山歩きの教室で、高野山町石道を歩いてきました。
高野山町石道は、空海が高野山を開いた際、参詣者のために木製の卒塔婆を立てたのがはじまりとされています。
昨年5月に、南海九度山駅から金剛峯寺まで通して歩いて以来、今回で2度目。
今回歩いたのは、慈尊院から途中の矢立まで約13kmの短い距離です。

行程
橿原神宮前駅8:00〜(バス)〜9:25慈尊院9:40ー10:16展望台10:26ー10:58雨引山分岐ー11:40六本杉(昼食休憩)12:10ー12:32古峠ー12:39二ツ鳥居12:44ー13:05地蔵堂13:15ー14:03笠木峠14:12ー15:02矢立峠〜(バス)〜橿原神宮前駅 距離約13km、所要時間5時間37分(休憩時間含む) 参加者25名


ルート

(▶印をクリックするとルートをたどります)

町石道は、高野山根本大塔から、慈尊院まで百八十町の距離です。
1町毎に町石を刻んだ石塔が並び、この町石が高野山へとつながっています。

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慈尊院山門と世界遺産の石碑(石碑の文字は平山郁夫画伯の直筆)

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慈尊院多宝塔左の石段を上ると、丹生官省符神社の社殿

慈尊院は、女人高野と呼ばれ、女性の参拝客が多く、安産、子宝祈願等をする参拝者が多いところです。
境内、本堂の前にはおっぱい型の絵馬がたくさん提げられていました。

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おっぱいの絵馬が印象的。安全祈願をしてスタート

慈尊院から丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)へと上る石段の途中に、百八十町と刻まれた最初の石塔が立っています。

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石段の途中にある百八十町の石塔

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丹生官省符神社、申年の大きな絵馬、神社の右手から町石道に

梅雨の雨がシトシトと降っています。
だらだらとした登りが続き、カッパの下は、すぐに汗が滲んできます。

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雨で、まわりの景色はモヤってよく見えないほど

谷沿いにすすみ、右手の視界が開けてくると、柿の果樹園が続く道。
その途中に展望台があります。
天気が良ければ、眼下に紀ノ川が流れ、絶好のビューポイントですが、雨のため、何も見えず。

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紀ノ川を望む展望台ですが…

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晴天時の景観(展望台の案内板より)

小休止の後、勾配のきつい果樹園の道を登っていきます。

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両サイドに柿の果樹園が続く

雨に濡れたアジサイが出迎えてくれます。
アジサイは、雨の中でも、一段と引き立つ花の一つです。

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町石道を彩るアジサイの花

ホタルブクロもまだまだ咲いています。

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ホタルブクロを見てすすむ

百五十七と百五十六町石の間、左手に銭壺石があります。
その昔、町石道を整備したとき、この石の上に壺を置いて、人夫につかみ取りをさせたと言われています。
壺の口は狭いので、いくら沢山つかんでも、たくさんはとれなかったようです。

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銭壺石と説明板

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百五十六町石

 雨引山の分岐を左に見送ると、道は穏やかとなり、楽な道となります。
濃緑の葉っぱのカンアオイを目にします。

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雨引山の分岐、ここから400m、ここはスルーパス、自生するカンアオイ

1町毎に立っている町石の大きさや文字はいろいろで、すべてが同じではないようです。
梵字が刻まれ崩れ文字のようなものもあれば、読みやすい分かりやすい文字もあります。
造られた時代が違うのかも知れません。

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町石もいろいろ

やがて小広場のようになった六本杉峠に着きます。
道が四方に分かれており、ここが分岐点であることが分かります。
空はどんよりとはしているものの、雨は止み、ここで昼食休憩。

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これは何の花?、六本杉峠到着

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六本杉峠、直進すると丹生都比売(にゅうつひめ)神社、左・古峠(ことうげ)

世界遺産の道だけあって、分かりやすい道標や案内板があり、道に迷うことはありません。
ここから広くて歩きやすい道が続いています。
ただ一つ、雨のため、道がぬかるみ、ところどころで、土の中に足をとられそうになります。
古峠を越えると、二ツ鳥居はすぐです。
鳥居の手前に休憩所があり、ここから天野の里がよく見えます。

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古峠、左に行くと上古沢(かみこさわ)駅、二ツ鳥居手前の休憩所

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休憩所から見る天野の里

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二ツ鳥居の案内板

二ツ鳥居は、江戸時代末期に建立された石造りの鳥居で、昔はここから先は、聖なる領域で木の伐採も禁じられていたそうです。

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二ツ鳥居、ここから天野の里へ下ることもできる

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二ツ鳥居のそばに咲いていた花

二ツ鳥居を過ぎて下って行くと、右に白蛇の岩があります。
木製の鳥居があり、白い大蛇が待ち構えていたとの言い伝えがあります。

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白蛇の岩

ここを過ぎてすすむと、右手が紀伊高原カントリークラブのゴルフ場となり、神田(こうだ)の地蔵堂に着きます。
手入れの行き届いた芝が敷かれ、ここも絶好の休憩ポイントです。

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広い紀伊高原カントリークラブ、地蔵堂で小休憩

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地蔵堂付近から後方ゴルフ場方向を振り返る

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地蔵堂から神田の集落を見る、ブルーベリーの木が植えられていました

地蔵堂の裏手に回ると、大きな杉の木があり、石仏が二体並んで立っていました。
左の仏さまは、頭がとれてしまって、痛々しい感じです。
前回、通ったときには、地蔵堂の裏手は見なかったので、ここに石仏があるのを初めて知りました。

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ひっそりと佇む石仏

ここでは、薄ピンクのササユリを一つだけ見つけました。
ここまで来る途中にも、白いササユリがありました。
それも、一輪だけ。

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華やかさはありませんが、惹かれます

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この花も地蔵堂のところに咲いてました

地蔵堂を後にして、笠木峠へと向かいます。

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百六町の町石

いきなり急に足が止まりました。
なんと、道の真ん中で、蛇が…。
何か、獲物を捕らえて飲み込んでいました。
みんなも、たじろいでいました。

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獲物を飲み込む蛇、他のところではこのような蛙も、気色悪い

飲み込むまっただ中で、あまり動きはありません。
蛇は大嫌いなものの一つ。
恐る恐る、横を通り過ぎました。

恐いもの見たさで撮ったのが上の写真です。
もっと近づいて、よく確かめればよかったのですが、とてもとてもできません。
蛇の他にも、大人の握り拳くらいの大きな蛙も、他のところで見ました。

気分転換に、下の可愛い花の写真を載せました。
笠木峠手前のところで、撮ったものです。

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左の花の名は?、これは白いササユリ

笠木峠到着。
今日のゴールの矢立まではもうすぐです。

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笠木峠で最後の小休憩

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笠木峠から矢立へ向かう道

笠木峠から矢立峠へは下り道です。
細い道ですが、楽な道です。

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笠木峠の案内板、矢立へ下る道で見かけた白いキノコ

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六十六町石

左手に車道が垣間見られるようになってくると、矢立峠は間近。
車道との高低差がなくなり、車道に降り立ったところで、今日の歩きは終了です。
ここで、六十町石となります。

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矢立、車道との出合

車道を横断したところに、矢立茶屋があります。
慈尊院から大門まで唯一、食べ物や飲み物が買えるところです。
残念ながら、火曜日は定休日となっていました。

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矢立茶屋、ここでフィニッシュ

雨のため、景観はイマイチなのが残念でした。
ぬかるんだところも多く、足場も悪い状態でした。
蛇の場面は驚きでした。
まさか、白蛇の代わりに出てきたのではないでしょうね。

今日の所要時間は5時間37分。
昨年、九度山駅から金剛峯寺まで歩いたときには、5時間半でしたから、前回はかなり速いペースで歩いています。
矢立まで来ると、やはり大門まで一気に歩きたいですね。

前回の高野山町石道山歩きはこちら

2016.06.28 / Top↑
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