京都山の会の例会で、京都府の東南部に位置する鷲峰山に登ってきました。
山頂近くに、役行者が開いたといわれる鷲峰山金胎寺(しゅうぶさんこんたいじ)があり、山岳宗教の霊山となっています。
地図上では、金胎寺の宝篋院塔(重文)のところに、山頂(標高682m)が示されていますが、一等三角点は、それより北東部の電波中継所を上がったところにあります。

行程
京阪宇治駅8:45〜(京阪宇治バス)〜9:19維中前バス停9:28ー9:58信西入道塚9:59ー10:05湯屋谷分岐10:07ー10:12五丁石標ー11:12東屋休憩所11:22ー11:38金胎寺分岐ー11:47金胎寺11:49ー11:56宝篋院塔(標高682m・昼食休憩)12:35ー13:02鷲峰山一等三角点(標高681.2m)13:08ー13:30金胎寺分岐ー13:42東屋(ティータイム休憩)14:11ー14:46五丁石標14:48ー15:30維中前バス停15:36〜(バス)〜16:03JR宇治駅 参加者11名


ルート

▶印をクリックするとルートをたどります

京阪宇治駅からバスで宇治田原町・維中前まで30分余り。
バス停から歩き開始です。

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京阪宇治駅と宇治橋

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維中前バス停、バス停から少し進行方向にすすむと案内板のある休憩所コーナーあり

国道307号線の信号を横切り、短い橋を渡り舗装道路をすすみます。
道標があり、分かりやすい道です。

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橋のところに案内表示

民家がポツンと見えますが、のどかな田園風景の広がる歩きやすい道です。

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舗装されたゆるやかな道を、みちなりにすすむ

なだらかになった斜面状のところには、お茶畑。
梅の香りが漂い、ウグイスの鳴き声が聞こえてきます。

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宇治と言えばお茶です

30分ほど歩くと、右手に信西入道塚(しんぜいにゅうどうづか)。
案内板には、
「藤原信西は、平治元年(1159)、源義朝らのクーデターを知り、田原の領地に逃げ込んだが、追ってきた源氏の軍兵に殺害される。大道寺の領民はこの場所に塚を築いて菩提を弔った」。

さらに左手には、大道神社の石の鳥居。
道路脇から長い石段が延びています。

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信西入道塚と大道神社

そこから5分ほど歩くと、湯屋谷と鷲峰山金胎寺の分岐です。
角に古い石標や道標があります。
湯屋谷へすすむ道は、家康の伊賀越えの道です。
ここは、右に鷲峰山へとすすみます。

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湯屋谷と鷲峰山との分岐

舗装道路と別れ、山が近くになってきます。
道脇には、獣除けの電気柵。

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電気柵が設置された道、やがて山の中へ

五丁と刻まれた丁石が立っています。
ゆるやかだった道が、ここから傾斜を増し、長く続いています。
林道のような道で、階段道はなく、ずっと傾斜の続く道です。

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道脇の丁石に霊山の雰囲気が漂う

脇の看板には、森林施業路・観音山線とあり、関係者以外の通行は禁止。
4月中頃のような陽気で、背中に汗がじっとりと染みています。

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森林施業路の看板、一部舗装されているが、やがて地道になる

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地道になると小石がゴロゴロ

右手にこんもり盛り上がった山が見えてきました。
御林山(標高402m)だと、教えてもらいました。

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左の高い山が御林山、十二丁石付近

道が広く、案内板、道標もしっかり立てられています。
右に古びた東屋を通り越して、傾斜のある道をゆっくり登っていきます。

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分かりやすい道標、途中の東屋、椅子は置かれていない

日の当たる明るい広場へ出てきました。
椅子のある立派な東屋と、トイレも完備。
絶好の休憩場所です。
道標には、ここから鷲峰山まで1.4kmの表示。

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立派な東屋、トイレ、案内板のある観音山休憩所

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鷲峰山側から東屋の方向を見る

ここで一息入れて、金胎寺をめざします。
この先の右手は、植林が伐採されて殺風景な眺め。
頭上には、高圧線が横切っています。

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案内板で確認して、金胎寺へ、右手前方は植林が伐採されている

ここから15分ほど登ると、湯屋谷と金胎寺との分岐。

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左は振り返って見た写真、分岐点にある案内板

左に行けば、湯屋谷。
真っ直ぐすすみ、その先に金胎寺への急な登り坂。

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分岐を直進、左に金胎寺に登る急坂

南無不動明王と書かれた幟が、境内までいくつも立てられています。

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金胎寺への急坂、平坦なところで下乗の石標

急坂をひとがんばりして登ると、山門です。

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山門

山門の彫刻は、なかなか凝っていて、動物や花柄模様が施してあります。

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山門の彫刻
山門をくぐると、正面に寺務所。
その左に、行場巡りの入口。
かっては、奈良の大峰山に対し、こちらは北の大峰と呼ばれ、修験場として栄えたところ。
行場巡りには、300円が必要で、時間もかかることから、ここはパス。

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行場入口と寺務所

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境内の案内図


山門を出て、登ると本堂、多宝塔。
重文の多宝塔には、伏見天皇の守り仏「愛染明王像」が安置されています。

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1298年建立の多宝塔

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本堂(弥勒堂)は江戸時代のもの

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境内はゆったりとしています

多宝塔の左から宝篋院塔(ほうきょういんとう)のある山頂に向かいます。
杉の木立の中に、祠があり、仏さまが安置されていました。

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宝篋院塔に向かう途中にある祠と仏さま

山頂には、正安二年(1300年)に造られた立派な宝篋院塔
ここで昼食休憩です。

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広い山頂

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正面から見る

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宝篋院塔後方にある石仏さんと「天狗の握り石」(左の石)。山頂で見かけた花、何の花かな?

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山頂にある案内板

山頂は、北側の展望が開け、うっすらと遠くの山並みが見えています。
琵琶湖や比叡山も見えると書いてますが、残念ながら特定することはできません。

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北側の展望、遠くかすかに見えるのは、比良山系のよう

鷲峰山の三角点はここにはなく、ここから500mほど離れた鷲峰山無線中継所を上がったところにあります。
一旦下り、車道へ出て、湯屋谷方向へ歩いて行くと、鉄塔が見え、これを目印に登って行きます。
中継所へ向かう曲がり角の直ぐ先に、ショートカットの直登道があるのですが、擁壁が高く足が届きません。
舗装道を上がるのが無難です。

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宝篋院塔から車道に出たところで、下って来た道を撮す。ショートカットの道を見ています

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無線中継所の左横を通る

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植林帯の急登の先に、めざす三角点

一等三角点に到着。
北東側の樹木が伐採され、見通しがよくなっています。
ガッチリと造られた天測点というのもあります。

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一等三角点、右手前天測点

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ここの標高は681.2m

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三角点からの展望

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正面の山は比叡山のようにも見えるのですが、自信がないなぁ

天測点を見届けて、下山です。

1603shubu57 天測点とは、天文測量を実施するために設けられた基準点で、三角測量で求められた位置座標を規正するために造られたもの。

天測点を利用した天文測量が一等三角点のすぐそばで実施されていて、 全国48ヶ所に設置されているそうです。
ただし、現在では機器の軽量化により天測点を設置することはなくなっているようです。

そう説明を聞いても、もう一つ、理解ができてないです。
これまで、山を歩いてきて、天測点なるものを見たのは、この鷲峰山で初めてです。

もと来た道を引き返し、車道を金胎寺分岐まで歩きます。
金胎寺分岐からは、往路と同じ道を下ります。
途中、東屋の休憩所で、お湯を沸かして、全員で紅茶をいただきました。
おつまみは、チョコやあられなど。
おしゃべりしながら、まったりした雰囲気がいいですね。
たくさん、いただきありがとうございました。

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帰りに撮した湯屋谷分岐、今は舗装されています。その昔、本能寺の変で家康が三河まで逃げ帰った道

民家の前には、ツゲで細工をされた子どもの顔がありました。
往路では、気付きませんでした。
バス停には15時半に着きました。
あと6分で宇治駅行きのバス、ちょうどいい時間でした。

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ツゲの顔が面白い、バスを待つ(維中前バス停)

予報では、午後、雨の確率が高く、心配されましたが、なんとか天候がもってくれました。
林道歩きが多く、山登りの面白さには欠けるも、道標が随所にあって、安心して歩けるコースです。
行場巡りは、熟練者でも、緊張を強いられるほどの難所あり。

余談ですが、わが故郷、鳥取県にも鷲峰山があります。
こちらの読みはじゅうぼうさん。
登山道も整備されていて、実家からこの山がよく見えます。
中学校の校歌には
「緑の松の浜に立ち、はるかに望む鷲が峰(わしがみね)…」
なにかしら、懐かしさを感じます。

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宇治名物の茶だんご

お土産に、茶だんごを買って帰りました。

2016.03.06 / Top↑
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