大阪府山岳連盟パーソナル・ビスタリーチーム企画の霊仙山登山に参加しました。
鈴鹿山系の北端に位置する霊仙山は、山頂が高原台地状の、石灰岩が露出するカルスト台地の山です。
四方遮るものがない雄大な景観は、見飽きることのない自然の美を堪能させてくれます。

行程
梅田7:00〜(車)〜9:06榑ヶ畑(くれがはた)登山口9:25ー9:46汗ふき峠9:50ー10:30五合目展望台10:39ー11:20お虎ヶ池11:29ー11:47経塚山(標高1040m)11:54ー12:09霊仙山(標高1084m・三角点ピーク)12:35ー12:45最高点ピーク(標高1094m)12:50ー13:37近江展望台13:45ー笹峠ー15:07今畑登山口15:10ー15:19落合ー15:52汗ふき峠15:56ー16:10榑ヶ畑登山口 距離約11.5km 参加者10名

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ルート
(▶印をクリックすると、ルートをたどります)

車2台に分乗して、梅田から高速道路を利用、醒ヶ井養鱒場の前を通り、榑ヶ畑登山口まで移動。
車なしではここまで来ることはできません。
すでに10台くらいの先着車がありました。

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榑ヶ畑登山口、登山口から見る登山道

登山届のボックスのある休憩小屋を左に見て、緩やかな勾配の林道をすすみます。
しばらく歩いて林道と別れ、直進して廃村になった榑ヶ畑集落の細い山道へと入ります。
家屋は無くなっていますが、積み重ねられた石垣など、集落があった面影を思い浮かべることができます。

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休憩小屋、廃村になった榑ヶ畑集落の中をすすむ

正面に小さな小屋が見えてきます。
山小屋「かなや」さん。

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山小屋の前を通り、右へ

小屋の壁面には、登山の案内板が掲げられていました。
水場があり、ボトルの飲料が置かれています。
そばのボックスにお金を入れるようになっています。

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小屋に掲げられた案内板

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無人の飲料販売、杉の植林帯をすすむ

まわりは杉の植林帯。
すすむにつれ、傾斜が増し、ジグザクに登っていきます。
杉林が切れて、明るい日差しが差し込むようになってくると、汗拭き峠です。

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二合目にあたる汗拭き峠

ここで小休憩。
ルートは、この峠で榑ヶ畑コースと今畑を経由して西南尾根を辿るコースに分かれます。
榑ヶ畑コースは、雨天や雪解け時、滑りやすい箇所が多くあるため、今回は登りでこちらを使い、西南尾根で下るルートをとりました。
山道脇に小さなスミレのような花。
三角の形をしている葉で、ミスミソウと教えてもらいました。
グループで行くと、いろいろと教えてもらえます。

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きれいに撮れていませんが、ミスミソウ、葉が三角形

峠を過ぎると、杉林から自然林へと変わり、やがて尾根道となります。
樹林の間から、青空が覗き、隣の稜線が見えています。

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自然林と変わり、歩きやすい尾根道に

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青空がよく見えるようになってきた。トリカブトの新芽が出ています

三合目を過ぎると、傾斜はさらに増し、石灰岩の露出した景観が目立つようになってきます。
視界もだんだんと広がってきました。

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三合目付近

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四合目へ向かう

 青空と葉を落とした自然林のいい眺めが続きます。
名前の分からない花木が、小さな花を咲かせて出迎えてくれます。
華やかさはなくても、ひっそりと咲く感じが心に留まります。

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名前の分からない素朴な花と、四合目道標

苔むした剥き出しの石灰岩、個性豊かな樹形の樹木。
これらが合わさって、自然の庭園を造り出しています。

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人工の手を加えていない自然庭園

足元はジメジメ。
滑りやすい粘土質の登山道です。

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粘土質の道は、滑りやすい

五合目は見晴台になっています。
眼下に湖北の景色。
青い湖面の琵琶湖、その後方には比良山系の山々。
いつまでも見ていたい景色です。

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見晴台の五合目、五合目から歩いてきた道を振り返る

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五合目で小休憩

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眼下の眺め

登るにつれ、露出した石灰岩の景色が全体を占めるようになってきます。
滑りやすいところが随所にあり、何度もズルズルと滑ります。
登山靴の裏には、泥がビッシリとくっつき、重く、靴底の凹凸の効果まったくなし。
これが下りだと、何度か尻餅をつきそう。
このルートを登りに使ったのは大正解。

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石灰岩が露出する急勾配で滑りやすい道

六合目を過ぎると、背丈の高い樹木は次第に減って、灌木の斜面へと変わります。
視界が一層きいて良い眺めです。
開放的な景観がどこまでも続いています。

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あの山は…

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何度もシャッターを押してしまいます

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登山道には、目印の赤ペンキのマーカーもある

七合目の辺りから、高原状になり、緩やかなアップダウンの道。
視界が効かないときは、迷い易く、遭難事故も度々起こっています。

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七合目お猿岩付近

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山頂一帯は、広い高原状

例年だと、この時期、山頂付近には雪が残っているのですが、雪はほとんどなく、部分的にわずかに見られる程度。
用意していたアイゼンも必要なし。

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ドリーネも見ることができる、枯れ木が自然の景観に溶け込んでいる

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手入れが成されたかのような松

七合目のお猿岩を下って行くと、霊仙神社の鳥居のあるお虎ヶ池。
ドリーネに溜まった池と言われています。
ここに八合目の標示。

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お虎ヶ池と霊仙神社

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お虎ヶ池から霊仙山の頂きを見る

お虎ヶ池から最初のピーク経塚山へ向かいます。
遮るもののない景観が広がる分、風が強く、それも冷たい風です。

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経塚山山頂、左奥に伊吹山

霊仙山には、経塚山、霊仙山三角点、最高点の三つのピークがありますが、どこも360度の展望。
北方に伊吹山、その後方白山、東に御嶽山、南には御池岳、藤原岳など鈴鹿の山。
景色を充分に堪能します。

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左、最高点ピーク、残雪の右上方に三角点ピークがある

経塚山から三角点のあるピークへ登ります。
一旦下って、足場の悪い急坂に。
登りきると、二等三角点のある霊仙山の頂上です。

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三角点頂上への登り

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霊仙山頂上

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二等三角点、後方に伊吹山

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南側の眺望、奥の山並みは左から藤原岳、御池岳、右に鈴鹿の山並みが続く(クリックすると拡大します)

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北側の眺望、左に琵琶湖、右に伊吹山(クリックすると拡大します)

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東側、右奥に木曽御嶽山、白煙も見えていました

風強く、石灰岩の岩を風よけにして、昼食タイム。
今日はコンビニのおにぎりでした。

食事を終えて、最高点ピークに向かいます。
ゴツゴツした岩や石の足元に気を付けて、10分も歩くと到着です
目の前の伊吹山は標高が1377m。最高点の標高は1094m。
標高は、伊吹の方が三百メートル近く高いのに、まるで伊吹を見下ろしているように見えます。

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最高点ピークから伊吹山を見る

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南西(琵琶湖)側の眺望

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岐阜県側の眺望、右奥に御嶽山

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伊吹山とその右後方に白山、唯一の避難小屋も見える

伊吹にしても、御池岳にしても、自分の足で登った山が、目の前にあると、特別感慨深いものを感じます。
最高点ピークから西南尾根ルートで下ります。
前方に鈴鹿の山。
左に大きく切り落ちている尾根をすすみます。

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鈴鹿の山を見て、左に切れ落ちる尾根道をすすむ

斜面上に石灰岩のゴツゴツした岩や石。
足元が悪い上に、強風で身体のバランスが崩れます。
この西南尾根は、福寿草が咲くことで、よく知られています。

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西南尾根、岩の隙間に福寿草が咲いていないか注意して見る

岩の間から、人目をはばかるように黄色の花が開いています。
群生している姿を期待していましたが、一輪ずつ、ポツポツと咲いているだけ。
「もっとたくさん咲いていたのに…」という声を聞きました。
その年毎によって違うのかも知れません。

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ひっそりと咲く福寿草
 
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ひとつ一つ表情が違う

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歩いてきた尾根道を振り返る

尾根道の途中に近江展望台があります。
ここを過ぎると、急坂の下りです。
   
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近江展望台

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近江展望台から見る藤原岳(左奥)、その右に御池岳

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急坂を下って、木立のひろばで小休憩

急坂を下りが終わると、歩きやすい落ち葉の道に変わります。
右手には、榑ヶ畑ルートの尾根が見えています。

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快適な下り道、登った榑ヶ畑尾根と頂上を望む

景色は自然林から植林帯に変わり、笹峠を過ぎて、家屋が見える今畑地区へと下ってきます。
そこで、福寿草の群生を目にしました。
 たくさん、咲いてます。
上(西南尾根)では、少なかったのに…。

まさか、ここで、こんなにも見ることができるとは思いませんでした。

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群生する福寿草

でも、上で見た福寿草とは、少し違います。
種類が違うのか、育つ環境が違うからなのか、分かりませんが、こちらの方は、葉が蒼々として伸びています。

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こんなに群生する福寿草を見るのは、初めて

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これから咲こうとしています

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今がちょうど見頃

さらに下って行くと、名残の梅の花が咲いていました。
石垣のところには、手作りの登山道案内版。
梅の花の下をくぐり、抜けていくと舗装道に出ます。
ここが今畑登山口。
 
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古い家屋が建っています。近くに白梅の古木

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登山道を振り返る

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手作りの案内版を見て、下る

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今畑登山口、ここからしばらく舗装道

道は、今畑から落合を通り、沢に沿って登り。
セツブンソウの小さな花が、咲いていました。
これも、今日、教えてもらった花。
一緒に行くと、賢くなります。
すぐに、忘れますが…。

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こちらはセツブンソウの群生

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落合の集落、ここを過ぎると、また山道

落合の集落を過ぎると、道は沢に沿う細い山道へと変わり、渡渉するところも出てきます。

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木橋を渡ると、細い山道に。この後、渡渉が2回

最後の渡渉を終えると、汗拭き峠への急登。
ロープが張られ、これをたぐい寄せながら登っていきます。
きつい登りで、ロープが頼り。
もう、ヘトヘト。
コース上で、ここが一番、きついところでした。

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ロープを使って、急坂の難所を登る

登り切ったところが汗拭き峠です。
名前がついた理由が分かります。
汗拭き峠で、最後の小休憩。
全員「ここが、一番きつかった」  。
難関をクリアして、あとは下るだけ。

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急登をクリアして汗拭き峠、ここからは下りのみ。下山時に見る山小屋

ここから15分ほどで登山口に戻りました。

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山道から広い林道に出てきた。もうすぐで登山口

泥んこになりまがらも、怪我無く下山。
天候にも恵まれ、印象に残るいい山歩きでした。
三連休の最終日、帰りの名神は大渋滞。
運転していただいた会員さん、一緒に参加されたメンバーさんに感謝です。


2016.03.21 / Top↑
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