曾爾にある古光山(こごやま)へ登ってきました。
山頂部が凸凹とした風貌の山で、標高は千メートルにも、満たないながら、急登、急坂を繰り返すなかなかハードな山です。
関西百名山の一つであり、ハイキングでは物足りない人向けの山です。

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古光山全景、左奥は高見山(尼ヶ岳より16.04.12撮影)

行程
近鉄榛原駅9:15〜(奈良交通バス)〜10:05曾爾高原前10:13ー10:27長尾峠登山口ー11:02後古光山(標高892m)11:06ー11:25フカタワ11:27ー12:05古光山(標高952m)12:14ー12:49南峰(標高960m)12:53ー13:18大峠登山口ー14:09曾爾役場前14:14〜(三重交通バス)〜15:02近鉄名張駅 距離7.8km 所要時間3時間56分(休憩時間含む)

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Map(曽爾村役場ガイドマップより・https://www.vill.soni.nara.jp/

ルート

(▶印をクリックすると、ルートをたどります)

行きは奈良交通さんが、夏季限定で土・日に臨時運行している曾爾高原行きのバス利用。
榛原駅9時15分発のバスは、満席でした。
終点の曾爾高原バス停で下車して、車道を登って15分。
長尾峠登山口から登山道へ入ります。

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曾爾高原バス停(トイレ有り)、車道を登る

バスに乗っていた人は、ほとんどが曾爾高原や倶留尊山が目当てのようで、古光山の登山口へと歩いていたのは自分一人だけ。

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バス停近くの曾爾高原キャンプ場を横目に見てすすむ、途中、左折して曾爾高原への道がある

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長尾峠登山口、道を挟んで反対側には亀山・倶留尊山方面の登山口

ササ原の階段道を登ると、直ぐに杉の植林帯。
しばらくは、ゆるやかな道ですが、やがて木製の長い階段道となります。
傾斜も急で、最初から心拍数が上がります。

でも、この階段、古光山へ登るほんの助走にしか過ぎません。
この階段数を数えた人がいて、249段あるようです。

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しばらくゆるやかな道をすすむと、長い階段道

階段を登り切ると、やや傾斜をゆるやかにし、木の根の張る道となります。

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階段を登り切ったところで、振り返って見る

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木の根が縦横に張り付いている
 
ササが現れ、道がゆるやかになってくると、樹林帯から抜け出て、視界がきくようになります。

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足元にササが茂る樹林帯

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樹林帯から抜け出る、距離表示のある道標が立っている

正面に、これから登る後古光山(あとこごやま)。
左背後には、特徴ある倶留尊高原、左は大洞山が見えています。

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正面に後古光山、背丈の高いササが生い茂る

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倶留尊高原(左・日本ボソ、右・亀山)

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左・大洞山

後古光山が近くなってくると、道は一旦下り、広場と後古光山の分岐にやってきます。

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後古光山が間近になると、急な登りを想像させる

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何の花か分かりませんが…。後方に大洞山

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道標と近くに咲くアザミ

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二手に分かれた分岐、左は広場、後古光山は右

ここから急傾斜となってきます。

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後古光山へ続く階段道

特に、傾斜のきついところには、フィックスロープが張られています。
距離はそれほどないのに、急傾斜のため、足が一段と重くなります。
しかも、昨日の雨で、すべり気味。

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フィックスロープのある階段

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段差のある登山道が長く感じられる

ときには、ロープを使い、ゆっくりした足取りで、最初のピーク・後古光山到着。

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後古光山(標高892m)

さほど広くない頂上です。
回りをササや木が邪魔して、景色を遮っていますが、視界は悪くありません。

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東側の景色、中央ピラミッド型の山は局ヶ岳

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左奥・尼ヶ岳、中央右・大洞山

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南側・凸凹した稜線の古光山

小休憩して、すすみます。
ここからは激下り。
ロープや木の幹、枝、根っこなど掴めるものは、最大限利用して慎重に下ります。
鎖やロープがあっても、必要がないところも多いのですが、ここはロープが頼りになります。

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ロープや木を掴んで下る

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短い距離だが、気が抜けない

下る途中で、反対側から登ってくるご夫婦の方とすれ違いました。
60台前半くらいでした。
お互い交わす言葉は、「きついですね」。

さらに下って行くと、今度は一人の男性。
もう少し若く、アラフィフ50くらい。

道を譲って、すれ違い、3歩か4歩下ったところで、後から「ど〜ん」という音。
思わず「大丈夫ですか?」。
先ほどの男性です。
幸い、木があり、若干平たくなっていたので、そこで止まりましたが、そのまま落ちていれば大けがです。
リュックがクッション代わりになり、ケガはなさそうでした。
そんな場面に出会いましたから、それからはより慎重になりました。

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下りも登りもきつい、何本ものロープが張られている。下ったところで撮す

ゆるやかな道になり、鞍部に下るとオオタワです。
右に曾爾ファームガーデン、左は御杖村菅野の分岐になっています。
後古光山からここまでたったの300m。
時間は20分要しています。

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ゆるやかになると、鞍部のオオタワ

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古光山は直進

これから古光山への登り返し。
500mの距離です。
「急斜面、注意」の文字が赤書きされています。
今度は激登り。

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古光山へ向かう

100mほどは平坦な道です。
黄金色した花が咲いていました。
最初見たとき、造花でもさしてあるのかなと、思ったほどです。
初めて見る花です。
何の花か分かりません。
(あとで、ツチアケビ・別名ヤマノカミノシャクジョウと分かりました)
   
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ここ一箇所だけに咲いてました

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花をアップで見る(ツチアケビ)、これから急斜面

岩混じりの登り。
垂直に近いようなところもあり、まさに、よじ登るという感じ。
何度も立ち止まり、息を整え、しっかり掴んで登ります。
ロープに何度も助けられました。

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足場を確認して、ロープや岩を掴んで登る

雨の日だと岩も滑りそう。
雨だと来ませんが…。

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木の根が張る急斜面

古光山まで残り200mの道標を過ぎると、少し傾斜はゆるくなります。
岩場はなくなりますが、足や身体は重いまま。

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あと0.2km、激登りはなくなりますが…

ササが目立つようになると、三等三角点のある古光山の頂上です。

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この先が頂上

樹木で囲まれていて、展望はありませんが、日光を遮り涼しく感じます。
流れ出る汗を拭いて、水分をたっぷりと補給。

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古光山頂上

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三角点から登山道の方向を見る、ここから塩井方向へ下る

長めの休憩をとって、南峰へと向かいます。
ここから楽になるかと思いきや、平坦なところはわずかで、すぐに急坂、急登。

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平坦なところはわずか、何の花の残骸?、上方に目をやるもすでに散った後

やせ尾根道をすすみます。

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やせ尾根をすすむ、歩きやすいところはほんの少し

小さなピークがあり、下っては登り返し。
ロープ伝いに登ると、大きな岩が並ぶ展望の良いところに出ます。

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岩稜を登る

着いたときに、ここが南峰かと思いました。
古光山の道標には、南峰まで0.3km、それくらい歩いた感じがありました。
しかし、南峰は目の前に高く聳えている山でした。
 
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南峰が目の前に、右奥に高見山

大きな岩がいくつも並んでいて、ここからの展望は一級品。
岩に腰掛け、のんびりと四方の景色を眺めていました。

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北から東の展望(左から古光山、曾爾高原、手前に後古光山、後方・尼ヶ岳、大洞山、一番右に学能堂山
(画像クリックで拡大)

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東から南の方向(中央・学能堂山、右奥は三峰山?、画像クリックで拡大)

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登ってきた北側展望

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東側展望、後方は三重の山々

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南側の展望

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西側の展望(右から鎧岳、兜岳、左奥に国見、住塚山)

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西側ズームアップ、曾爾・長野の集落が見える

ここから下り、登り返して南峰へ。
下るときに見たのは大嫌いな蛇。
岩に張りついています。
仕方なく、蛇がいなくなるのを確かめて、下りました。

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岩峰を下る、少し下ったところで、岩峰を見上げる

南峰は、ゴツゴツした跡が残る大きな岩が占めています。
標高は960mで、古光山より高く、この山の最高点です。
樹木が遮り、展望は少し落ちます。

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ゴツゴツした岩が占める南峰

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南峰から北側を見る(古光山の右後方に倶留尊山、日本ボソ、亀山、手前に後古光山)

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南峰から西の展望(左から住塚山、国見山、兜岳、鎧岳)

南峰から登山口のある大峠をめざして下ります。
こちらも、急坂。
しかも、滑りやすい。

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南峰からの下り

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傾斜は急だが、大きな段差はない。その分、ズルズル滑りやすい

急傾斜のロープ場を過ぎ、植林帯に入り、左にふきあげ斎場の建物が見えてくると登山口です。

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この先に急坂のロープ場がある、杉の樹林帯に入り、斎場の建物が見えてくる

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大峠登山口、右にふきあげ斎場

広い舗装道の林道に出ると、下るだけ。
バス停のある曾爾役場前まで、約4km。
単調な林道歩きですが、道脇に木イチゴを見つけて、それをいただきながら、楽しんで歩きます。

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林道を下る、木イチゴがたくさんなっていました

民家が見えてくると、塩井の集落、
さらに下ると塩峠の分岐。
広い一般道に出て、鎧・兜の山が見えると、役場まであと一息です。

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塩井の集落と塩峠分岐、右方向は御杖村・松阪方面

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曾爾のシンボルのような山、右・鎧岳、左・兜岳、流れは青蓮寺川

曾爾役場前15時06分発の榛原駅行きに乗るつもりでしたが、予定していた時間より早い14時09分にバス停到着。
停留所で時間を確認すると、三重交通の名張駅行きが14時14分。
グッドタイミングです。
着替えを済ませたところで、バスがやってきました。

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曾爾役場前停留所、帰りは名張駅経由で

最初の乗客でした。
左側の最前列に座り、運転手さんと話しのやりとり。
1607kogo95「どこへ登ってきたの?」
「古光山です」
「ロープがいっぱいあるところやな」
「ロープだらけです。随分ロープに助けられました」
「人、多かった?」
「山で出会ったのは3人だけ、朝は榛原から乗ってきたんですが、バスは満員、そのほとんどが曾爾高原の方へ行きました」
「朝は、名張からもバス、満員だったよ、帰りもいっぱいになるよ」

ところが、曾爾高原口でバスに乗る人はゼロで、運転手さん開口一番、
「えらい、あてが外れたわ」
「奈良交通が、曾爾高原から臨時バスを出しているので、みんなそれに乗るんでないですかね」
「奈良交通さんが、そんなバス出しているの。そんなんされたらかなわんわ。たくさん乗ると思って心の準備してきたのに…」
そのようなやりとりがしばらく続きました。

乗客は、落合で数人乗車、そこそこの人数となり、名張駅に着きました。

距離は短いながら、ハードな山歩きでした。
標高差、距離だけを見ると、たいしたことはないのですが、ハイキング気分で登ろうとすると、とんでもないハメにあいます。
山へ登った感が、一際印象に残る山でした。


2016.07.10 / Top↑
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