関西百名山の一つ、湖北の七七頭ヶ岳(ななずがだけ)に登ってきました。
山麓の上丹生(かみにゅう)から見る姿は、富士型の端整な山で、地元では、丹生富士とも呼ばれています。

1604nanazu4
上丹生バス停付近から見る七七頭ヶ岳

行程
JR木ノ本駅9:31〜(余呉バス)〜9:53上丹生バス停9:57ー10:10登山口ー11:14ブナの大木ー11:26七七頭ヶ岳(西林寺観音堂)11:28ー11:35るり池11:37ー11:42七七頭ヶ岳(三角点・標高693m)11:45ー12:44登山口ー12:57菅並バス停13:30〜(余呉バス)〜14:00JR木ノ本駅14:14発 距離 約5.6km 所要時間2時間59分(休憩時間含む)


ルート

(▶印をクリックすると、ルートをたどります)

JR木ノ本駅前から、余呉バスの洞寿院行きに乗車。

1604nanazu1 1604nanazu2
木ノ本駅前から洞寿院行(マイクロバス)に乗車

約30分で、上丹生バス停です。
バスの乗客は、自分を入れて2人、上丹生で降りるときには、1人になっていました。

1604nanazu3 1604nanazu5
上丹生バス停、バス停の少し先に、左 七々頭ヶ嶽観音の石標

バスを降りて、分岐に立っている石標に導かれ、左に舗装道をすすみます。
上丹生の民家の横を歩いていると、庭に出ていたおじいさんから「山に登るのか?、車が1台止まっていたわ」と、声をかけられました。
今回の山歩きで会話を交わしたのは、このおじいさんとバスの運転手さんだけ。

右に高時川(丹生川)を見て、まっすぐ10分ほどすすむと登山口です。
登山口の左に車を止めるスペースが有り、1台の車が停まっていました。

1604nanazu6
登山口に向かう途中で七七頭ヶ岳を見る、右に高時川

1604nanazu8 1604nanazu7
平坦な舗装道をすすむ、高時川の流れがきれい

 右側に橋がかかり、登山口の左に、「七々頭岳観音参道」の石標。
杉の木立の中を入って行きます。

1604nanazu11
上丹生登山口

シャガの花が出迎える道は、左に折れると急坂となり、ジグザグの登り道となります。

1604nanazu12 1604nanazu13
登山道に入った直後、平坦な道は、ほんのわずか。シャガが繁っている

1604nanazu14
左に折れると、急登の道になる

前日降り続いた雨と、落葉で登山道は滑りやすくなっています。
ところどころに丁石が立っていて、この道が参道であることが分かります。

1604nanazu15 1604nanazu16
自然林の中、急坂の道をじぐざぐして登る

急登は、尾根道へ入るまで続いており、結構足に堪えます。
尾根道に入ると、傾斜はしばらくゆるやかになり、一息つけますが、この先また、急登の道です。
尾根道では、春の山野草が花開いて、出迎えてくれていました。

1604nanazu17 1604nanazu18
前方が開けてくると、尾根道になる。ツツジの咲く道

登るに連れ、クヌギ類に代わってブナの木が目立つようになってきます。

1604nanazu19 1604nanazu20
ブナの木が多くなってくる。ガマズミの花も多い

1604nanazu21
倒木の箇所もあり

稜線へ出てくると、左側の展望が開けてきます。
連なる山は、特定できませんが、眼下に田圃や民家が垣間見られるようになります。

1604nanazu22
登る途中で見る光景

歩いている落葉の間からムカデが出ていました。
この後、ムカデには二度出会うことになります。

1604nanazu23 1604nanazu24
足元にムカデ、キイチゴの花も

傾斜が急な山道が続きますが、眼下に見える景色、山野草に励まされます。

1604nanazu25 1604nanazu26
急傾斜の登りが続く、青いテープはシカ除け

1604nanazu28
眼下に小さく見える集落

1604nanazu27
集落をクローズアップ、方角から判断すると摺墨(するすみ)の集落あたり

1604nanazu29 1604nanazu30
アオダモとヤマボウシ?

1604nanazu31
ヤマボウシ?を正面から

1604nanazu32
ガマズミとブナ

1604nanazu34
遠くにうっすらと高い山が見えている。右奥は伊吹かな?

1604nanazu35 1604nanazu36
ツクバネウツギと稚児百合

1604nanazu37 1604nanazu42
ヤマブキとスミレ

ブナの大木の横を過ぎると、頂上まで、もうひとふんばり。
登山道の左手にあるこの大きなブナの木は、触るだけでパワーをもらえそうです。

1604nanazu38
ブナの大木

1604nanazu39
振り返ってブナの大木(右)を見る

1604nanazu40
新緑のブナが美しい、紅葉の秋も楽しみ

ブナの大木を見て、10分余り登ると、頂上到着です。
頂上には、西林寺観音堂があり、小さな石塔が立っています。
小広場になっていて、休憩にはいいのですが、今日は、風が強く、じっとしていると寒いくらいです。

1604nanazu43
七七頭ヶ岳頂上

1604nanazu44 1604nanazu51
石塔と観音堂

観音堂の小広場から、南西の方向に琵琶湖や余呉湖が見えています。
時折、小雨が降る天候ながら、視界はそれほど悪くありません。

 1604nanazu45
小高い山の向こうに琵琶湖が見える

1604nanazu46
賤ヶ岳(左の山)と余呉湖、右の山の上、枝に隠れているあたりに竹生島

小広場から西に少し入った樹林帯の中に、三等三角点があります。

1604nanazu52
三等三角点のある七七頭ヶ岳

1604nanazu53
三角点から観音堂を見る

山頂から北西側に5分余り下ると、伝説のるり池です。
急坂の道で、滑りやすく、慎重に下ります。

1604nanazu47 1604nanazu48
るり池へと下る

るり池は、池と名前がついていますが、水たまりです。
その中を覗くと、カエルがウヨウヨ。
半透明の塊になった小さなタマゴもいっぱい。
まわりには、ググッ…、ググッ…、ゲェ…、ゲェ…の重い声が響き渡っています。
タゴガエルで、澄んだ水が染み出しているところにしか棲んでいないそうです

1604nanazu50
水たまりのようなるり池

1604nanazu49
カエルとタマゴがいっぱい。覗くとカエルたちが驚いて逃げるように動き回っていました

この水は、女性の肌を美しくするという言い伝えがありますが、この光景を見ると、とても顔には、つけられませんね。

「るり池の伝説」
むかし村で奉納の舞いを控えた娘がいた。発疹で醜い顔となり悲しんでいるところに、ひとりの僧が現れて「この池の水で顔をくりかえしひたせばいい」と言い残して消えた。その通りにすると、再び美しい顔に戻ったという。(「関西百名山地図帳・山と渓谷社より)

急坂を登り返して、観音堂の裏手から菅並の集落に下ります。
美しいブナ林が続いています。

1604nanazu54 1604nanazu55
観音堂の裏手から下る

菅並(すがなみ)に続く下りも急坂です。
倒木、藪漕ぎのようなところもあり、踏み跡、テープを見落とさないように下ります。

1604nanazu56 1604nanazu57
倒木、藪漕ぎ

横山岳から右に流れる三高尾根、鳥越峠の辺りが見えます。
墓谷山は、樹林で隠されていて、なんとかイメージできるほど。

1604nanazu59
正面、横山岳から右に流れる稜線・三高尾根が見えている

新緑のブナ林の中に、ツツジが咲いて、いやされます。

1604nanazu60 1604nanazu61
目に優しい新緑、ツツジの花

ガレキの上に落葉が積もり、滑りやすいところもあって、下りはより慎重に足を運びます。

1604nanazu62
振り返って見る。太陽の光が差し込んで輝いている

1604nanazu64
写真では分かりにくいですが、かなりの急坂です

イワウチワを見ましたが、まだ小さく、花はもう少し先。
堰堤と民家の屋根が見えてくると、菅並の集落はもうすぐ。

1604nanazu63 1604nanazu65
イワウチワが咲くのはまだ先、堰堤、家屋が見えてきた

1604nanazu66 1604nanazu67
堰堤のまわりに咲くシャガ、タラの芽もありました。でも、誰かが採ったあと

1604nanazu68 1604nanazu69
アジサイは蕾、登山口近し

樹林帯を抜け出ると、菅並の登山口です。

1604nanazu71
菅並登山口

ここからバス停までは、さほど時間はかかりません。
バスは1時間に1本。
まだ、45分もあります。
菅並の集落をぶらり歩いて、外れにある六所神社の方へ立ち寄ってから、バス停に戻りました。

1604nanazu73 1604nanazu74
六所神社と菅並バス停

頂上では、風が冷たく、小雨もぱらつき、食事抜きで下って来ました。
停留所の建物の中で、おにぎりとパンで遅い昼食を摂りました。

1604nanazu75
 菅並バス停付近から七七頭ヶ岳と菅並の集落を見る

今日は不安定な天気でした。
晴れ間が覗くこともありましたが、ときおり雨も降り、冷たい風が吹きました。
山では、誰一人として会わず、ただ一人の山歩きでした。
七七頭ヶ岳の標高は700mにも満たず、距離は5kmほど。
その割には、急坂が多く、歩きがいのある山歩きでした。

帰りに途中下車して、下余呉から賤ヶ岳への歩きもおもしろいかなとは考えましたが、天候が不安定で止めました。
賤ヶ岳は、またの機会にします。

2016.04.29 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://megusun.blog59.fc2.com/tb.php/2561-d5f365f8