日本百名山で近畿の最高峰・八経ヶ岳を登ってきました。
天女花と言われるオオヤマレンゲの自生地としても知られ、今の時期はちょうどその花期。
運がよければ、出会うことができます。
雨覚悟の山行きでしたが、なんとか雨に遭うこと無く、オオヤマレンゲを見ることができました。
 
行程
橿原神宮前駅8:05ー(バス)ー9:55登山口(行者還トンネル西口)10:04ー11:08奥駈道出合11:13ー11:36弁天の森(標高1600m)11:38ー12:02聖宝の宿跡12:10ー13:05弥山小屋(昼食休憩)13:25ー13:57八経ヶ岳(標高1915m)14:04ー弥山小屋ー14:33弥山(天河奥宮・標高1895m)14:37ー弥山小屋14:44ー15:21聖宝の宿跡15:27ー15:54弁天の森16:00ー14:16奥駈道出合16:22ー17:06登山口17:15ー(バス)ー18:55橿原神宮前駅 距離約9.9km

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ルート概略図

ルート(▶印をクリックすると歩いたルートをたどります)

行者還トンネルを抜けたところ(西口)に、広い駐車スペース。
ここが、弥山、八経ヶ岳への出発点となります。

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行者還トンネル(西口)
橋の手前、右に大きな「世界遺産 大峰奥駈道 弥山登山口」の標識。
左に登山口があります。

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登山口、さぁ出発です
川を右に見て、しばらくは平坦な道。
川に架かる木橋を渡り、木製の梯子を登ると、急登となります。

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平坦と思いきや、橋を渡ると、本格登山道

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梯子を登り急登の道をすすみます

足元には、露岩と木の根っこが張り出ていて、歩きにくい道です。
奈良の山は、植林帯の中を歩くことが多く、急傾斜だと気分的に滅入りそうになるのですが、ここは自然林が続き、救われます。 
シャクナゲが目立ちます。
5月頃だと、登山道に咲くシャクナゲが楽しめそう。

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木の根の張る急登、まわりはシャクナゲがいっぱい

ガスが立ちこめ、薄いベールを掛けたよう。
緑がその中に映え、しっとりとした景観をつくりだしています。
尾根筋の道を登り、シャクナゲからミヤコザサの景色に変わってくると、大峰奥駈道の出合が近づいてきます。

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登るにつれ、ガスが目立ってきました

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足元には、ミヤコザサ

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ガスが覆い、とてもいい雰囲気

途中で何ヶ所かの急な段差の岩場を乗り越え、奥駈道出合到着。
登り始めて約1時間。
ここで、小休憩です。

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岩場や木の根の急登を登り超えて

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奥駈道到着

左へ行けば、行者還岳。弥山、八経ヶ岳は右です。
平たくなっていて、休憩するには、いい場所です。
回りに目をやると、古木のシロヤシオの木が多く見られます。
赤い木肌の姫シャガもところどこりに。

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小休憩して、奥駈道出合を右へ

ここから聖宝の宿跡まで、小さな起伏はあるものの急な登りはありません。
尾根道の歩きやすい道が続きます。

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大きな古木のシロヤシオ、大自然に育まれた樹木

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世界遺産の道を行く

雨の多いところです。
同じ緑でも、トーンの違う苔。
そんな光景が見えてくると、弁天の森です。

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苔むす台地

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弁天の森の道標、下北山中学校の文字が見えます

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弁天の森は標高1600m、三等三角点があります

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道標多く、分かりやすい道

弁天の森からさらに、尾根道をすすみます。
バイケイソウが目立ってきます。
今年は、シャクナゲをはじめ、シロヤシオ、バイケイソウも花が少なかったという声が多く聞かれました。

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すでにバイケイソウの花期は過ぎています

弁天の森から20分あまりで、聖宝ノ宿跡に着きました。
理源大師の大きな銅像が印象的。
ここから先は、急登です。
小休憩をとり、急登に備えます。

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聖宝ノ宿跡、ここから弥山まで0,9mの表示ですが…

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理源大師像、休憩には絶好の場所

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別角度から理源大師像を見る

聖宝ノ宿跡から弥山まで、かっては「行者泣かせ」と言われるほど、厳しい道だったようです。
今は階段道も整備されています。
登りやすくはなったと言え、急登であることには変わりありません。

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露岩の目立つ急登

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整備された階段道をすすみます

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浮き石注意、石を落とさないように注意して

露岩の道を越え、鉄梯子を登ると、弥山小屋までもうすぐ。

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慎重にヨイショ

階段道の先に、建物が見えてきました。
いつの間にか、覆っていたガスが切れ、青空も少しのぞいています。

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この階段道の先は、弥山小屋

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標高1875mにある弥山小屋

弥山頂上、狼平・栃尾辻、八経ヶ岳の分岐点です。
立派な山小屋があり、広場にはいくつものベンチが置かれています。
登山口から3時間、時計は午後1時を回っています。
ここで昼食休憩。
明るい日差しを受け、暑くもなく、寒くもなく、ちょうどよい体感温度です。

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小屋付近の苔とバイケイソウ、昼食を摂る登山者の皆さん

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吉野熊野国立公園 大峰弥山の看板、狼平・栃尾辻の石標

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国見八方覗、行者還岳林道の石標

昼食を済ませ、弥山小屋から八経ヶ岳を往復します。
往復時間は約1時間。

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弥山小屋から八経ヶ岳へ
 
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さまざまな苔が生育する光景を見て、八経ヶ岳に向かいます

弥山から八経ヶ岳へは、一旦鞍部へと下り、登り返します。
前方には、これから向かう八経ヶ岳が見えています。

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鞍部への下り、めざすは前方の八経ヶ岳

弥山、八経ヶ岳はトウヒの原生林。
枯れたトウヒの光景は、大台ヶ原の姿とダブります。

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枯れたトウヒ林(弥山)

鞍部に下って、しばらくすすむと右に頂仙岳の遙拝所。
 
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鞍部をすすむ

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頂仙岳の遙拝所

遙拝所を過ぎると、国の天然記念物に指定されているオオヤマレンゲの群生地に入ります。
シカ除けのフェンスの扉を開けて、すすみます。

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オオヤマレンゲ保全対策事業(シカの食害防止)の看板、フェンスの中へと入ります

咲いていました。
去年、ここへ来るはずでした。
ところが、直前になって台風襲来で、挙行中止。
やっと念願叶って、天女の花に出会うことができました。
小ぶりな花ですが、品があります。

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群生地の中を歩き、やっと出会えたオオヤマレンゲ

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蕾も愛らしい

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昆虫たちもやってきます

群生地を過ぎて、ひと登りすると、八経ヶ岳山頂です。
標高1915m。近畿の最高峰。
遠くの山には、雲がかかっているものの、視界良好。
雨予想でしたから、これだけ見えるのはラッキーです。

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八経ヶ岳山上、錫杖が立ち、修験道の山です

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北東方向の眺め

憧れの山の一つだったので、記念に写真を撮ってもらいました。

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山頂風景、後方に見えるのは明星ヶ岳(標高1894m)

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三角点(左手前)、登頂記念に一枚

四方に見える景色を楽しみます。
ガスが移動しているので、刻々と変化していきます。

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弥山を振り返る(中央に弥山小屋が小さく見えています)

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目の前に見える明星ヶ岳

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トウヒの林(西側)

八経ヶ岳から弥山小屋へ引き返します。
オオヤマレンゲに別れを告げて、鞍部へ戻り、目立つことの少ない山野草を撮っておきます。 

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オオヤマレンゲが咲く時期は、これらの花は脇役

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鞍部から弥山方向を撮す
  
弥山小屋へ引き返し、小屋から5分足らずの弥山へ足を運びます。

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弥山小屋から鳥居をくぐり、弥山山上へ

頂上(標高1895m)には、天河奥宮の社があります。
足腰の痛みを感じながらも、無事登頂することができました。
下山もケガすることなく、下りられることを祈願してお参りしました。
 
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頂上に立つ天河奥宮の社

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弥山頂上から八経ヶ岳(左)、明星ヶ岳を望む

あとは、登ってきた道を下るだけです。
急登を登ってきました。
身体は楽でも、登りより下りに要注意。

いつかは奥駈道を縦走してみたいものです。
そのとき利用するかもしれない弥山小屋を後にして、下ります。

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弥山小屋から同じルートで下ります

登りでは、ガスが一面を覆っていました。
そのガスが消えて、大普賢岳がくっきりと見えています。

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特徴的な山容の大普賢岳

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雲に隠れて見えませんが、大台ヶ原の方向です

聖宝ノ宿跡を過ぎると、弥山、八経ヶ岳が見える台地があります。
振り返ると、弥山には雲。
八経ヶ岳だけが見えています。
山の天気は、すぐに変わります。
奥駈道出合で、最後の小休憩をとり、登山口へと戻ってきました。

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左に八経ヶ岳、右の弥山にはガス、奥駈道で小休憩

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ブナの木肌が美しい、木橋を渡り、流れる水で靴の泥を落としました

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登山口、マラソンなら振り返って一礼するところです。トンネル横の滝、登るときには気付きませんでした

無事、下山することができました。
7時間の長丁場でしたが、なんとか腰が持ち堪えてくれました。
途中、三度ほど腰砕けになりそうなところがありました。

念願の山に登れて、達成感がありました。
変化に富んだ景色とコースは、いつまでも印象に残る山歩きとなることは、間違いありません。
また来たい、何度も登ってみたい山です。

2015.07.02 / Top↑
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