奈良では月ヶ瀬、賀名生、広橋の梅林がよく知られているところ。
数年前まで、これらに並んで、追分梅林も、知る人ぞ知る梅林の名所でした。
残念なことに、2011年をもって、農地改良造成工事のため閉園になってしまいました。

追分まで我が家から距離にして4km余り。
今はどうなっているのか、ウォーキングを兼ねて行ってみました。

富雄川の遊歩道を南下し、霊山寺の南、民家の間を通る細い道から追分へと向かいます。
国道308号線に合流して、坂道を登っていくと、第二阪奈道路を行き交う車の音。
追分の中心部は、この道路から西側。
ひな壇状の丘陵地に、かっては4千本の梅林があったのですが、すっかり様変わりしていました。

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第二阪奈道路の右側は、梅林跡

ひな壇こそ残ってはいるものの、株は掘り起こされ、その面影を想像することもできないほど。
荒涼とした空き地が広がっているだけです。


梅林の中央部に、大きな「追分梅林記念碑」がさびしく立っていました。
石碑の脇にある古木からは、ひこばえの枝がいくつも伸びていて、それがかえって、切ない感じを抱かせます。

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追分梅林記念碑、枯れた古木がわびしい

追分の組合の人でしょうか。
梅林の跡地で、農作業をしている姿がありました。
そのずっと後方に見える若草山の辺りでは、白煙が立ち上がっています。

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この辺り、見事な梅林と香りを楽しむことができたところ、後方に白煙の上がる若草山

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枯れた古木の株だけが残っている

奈良の風物詩となっている「若草山焼き」は、今年は1月23日でした。
ところが、強い寒気の影響で、点火前に雨が降り、全体の2割ほどしか焼くことができず、その焼き直しが今日でした。
高台になっている追分からは、若草山が良く見えます。
思いがけないシーンに出会いました。

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コンデジの望遠で若草山の山焼きを撮す。県庁や興福寺の塔も見えます

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わずかに残る紅梅、まだ蕾。右は追分中心部にある追分本陣村井家住宅


梅に代わって、大和橘(やまとたちばな)の苗が栽培されていました。
大和橘は、日本列島で生育する柑橘類の中で唯一の固有種で、絶滅危惧種に指定されています。
食用より漢方として使われ、縁起の良い木として扱われています。


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橘の苗と案内板

追分を後にして、子どもの森から矢田丘陵の遊歩道へ向かいました。
古い造りの追分本陣から細い車道をすすむと、小さな祠のある追分神社。
石段を上ってお参り。


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追分神社

この細い道は、国道308号線。
かっての伊勢本街道。
大阪から伊勢へ向かうルートの一つ。
旧い石標が立っています。

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旧伊勢本街道、保存会の方が木札を付けてくれてます。随所に石標

途中にある矢田山子どもの森へ寄ってみました。
この時期の平日とあって、2,3人の人影を見かけただけ。
20年近く来ていませんが、その頃より、整備された感があります。
広い駐車場、子ども交流館などができていて、四阿(あずまや)も新築工事中。

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矢田山子どもの森と子ども交流館

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人影こそ見えませんが、きれいに整備されています

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付近の案内板

子どもの森から矢田山遊歩道・榁ノ木峠までは、急坂。
呼吸を意識しながら登ります。
榁ノ木峠からは、歩き慣れた矢田山遊歩道。
適度なアップダウンのある楽しい縦走路です。

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榁ノ木峠の石標とそばにある石仏さま

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矢田山遊歩道・しばらくは竹林の道

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歩きやすい遊歩道

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遊歩道から見る生駒山

ぐるりと周回して12km。
2時間半のウオーキングでした。

2016.02.08 / Top↑
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