岡山県と鳥取県の県境にある蒜山に登ってきました。
西から東へ上、中、下と3つの峰が連なり、日本二百名山や花の三百名山としても知られています。
南に広がる蒜山高原からは、一見やさしい山容を見せますが、実際に登ってみると急登、急坂が襲い、なかなか登り甲斐のある山です。

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蒜山三山(左から上蒜山、中蒜山、下蒜山)

行程
休暇村蒜山高原バス停6:25~(コミュニティバス)~6:45道目木(どうめぎ)バス停6:47ー7:28下蒜山登山口ー8:12雲居平ー8:54下蒜山(標高1100m)8:59ー9:49フングリタワー10:29塩釜分岐ー10:36中蒜山(標高1123m・軽食休憩)10:52ー11:45上蒜山分岐(標高1202m)ー11:56上蒜山三角点(標高1200m)12:00ー12:12上蒜山分岐ー12:27槍ヶ峰(八合目)12:34ー13:20上蒜山登山口ー14:05休暇村蒜山高原 距離約17km 、累計高度(+)約1360m、(ー)約1260m、所要時間7時間18分(休憩時間含む)


ルート

(▶印をクリックすると、ルートをたどります)


午前2時に起床。
着替えを済ませ、荷物を持って玄関を出ると、南の空にオリオン座が輝いていました。
まん丸いお月さんが、まわりを明るく照らしていて、今日はいい天気になるのを確信。
蒜山高原に向けて、車を走らせました。

途中、休憩、用意してもらっていたおにぎりを食べ、6時前には休暇村蒜山高原到着。
ここから6時25分発のバスに乗ります。
今回は縦走コース、登りと下り口が別なので、登り口に近いところまでバス利用です。

定刻通りバスに乗り、道目木(どうめぎ)で下車。
ここから歩き開始ですが、犬挟(いぬばさり)峠登山口まで3km少々、車道を延々と歩きます。
辺り一帯、霧が立ちこめ、蒜山の山はおろか、標識の文字も見えづらいくらいです。

気温は6℃でした。

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道目木バス停付近、バス停から西に少し戻ると犬挟峠への道に

てくてく歩いて行くと、左にきれいな松並木。
立て看板には、「畝の松並木」。
黒松の並木で、延長およそ1km、樹齢百二十年、岡山県郷土記念物に指定されている。(抜粋)

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樹形が美しい松並木

霧が立ちこめる景色もいいものです。
なんか、幻想的で。

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お日さまは霧の中

峠が近づくに従い、だんだんと霧が晴れてきました。
登山口に着いた頃には、すっきりと青空が見えるようになりました。

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山並みが見える、犬挟峠登山口

登山口には、車が数台止められるスペースがあり、すでに、4台ほど車が止まっていました。
ルート図の案内板が立てられています。

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登山口、ここから山に

歩き始めて直ぐに、樹林帯へ入ります。
滑りやすい道で、雨のときだと苦労しそう。

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樹林帯に入る、じくじくして滑りやすい登山道

最初はゆるやかですが、やがて階段道となり、頂上まで1時間40分の標識を過ぎると、急登に転じます。

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階段状となり、標識を過ぎると急登

急傾斜のところには、鎖やロープがあります。
それに頼らなくても登れますが、直登で足はゆっくり。

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傾斜が急なところには鎖の設置

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急で長い階段

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木の幹、小枝をつかんで登る

この急登を登り切ると、樹林帯から抜け出し、ササ原へと出てきます。
五合目の表示があり、前方に下蒜山の頂きが見えるようになります。

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ササが繁る五合目

一帯はササで覆われていますが、登山道はきれいに刈り取られ、歩きやすくなっています。
地元の方が、やってくれているのでしょうね。
すっかり霧は晴れ、雲海が目の前に広がっています。
早朝、天気の良いときにしか、出会えない光景。
ラッキー。

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ササ原の向こうには雲海が広がる

ササ原の間に、可憐な花たちが顔を出しています。
うれしいですね。

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ヤマラッキョウの蕾と花

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アキノキリンソウ?とマツムシソウ

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カワラナデシコとリンドウ

五合目から道はゆるやかになり、すばらしい景色や愛らしい花たちに出迎えられながら、登っていきます。

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稜線の先に雲海

雲居平に着くと、稜線の先に下蒜山の頂きがはっきりと見えるようになってきます。
それにしても、いい青空。

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雲居平から見る下蒜山の頂

蒜山高原の反対側、北の方向に目をやると、日本海。
風車がたくさん見えます。
あの辺りは湯梨浜、北条町かな。

山を挟んで、雲海の岡山県側と澄み渡った鳥取県側では、景色がまったく違います。
ここにいてると、天気図をおさらいしているような感じ。

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日本海、風車の風景(鳥取県側)

このまま楽して下蒜山に登れるかと思いきや、八合目から鎖やロープの急登。
簡単には、頂上に立たせてくれません。
頂上かなと思い辿りつくと、次の頂が見え、あれはコブだったんだと気付かされます。
急登を乗り越え、やっと下蒜山の頂上に着きました。

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下蒜山頂上

頂上からの景色は抜群です。
南は蒜山高原、北は日本海。
西の方向には、中蒜山、上蒜山、その向こうに伯耆大山。
いつまでも飽きがこない良い眺めです。

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下蒜山から蒜山高原の眺め

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手前から中蒜山、上蒜山、右奥に大山

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左に大山

いつまでも眺めていたい景色ですが、まだ、山は一つ。
先へと急ぎます。
急坂の下りです。
急坂の登りの後は、急坂の下り、当然と言えば当然ですが…。
滑りやすく、注意して下ります。

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下蒜山を下る途中で見る景色

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右はブナ、左にササ原

急坂が終わると、歩きやすい平坦な道となり、それがしばらく続いた後、また急な坂下りとなります。

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歩きやすい良い道

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下蒜山を振り返って見る

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大山をアップ

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正面、中蒜山

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シモツケソウ

ところどころで花と出会え、景色は文句のつけようがなく、楽しい稜線歩きです。

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左から中蒜山、上蒜山、奥に大山

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ササ原の道が続く

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ササと広葉樹林

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イワカガミ、蒜山で一番多く見られたのはリンドウ

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いろいろと変化する縦走路

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近いようで遠い中蒜山

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登山道がササ原の中にくっきり

ササ原を下りきったところがブングリタワ。
巨人が山をまたぐときに、フングリ(睾丸)を引っかけたという面白い伝説が残っています。

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フングリタワ

フングリタワを過ぎると、またまた急傾斜。
ササにつかまり、小枝の助けを借り、ノロノロと登っていきます。
ゆっくりでないと、足が動きません。

それを越えると、また、雰囲気の良い道に。
これの繰り返しです。

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急登の先には、いい道が待っている

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下蒜山(正面)からの稜線

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ブナの黄葉

塩釜の冷泉から登ってくる道と出合うと、中蒜山はもうまもなく。

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塩釜冷泉分岐

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縦走路から塩釜冷泉からの登山道を見る

目の先に、避難小屋が見えてくると、その先が中蒜山の頂きです。
小広場のような感じです。
記念に写真を撮ってもらいました。

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中蒜山そばの避難小屋、中蒜山到着

ここからの景色もいい眺めです。
大山は、上蒜山の裏に隠れて見えなくなりました。

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左に上蒜山

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上蒜山と右に広がる日本海

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日本海を正面に見る

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頂上でくつろぐハイカーさん

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中蒜山から見る蒜山高原

中蒜山で、おにぎりを食べてエネルギー補給。
ゆっくりしてから、上蒜山に向かいます。
小屋まで戻り、左折して下ります。

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中蒜山から上蒜山に向かう、避難小屋から左に下る

ここも急坂で滑りやすい道。
ササがきれいに刈り取られてありがたいのですが、ササの上に乗って、そのまますべりそう。

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坂を下ったところで避難小屋を見る、急坂の下り

ササ原に出ると、開放的な景色に。
正面に上蒜山。

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上蒜山が目の前に

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上蒜山を見てすすむ

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ササ原から中蒜山を振り返る

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振り返って見る中蒜山に続く稜線

ときおり、急坂があるものの広々とした景色が疲れを癒してくれます。

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すすむに連れ、上蒜山が大きくなってくる

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澄んだ青空

楽あれば苦あり。
鎖のある急坂が待ってます。

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鎖場の急坂

振り返ると、下蒜山があんなに遠くに。
随分、歩いてきたことを実感します。

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右手前、中蒜山、奥に下蒜山

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上蒜山がぐっと近くに見えてきた

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もう一度振り返る

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気持がいいほどの眺め

上蒜山から登山口に流れる稜線が間近に迫ってくると、上蒜山に着きます。

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上蒜山から登山口へ下る稜線

ここは、三山の最高点であり、登山口に下る分岐点です。

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上蒜山、登山口の分岐、三山の中で、ここが最も標高が高い

ここに三角点はなく、北西奥のピークに置かれています。
踏み跡こそありますが、ササが茂り、分かりづらい道です。
テープを頼りに藪こぎして10分余り。
三角点に到着、
樹林の中にあり、展望はききません。

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藪こぎして上蒜山三角点に

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上蒜山三角点、展望は期待できない

折角来たのですから、証拠写真だけ撮っておきます。

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三角点から見る北西の景観

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樹間からわずかに、大山を捉えることができます

上蒜山の分岐点に引き返します。

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藪こぎして分岐点に引き返す、三角点地点より分岐点の方が標高が高い

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樹林の間から東側を見る

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日本海を見る、時間の経過とともに、もやってきて、分かりにくくなっている

分岐点に戻り、尾根道を登山口へと下ります。
ここからは下りのみ。
ところどころの急坂には注意。

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登山口まで尾根道の下り

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手前、上蒜山の稜線、右に中蒜山、奥に下蒜山

槍ヶ峰と言われる八合目は、とても眺めの良いところです。
堂々とした大山、蒜山の稜線。眼下には広い高原。
一息入れていると、若い男女のグループさんが登ってきました。
女性の一人が「わぁ〜、ここ頂上?」と、聞いています。

苦労して下から登ってくると、このピークが頂上に見えるんですね。
到達すると、また、その上にピークが…。
その一瞬、「えぇ〜まだぁ〜」そんな気持が伝わってきます。

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槍ヶ峰から上蒜山を見る、お昼を過ぎてますが、まだまだ登る人が多い

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槍ヶ峰から大山を望む

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尾根道に続く登山道、蒜山高原が眼下に

眺めの良い尾根道を下っていきます。
段差のある階段もあり、膝、腰にきます。

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六合目から見る

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五合目から見る

三合目まで下りてくると、登山口のある牧場が近くになってきます。

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三合目、牧場が近い

植林帯の中に入ると、いよいよ登山口。
すべりやすいところが多く、気が抜けません。

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二合目から下ってきた道を見る、植林帯の道はすべりやすい

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上蒜山登山口、ここからは牧場の中の道を通る

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登山口の看板と登山道案内

牧場の道を駐車場の方へと下ります。

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駐車場の方へと歩く

登山口から車を置いている休暇村まで、結構、距離があります。
舗装道の車道をてくてく。
歩車道分離の道は、サイクリングロードにもなっていて、レンタサイクルに乗った人と、ちょくちょく出会います。
蒜山高原は、ゆるやかな道のアップダウンがあり、登りでは自転車もしんどそう。

登山口から45分もかかって、ようやく休暇村に着きました。
ここからでも、蒜山、大山がよく見えます。

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休暇村付近から見る上蒜山(左)と中蒜山

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大山もばっちり

休憩を除いて、7時間ほど歩きました。
車道歩きが7kmほど。
着替えを終えて、車で近くにあるヒルゼン高原センターに立ち寄り。
少し遅い昼食を摂りました。

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休暇村蒜山高原、昼食はカレーセット

明日の蒜山マラソンの受付を済ませ、今夜の宿泊は、津黒高原荘。
鳥取県境に近い、山の中腹にあり、キャンプ場やグラウンドなどの設備あります。

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津黒高原にある津黒高原荘

マラソン参加者も、多く泊まっていました。
さて、明日はどうなるかな。


2016.10.15 / Top↑
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