山歩きの教室で大台ヶ原へ行ってきました。
日本一、雨の多いことで知られる大台ヶ原。
ご多分にもれず、雨の山歩きとなりました。
今回は、雨のため、大蛇嵓とシオカラ谷は通らず、周遊路を牛石ヶ原まで行き、その後、尾鷲辻へ戻り、駐車場へ帰ってくるショートカットのコースで歩きました。

行程
橿原神宮前駅8:00〜(バス)〜10:10大台ヶ原駐車場(標高1573m)10:29ー11:01展望台11:06ー11:14日出ヶ岳(標高1695m・昼食休憩)11:40ー12:00正木嶺ー12:26正木ヶ原(標高1621m)12:40ー12:44尾鷲辻ー13:00牛石ヶ原(標高1583m)13:14ー13:28尾鷲辻ー14:05大台ヶ原駐車場14:25〜(バス)〜16:35橿原神宮前駅 距離約7.1km、所要時間3時間36分(休憩時間含む)


ルート

(▶印をクリックするとルートをたどります)

バスが大台ヶ原の駐車場に近づくにつれ、ガスが深く立ち込め、視界も随分悪くなりました。
いつもなら、気持ちが弾んでくるところなのですが、これではテンションは沈む一方。
駐車場に着いたときには、ガスのため、建物がガスの中に沈んでいるようでした。

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大台ヶ原駐車場(帰りに撮影)、トイレのある休憩所

休憩所で、カッパを着用し、雨装備をして歩き始めます。
ビジターセンター左の道から入り、すぐに日出ヶ岳と尾鷲辻の分岐。
分岐を左に日出ヶ岳へとすすみます。

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周遊路入口(復路で撮影)

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日出ヶ岳と尾鷲辻分岐、往路は左に、復路は尾鷲辻から帰ってくる右の道を通ります(復路で撮影)

背丈の低いミヤコザサが生い茂る平坦な散策路をすすみます。
一面をガスが覆い、ベールを被せたような景色です。

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地面をミヤコザサが覆う

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しっとりした雰囲気で、これはこれで味わい深いのですが…

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散策路に設置された樹木の説明板

よく整備された散策路には、道標、図入りの案内板が随所に設置され、興味をひかれます。
花茎を伸ばしたバイケイソウが咲いていました。

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水が流れるそばでバイケイソウが咲く

雨の多い大台ヶ原では、一部の水は土中に蓄えられ、地上に湧き出した水を見ることができます。
動物たちが、水を飲みにきたり、昆虫類が吸水にきます。
平坦だった道が、勾配のある道へと変わり、登っていくと、展望台のあるT字路に着きます。

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地中から湧き出る水、散策路が登り坂になると展望台はもうすぐ

歩き初めて30分ほどで、デッキのある展望台です。
晴れていれば、東に熊野灘の展望が開けるのですが、全然ダメです。

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T字路の分岐、立派な展望デッキがある

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T字路にある案内板

この付近では、シロヤシオの木が目立ちます。

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展望台付近のシロヤシオ

T字路を左折して、日出ヶ岳へと向かいます。
倒木の根元から新しい命が芽吹き、それが空へ向かって伸びています。
これを、倒木更新というのだそうです。

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倒木更新、雨、霧の多い大台ヶ原では、よく見る光景

自然の力が育み、作りだした景色や樹木に感心させられます。
手すりのある木製の急階段を登り詰めると、日出ヶ岳の山頂です。

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変形した樹木の根や幹、樹形に目が引き寄せられる、頂上に続く木製の階段道

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階段道の脇には、リョウブの花

山頂には、一等三角点の他に木製展望台、自動雨量計などがあります。
展望の良い場所ですが、今日はガスが切れる兆候は全くなく、展望台には上がらず、その下のベンチで雨を避けながら昼食にしました。
頂上では、他に高齢のご夫婦の方が一組、先着で食事中でした。

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頂上の展望台と一等三角点

食事を済ませて、T字路まで戻り、南進します。

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今日は一日、この天気

板張りの木道を登り、その最高部が正木嶺。
回りは、立ち枯れた樹木とササの景色で、細い筋のように続いているのは、シカなどが通るけもの道。

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木道を正木ヶ原にすすむ、

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立ち枯れの木とササ原にけもの道が延びる


正木嶺を過ぎ、下って行くと正木ヶ原です。
途中には、動物が水飲みや泥浴び場として利用するヌタ場を見ることができます。
そこには、動物の足跡が残っています。

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動物の足跡が残るヌタ場

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正木ヶ原に立つ道標

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正木ヶ原

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まるで人の手が入ったかのような景色

正木ヶ原から尾鷲辻へとすすみます。
4年前に大台ヶ原へ来ていますが、そのときと比べて、木道がより整備されていました。
特に、ぬかるみになりそうなところには、頑丈な長い木道が造られています。

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正木ヶ原から尾鷲辻へ

草むらのところにカエルが目を見開いて、ジッとしていました。
大きさは、子どもの握り拳くらいでしょうか。
カメラを向けても、まったく動かず、泰然自若。
また、付近には珍しいコケが自生しています。

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身動き一つしないカエル、あまり目にしないコケ

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斜面をコケが覆う

尾鷲方面、ビジターセンターへ戻る分岐の尾鷲辻へ着きました。
東屋の休憩所があります。
天井を見ると、方位を表す矢印が設置されています。
以前には、気付きませんでした。


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尾鷲辻の東屋、天井には方位を示す矢印

尾鷲辻を直進して、牛石ヶ原へ向かいます。
倒木が目立ち、ここでも倒木更新。
根元からは元の木や、違った木も育っています。

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内炭先生から倒木更新の説明を受ける

尾鷲辻から15分ほどで牛石ヶ原です。
右側に堂々として、大きな神武天皇像が立っています。
伝説の牛石があり、晴れた日に、この石に触ると雨が降るとの言い伝えがあります。
この天気で、触るとどうなるのですかね。

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牛石ヶ原に立つ神武天皇像

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広くて開放的な牛石ヶ原、中央が牛石、右の石畳の道は大蛇嵓の方向へ続く

ここから20分も歩けば、一番の人気スポット・大蛇嵓ですが、悪天候のため、ここで小休憩して引き返します。
ガスが覆う景色は、幻想的ですが、華やかさに欠けます。
牛石ヶ原で、小さな花や蕾を見つけて、デジカメにおさめました。

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牛石ヶ原で見かけた脇役たち

尾鷲辻まで戻り、左折してビジターセンターへと戻ります。
大台ヶ原では、大蛇嵓やシオカラ谷を経由して周遊するコースしか歩いたことがなかったので、この道は初めてです。
平坦な歩きやすい道です。
ヒノキやツガの木が茂り、こちらは樹木が多く見られます。

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尾鷲辻を左折しビジターセンターへ、右はツガの木

ササの中に、古い切り株がいくつもあります。
大正時代に伐採されたヒノキの切り株で、今では残った木や実生から発芽した苗木が成長して、立派な森をつくっています。

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ヒノキの切り株、今では立派な森に

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ヒノキの林

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豊富な雨の恩恵を受けて育った変化のある森

森が茂ると、コケも生長します。
名前は分かりませんが、いろんな種類のコケが生えています。

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コケと木株が綾なす景色
 
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コケが覆う

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木の表面をコケが覆い、そのコケの間から小さな芽が生えている

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ビジターセンターへは、起伏の少ない歩きやすい道が続く

森の中には、バイケイソウやトリカブトなど毒のある植物も多く見られます。
毒性のある植物は、シカも食べません。
図入りの説明板があって、勉強になります。

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丁寧に作られた説明板

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こちらにもバイケイソウの群生

森の風景を楽しみながら歩いているうちに、右前方に建物が見えてきました。
宿泊のできる大台荘心・湯治館です。
もう、駐車場に戻ってきました。
出発時より、ガスが晴れ、広い駐車場や建物を見ることができます。

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心・湯治館が見えると駐車場です

雨でショートカットの山歩きでしたが、しっとりとしたコケの味わいや森を見ることができました。
次回は、晴れた日に歩きたいです。



2016.07.26 / Top↑
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