真)

急な傾斜を登っていくと、その途中に展望台の道標。
50m入ったところに整備された展望台があります。

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展望台へ立ち寄り

雲がかかっていますが、良い眺め。

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南方向(正面高野山駅方向、左奥高く見えるのは楊柳山)

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東方向(鉄塔の右側が九度山の町、中央を流れるのは紀ノ川、天気が良いと紀ノ川後方に高見山が見える)

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北方向(右奥に雲に隠れた金剛山、紀見峠をはさみ左に三石山、さらに岩湧山へと続く)

しばし、涼しい風にあたり、先へとすすみます。
元の道へ戻り、赤い鉄塔の方向へ上がっていきます。
柿の木畑が続く道、足元にはヒルガオの花。

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赤い鉄塔を右に見て、柿の果樹園を見ながらすすむと、慈尊院2km、大門17kmの道標

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道脇のヒルガオ、右の花は?

慈尊院2kmの道標。
ふうふう喘ぎながら登ってきて、まだ2km。
道標のそばで、一人のハイカーさんが、座り込んでいました。
「この道標を見て、力がぬけてしもうた。まだ2kmしか来てへん」。

前半、このあたりまで、傾斜が急です。
林の中へ入ってくると、傾斜は緩やかとなってきます。

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樹林帯の中を行くと、左に銭壺石

石の上に小銭がたくさん置かれています。
これは、銭壺石。
町石道を整備したときに、この石の上に給金を入れた壺を置き、作業員につかみ取りをさせたとか。
そこを過ぎると、左、雨引山の道標。
ここから400m。そのまま直進します。

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雨引山分岐、154町付近

杉林の中をすすみます。
次々に町石が現れ、道に迷うことはありません。

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151町石、石段を六本杉に向かってすすむハイカーさん

石段の道となり、登っていくと、小広場のような六本杉です。
小休憩をとるハイカーさんが多く見られます。

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ちょっとひと休み

六本杉は、丹生都比売神社と古峠の分岐点になっています。
真っ直ぐすすむと、丹生都比売神社ですが、そちらへは寄らず、六本杉で左に折れ、古峠へ向かいます。
ここから古峠まで、比較的平坦な道が続きます。

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六本杉からUターンするようにして古峠へ、右は古峠の道標
 
古峠は、上古沢駅へ下る分岐点。
ここまで、全行程のほぼ3分の1。
さらに、すすむと右側に展望が開け、天野の里が見えてきます。
道脇では、赤と白のサツキが、コントラストをなしています。

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展望台付近からの眺め、山に囲まれた天野の集落が見えます

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サツキが出迎えてくれているかのよう

近くには、休憩小屋のある展望台。
ここを過ぎると、二ツ鳥居です。

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休憩所を過ぎて、二ツ鳥居(120町付近)

大きな鳥居が二つ。
高さは約5.6mで、花崗岩製。
丹生都比売神社の鳥居とされています。

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二ツ鳥居の説明板、鳥居の一脚の重さは約4.5トン、ここまで運び上げてくるまででも大変

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二ツ鳥居を振り返って見ます

二ツ鳥居からは下り基調の道です。
下っていくと、右手に白蛇の岩と鳥居。
岩には白蛇が棲みついていて、お祈りしてその姿を見ると、幸せになると言い伝えられています(説明文から)。

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白蛇の岩と鳥居

さらに下っていくと、右手にゴルフ場が見えてきます。
ここを過ぎると、神田の地蔵堂です。

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ゴルフ場から神田の地蔵堂へ

地蔵堂のところを下りたところにトイレがあります。
目の前には、田園風景の中に、神田の集落が見えていて、ここも絶好の休憩場所です。

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地蔵堂で休憩するハイカーさん、地蔵堂の右手の道をすすみます

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地蔵堂から見る風景

ゆるやかな上り下りを繰り返しながら、笠木峠へ。
ヒトリシズカの花が、足元に咲いています。

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ずっとこんな道だと、歩きやすいです

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笠木峠の道標(86町付近)、右は80町石

赤い毛糸の帽子を被ったお地蔵さまが立っていました。
柔和なお顔です。
車が走りすぎる音が聞こえ、一般道が近くになってきました。
その道路に出てきたところが、矢立です。

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見守り地蔵さま、61町石を過ぎてすぐに一般道

道路向かいに矢立茶屋の建物。
行き交う車に気をつけて、道路を横断します。
ここが、チェックポイントになっています。

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矢立茶屋とチェックポイント

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矢立で休憩する人たち、白いテントがチェックポイント

歩き初めて3時間半。
全行程の3分の2、歩いたことになります。
ちょうど、お昼時、ここで助六寿司の昼食にしました。

わりと速歩で歩いています。
下着やパンツは汗で濡れています。
着替えは、ゴールしてからにして、再出発。

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再出発前に、歩いてきた方向を振り返ります

矢立からしばらく、急登の道が続きます。
スロープ状から階段道へ変わり、後半の正念場です。

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急坂に卯の花の香りが漂います。急登の階段

急登の途中に、弘法大師さんが袈裟を掛けたといわれる袈裟掛石があります。
この岩の下をくぐると長生きすると伝えられているそうですが、見たところ、くぐれそうにありません。
挑戦するのは、子どもたちだけかな。
この石から高野山の清浄結界です。

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袈裟掛石

階段道を終えると、傾斜はやや緩やかになってきます。

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曲がりくねりしながら登っていきます

押上石と言われる大きな石の横を通ります。
弘法大師さんのお母さんが、結界を乗り越え入山しようとしたときに、激しい雷雨が火の雨となり、大師がこの大磐石を押上げ、隠まったと言われています。

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押上石、近くにはフタリシズカ

高野山道路を再度、渡ります。
渡ったところにエイドステーション。
ここで冷えたジュースをいただき、次にひかえる急坂を登ります。

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冷えたジュースをいただき、小休憩

坂道を登り切ると、休憩所です。
途中には、小さな石仏さま。

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石仏と展望台

展望台から正面に竜門山が見えています。
ここから見る眺めもいいです。

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正面奥に竜門山

 展望台を過ぎると、緩やかな上り下りの繰り返し。
鏡石の表示もありましたが、どの石なのかよく分かりませんでした。
袈裟掛石、押上石、鏡石、この3つが弘法大師の伝承を伝える三石となっています。

沢沿いの道に変わり、何度も木橋を渡ります。

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木橋をいくつも渡ります

人の声と車のエンジン音が、聞こえて来ます。
目の前に丸太の急階段。
この階段を登り切ると、待望の高野山大門です。

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最後の急階段

高野町石道入口の道標。
ボランティアさんが、「ご苦労様、大門到着です」と労いの声をかけてくれました。
目の前には、赤い大きな建物の大門。
フィニッシュまで、もうすぐです。

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道路を横断して大門をくぐります

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左右の仁王様が、「ご苦労であった」と言ってくれているかのよう

立派な大門を通り抜け、フィニッシュ地点の壇上伽藍に向かいます。
ちょっと小走りして。

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大門を逆方向から見る、お土産屋さんの通りを東へ

ついに、壇上伽藍に着きました。
青空をバックに、本堂、根本大塔を仰ぎ見ます。
立派なお堂。

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本堂と根本大塔

ゴールの最終チェックを受け、護摩木に願い事を書いて、愛染堂の前に置かれた箱に入れて託します。
後で、お坊さんが護摩祈願して下さいます。
チェックカードを返し、この後、金剛峯寺へお参りしました。

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最終チェックを受けて、護摩木に記入

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壇上伽藍愛染堂と東塔

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壇上伽藍を振り返る

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壇上伽藍から金剛峯寺に続く参道、ゴミ一つないきれいな道です。右は金剛峯寺

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金剛峯寺と金剛峯寺山門前の通り

九度山駅から金剛峯寺まで、休憩を含めて5時間半。
ところどころで、かけたりしましたから、早く着きました。
天候が心配されましたが、無事、楽しく歩き終えることができました。
スタッフの皆さんに心より感謝いたします。

帰りの高野山駅行きバス時間まで1時間以上もありました。
着替えを済ませ、金剛峯寺近くのお店で、コーヒーを一杯。
この味は、格別でした。

金剛峯寺前15時05分のバスに乗り、高野山駅からケーブル、南海電車と乗り継ぎ、我が家へ帰ってきたのは、18時30分でした。

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帰りは、高野山駅から極楽橋までケーブル利用

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ケーブルから見た風景、右極楽橋駅

1505tyoisi110 後で、分かったことですが、参加者は、高野山遍照尊院で無料入浴(午後4時まで)。
金剛峯寺、壇上伽藍根本大塔、金堂、高野山霊宝館は、無料拝観ができました。
時間はたっぷりあったのに…。
開催要項は、よく読まないといけませんね。

参加賞に、参詣登山特製マフラータオルがついていました。
(左の写真は極楽橋発橋本行きの天空、4両編成で前の2両は普通車、後の2両は座席指定席券の購入が必要です)

2015.05.31 / Top↑
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