山歩きの教室で、京都大原の金毘羅山へ行って来ました。
大原の里を囲む西側の山並みは、左から金毘羅山・翠黛山(すいたいさん)・焼杉山で大原三山と呼ばれています。
今回は、江文神社から金毘羅山に登り、縦走ルートを翠黛山へと辿り、寂光院へ下る道を歩きました。
標高は低く、まったりとした山歩きでした。
大原の山並み、中央に見えるのが金毘羅山、真ん中に560m峰をはさんで右に翠黛山(9月27日撮影)
行程
近鉄高の原駅ー(バス)ー9:00大原・江文神社入口9:03ー9:18江文神社9:37ー10:10琴平新宮社(標高420m)10:15ー10:36琴平奥宮10:44ー10:56金毘羅山三角点(標高573m)10:59ー11:59翠黛山(標高577m・昼食)12:15ー12:39百井分岐点ー13:11大原・寂光院ー(バス)ー高の原駅 距離約5.4km
府道40号線(下鴨静原大原線)が、東海自然歩道と交わる江文神社口で降車。
ここから金毘羅山の登山口となる江文(えぶみ)神社へと歩いて行きます。
この道は、東海自然歩道と京都一周トレイルの道です。
府道と東海自然歩道と交差する神社口、ここから杉林の中を通り、江文神社へ
真っ直ぐの道を15分ほど歩けば、江文神社です。
広い境内の江文神社
拝殿にお参り、トイレも済ませて、神社の左手から登っていきます。
江文神社拝殿
神社の左手、植林帯の中を登ります
ゆるやかで歩き易い道です。
ところどころに、京都洛北ライオンズクラブ寄贈の番号入りの道標が立ち、これに導かれるように登っていきます。
ゆっくり登っていくと、右手に小さな祠のむつみ地蔵尊が見えてきます。
番号入りの道標と、むつみ地蔵尊
そこを過ぎてしばらくすすむと、琴平新宮社の朱色の灯籠が見え、石段を登ると社です。
ゆっくり歩いても、江文神社から30分ほど。
石段を登ると琴平新宮社
社は荒れた感じがしました。
ここで、小休憩していると、男女二人のハイカーさんが、やってきました。
男性は、とある出版社のガイドブックに、この山を紹介されている方で、そのコピーを見せて下さいました。
琴平新宮社
小休憩するのに、いい場所です
水分を補給して、社の右手から登っていきます。
ここから傾斜が増してきます。
自然林の山道です。
新宮社を過ぎると、傾斜が急
やがて、ロッククライミングゲレンデ(展望台)の道標が見えてきます。
右に行けば、ゲレンデですが、こちらへは立ち寄らず、左・大原方向へ足をすすめます。
道標に沿って金毘羅山頂、左へすすみます
山頂に近づくに連れて、岩がめだつようになります。
手を使い、足元に注意しながら登ります。
岩がめだつようになる
岩場の途中で見る大原の里
石の鳥居のところへ来ると、ここが金毘羅奥宮です。
奥宮鳥居
奥宮・金毘羅大権現、ここから景色を眺める
狭い空間ですが、ここから見える南側の展望は、最高の眺めです。
水井山、横高山、比叡山、さらに右に視線をやると京都市内から大阪方面も。
飽きない眺望が眼下に広がっています。
左から水井山、横高山、大比叡、四明岳と続く山並み
京都市内の展望、その奥には奈良、大阪方面までうっすらと
景色を堪能したら、金毘羅山の三角点をめざします。
短い急登があり、登るとペンキ塗り立てで朱色の三壺社。
三壺社への急登
三壺社の朱色の鳥居、三壺大神が祀られています
三壺とは、火、風、雨の三つの自然の石壺があり、降雨祈願をしたところから、この名前がついたそうです。
さらにすすむと巨大な岩、その中央には天御中主之命の文字。
岩によじ登ることもできますが、神さまなので、どうかな?。
巨大な岩の上には、神さまの文字
稜線の先まで行くと、背の高い石柱。
ガイドブックには、ハングル文字で刻まれた石柱と書かれていますが、新宮社で出会った男の人は、ハングルではないと言っていました。
何が正しいのか、分かりません。
狭い稜線の端、ここからの眺めもいいです。
でも、足を踏み外したら、一巻の終わり。
稜線の先は、大きな石柱、眺めはいいですが、こわ〜い
ここから下って登ると、三角点のある頂上です。
樹木に囲まれていて、眺望はありません。
三角点のある金毘羅山山頂
山頂は小さなひろば
一旦、元の道へ戻り、翠黛山へ続く縦走路に入ります。
急坂を下り、登り返すと、560mのピーク峰。
ここもちょっとしたひろば。
急坂を下り登り返すと
560mのピーク峰
ここからもう一度下り、登り返して翠黛山です。
回りを自然林に囲まれた山頂で、上空から明るい日差しが差し込んでいます。
ここで昼食休憩。
翠黛山頂上、三角点はありません
大原・寂光院へは尾根道を下ります。
かなり急なところもありますが、適度に木の根っこや樹木があって、手すり代わりにできます。
変化があって面白いところです。
一度、ピークを乗り越え下ると、天ケ岳・百井分岐。
ここを右に方向を変え、大原(寂光院)へと下ります。
下って行くと、道標のある分岐点
分岐点から寂光院に下ります
山道は途中から林道へと変わり、獣除けの柵を過ぎると、寂光院です。
林道を下る、途中には登山口の案内板
柵を越えてすすめば、寂光院。右は建礼門院の侍女の墳墓に続く橋
寂光院界隈は、静かでしっとりとした味わいがあります。
あとひと月もすると、紅葉で包まれ、観光客でにぎわいを見せるところです。
建礼門院への入口
名物の漬け物屋さん
この時期は、まだ観光客は少なく、静かな雰囲気を味わうにはいいときです。
紅葉時期だと、この辺り、人、人、人。今は静かな雰囲気を楽しめます
暖簾のかかった民宿、大きな信楽焼のたぬきさんも出迎えてくれていました。
のどかな大原の里の景色を楽しんで、山歩きは終了。
一度泊まってみたくなる宿、日帰り入浴も可。コスモスと大原の里
まだ、彼岸花が残る大原女の小径
大原道の駅付近から見る金毘羅山(左)と翠黛山(右)
大原の里から見る風景、左から水井山、横高山、後方に比叡山(大比叡、四明岳)
紅葉の時期に、ぜひとも来たくなるところです。