「京都山の会」さんの例会で、京都北山の魚谷山(いおだにやま)に行って来ました。
京都北山と言えば、西堀栄三郎氏や今西錦司氏など日本の登山史を築いた人たちが愛した山としても知られています。
魚谷山には、今西錦司氏のレリーフもあり、以前から行ってみたい山の一つでした。
また、この時期、クリンソウやヤマシャクヤクが見られるとあって、それも楽しみにしていました。

行程
地下鉄北大路駅〜(雲ヶ畑バスもくもく号)〜9:27出合橋9:36ー9:50雲ヶ畑林業総合センターー10:42樋ノ水峠分岐ー11:00麗杉荘ー豆ヶ谷出合ー11:25「北山の小舎発祥の地」(昼食)12:09ー12:35柳谷峠12:38ー12:45魚谷山山頂(標高816m)12:55ー13:00柳谷峠ー14:11滝谷峠14:16ー14:44貴船山14:46ー15:51叡電鞍馬口駅 距離約13.3km、所要時間約6時間15分(休憩時間含む) 参加者25名


ルート

(▶印をクリックすると、ルートをたどります)


北大路駅の雲ヶ畑もくもく号のバス停に集合。
バス停のある商店街の吊り下げ看板の上にツバメが巣をしていて、親ツバメがひんぱんにエサを運んでいました。
もくもく号は、数年前に京都バスの定期運行が廃止になった後、雲ケ畑自治振興会が運営主体となって運営しているもので、雲ケ畑地域と北大路駅前を結ぶ唯一のバスです。
午前、午後1便のジャンボタクシーで、9人しか乗ることができません。

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バス停の上にツバメの巣、バスの定員以上になった場合は、整理券をもらいタクシー乗車

今回の山歩きの参加者は25名。
あふれた人は、ヤサカタクシーさんの整理券をもらって、通常のタクシーで出合橋へ移動。
この券があると、通常のバス料金一人5百円で乗ることができます。
運転手さんは、「4人乗っても2千円。とてもペイできません」と話されていました。

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出合橋バス停にある案内板、魚谷山、桟敷ヶ岳の登山口となっています

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出合橋、右へすすむ。橋を渡って反対側は志明院・桟敷ヶ岳の方向

全員が揃ったところで歩き開始。
中津川の流れを左に見て、ゆるやかな舗装道をすすみます。

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川沿いのゆるやかな道をすすむ

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大きな家が並ぶ中津川の集落

この道は、やがて林道となって樹林帯の中へと入っていきます。
辺りにはシャガがたくさん咲いています。
さらに歩いていくと、早くもクリンソウの花。
今日はたくさん見られそうです。

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シャガの花が出迎え、足元にはクリンソウ

ヤマブキやモクレンの花も咲いていて、楽しくなります。

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ヤマブキとモクレン

アケビが長いツルを伸ばして、たくさんの花をつけていました。

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アケビの花

出合橋から15分ほどで、喫茶のある雲ヶ畑林業総合センター。
営業日は週の半分で、今日は定休日。
左に渓流、右に杉の樹林を見てすすみます。

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立派な建物の林業総合センター、ゆるやかな道が続く

群生とはいかないまでも、クリンソウがところどころで花開き、シダはゼンマイ状に茎を伸ばしています。
マムシ草も目立ちます。

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道脇のクリンソウ、マムシ草にシダ

植林が伐採されたところがありますが、自然林の新緑はとてもきれい。
清々しい眺めです。

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新緑が青空に映える

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水もきれい

渓流で、魚釣りをしている人も見かけました。
好天で、絶好の山歩き、レジャー日和です。
地図で見ると、この道は直谷(すぎたに)の林道となっています。
樋ノ水峠分岐を右に見て、広い林道をすすみます。

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歩いているのは直谷林道、樋ノ水峠分岐(木橋を渡り樋ノ水谷経由)

山の地図やガイドブックには、樋ノ水峠分岐を過ぎると、直谷山荘というのが載っているのですが、この山荘は今はなく、その建物の残骸と思われる建材が残っていました。

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林道をひたすらすすむ、右前方に建物の残骸

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あちらこちらでクリンソウ

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目を引く新緑

やがて、山小屋の麗杉荘(れいざんそう)です。
これも、手入れがされていないようで、随分と傷んでいました。

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麗杉荘の左をすすむ

麗杉荘を過ぎると、細ヶ谷の沢を経由して柳谷峠へ行く分岐があります。
左に折れて登って行くのですが、ここはそのまま直進し、アズキ坂への道をとります。

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細ヶ谷へ入る分岐、手前に丸太を輪切りにした簡易イスが置かれていました

杉林に入ると、そこにサクラソウがピンクの花をつけて開いていました。
サクラソウが咲いていたのは、後にも先にも、ここ一箇所だけでした。

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貴重なサクラソウ

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アズキ坂への道をとる

杉林を抜けて、細ヶ谷を流れる渓流を渡ると、景色が一変します。
目に優しい北山の風景が飛び込んできます。

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杉林を通り抜けて、渡渉

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やさしくて穏やかな景色の中をすすむ

しばらくすすむと、「北山の小舎」発祥の地と書かれたアルミ製の立派な案内板。
さらに、そこから少し上がったところには、大きな岩にはめ込まれた今西錦司博士のレリーフ。
このレリーフのある岩の先に、なぜか一等三角点がありました。
でも、これはレプリカ。
手で持ち上げることができます。
レリーフがある良い場所なので、記念に置いているのでしょうか。

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北山の小舎、発祥の地の案内板、今西錦司博士のレリーフ

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レリーフのはめ込まれた岩と景色

このあたりの景色は最高でした。
クリンソウに加えて、ヤマシャクヤク。
回りの景色、自然の中で耐え、育った樹木たち、どれもが感心させられます。
この風景に見とれながら、昼食です。

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クリンソウと後方にヤマシャクヤク

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ちょうど見頃のヤマシャクヤク

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とても清楚できれい

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アリさんもやってきます

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この風景を見ながら、手作りおにぎりの昼食

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厳しい風土にもまれた美

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この木は古木になっていました

昼食を済ませて,細ヶ谷に沿って登って行きます。

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細ヶ谷に沿って、柳谷峠・魚谷山へと登っていく

道は少々荒れています。
何度も小さな渡渉を繰り返し、傾斜もだんだんときつくなってきます。

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小さな渡渉を繰り返し登って行く

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倒木をまたぐ

急傾斜の登りが一段落したところが柳谷峠です。
ここまで来ると、頂上までは10分もかかりません。
小休憩して、山頂に向かいます。

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柳谷峠手前の登りは急傾斜、柳谷峠で到着

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柳谷峠

ここからしばらく平坦な道となり、最後の急坂を登り切ると、魚谷山山頂です。

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ミツバツツジがまだ少し残る道を行く

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魚谷山山頂

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山頂は小広場になっている

山頂は樹林の中にあり、展望はききません。
全員で記念撮影して下山です。

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魚谷山からの下り、このあたりは以前はササで覆われていたようです

途中まで、登ってきたルートと同じです。
レリーフのところを通り過ぎ、杉林の道から滝谷峠へと向かいます。
地図にもない新しい枝道もあって、迷いやすくなっています。

地図に載ってないルートをすすみました。
途中までは広い林道のような道でしたが、道もついていない谷をしばらく登って、ようやく芦生峠と滝谷峠を結ぶルートに出ました。
こんなときは、地図とコンパス、GPSが頼りです。

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分岐から広い林道のような道に入る、ここからは別ルート

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最初は広い道でしたが、やがて、荒れた谷に入る

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荒れた谷を抜けると、いい雰囲気に。ここを登って行って地図上のルートに入る

荒れた谷を抜けて、歩きやすくなったところで、小休憩をしていると、ヤマビルが頭をもたげていました。
こっちにも、あっちにも。
25人のお客さんが、突然やってきて、これは大歓迎とばかりに、顔を出してきたのでしょう。
こんなところで長居は禁物。

正規のルートに出て、快適に歩いて滝谷峠に着きました。
鞍馬と二ノ瀬駅への分岐点ですが、ここは二ノ瀬へとすすみました。


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滝谷峠で小休憩

歩きやすい杉林の道をすすみます。
左手には、樹林の間から、山の稜線が見えています。

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こんな道がずっと続く

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左手に見える稜線、中央右寄りにあるのは、花背の鉄塔

途中、小さなケルンのある貴船山で小休憩し、どんどん下って行きます。

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貴船山、三角点は別の場所にあり、ルート上では見ることができない

杉やヒノキの林が続きますが、大木や大岩があったりして変化もあります。

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大きな木、何の木かな?

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大きな岩があったり、急な下りもある

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これは比叡山かな

広い道に出て、下って行くと、右に夜泣峠への分岐。
そのまま真っ直ぐすすみます。

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広い道に出てすすむと、右に夜泣峠への分岐

叡山電鉄の電車の音が聞こえてきました。
途中に、貴船口へ下るショートカットの道があります。

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下って行くと、貴船口へ降りる分岐点、小さな表示が出ています

急傾斜の下りですが、駅への近道。
ここから10分余りで、車道へ出て、すぐ目の前は、貴船口駅です。

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急傾斜の道を下り車道へ出る

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車道へ出たところで、山歩きは終了です

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貴船口の案内板

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叡山電鉄・貴船口駅

休憩も入れて約6時間15分。
厳しい、危険な箇所は少なかったのですが、13kmも歩くと疲れます。
天気に恵まれ、クリンソウやヤマシャクヤクも見られました。
京都北山のいい雰囲気を味わうことができた山歩きでした。

春のゴールデンウィーク。
当然のことながら、叡山電鉄は鞍馬、貴船を楽しんだ人たちで満員状態でした。

2016.05.02 / Top↑
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