大峰奥駈道で、屈指の景観と展望で知られる、大普賢岳から行者還岳の縦走路を、歩いてきました。
今回は、内炭登山ガイドサービス企画さんのツァーに、参加させてもらいました。
奥駈道の中でも、このコースは急登で、岩場や鎖場、梯子ありと変化に富み、危険な箇所があるも、山歩きの醍醐味を楽しませてくれます。
晴天に恵まれ、素晴らしい景観を、堪能した山歩きでした。

行程
和佐又山ヒュッテ(標高1137m)8:37ー8:52和佐又のコル(標高1245m)8:55ー9:23指弾ノ窟ー9:31朝日窟9:32ー9:34笙ノ窟9:42ー9:52日本岳のコル(標高1500m)ー10:01石ノ鼻10:06ー10:50大普賢岳(標高1780m)11:01ー11:59稚児泊12:17ー12:43七曜岳(標高1584m)12:47ー13:49行者還岳(標高1546m)13:57ー15:30しなの木出合15:34ー16:14登山口(行者還トンネル西口・標高1100m)
 距離約11km

ルート

▶印をクリックするとルートをたどります。

橿原神宮前駅から大普賢岳の登山口となる和佐又山ヒュッテまで車で移動。
駐車場には、すでに10台くらいの車が停まっていました。
準備を済ませて、登山開始。
青空が広がり、文句のつけようのない天気です。

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和佐又山ヒュッテから出発

すぐそばの和佐又山をはじめ、これからめざす大普賢岳もよく見えます。
ススキの野原を過ぎて、ブナなど自然林が広がる樹林帯へ入ります。

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和佐又山とススキの原

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樹林帯に入る手前の石碑、後方には大普賢岳

20分ほど登ると和佐又山のコル。
左は和佐又山、ここを右にとりブナやヒメシャラの尾根道をすすみます。

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ヒュッテから和佐又山のコル、案内板で位置確認

やがて伯母峰への分岐。
右へ行けば伯母峰。
左に西へと方向をとってすすむと、指弾ノ窟(しだんのいわや)。
右は絶壁の岩、左は深く切り込み、足元は細い道。

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伯母峰への分岐、左へ方向をとり、指弾ノ窟

左に視界が開け、弥山へと続く山並みがみえています。
指弾ノ窟を過ぎると、岩場の道。
危険な箇所には、梯子や鎖が設置されています。

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梯子や鎖で安心して登ることができます

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くっきりと弥山へ続く山並み

朝日窟(あさひのいわや)を過ぎ、笙ノ窟(しょうのいわや)。

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朝日窟(左)、内済孝夫ガイドさんから説明を受けています。ここから笙ノ窟へ向かう

いくつか窟がある中で、笙ノ窟は最もおおきなもの。
名だたる行者が修行した霊地で、不動明王が祀られ、窟の奥にはポタポタと清水が落ちています。
大きく被さるような岩は、日本岳の南壁にあたります。

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巨大な笙ノ窟

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笙ノ窟の上を眺める

笙ノ窟で小休憩して、先へとすすみます。
岩場の道を少し下ると、鷲ノ窟(わしのいわや)。
ここには役行者像があります。

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岩場を下り、鷲ノ窟の役行者像

岩場の道が小笹の道となり、勾配がゆるやかになると日本岳のコルに到着。
ここで一息入れて、この先の急登に備えます。

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まもなく日本岳のコル

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日本岳のコル

日本岳のコルを左に曲がり、鉄梯子を登っていくと石ノ鼻。
突き出た狭い岩があり、ここからの眺めも一級品。

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突き出た岩場の石ノ鼻

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石ノ鼻からの眺め、左手前・日本岳、その奥・大台ヶ原、中央左手前・和佐又山、中央から右奥に南奥駈の山

石ノ鼻から梯子の連続、小普賢岳の肩から鞍部へ下り、登ると奥駈道の出合。

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梯子を登り、小普賢岳の肩から鞍部への急坂の下り

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鞍部を過ぎて梯子


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そばにはリンドウの花

ここから10分ほどで大普賢岳の頂上です。

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奥駈道出合

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出合付近から見る眺め(稲村ヶ岳から右に山上ヶ岳へと続く)

大普賢岳到着。
空が真っ青で気持ちいい。

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大普賢岳山頂

何層にも重なった山が遠くまで見える。
なんと素晴らしい景色。
登ってきた甲斐があります。

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大普賢岳からの眺め1

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大普賢岳からの眺め2(正面・大台ヶ原)

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大普賢岳からの眺め3

大普賢岳の眺望を堪能したら、南に奥駈道を下ります。
急な下りを過ぎると、笹原に。

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大普賢岳からの下り、左・行者還岳、奥に八経ヶ岳、弥山
  

大きく切れ込んだ谷は、水太谷。
水太覗と言われる場所。
下を見ると、恐い。落ちたら助かりません。

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水太谷と笹原の尾根道

木々が色付いてとてもきれい。
どこを見ても、きれいな景色です。

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色付く木々

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自然が作り出す美しさ

大峰の自然美に触れる度に、何度も感嘆の声が出てしまいます。
一年を通して、これほどの晴天はあまりないでしょう。

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行者還岳に向かう途中で、大普賢岳を振り返る(右の写真)
 
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目に飛び込んでくる景色はみな新鮮

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正面右に八経ヶ岳、弥山

登り下りを繰り返しながらすすむと、急坂の荒れた下り。
木をつかまえ、岩を支えに慎重に下ります。

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南にすすむと弥山、行者還岳の道標、急坂が何度もやってきます

鎖のある薩摩転げを下ると、苔むした光景の稚児泊(ちごどまり)。
平たい台地になっています。
お昼の時間帯で、ここで昼食。

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急坂、鎖場を下ります

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薩摩転げと国見岳の間にある稚児泊

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稚児泊で頭上を見上げる

稚児泊は、少し雰囲気が違います。
回り一帯、苔で覆われていて、幻想的な景色を醸し出しています。

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地表や石を覆う苔

稚児泊から登りとなり、国見岳となりますが、表示は見落としました。
登ったところで、大普賢岳を眺める絶好のポイントがあります。
そこを過ぎると、急坂の下りで、下りが一段落ついたところで、七つ池の看板が見えてきます。

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国見岳付近から見る大普賢岳、小普賢岳、日本岳、大普賢岳の左の窪みは水太覗

七つ池のある右下方向を覗いてみましたが、水はなく、どれが池なのか特定できません。

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七つ池

この先もまだ、桟橋や鎖場があります。
狭い岩場の上に、七曜岳の表示が出ていました。
振り返って見ると、登ってきた稜線を辿ることができます。
ここまで、よく歩いてきました。

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七曜岳から歩いてきた道を振り返る

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前方は八経ヶ岳、弥山の稜線

七曜岳を下ると、無双洞との分岐点。
左に折れて下ると、無双洞を経て、和佐又山ヒュッテへと戻る道。
直進して、行者還岳をめざします。

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無双洞と行者還岳の分岐、ここは直進

歩き易い快適な尾根道へと変わってきます。
山並みが続く景色が途切れることがありません。
ここまで来れば、行者還岳まではもうすぐ。

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歩き易い尾根道

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行者還岳に向かう途中でひと休み

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青空が曇ることはありません

行者還岳の登りにかかるところに「みなきケルン」と書かれた慰霊碑が建っています。
今から50年前(昭和40年)の5月に、悪天候に遭遇し亡くなった男子学生の慰霊碑です。
山は何が起こるか分かりません。

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大阪工業大学体育会ワンダーフォーゲル建立のケルン

ここからほどなくして行者還岳に着きます。
三角点があり、錫杖が立っています。
まわりにはシャクナゲが自生し、このシャクナゲの間を南に分け入ると、絶壁になっていて、弥山へと続く稜線がはっきりと見えます。
その昔、役行者が南からやってきて、この絶壁を見て、引き返したことから、この山の名前がついたと言われています。

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行者還岳山頂

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行者還岳南からみた弥山に続く稜線

頂上からもと来た道を引き返し、弥山へ続く分岐点を右に入り、下ります。

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大普賢岳を正面に見て、右に弥山へと下ります

笹の生い茂る中を下ると、急坂となり、木製の急階段と変わります。
ここは、後ろ向きになって、慎重に下ります。

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笹原の下りから、木製の急階段

階段を過ぎれば、平坦になり行者還避難小屋です。

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この先は、避難小屋

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行者還岳と避難小屋

避難小屋から弥山へ続く道は、ゆるやかな登り下りを繰り返し。

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弥山へと向かう、途中に立つ石仏

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木の間から稲村ヶ岳

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随分歩きました。こんな道だと足の疲れが癒やされます

ゆるやかな登りはあっても、下りの道。
存分に景色を楽しみながら下ります。

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ひっそりと咲くトリカブトの花

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大普賢岳が次第に遠ざかっていきます

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自然が織りなすグラデーション

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快適な道

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右手前方の弥山

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振り返って見る行者還岳

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大空に向かって伸びる木の下で

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大きなキノコ、木の幹に付けられた道標

奥駈道出合手前にある、しなの木出合へやってきました。
ここからだと、行者還トンネル西口へショートカットで下れます。
ただし悪路。
急傾斜な上に、石が転がる滑りやすい道。

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しなの木出合(左)から下りの急傾斜

滑りやすいところには、ロープが張られています。
石を落とさないように。
登山口まで距離は700mながらも、神経をつかうところです。
沢音が聞こえ、駐車場の車が見えてくると、登山口はすぐ。

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滑りやすいところにはロープ、急傾斜を抜け出たところ(右写真)

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行者還トンネル西口の登山口と駐車場

無事、登山口に下りてきました。

前回、大普賢岳へ登ったときには、一日中雨。
今回は、これ以上は望めない天候に恵まれ、感動、感激の連続。
6日前に歩いた23kmの京都トレイルより、今日の11kmの方が格段に疲れました。
それでも、印象に残る7時間半の山歩きでした。

2015.10.03 / Top↑
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