日本100名山の男体山に登りました。
天候に恵まれ、2486mの山頂から見る景色は、見事と言うほかに言葉はなく、感動の山歩きでした。

男体山は、日光二荒山(ふたらさん)神社のご神体の山で、頂上にはその奥宮があり、通常は午前6時以降でないと登ることができません。
7月31日から8月7日の間は、登拝大祭で登山口の門が午前0時から開門され、登ることができます。

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日光レークサイドホテル付近から見る早朝の男体山、堂々とした山です

行程
日光レークサイドホテル5:18ー5:27日光二荒山神社(登山口・標高1290m)5:34ー5:40一合目ー6:01三合目ー6:19四合目6:20ー6:35五合目ー6:47六合目ー7:13七合目ー7:41八合目ー8:22山頂(朝食休憩・標高2486m)9:05ー9:19九合目ー9:35八合目ー10:30五合目ー10:43四合目ー10:58三合目ー11:18二荒山神社ー11:35日光レークサイドホテル 歩行距離約10km、コースタイム6時間17分(休憩含む)


ルート

ルート(▶印をクリックするとルートを辿ります)

宿泊先の日光レークサイドホテルを午前5時過ぎに出発。
日中の暑さが嘘のようで、ホテルから出ると、思わず「すずし〜い」。
雲一つ無く、空には丸い月が浮かんでいます。
中禅寺湖畔を10分ほど歩くと、神社の鳥居です。

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この時間、静かな中禅寺湖畔、二荒山神社中宮祠鳥居

神社の境内に入ってすぐ、目に付いたのが踊りの櫓と赤ちょうちん。
大祭に合わせ奉納の深山踊りが、7月31日と8月1日の2日間、行われます。
一昨日は、さぞかし賑やかだったことでしょう。

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深山踊りの櫓、境内を横切るようにすすむと登山口の案内

二荒山神社正面の石段を上って、社務所で登拝のお願いをします。

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二荒山神社正面、赤い提灯がきれいです

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右の社務所で登拝申込み

入山料は通常期は500円ですが、登拝大祭期間中は、千円。
登拝之証、お守り、記念品(エマージェンシーアルミブランケット防水ポーチ入り)をもらって、さぁ、これから山登り。
その前に、本殿お参りして、安全祈願。

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登拝でいただいたもの

本殿の右横が登山口です。
男体山は、姿のきれいな山ですが、その稜線を見ると、かなり急で、その美しさとは裏腹にハードな登りです。

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本殿の右側に登山口

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ここが登山口、時間外は門が閉まります

登拝門の前で、改めてお祈りし、門をくぐります。
右に足清め所。古くわらじをはいて登拝した頃、神聖な山の土を門の外に持ち出さないために、ここでわらじを履き替えたのだそうです。
現在は、登山靴の土を洗い落とすことができる足洗い所です。
すぐに、直線の石段登りが始まります。

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足清め所、たわしも用意されています。真っ直ぐな石段

ゆっくりと登っていきます。
登りの先が見えない階段って、果てしなく続いているようで、イヤなものです。

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一歩ずつ、踏みしめるように登っていきます

階段はそう長くないです。
一昨日、東照宮で家康公の墓所に続く石段の方が、段差がありきつい。
今朝の体調を見るには、いい頃合いの階段です。
階段を登り切ったところが一合目です。

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一合目にある「長老中村正六翁像」、どんな人なのか分かりません。右は遙拝所です

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一合目、木の根が露わ、鳥居をくぐり山道になります

地面をササが覆い、白っぽい木肌の目立つ自然林が続いています。
傾斜はかなり急で、呼吸を整え心拍数を上げないようにゆっくりと登ります。

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ササが覆う自然林、かなりの傾斜度

登山口から30分弱で、工事用道路(車道)に出ます。
車道に出たところが三合目です。
二合目の表示は、確認できませんでした。
ここからは、ゆるやかな林道歩き。

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ここを上がれば車道、車道から登ってきた道を振り返ります

車道は楽ですね。
誰一人、出会うことなく、一人、ハイキング気分で、のんびり登っていきます。

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三合目表示、登山では味気ない車道ですが、このコースで楽ちんなのはここだけ

名も知らない花が咲いていて、シャッターをパチリ。

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何の花でしょうね

車道を20分近く歩きます。
白い石の鳥居が見えてきます。
ここが四合目、ここから本格登山道となります。
このコースで三合目から四合目までの車道区間が唯一、楽なところです。

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四合目、鳥居が目印

登り始めてから、ここでやっと人に出会いました。
小学生高学年くらいの男児と母の二人連れ。
路上に腰を下ろして、休憩しています。

「ご来光を拝んでのお帰りですか?」
「いえ、これから登るんです」
これからの難所を前に、休憩をとっているところでした。

階段を登ると、本格登山道。
ゴツゴツした石が転がり、足場の悪いところにはロープが張られています。

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四合目から五合目へ行く道

登山口から頂上まで、林道を除くと、ほぼ一直線上に登っていきます。
そのために、一気に高度を稼ぐことになりますが、急傾斜の連続です。
剥き出しの岩のそばに、可憐に咲く花。
木立の間から中禅寺湖も見えてくるようになります。

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心和む瞬間です

五合目には、避難小屋があります。
眼下の眺めも、よくなってきます。
この辺りから、下山してくる登山者の人が一人、二人…。

「ご来光を拝まれてきたのですね。眺めよかったでしょう?」
「ご来光、見えましたよ。でも、寒かった」

連続する登りで、汗をかなりかいています。
そう言われて、寒いという感覚がピンときませんでしたが、標高2486mの頂上は、日の出の時間帯だと寒いようです。

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五合目表示と避難小屋

岩場も多くなってきますが、眼下の景色に救われます。

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五合目から六合目へ

それほどしんどくもならず、六合目到着。
傾斜は急ですが、マイペースでゆっくりと、余裕を持って、登っているからでしょう。

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岩肌の間に六合目、他の表示と違って地味で目立ちにくい。ここから岩場が多くなり傾斜も増す感じ

六合目から八合目までは、岩場続きの急登です。
一人で黙々と登ります。
思い出したように、人が下山してきます。

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ご来光を終えて下る人(六合目から七合目の間)

足元には、いつの間にかササは消え、ツガが目立つようになります。
 
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岩場の間からツガ、次第に岩も大きくなり、段差も高くなってきます

中禅寺湖、それを囲む山々、その後にも山また山。
ここから見ているだけでも、きれいだのに、頂上ではどんな絶景を魅せてくれるのでしょう。
期待させます。

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七合目に向かう途中から見る眺め

傾斜のきついところでは、木をつかみ、岩をつかみ、よじ登るようにしてすすみます。
でも、登るより、下りの方が恐い。

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かなりの急勾配

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七合目へと向かう、写真に撮すとさほど急傾斜には見えませんが…

七合目到着、岩場が途切れるところもありますが、まだまだ岩場続きます。

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七合目

ここにも、避難小屋。
ちょっとずつ周りの木々や草花が変わってきます。

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 七合目付近の光景と避難小屋

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登山道は一本道、岩のマーカーもあり、道に迷うことはありません

木の根っこをつかみ、岩に手をかけ、結構きついところをすすんでいますが、その割には疲れはありません。
これはこれで面白く、いかにも山登りという感じです。
眼下や周りの景色に癒やされていることも、多分に影響しています。
鳥居をくぐると、八合目が近くなってきます。

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岩場をすすみ、七合目と八合目の間にある鉄製の鳥居

大きくて重い鎖があります。
足元には、ペンキで8合目の文字。
この鎖を使って登る人いるんでしょうか。
通の人だったら、登るかも…

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八合目

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八合目の小屋

八合目、瀧尾神社の石碑。
さっきくぐった鳥居は、この神社のものだったのかな?。
岩の間に小さな祠があります。

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八合目の石碑、右・瀧尾神社の祠

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八合目から九合目に向かう、振り返って小屋を見る

八合目から九合目までは、岩場が途中でなくなり、土道となります。
岩場こそ無くなるものの、傾斜はそれなりにあり、足への負担は減りません。
脚の疲れが、じんわりと出てくるところです。

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岩場から解放されるも、傾斜の凹凸の道は歩きにくい。一つだけこんなキノコを目にしました

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九合目へと続く道

階段道となり、その途中に九合目の表示。
この表示、なぜか登りのときは気付きませんでした。
下ばかり見てたんでしょうね。

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九合目、下山時撮ったものです

小鳥が一羽、飛び回っていました。
いつものことですが、動きが速く撮ることができません。

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ウグイスにも似てますが、ウグイスだと人前には出てこないし…、何の鳥かな?

青空が広くはっきりと、見えてくるようになりました。
森林限界となり、赤い砂土に変わってきます。

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九合目を過ぎると、森林限界となります

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頂上までは赤い砂土、滑りやすい土質です

そして、眼下には見事な眺め。
苦労して登ってきた甲斐があります。
何にも言うことありません。

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眼下に中禅寺湖が広がる
 
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戦場ヶ原も見えます

頂上が見えました。
鳥居をくぐって頂上です。

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鳥居の下を抜けて、奥宮にお参り

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奥宮に無事ケガ無く登ってこれたことを感謝します。下りの安全も祈願して

登山口から2時間48分かけて、登ってきました。
時間は8時22分、この時間だと寒くはなく、ちょうど良い気温。
風もなし。
昨夜の雷、雨が嘘のようです。
三角点へ行ってみます。

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左の写真・奥宮の社務所、右の方へ行けば三角点です

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釣鐘、叩いてもいいようです。鳥居の左奥、剱のたっているところに三角点があります

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鳥居の手前から社務所、山小屋方向を撮す。左に釣鐘

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天に向かって立つ剱

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三角点と剱

頂上には、他に4人の登山者。
剱をバックに、写真を撮ってもらいました。
その後、社務所の方へ戻り、三角点とは反対側の方向にある二荒山大神の横で食事。
ホテルで朝食が食べられないからと、その代わりに作ってもらったサンドイッチのお弁当です。

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記念撮影の後、サンドイッチの朝食、他にメロンとゆで卵

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二荒山大神と同じ方向を向いて朝食、手前の四角いのは方位盤

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この視線の先に富士山が見えています

雄大な景色を見ながらの食事は、おいしいです。
山を独り占めにしたような感覚があり、最高の贅沢。
しかも、日本一の山、富士山も見えています。

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雲の上には富士山

登山者がもっと多いのかと思いましたが、意外でした。
頂上から見る周りの景色に感嘆しながら、45分近くゆっくりと見とれていました。

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方位盤

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東方向、日光市街地

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南方向、中禅寺湖(クリックすると拡大します)

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西方向(クリックすると拡大します)

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北方向、正面、太郎山(クリックすると拡大します)

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戦場ヶ原

まだまだ見ていたい気持ちでしが、下山します。
同じルートを辿ります。
下山では足も身体も疲れているため、注意散漫になりやすく、気を引き締めて、慎重に下ります。

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二荒山大神ともお別れ、下りに入ります

九合目に下る途中、四合目で休憩していた親子のペアに再び出会いました。
頂上目前です。
男児はかなり疲れている様子でした。
「ジグザグに登ると楽だよ。頂上はもう少しだから」
多分、その後、無事に頂上に辿り着いたことでしょう。

下山しているときに、登ってくる人とすれ違ったのは10人余りだったと思います。
自衛隊の団体さんとも、出会いました。

何度か足を滑らせましたが、身体を打つこともなく、無事下山。
下山に要した時間は、2時間13分でした。

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無事、登拝門にもどってきました

 登拝門に御礼をして、男体山を振り返り仰ぎ見ます。
雲が少し、懸かっています。

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下山して見る男体山

堂々としています。
山はたった一人の登山者に、どうってことは思っていないでしょう。
でも、自分の足で登った者には、大きな感動を与えてくれます。
標高差は1200m、登山道、周りの景色もいろいろと変化をし、そこそこ登り応えがあっていい山でした。

 早朝、早く登ったお陰でお昼前には、余裕でホテルへ戻りました。
昼食のランチをいただき、硫黄泉の温泉で汗を流しました。

日光レークサイドホテルさんには、大変お世話になりました。
チェックインの前に、荷物を預かってもらったり、山に必要の無い持ち物も持たずに 登ることができました。
昼食ランチはカレーのセット、お風呂付きで2千円。
ランチの値段だけだと、千円。
これで、サラダ、コーヒーつき。

一昨日食べたイマイチの昼食を思い出してしまいました。
ランの大会にも参加でき、山へも登れてご機嫌な3日間でした。

2015.08.03 / Top↑
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