山歩きの教室で、奈良県川上村の百合ヶ岳(大所山)へ登ってきました。
大峰山系に属しながら、登られることが比較的少なく、どちらかと言えばマイナーなイメージの山。
距離は短いながらも、急登を喘ぎながら登ると、山上一帯は、ブナ林の雄大な景色。
静かな雰囲気の山歩きを楽しみました。

行程
橿原神宮前駅8:00〜(バス)〜9:30登山口9:38ー琵琶の滝分岐ー10:13琵琶の滝展望台10:15ー琵琶の滝分岐ー12:12女郎ヶ岩ー12:40(休憩・昼食)13:10ー13:22百合ヶ岳(標高1346m)13:24ー13:37お立ち台ー14:01石清水の岩場14:07ーモジケ谷出合ー14:41登山口〜(バス)〜近鉄八木駅 歩行距離約5.4km、累計標高差約732m 所要時間5時間03分(休憩時間含む)参加者21・ガイド2名


 ルート概略図
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 ルート

(▶印をクリックすると、ルートをたどります)

マイクロバスで、国道169号線を熊野方面にすすみ、下多古谷で右折、谷沿いの道を登山口まで移動。
物置小屋のある広場に百合ヶ岳登山口があります。

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登山口のある広場

登山道は周回コースとなっていて、登山口は2ヶ所。
今回は、時計回りのコースで、琵琶の滝1.0kmの道標がある階段から登ります。
階段には、雪が少し残っていました。

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登山口は2ヶ所、右は物置小屋横の登山口

最初は、下多古川を左に見て、植林帯の道を登っていきます。

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下多古川沿いを登る

足をすすめていくと、登山道脇にイラスト入りの立て札が立てられていました。

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可愛らしい立て札、歩きはじめてしばらくは適度な傾斜道

百合ヶ岳に向かう前に、琵琶の滝展望台へと向かいます。
分岐(琵琶の滝道出合)を過ぎて直進し、滑りやすい岩場に注意してすすみます。

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渓流沿いをすすむ、沢登りをする人は、気持ちがわくわくしそうなところです

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小滝のように流れる

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渓流沿いの岩場は滑りやすい

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足元に注意してすすむ

滑りやすい岩場を通過し、渓流の眺めのよいところで小休憩。
琵琶の滝展望台に続く道は、急坂やすべりやすい箇所があり、ザックを置いて展望台へ。
吊り橋や梯子、ロープ場を越えて、すすむと小さな小屋のある展望台に着きます。

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ゆらゆらと揺れる吊り橋は、スリル感を若干味わう

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濡れてすべりやすい

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ロープづたいにすすむ

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右前方高くに、琵琶の滝が見えてくる

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滝が正面に見える休憩所

琵琶の滝は、二段になっていて高さは50m。
水量は幾分少なめながらも、なかなか見応えのある滝です。

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雨の後だと、もっと迫力がありそう

滝を見て、もとの道に引き返し、分岐まで戻り、左折して百合ヶ岳へと向かいます。
ここから急登が続きます。

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分岐(滝道出合)を左に、急坂を登る

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植林帯の急登が続く

長い急坂のため、途中で小休憩しながらの登りです。
斜面状に長くなって、座ります。

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休憩場所も急坂、見上げると壁のように見える

休憩をとっても、歩き始めるとすぐに足が怠く、重くなります。

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手も使い、急坂を一歩ずつ登る

植林帯を過ぎて、まわりの景色が自然林と変わってきても、急坂はまだまだ続きます。

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自然林の急坂になり、景色が開けてくる

樹間から大峰の稜線が見えるようになり、きついながらも気持ちが癒やされます。

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先を見るとまだ急坂、振り返って見る

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左側に大峰の稜線が見える

目の前に立ちはだかる大きな岩。
高さは5mの女郎ヶ岩。
岩に沿うように、木の幹が絡みついています。
ロープが設置されていて、足場を見極め、木の幹、ロープを使い、慎重に登ります。
足を滑らすと、大けが必至。

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コースの難所・女郎ヶ岩

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岩の隙間を、木の幹、ロープを補助に登る

この岩を乗り越えると、急登はやっと終わり。
まわりを自然林とシャクナゲが、一帯を占めるようになります。

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シャクナゲが群生する

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すでに小さな蕾がついている

傾斜の緩くなったシャクナゲ道をすすみます。
ふわふわとした感触の道。
腐葉土が積もり、クッションが効いた道を歩いているみたい。

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5月頃、シャクナゲが咲く頃は、多分、感動ひとしお

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倒木の下をくぐるのも、山歩きの楽しさの一つ

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シャクナゲ道をすすむ

やがて、右手前方に、めざす百合ヶ岳。
日陰に雪が目立ってきます。
今日は随分と暖かく、風も穏やかですが、大峰山系の山中だと平地とは随分と違います。

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登山道から見る百合ヶ岳

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雪が残っている

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ところどころに、地中の空洞がある

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歩きやすい稜線の道

シャクナゲ道からブナの多い自然林に変わってきます。
百合ヶ岳までもうすぐ。
大峰の稜線、百合ヶ岳が見えるブナ林の中で、昼食休憩です。

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ブナ林の広がる尾根道

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大峰・五番関方向

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百合ヶ岳の稜線を見る

昼食休憩の間に、まわりをガスが覆ってきました。
大峰の稜線は、ガスに包まれ、見えなくなっていました。
一面、墨絵のような景色に様変わり。

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休憩場所から山頂めざして、再スタート

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一面、墨絵の景色

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ブナの樹形が、ガスの中に浮き出る

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中が空洞になった大木

休憩場所から10分余りで、なだらかな頂上に着きました。
ガスが覆い、山頂からの展望はききません。
写真を撮って、下山します。

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三角点のある百合ヶ岳(大所山)の頂上

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頂上の景色

なだらかな稜線を北の方向へ下ります。
背丈の低いササが地表を覆っています。

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ブナの林を下る

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地表をササが覆う

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雪が多い

落葉広葉樹やブナの尾根道を下ると、1270m峰西の鞍部。
ここから尾根道と分かれ、右折して植林の下山道に入ります。

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鞍部から植林帯の道を下る

しばらく下ると、前方にお立ち台と呼ばれる展望岩が見えてきます。
この大きな岩の上からは、奈良の山々の展望が素晴らしいところのようですが、ガスのため何にも見えません。
残念です。

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お立ち台(展望石)

展望石の手前を右に折れ、急坂のジグザグ道を下っていきます。
単調な植林帯の道が、延々と続きます。

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大きな岩を見ることもあるが、単調な植林の道

左手に石清水の岩場があるところで小休憩。
薄暗い岩場から、チョロチョロと、湧き水が流れ出ています。
飲むことができ、夏場だと、癒やしの水です。

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石清水の岩場(左上)で小休憩

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岩場から湧き水が出ている、小休憩した後も、人工林が続く

荒れ気味の道を下ります。
伐採されたままの樹木が多く残り、手が行き届いていないような感じを受けます。
ところどころにテープや道標があり、それらを見落とさなければ、道に迷うことはなさそう。

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伐採され明るいが、荒れ気味の登山道

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道標、テープが随所にある

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モジケ谷に架かる桟橋

ひたすら植林帯を下り、やっと駐車場が見えてきました。
下山道は、ずっと植林帯の道。
抜け出たところが駐車場でした。

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足元の悪い急坂を下る

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登山道に出る

歩行距離はわずかに5.4km。
登り下りとも急坂のコースです。
そのため、距離の割には歩いた感があり、足の負担もかなりあります。
人工林の多いのが難点ですが、これを外れると、シャクナゲやブナを中心とする自然林が広がり、とてもいい雰囲気を漂わせる良い山です。
シャクナゲの咲く新緑の頃は、違った世界が見られそうです。
2016.12.20 / Top↑
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