穏やかな日和に誘われて、近鉄奈良駅から歴史の道・柳生街道を歩いてきました。
予定では、柳生までだったのですが、バス便がなく、終着はJR笠置駅に変更。
ときに、マラニック気分で、ジョグを交えながら、楽しんで歩くことができました。

行程
近鉄奈良駅9:19ー9:38浮見堂ー10:13寝仏ー10:15夕日観音ー10:24朝日観音ー10:31首切り地蔵10:35ー10:51地獄谷石窟仏10:52ー11:14峠の茶屋ー11:59円成寺12:14ー12:38夜支布(やぎう)山口神社12:42ー12:46水木古墳ー13:09南明寺(なんみょうじ)ー13:12お藤井戸ー13:36疱瘡地蔵13:38ー13:46八坂神社13:48ー13:59旧武家屋敷14:01ー14:05柳生バス停ー14:23阿対(あたや)の石仏ー14:48JR笠置駅 距離約23.1km、所要時間(休憩時間含む)5時間29分、累計高度(+)924m、(ー)983m



ルート
(▶印をクリックすると、ルートをたどります)


近鉄奈良駅から歩き始めます。
平日で、午前9時を回ったくらいで、駅も商店街も人は少ないです。

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近鉄奈良駅、行基菩薩さま

東向き商店街は、まだ準備中。
三条通りの有名な中谷堂さんも、準備で忙しそうでした。

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東向き商店街は準備中、右、中谷堂さん

ガラガラの三条通りを東にすすみ、春日大社一の鳥居の右から奈良公園へと入ります。

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三条通りを東へすすむ

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奈良公園も人影まばら、この付近は浅茅ヶ原(あさじがはら)園地

いくつもの棟に分かれた料理旅館「江戸三」の古い日本家屋の横を通り、片岡梅林に行ってみると、満開までにはもう少しという感じ。
シカさんが、のんびりとくつろいでいました。

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梅の花をバックに、シカさんおすまし

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満開までもう少し

浮見堂の方へ下りようとすると、見かけない鳥が飛んできました。
コンデジをズームインして、撮りましたが、名前を知りません。

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何の鳥かな?

浮見堂の辺りも、ひっそりとしています。
あとひと月もすると、たくさんの観光客で賑わうところです。

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浮見堂、中央奥に見えるのは、奈良ホテルの建物

高畑の駐車場を右に見て、住宅の並ぶ緩やかな道を登っていきます。
ガーデンカフェ「たかばたけ茶論」の塀に沿って東にすすむと、柳生街道・滝坂の道へと導かれます。

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住宅街をすすむと、たかばたけ茶論(右)

親ろく地蔵尊の前を通り過ぎると、一本道。
道路脇に、柳生・滝坂の道の表示があります。
左の能登川に沿ってすすむと、住宅街とは離れ、春日原生林の中に入ります

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親ろく地蔵尊を右に見てすすむ

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原生林に入る手前で、振り返って西側を見る

舗装道とは別れ、雰囲気は一変。
石畳があり、歴史の道を強く感じます。

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深い山の中へ入ってきたような感じ、左に妙見宮の石標が立つ

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古の人も通った石畳の道

道の真ん中に無残な鹿の死骸。
内蔵をえぐり取られています。
何者の仕業、どんな動物が襲ったのでしょうか。
あまりにも、むごい状態でした。

道は少しずつ勾配を増し、やがて、石に刻まれた寝仏。
仏さまが合掌して、横になっています。

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頭を左にして合掌する仏さま

さらに登っていくと、左崖の上に三体地蔵と夕日観音。
夕日観音の写真は、撮り忘れました。

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三体地蔵

その先には、朝日観音も。
石仏さん、揃い踏み。

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  朝日観音

朝日観音を過ぎると、休憩所のある首切り地蔵のところへやってきます。
ここはいくつかの道の分岐点。
トイレもあります。
春日山石窟仏と地獄谷石窟仏の分岐になっており、どちらの道を行っても、柳生へ行けますが、右の地獄谷コースをとりました。

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首切り地蔵の休憩所、絶好の休み処

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荒木又右衛門が試し切りをしたと言われる首切り地蔵

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地獄谷コースの道から首切り地蔵・休憩所を振り返る

木の根が張る道を登っていくと、左手に池。
池の手前を左に曲がりすすむと、春日石窟仏に行くこともできます。
ここは直進。

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登っていくと左に池、分岐点に休憩用のイスとテーブルがある

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新緑や紅葉のときだと、きれいかも

池を過ぎると、春日奥山ドライブウェイを横切り、杉林の中を登っていきます。

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ドライブウェイのとりつき、樹林帯の中をすすむ

ドライブウェイから600mほどで、地獄谷石窟仏です。
石を切り出したあとの洞に線刻した仏さまで、その高さは約1.4m。
周りを囲いで、保護されています。

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朱色と緑が混ざり合い美しい

一人の女性が写生をしていました。
ここから、道が急になります。
登って谷へ下り、橋を渡ったあと、再び登りに転じます。
前半の急登です。

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向かいにはベンチもある地獄谷石窟仏、橋を渡ると急登になる

急登を終えると、尾根道と変わり、ほどなくして舗装道へと出ます。

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急登が一段落したところで、振り返る

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尾根道をすすむと舗装道へ出る

舗装道へ出て、右にすすむと、峠の茶屋です。
古い看板や提灯が、建物の古さを感じさせます。
茶屋の中は暗く、人影も見えず、通り過ぎました。

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峠の茶屋

峠の茶屋を過ぎると、下り道となり、集落を抜け、田園風景に景色が変わってきます。
随所に道標があり、道標に沿ってすすむと、再び、登り坂、木漏れ日の道(県道184号線)へと入ってきます。
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集落を抜ける、田園地帯を過ぎると、樹林の中へ

反対側から歩いてきた5人のハイカーさんと、すれ違いました。
にぎやかに、おしゃべりしながら楽しそう。
気の合った仲間で、歩くのはいいですね。

歩きやすい県道をすすむと、大慈仙バス停と柳生との分岐になり、ここを右に円成寺へと歩きます。
しばらく行くと、右手に山並みが見えますが、山名は分かりません。

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大慈仙バス停と柳生方面分岐、樹林を抜けたところで見る山

道は下りとなり、このまま歩きやすい道が、円成寺まで続くかと思いきや、急に細く溝のような歩きにくい道に。
足元に注意してすすみます。
長くはありません。
歩きやすい道に変わり、左に花の飾られた石仏。
ここを右にとります。

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道が一変、雨天時は要注意、石仏に見守られて

枝道があり、迷いそうですが、要所に道標があり、とても親切。
右に円成寺の墓地を見て、石畳を下ると、柳生街道随一の名刹・円成寺(忍辱山・にんにくせん)です。

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円成寺の墓地と、円成寺の門石標

ここは一般道に面し、観光スポットとあって、そこそこの観光客が、来ていました。
池の端に食事処があり、結構、人も入っています。
丁度、お昼時、うどんでもと思いましたが…。
柳生へ着いたときのバスが気になり、コンビニで買ったパンで、昼食にしました。

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池の端にあるお食事処(奥の建物)

拝観料節約で、境内には入らず。
池を前にして、楼門だけ撮りました。

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楼門(重文)

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別角度から見る

円成寺から柳生まで約8km。
忍辱山バス停の先に、道標があり、一般道を外れて右に下ります。
民家の前を過ぎると、田園風景と変わり、樹林を越えれば、また、広々とした田園地帯となります。

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民家の前を下ると、田園風景の広がる景色

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樹林を過ぎ、橋を渡る

東海道自然歩道、柳生街道と書かれた橋を渡ってすすむと、夜支布(やぎう)山口神社の境内。
森の中で、朱色の社殿が、引き立ちます。
毎年8月17日には、大柳生太鼓踊りが、披露されるようです。

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夜支布山口神社

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広い境内

石段を下って、田園の中をすすみます。
右に左に、道は複雑ですが、丁寧過ぎるほどの道標があって、道を間違えることはありません。

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道は複雑だが、随所に道標がある

右に水木古墳を見て、すすむと「こどモード村」
大規模な遊具や休憩所が、整備されています。
とても良い天気ですが、平日とあって、誰もいません。

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水木古墳

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こどモード村

広々として開放的な景色を見ながら、てくてく歩き。
鎌倉中期に建てられた南明寺に着きました。
本堂は重文、ロープが張られていて、境内に入ることはできません。

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南明寺本堂

南明寺を過ぎて、右に曲がると、お藤井戸があります。
柳生の殿様が、馬上から洗濯中のお藤と、頓智問答の末、妻に迎えたいわれのある井戸です。

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お藤井戸、ここでロマンが生まれるかも…

のどかな田園風景を過ぎると、阪原峠への登り。

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かかしが立つ

この登りが石畳の急坂、水が流れていて、滑りやすくなっています。
全コース中、地獄谷と、ここが、急坂で息の上がるところです。

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阪原峠に向かう急坂、古い道標がある

この登りで、20代の男性に抜かれました。
急登をものともせず、さっさと登っていく姿は、見とれるほど。
さすがに、歳の差を感じてしまいます。

峠を越えると、柳生まで下り。
足の運びがよくなります。

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登って、ようやく下り

下っていくと、疱瘡(ほうそう)地蔵です。
疱瘡除けに作られた高さ3mもある大きな石仏さまで、借金棒引きをうたった銘文があります。
このお地蔵さまにお参りして、借金がなくなれば、言うことはないのですが…。

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疱瘡地蔵

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     鎌倉後期の名作

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裏にも石仏が彫られている

ここを過ぎて下っていくと、柳生の集落へと入ってきます。
山を出て、舗装道を北へと歩きます。
左に八坂神社を見て、さらに足をすすめると、小高い丘があり、その丘の上に摩利支天碑が立っています。

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山の道から解放されて柳生の集落へ、八坂神社の鳥居

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八坂神社社殿

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道標が笠置に変わる、摩利支天碑がある丘

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丘から柳生の家並みを見る

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上に見えるのは芳徳寺

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摩利支天碑、摩利支天は武道の守り神

丘を下り、旧武家屋敷へ。

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振り返って丘を見る

沿道に咲くロウバイが、透き通るような美しさでした。
シャクナゲも、蕾が膨らんでいます。

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ロウバイとシャクナゲ
 
旧柳生藩家老屋敷は、立派な石組みの上に建っていました。
現在は、資料館として公開中です。

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旧武家屋敷、柳生1万石の家老だった小山田主鈴の旧邸

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前には広場があり、休憩所もある

旧武家屋敷から歩いて5分ほどで、柳生のバス停です。
奈良駅方面は?と見ると、次の便まで1時間40分待ち。
ここで、2時間近くも待てません。
急遽、JR笠置駅まで延長して歩くことにしました。

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柳生バス停、バス停前の十兵衛食堂さん

柳生街道を阿対(あたや)の石仏へと歩きます。
川沿いの道に入り、林の中をすすんだところにありました。

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道標に沿い阿対の石仏へ向かう

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阿対の石仏さま、たくさんのお参りのあとが

この仏さまは、流行病除けの願いを聞いてくれると言われています。
左の小さな地増菩薩さまは、子どものいない人が、豆腐を供えると、思うままに授かるそうです。

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正面が阿弥陀如来、左に地蔵菩薩

阿対の石仏を過ぎると、広い車道を笠置まで一直線。
奈良と京都の府県境を過ぎると、笠置の町まで下り阪。
これが逆だと、大変ですが、マラニック気分で、軽快に下ります。

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この辺り大和青垣国定公園に指定されている、府県境を越えると下り

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川沿いの下り道で、小滝を見る

阿対の石仏から25分で笠置駅に着きました。
柳生のバス停からでも、40分余り。
柳生と笠置は、思っていた以上に近いです。

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笠置山の登山口を見て、改装中の笠置駅到着

ところが、次の電車まで、ここでも45分待ち。
時間が来るまで、木津川沿いを、ぶらぶら。
下の写真は、付録です。

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笠置は遊びカヌー発祥の地、巨岩が多く見られる、仏さまが彫られたものもある

全体的に歩きやすい道で、道標もたくさんあり、地図を持たなくても歩けるほどです。
歩いてみて、累計標高が900mほどあるのには、驚きました。
急坂は、地獄谷と阪原峠の前後。
小刻みなアップダウンはありますが、それほどあるとは、感じられません。
危険箇所もなく、安心してハイキングが楽しめるコースです。

バスの本数が少ないため、柳生を出発点にして逆方向の奈良方面へ歩く方が、時間を気にせず歩けます。
歩くにも、柳生の方が奈良より標高が高く、幾分、楽だと思います。
2017.02.28 / Top↑
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