奈良に30年以上も住みながら、大和三山に登ったことが一度もなし。
3つの山とも、標高は200mに満たないながら、大和のシンボルとも言える山。
山歩きを友とする奈良県人として、「一度は登っておかなければ…」と思い、歩いてみることにしました。

行程
近鉄橿原神宮前駅9:40ー9:46橿原神宮ー10:08懿徳天皇陵ー10:15安寧天皇陵ー10:23畝火山口神社ー10:43畝傍山山頂(標高199m)10:53ー11:36本薬師寺跡11:48ー12:08法然寺ー12:28香具山山頂(標高152m)12:30ー13:06藤原宮跡ー14:08耳成山山頂(標高139m)ー14:40近鉄八木駅 距離約15.3km 所要時間約5時間00分(休憩時間含む)


ルート

(▶印をクリックすると、ルートを辿ります)


奈良の山に出かけるときに、よく利用する橿原神宮前駅から歩き始めます。
まず、橿原神宮にお参り。

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近鉄橿原神宮前駅と橿原神宮表参道

橿原神宮前は、第1代天皇・神武天皇を祭神としてお祀りしている神社。
神武天皇から数えると、今年は紀元2676年にあたるそうです。
その頃は、どんな生活をおくっていたのか想像もつきません。

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南神門、七五三詣りの受付が始まっています

南神門をくぐって、本殿に向かいます。

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南神門をくぐると、左に外拝殿、畝傍山が後方に

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外拝殿から内拝殿に向かい安全祈願

外拝殿に、大きな碁盤が置かれていました。
碁盤の誓いといい、立派な大人に成長するようにと、祈願する儀式を行うところです。
碁盤の目のように「筋目正しく育つ」「身も心も健全に」「運を自分で開く」との願いが込められています。
作法は、碁盤の上に立ち、前方に飛び降りるのだそうです。

お参りを済ませ、深田池の畔を通り、畝傍山の登山口に向かいます。

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碁盤の誓い、お参りを済ませて深田池の畔へ

深田池は南神門の南に広がる池で、畔を遊歩道が通っています。
神宮の境内に相応しく、静かな雰囲気が漂っています。

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スイレンが多く、水鳥も来ています

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手入れが行き届いた遊歩道が整備されている

登山口へと向かっていると、貸農園さんの手作りの案内図が立っていました。
なかなかよくできていて、内緒で写真を撮らせていただきました。

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道路脇の貸農園さんの案内図

懿徳(いとく)天皇陵を右に、さらにすすむと安寧天皇陵が左に。

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懿徳天皇陵(左)と安寧天皇陵

そのまま北に歩いて、民家の通りに入ってしばらく行ったところに、畝火山(おむねやま)口神社の案内がありました。
民家の間の細い道を登っていくと、畝火山口神社です。
石燈籠を過ぎて、振り返ると、西に金剛から葛城、二上山へと続く稜線が見えています。
スカッと晴れた青空にくっきり。

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畝火山口神社から見る西側の景色、左・大和葛城山、右端・二上山

ここでもお参りします。
畝傍山は、日常的によく登られている山で、何人かの人に出会いました。
地元の男性さんが、登っている途中や山頂に着いてから、山の説明をしてくれました。

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畝火山口神社、登山口はお社の手前、右手にある

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畝傍山登山口

入口から丸太の階段道が続きます。
ほどほどの傾斜で、歩きやすい道です。
樹林がずっと続いていますが、樹林が切れたところもあって、西側の展望がいい道です。

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登っている途中から二上山を見る

登山口から20分ほどで頂上です。
標高は199m、三山の中では最も高い山です。

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畝傍山山頂、ベンチもいくつかあり、小広場になっている

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山頂には三角点もある

樹木には囲まれた頂上ですが、樹間から香具山、耳成山を望むことができます。

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左・金剛山、右・大和葛城山

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左・岩橋山、右・二上山

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北側の眼下には神武天皇陵

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北東側に耳成山、左後方に若草山

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東側には香具山

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左隅に三輪神社の大鳥居、写真では確認できましたが、自分の目では見えませんでした

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山頂にある畝火山口神社社殿跡、下山は左に方向をとる

登り口で出会った中年の男性さんが、山頂で丁寧に説明してくれました。
説明がなければ、神武天皇陵や三輪神社の鳥居もまったく分からないところでした。
もっとも、三輪の鳥居は、視力が良くないと見えません。

下山は少し下って、方向を左にとり、急坂を下ります。
登りが表登山道とすると、こちらは裏登山道。
急坂なので、要注意です。

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登山道口、近くに「絆の錨」

登山道を出たところに「絆の錨」のモニュメントがありました。
「錨に生きた若桜 残る桜も散る桜」。
戦争で若くして逝った青年の碑のようでした。

イトクの森古墳(池田神社)を見て、畝傍御陵前駅の踏切を渡って本薬師寺跡へ足をすすめます。
本薬師寺跡は、ホテイアオイの花が見事でした。
畝傍北小学校の生徒さんが、協力してお世話をしているもので、約1万4千株が植えられています。

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イトクの森古墳と、本薬師寺跡

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うすスミレ色のホテイアオイは圧巻

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より広角で撮ってみる

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一面、ホテイアオイの花に圧倒される

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バックに畝傍山

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艶っぽく肉厚の葉っぱのホテイアオイ

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黄花コスモスを全景に

以前、ここを訪れたのは4年前でした。
稲淵の案山子と彼岸花のときで、9月の彼岸時期。
月が変わって、このときまで咲いているとは思っていなかったので、うれしい誤算でした。

本薬師寺跡から香具山へと向かいます。
途中に紀寺跡がありましたが、全面、雑草で覆われていて、どんなふうになっているのか分かりません。
そのまま真っ直ぐすすんで、法然寺。
写真だけ撮って直進、右の広い道を行くと橿原昆虫館です。

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紀寺跡と法然寺(こぢんまりとしたお寺ながら、境内はきれいに整備されていました)

法然寺の前の細い道をすすむと、左に天岩戸神社の道標があります。
左折して石の鳥居を右に見て、少し歩いたところが、香具山の登り口でした。

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天岩戸神社鳥居、香具山への登り口

舗装された傾斜のきつい坂を登っていくと、頂上への道標が現れます。

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舗装道から分かれて、ここから山道

香具山に因んだ和歌や、謂われなどが書かれている石碑や案内板を見て、登ります。

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登山口にある石碑と案内板

丸太の階段ですが、長くはありません。
ここでも何人かの地元の女性らしき人たちに出会いました。

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登山口からしばらく階段道

頂上には、あっけなく着きました。
石碑のあったところからわずか8分。
標高152mです。

国常立(くにとこたち)神社がありました。
この神社は水乞いの神社のようです。

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国常立神社

まわりは樹木で囲まれていますが、西側だけ木立が切れていて、畝傍山やその後方にあるダイトレの山並みが見えています。
「ベンチが一つ」、畝傍山で出会ったおじさんが、そう言って、三山の中では場所、眺めとも畝傍が一番と言っていたのを思い浮かべました。

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香具山から畝傍山を見る

山頂から国常立神社の右を通り、風致保安林の中、天香山神社へと下りました。

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天香山神社へと下る

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天香山神社と波波迦(ははか)の木

参道脇に「波波迦の木」があります。
波波迦の木というのは、うわみずざくら(上不見桜・上溝桜)の古名で、この木の皮で香具山の雄鹿の骨を焼いて、吉凶を占ったそうです。
どんな占いだったのでしょうね。

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鳥居の前で撮す

参道入口のところで、ひと組の高齢夫婦の方が、休憩されていました。
この辺りでは、地元の人以外、観光客に出会うのは多くありません。

香具山からてくてく歩いて、藤原宮跡へ向かいます。
今の時期は、コスモスの花でよく知られ、それが目当てでした。

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広大な藤原宮跡、周辺はレンコン畑も目立つ

咲いてました。
ピンクに白、黄色も。
古の都を、コスモスが彩っています。

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平日とあってか、人はまばら

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西側を見る

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東側、香具山をバックに

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色とりどりのコスモス

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金剛、葛城、畝傍山

コスモスに癒やされて、三つ目の山、耳成山へ。
歴史を感じさせる古い家並みが続く醍醐の通りを抜け、JR線、近鉄線を越えると、耳成山です。
三山の中では、標高が最も低く、139m。

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醍醐町の案内板、近鉄大阪線踏切を渡ったところで耳成山(左は古池)

左に古池を見て、すすむと登山口があります。
登山口に史跡 大和三山の標柱。

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耳成山登山口

スロープ状の登山道を登って直ぐに、左・山口神社の石段が見えます。
そのまま真っ直ぐ、スロープ状の道をすすんでもいいのですが、神社への道はショートカットして登る道で、迷わず距離の短い神社の道をとりました。

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石段を登り、山口神社の参道を登る

適度な傾斜の参道を登った先が山口神社です。
ここもひっそりとしていました。
ちょっと薄暗い感じ。

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山口神社でお参り、天井には奉納された絵

お社の左を登っていくと、山頂はすぐです。
あっけなく頂上、ここでもそんな印象でした。
展望はありません。
三角点はあります。

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地味な山頂

下りは参道とは別の道を歩きました。
小さな祠のあるところへ降りました。

ここからは、近鉄八木駅までひたすら歩き。
歩き初めてから約5時間かけて、三山巡りを終えました。

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  祠のところへ降りる、近鉄八木駅で歩き終了

駅に着いたのは14時40分。
お弁当を持っていなかったので、お腹が空きました。
駅高架下の商店街、中華のお店で五目ラーメンとミニ炒飯のセットで遅い昼食をとりました。

ゆるゆるの山歩きでしたが、15kmも歩くとやっぱり足が疲れます。
それに痛めている右膝にも痛みが出てきていました。

2016.10.07 / Top↑
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