山歩きの教室で、天台宗の総本山・延暦寺のある比叡山(大比叡)に登ってきました。
登りは、無動寺道から比叡山鉄道延暦寺駅を経由して、大比叡(おおびえ)に登り、下りは根本中堂を見て、法然堂から表参道を下山。
歩き始めから積雪の道でしたが、登るに連れ、雪は次第に深くなり、深いところでは膝まで埋まるほど。
ラッセルしながらの登山となりました。
雪景色が、とても印象的な山歩きでした。

行程
近鉄高の原駅7:10〜(バス)〜8:10坂本登山口8:15ー9:12堰堤横ー10:04紀貫之墓分岐10:07ー10:39玉照院前10:45ー11:17延暦寺駅11:26ー11:32無動寺バス停ー12:00根本中堂分岐(昼食休憩)12:20ー12:31大比叡(山頂・標高848m)12:34ー12:42根本中堂分岐ー12:52阿弥陀堂13:10ー13:15根本中堂ー14:20坂本登山口(日吉大社鳥居前)14:40〜(バス)〜15:40近鉄高の原駅
歩行距離約8.4km、所要時間(休憩時間含む)5時間35分、累計高度約852m 参加者21名、ガイド2名


ルート概略図

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地図は正確ではありません(画像クリックで拡大)


日吉大社の鳥居から、車道を南に下った琵琶湖病院の西が登山口です。
右手は住宅街、雪のため、慎重に登っていく車に気を付けながら登ると、ほどなくして登山道へと入ります。

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車と足元に気をつけながら、ゆるやかな坂道を登っていく

周りの樹木は雪の重みで、垂れ下がっています。
まだ、歩き始めたばかりというのに、すでにこれだけの雪。
新雪で足を運ぶたびに、サクサクと音がします。
用意したアイゼンは、ザックに入れたまま。

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麓なのに新雪で足が沈む、道標にもすでにこれだけの雪

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風はさほど無く、寒さもそれほどなし

右手に堰堤を見て、すすむと、祠の中にお地蔵さま。
途中に何度か、お地蔵さまに出会います。
この道は、参道になっています。

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大きな堰堤がある、雪に覆われた樹林の中をすすむ

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祠の中にお地蔵さま

ところどころで、雪の重みに耐えかねて、たわんだ枝が、道に覆い被さり、足を止めさせます。

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樹木が覆い被さる、ここにもお地蔵さま

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積もった雪がだんだん深くなる

道に踏み跡はなく、誰一人、今日は登っていないようです。

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踏み跡のない道をゆく

雪が深くなってくると、ときおり、ずぼんと、足を取られます。
ズルリと足が滑り、思わず両手をついてしまう場面も。
雪道では、必要以上にスタミナを消耗します。
お地蔵さまのところで、小休憩し、足を休めます。

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お地蔵さまの前で小休憩

雪が深くなり、枝が道全体を覆うようになってきます。
しかも、風が舞うと、頭上から、樹木に降り積もった雪が、バサバサと落ちてきます。

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背を屈めて、通り抜ける

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足をとられ、滑る、沈む

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雪を被らないように通る

紀貫之墓の分岐まで来ると、琵琶湖の眺めが一望できます。
薄光の差す冬独特の空をバックに、眼下に大津市街、近江大橋が見えています。

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中央奥に、近江大橋

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無動寺道の標識と、紀貫之の墓分岐、右に登っていくと墓へ続く

分岐で小休憩し、お堂のある玉照院をめざします。
踏み跡がないため、ラッセルです。
先頭をときに交代しながら…。

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足を入れると膝下くらいまできます

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ラッセルしてすすむ

間に、何回かの小休憩をはさみながら、2時間半近くかかって、無動寺玉照院に到着。
唐風の山門が特徴的な建物ですが、屋根に白い布団を被せたようで、その姿をはっきりと、見てとることができません。
住職さん?が雪をかき分けているところでした。
ここから延暦寺のお堂が次々に現れてきます。
通路(参道)の雪かきが、されていました。

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玉照院山門

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石塔の上にも、こんなに雪が積もっている

ここからは石段が続きます。

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石垣に積もった雪、雪をかいている傍を通る

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石塔には、親鸞聖人御修業…、その下は雪に隠れて読めません

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雪をかき分けて登ってきた足には、長い階段が堪える

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うわぁ〜、まだ、石段が続いている

明王堂まで来ると、視界が開けて、琵琶湖、大津市街がよく見えます。
でも、天気はイマイチ。
雪が降っていない、風がないだけマシですが…。

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右の建物、明王堂

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明王堂の前から琵琶湖、大津市街を望む

明王堂前で小休憩して、次の休憩地、ケーブル延暦寺駅をめざします。
ゆるやかな道なので、楽に歩けます。
途中で、石の鳥居も多く見ます。
境内は、寺だけではないのですね。

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鳥居にも分厚く雪が積もる

見えてきた金色の建物は、ケーブルの駅舎でした。
大げさのようですが、真っ白な雪の中にあると、これが金閣寺のように光って見えます。

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坂本ケーブル、比叡山駅

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延暦寺駅舎は、登録有形文化財になっている

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 外には長い氷柱、駅舎はクラシックな雰囲気

駅舎の中で、小休憩。
外にはトイレもあります。
展望のよい駅舎ですが、雲が立ち込めていて、よく見えません。

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展望台がある

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ずっと先に琵琶湖が見えるのですが、北側は雪雲に隠されている

駅舎で休憩している間に、青空が見えるようになってきました。
青空に映える雪景色は、また、格別です。

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青空も雪を被った樹木も、どちらもきれい、左はトイレの建物

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先ほどの展望台、北側はまだ、視界不良

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駅舎横から登ってきた道を振り返る

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駅舎広場前の案内板

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遠い山へ登ってきたみたい

駅舎を後にして、いよいよ山頂の大比叡をめざします。
一旦、比叡山ドライブウェイに出ます。
出たところがバス停(無動寺)になっています。

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比叡山ドライブウェイ無動寺バス停も雪に埋もれる

ドライブウェイは除雪作業中でした。
写真で見ても分かるようにかなりの雪です。

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除雪作業がすすんでいました

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積雪60センチくらいはありそう

ドライブウェイに出て、左に少し上がったところに、大比叡の登り口があります。
そのとりつきも、雪に埋もれ、よく分からないほど。
雪をかき分け、足を踏み入れます。

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この写真の左手に登り口がある、前方に見えるのはバス停、逆方向に見ています

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ドライブウェイの右からとりつく

作業中のおじさんが、おどろいたような顔つきで、「雪が深いから気をつけて」と、言っているように聞こえました。
多分、「こんな雪の中を、登るんかいな」と、思っていたのでは…。
もちろん、踏み跡はありません。
しかも、ここから急勾配。

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一歩ずつゆっくりと

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埋もれる石塔

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急勾配で足が動かない

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誰も歩いていない雪道を、ひと呼吸入れながら登る

傾斜が緩くなると、右に祠のようなものが見え、そこを過ぎると、阿弥陀堂、根本中堂へ行く分岐となります。

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祠の横を通る

時間は丁度12時、登り始めて3時間15分。
大比叡まで、もうひと踏ん張り登らなくてはなりません。
ここで、昼食、荷物を軽くして山頂をめざします。

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分岐で昼食、大比叡への最後の登り

分岐から最後の急坂を登り切ると、道は平坦になり、テレビ局のアンテナ群が見えてきます。
その先が、三角点のある大比叡の山頂です。

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テレビ局のアンテナ群の横を通り過ぎる

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ここも青空と雪景色が美しい

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大比叡山頂

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木に掲げられた山頂の札も雪で染まる

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山頂から振り返って見る

山頂で記念撮影をして、下ります。
分岐まで引き返し、そこから左に阿弥陀堂・根本中堂の方向へすすみます。
下りは、快調です。

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分岐へ折り返す

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大きなアンテナ設備、分岐から阿弥陀堂へ下る

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朱色の阿弥陀堂が見えてきた

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阿弥陀堂の裏手から正面へ

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ずっと見ていても飽きない景色

阿弥陀堂の境内には、吉井勇の随筆「京都歳時記」の一端が記された案内板がありました。
吉井勇は来山すると、いくらでもイメージがわき出てきて、歌がいくつも作れたそうです。
賢い人は、違います。

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吉井勇の案内板

阿弥陀堂から根本中堂へと下ります。
仏教にまつわる絵が描かれた看板を横目に見て、滑らないよう注意して下ります。

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滑りやすそうな下り

根本中堂は工事中でした。
工事用の重機が見えます。

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工事中の根本中堂

ここは素通りして、大黒天堂、大書院の前を通り、本坂(至坂本)へ。

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大黒天堂と大書院

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本坂を下る

法然上人得度御霊場の石碑を左に見て、谷道を下ります。

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法然上人得度御霊場石碑、下りは自ずと速くなる

喘ぎながらの登りと違い、下りは呼吸が楽で、軽快。
ときおり、足を取られながらも、リズムよく下っていきます。

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同じような光景の下り道

かなり下ったところで、伊吹山と霊仙山がくっきり。
この時間になると、北側の視界が、はっきりと見えるようになりました。

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伊吹山、手前に琵琶湖大橋が横切る、電線が邪魔だなぁ

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霊仙山

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左・伊吹山、右に霊仙山

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こちらは敦賀の方向

鉄塔を左に見やり、下ると広い車道に出ます。

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鉄塔を通り過ぎると、車道に出る

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車道との出合付近で東側を見る、右に三上山

車道を真っ直ぐ下り、右にカーブするところで、車道と別れ、そのまま階段道に入ります。
比叡山高校の校舎が、右に見えてくると、朱色の鳥居のある登山口は、もうすぐ。

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車道から外れ、真っ直ぐ階段道を下りる、右に比叡山高校の校舎

大階段を下ると、バスの待つ終着点です。

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左に日吉大社・朱色の鳥居、車道に出ればバス待機

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表参道の取付口と、近くにある子育て地蔵さま

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 歩き終えて、左の登山口(階段)と、鳥居を見る


雪は覚悟していましたが、膝まで埋まるほどとは想像していませんでした。
新雪だったため、アイゼンは一度も使用せず。
玉照院への登り、ドライブウェイから大比叡に登る道のりは、雪が深く、足が止まりそうでした。

他に登山者に出会うことはなく、比叡山を訪れる観光客も、トータルで4,5人くらい見かけただけ。
ケーブル駅では2人だけでした。
これだけ雪が多いと、ケーブルを利用して上がってきても、普通の靴では歩けません。
雪をかくお寺の関係者の方は、大変です。

一人で、雪山に登ることはほとんどなく、貴重な体験をさせてもらいました。
空の状態で刻々と変わる景色、頭上から降る雪の洗礼。
ドボンとはまって、ばったり倒れたり…。
下りは、本坂を1時間余り、快調で気持ち良く、楽しく下りました。

2017.01.17 / Top↑
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