京都丹後にある由良ヶ岳へ行ってきました。
関西100名山の一つです。
丹後由良は、「安寿と厨子王」の話でよく知られているところです。
電車を乗り継ぎ、丹後由良駅から歩き始めました。

行程
北近畿タンゴ鉄道・丹後由良駅(海抜4m)9:47ー9:58国民宿舎・丹後由良荘前ー10:00登山口ー10:34炭焼窯跡(四合目)ー11:20一杯水ー11:33鞍部(九合目)11:38ー11:46東峰(標高585m)11:56ー12:01鞍部ー12:17西峰(標高640m)12:21ー12:33鞍部ー13:25登山口ー13:38丹後由良駅 距離約7.7km 所要時間3時間51分(休憩時間含む)


ルート

(▶印をクリックするとルートをたどります)

富雄駅5時40分発の電車に乗り、近鉄、JR山陰線、舞鶴線、北近畿タンゴ鉄道と乗り継いで、丹後由良駅に着いたのは、9時41分。
山陰線は途中から単線、何度も対向電車の待ち合わせをして、4時間もかかりました。

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JR綾部駅で舞鶴線、西舞鶴でタンゴ鉄道乗換

タンゴ鉄道は、普通車ながら、特急並みのシートで座り心地は申し分なし。
丹後由良駅は、小さな無人駅。
目の前には、双耳峰の由良ヶ岳が見えています。

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タンゴ鉄道普通車の車内、豊岡駅行きの電車を見送る

駅を出て海岸に向かう道を、100mほどすすんだところに、由良神社・如意寺への道標。
右に郵便局があり、ここを左に曲がり西に向かいます。

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駅舎は三角の形、後方に由良ヶ岳、道標に沿い左折

由良小学校を右に見てすすむと、国民宿舎・丹後由良荘の案内が出ています。
ここを左に折れ、由良ヶ岳を正面に見て、国民宿舎の方へと向かいます。

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由良小学校付近から見る由良ヶ岳

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大きなクスノキの下を通り抜ける、国民宿舎へ向かう道

登山口は、国民宿舎の裏手にあり、舗装道が切れたところで、右に入ります。
右に入って少し登ったところに、由良岳山の案内所があり、ここに登山届箱や山の案内書などが置かれています。
登山証明書も置かれていますが、これは、下山したときにもらいます。
登山口は、この左手、獣除けのゲートを開けて入ります。

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国民宿舎・丹後由良荘、山の案内所(無人)、登山口はこの左

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案内所の中にはパンフなどが置かれている、分かりやすい登山道

登山道に入ってほどなくして、花崗岩が削られた溝状の道になります。
幅の狭いところや、段差の急なところがあり、なかなかすんなりとは登れません。
傾斜もわりとあり、すぐに汗が噴き出してきます。

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狭い溝状の登山道、細い尾根道

まわりは雑木の林が続き、視界はよくありません。
由良地区公民館の人が作った標識があり、1合目から頂上まで、1合毎に立てられていて、歩く目安になります。
3合目を過ぎると、大きな岩も見かけます。

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道標、標識類が要所にある、登山道脇の大きな石

4合目手前に水の木札(矢印)があり、右に下ると水飲み場ですが、ここはパスしました。
この先が4合目で、炭焼窯跡の表示が出ています。
どこが窯跡なのかは、特定できませんでした。

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水飲み場を示す立て札と、4合目表示

この辺りから、雲行きが怪しくなってきました。
駅を出たときには、青空の広がる文句のつけようのない空だったのに、薄いベールを被せたような景色に変わってきています。
展望のよい山なのに、頂上に着いたときには、視界不良では、気持ちを削がれます。

道はところどころで、ゆるやかにはなりますが、それも長くは続かず、すぐに傾斜のきつい登りが待ち構えます。

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きつい傾斜が続く

汗がだらだらと流れ、呼吸も荒く、立ち止まっては、ボトルを取り出します。
5合目を過ぎたあたりで、樹間から由良川の流れや由良の町並みを見ることができます。
そこを過ぎると、視界はまた、樹林帯の景色一色となり、延々と登っていきます。

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樹林の間から見る由良川

マツカゼソウが花開く準備をしています。
白い風船のような珍しいキノコも出ていました。

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もう少しで咲きそうなマツカゼソウ、ピンポン玉くらいのキノコ?

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6合目に向かう途中に、アジサイの群生

7合目へ来ると、一杯水。
矢印に従い左に少し下ると、飲み場があります。
立ち寄ってみましたが、水はポト、ポトと落ちる程度で、とても飲める状態ではありませんでした。

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一杯水の案内と水場、水はほとんど出ていません

元の道に戻り、東峰と西峰の鞍部をめざします。
一杯水の看板には、もう頂上だよ!と書かれていましたが、鞍部に辿り着くまでには急登があります。
これを登り切ると、鞍部です。

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鞍部から東峰の方向を見る

暑さでかなりスタミナを消費してしまいました。
いつもなら、休憩もとらずにすすむところですが、鞍部でしばらく休憩をとりました。

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東峰に向かう、左に大きなエノキ

鞍部から東峰までは10分弱。
途中に、道が二股に分かれるところが二ヶ所あり、どちらに行っても、頂上に着きます。
急坂と緩めの坂の違いだけ。
行きは緩い坂、帰りは急坂をとりました。

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二股の道、右は急坂、左は緩い坂。自然林のトンネルを抜けると東峰(右の写真)

広い頂の東峰は、360度の好展望。
ところが着いたときには、ガスが覆い始めているときでした。
眼下に見えていた由良の町や、西峰がガスでかき消されそうになっています。
すでに東側は、ガスで覆われ、由良川がなんとか見える程度。
ずっと先にあるはずの青葉山は、完全に雲の中。
急いで、写真を撮りました。

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東峰山頂、祠があり、虚空蔵菩薩が祀られている

一番、高いところに虚空蔵菩薩さまが祀られてあり、その方向は由良の町を見守るように向いています。
登山口に置かれていた説明書には、こう書かれていました。

愛しい雛を守る 母鳥の翼の如く
由良岳の裾野が、集落を大きく包んでいる。
由良岳の頂上には「衆生を求める全ての物を自在に与える(知恵)と(福徳)の虚空蔵菩薩」が見守って下さる。
この祠は、明治初年以来、幾多の暴風雨、地震に威されながら微動だにせず、百年の風雪に忽然として建ち続けている。

この祠を建てた人は、地元の「田普請」をしていた中西与作夫妻で、親戚縁者に「一文の徳にもならないばかりか、仕事の内容から考えても体に無理だ、それを知りながらするとは、あきれ果てたばか者だ」とののしられながら、成し遂げられたものです。(平間克己氏の文章から)

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由良の町を見守るように建てられた祠、右に石灯籠

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眼下に見る由良の町(北側)

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虚空蔵菩薩さまと説明板

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東峰から西峰を眺める

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祠と西峰

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北側の眺望

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東側の眺望、中央に白っぽく見えるのは由良川

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頂上にある立派な案内図(画像クリックで拡大)

ここまで登ってくるまで、相当、汗をかきました。
ガス混じりの風は涼しく、しばらく腰をかけて、その汗を癒やしました。

天候が気になり、西峰へ向かいます。
鞍部へ戻り、その先へとすすみます。

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東峰から鞍部へ戻る、正面はガスで見えない

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鞍部に戻り直進し、西峰へ

鞍部から西峰へ向かう道は、歩きやすく、なかなかにいい雰囲気の漂う道。
こんな道なら楽です。

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ゆるやかなアップダウンのある道

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いい雰囲気、癒やされます

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足元には背丈の低いササ、太い幹のアセビ

途中には、モミジのひろばや、小広場もあります。

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大きなヤマモミジの木があるモミジのひろば

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ツタやコケが覆う幹

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付近の生き物や野鳥などを紹介した図盤があるひろば

背丈の低いササ道が、身丈ほどのササ道に変わってきます。
登山道のササは、きれいに刈り取られていて歩きやすくなっています。

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ササの茂る道をすすむ

西峰の手前に岩場のひろばがあり、ここも展望がききます。

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岩場のひろば

東峰のときよりは、ガスが抜け、少しばかりよく見えるようになってきました。

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岩場のひろばからの眺め(画像クリックで拡大)

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北東方向を見る

ここから西峰はすぐです。

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樹皮がはぎ取られているのはシカのせい?、西峰に到着

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由良ヶ岳の最高峰・西峰

こちらも展望が良いのですが、東峰には劣ります。
うっすらと天橋立が見えています。
正面の高い塔のあるところは、発電所?かな。

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天橋立、霞んでいるのが残念

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栗田湾、これもボヤッとしています

景色がすっきりしないのは残念でしたが、いい眺めでした。
西峰から鞍部へ戻り、同じルートで駅へと下ります。
下りは息が上がらない分、楽です。
でも、膝には負担がかかります。

獣除けのゲートを開け、山の案内所で、登頂記念に登山証明書をもらいました。
日付と名前は、自分で入れるようになっています。

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登山口のゲート、記念の登山証明書

舗装道に出て、駅に戻りました。

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国民宿舎付近から北側(海岸方向)を見る

次の電車までまだ、1時間以上もあります。
近くの如意寺、由良神社、由良海岸にも行ってみました。

如意寺には、鎌倉時代の仏師快慶作の木造地蔵菩薩座像があります。
安寿と厨子王に代わって、焼き印を受けて身代わりになったという伝説が残る地蔵さま。
安置されている地蔵堂は施錠され、拝観することはできませんでした。

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如意寺の地蔵堂と、由良神社

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由良海水浴場、平日なので海水浴をしている人は少ない

暑さのため、お参りして、さらりと見ただけで戻りました。
ズボンはお尻から太腿辺りまで、汗で濡れベトベト状態。
駅で全身の着替えを済ませ、電車の時間を待ちました。
夏場の低山歩きは、思った以上に汗をかきます。

下は猛暑並みの気温。
こんな暑い日に登っている人は誰もなく、一人だけの山歩きでした。
今日も標高、距離のわりには、疲れを感じる山歩きになってしまいました。

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帰りのホームから見る由良ヶ岳


2016.08.08 / Top↑
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