近場の山歩きで、二上山へ行ってきました。
いつも、奈良側から登ることが多いので、今回は、大阪側に近い近鉄関屋駅を起点にして、終着は上ノ太子駅にしました。
万葉に名を残していることで有名な二上山ですが、史跡や石仏群も多く、また、古の竹内街道も近くを通っており、見応え、歩き応えのあるルートです。

行程
近鉄関屋駅10:24ー10:57地蔵磨崖仏10:59ー11:07屯鶴峯(どんづるぼう)11:16ー11:25ダイトレ北入口ー11:50鉄塔11:54ー12:36馬の背ー12:47雄岳(標高517m)12:50ー12:57馬の背ー13:02雌岳(標高474m・昼食休憩)13:16ー13:25岩屋峠ー13:27岩屋13:29ー13:34石切場ー13:55展望台13:57ー13:59鹿谷寺跡14:02(ろくたんじあと)ー14:10大日池ー(竹内街道)ー14:57近鉄上ノ太子駅 距離約13.6km、所要時間(休憩時間含む)4時間33分、累計高度(+)810m、(ー)836m


ルート

(▶印をクリックすると、ルートをたどります)


関屋駅を出て、線路沿いを東にすすみ、道路に突き当たったところで右折。
道なりに歩くと、左に大阪樟蔭女子大学が見えてきます。

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近鉄大阪線関屋駅、大阪樟蔭女子大学を左に見てすすむ

大学に沿うように、ゆるやかな道を登っていくと、香芝総合公園(プール)、どんづる峯2.3km の道標。
それに従いすすむと、やがて総合プール入口が右に。

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大学を過ぎると、道標がある、プールの入口を見てすすむ

直進すると、道路はT字となり、ここを右に下ると、国道165号線へ出ます。
道標があり、左折して、車に注意しながら、道路脇を東へすすみます。

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国道165号線出合、車両注意

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出合にある案内図

田尻峠を過ぎ、穴虫の交差点。
ここを右に巻いて府・県道香芝太子線を西に方向転換します。
(交差点を行き過ぎて、少しロスをしてしまいました。)

ゆるやかな登り道を、上ノ太子方面へとすすむと、右に太子道・地蔵磨崖仏の案内板。
ちょっと寄ってみることにします。

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案内板の上方に磨崖仏がある

高さ約1.6m、幅約2.3mの安山岩の巨石に地蔵菩薩立像(像高54センチ)が、刻まれています。

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天文17年(1548年)に造られたもの

府・県道香芝太子線は、近鉄南大阪線と並行していて、やがて屯鶴峯の入口にやってきます。

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近鉄南大阪線に並行する香芝太子線を西にすすむ

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道路脇にある屯鶴峯駐車場、左の建物はトイレ。屯鶴峯入口

ダイトレは、ここが起点。
階段脇に、プレートが埋め込まれています。
階段を登っていくと、奇岩で知られる屯鶴峯の景観が広がっています。

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ダイトレの起点、すべり注意の屯鶴峯

二上山の火山活動によって生み出されたもので、真っ白な凝灰岩が、波打っています。

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変化のある景観、子どもだと喜びそう

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広範囲にわたっている

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他に男性2名の見学者がありました

府・県道に戻って、さらに西へすすみます。
穴虫峠を越えると、奈良県(香芝市)から大阪府(太子町)です。
下りとなり、左にダイトレ北入口が見えてきます。

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穴虫峠(府県境になっている)、ダイトレ北入口

ここからが山歩きです。
地道が階段道となり、この先、何度も階段道を登り下りしながら、高度を上げていきます。
ダイトレと言えば、階段道。
この階段道が次第に、足にきます。

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しばらくは歩きやすいが、階段道になる

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階段が何度も何度も

ときには平坦な道となり、登り下りを繰り返しながら、鉄塔のところへ登ってきます。

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ダイトレの石標、ピークになったところに鉄塔

二上山が前方に。
西には、大阪平野、PLの塔が見えます。

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鉄塔から見る、雄岳(左)、雌岳、右奥は大和葛城山

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PLの塔が見える

しばらく景色を堪能して、先へ歩をすすめます。
下りです。

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鉄塔から下る

下ったところの鞍部が、太子町総合スポーツ公園から登ってくる登山道との出合です。

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太子町総合スポーツ公園、太子温泉方面との出合

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眼下に見えるスポーツ公園

鞍部を過ぎて登っていくと、視界が開け、左前方には大きな雄岳。

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雄岳を見てすすむ

木の幹に白いプレートが取り付けられています。
新・旧トレイル道の分岐で、通常は直進して新トレイル道をとります。
ここは、敢えて左の旧トレイル道にすすみました。

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新・旧トレイル道分岐

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分岐のプレート、旧ダイトレ道へすすむ

旧道をとった理由は、階段道が少ないのでは?と思ったのですが、それもしばらくの間。
小さな池を過ぎたところを右折すると、長い階段が待ち受けていました。
しかも、分岐から一旦下って登るため、新道よりこちらの方がきついのではないかと思います。

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旧ダイトレ道から見る雄岳、目の前だが、急坂を予感させる

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池を右に見て右折すると、長い丸太の階段道

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階段道脇の大きな木

急坂を喘ぎながら登ると、雄岳と雌岳の鞍部・馬の背です。
左は雄岳、右は雌岳。
まず雄岳をめざします。

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絶好の休憩場所、馬の背、案内板も多い

ここから雄岳まで、もう一踏ん張り。
平坦な馬の背を過ぎると、雄岳までほぼ階段道。
階段道にうんざりしながら、当然、足どりは重いです。

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頂上まで階段道、南に雌岳、金剛・葛城山系が見える

10分余りで、広場のようになっている雄岳到着。
その先には、二上神社。

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雄岳山頂

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樹木に囲まれ展望はきかない、二上神社

雄岳から馬の背へ戻り、雌岳へ登ります。
こちらも階段道ですが、右側には、階段の少ない遊歩道が通っています。

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雄岳側から馬の背を見る

馬の背から雌岳まで5分ほど。
中央に大きな日時計。
腰掛けて休憩するところが多くあり、雄岳に比べてよく整備されています。
四方の眺めも良く、4,5人のハイカーさんが休憩中でした。
おにぎりで昼食にしました。

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整備された雌岳山頂、自然のままの雄岳とは対照的

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雌岳から奈良側を見る(左に耳成山、右に畝傍山)

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頂上の案内板、温度計が設置されている

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雌岳から雄岳を見る

雌岳から岩屋へ下ります。
下り道の途中、眺めのよいところに、ベンチが置かれています。
急坂のため、ハイカー思いの配慮です。

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岩屋へ下る、木製ベンチがある

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南に葛城・金剛の山並み

祐泉寺へ下る岩屋峠へ出て、2分ほど下れば、国史跡の岩屋。

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岩屋峠、祐泉寺と岩屋の分岐点

岩屋は、奈良時代の石窟寺院跡で、今は洞窟の中に石仏があるだけです。

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史蹟・岩屋、鉄扉で仕切られている

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洞窟の中の石仏

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昔は、どんな寺院が建っていたのでしょうか

岩屋の前には、登山道を塞ぐように大きな杉の木。
平成10年の台風で倒れた千年杉で、岩屋杉と呼ばれています。

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岩屋杉、ハイカーは、この下をくぐる

道を下っていくと、石切場跡へ続く分岐。
細い道を辿り、行ってみます。

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石切場跡分岐、左の道をすすむ

陽当たりのよい草むらの中に、春を告げるスミレの花を見つけました。

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スミレの花が咲いている

樹木の鬱蒼とした林の中に、石切場跡があります。
二上山凝灰岩で、高松塚、マルコ山古墳などの石槨材として使われたそうです。

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石切場跡

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切り出された跡が生々しい

階段を下ると、万葉の森へと入ってきます。
白と赤の梅の花が、目を引きます。

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梅の花が、身体の疲れを癒やしてくれる

古代池にやってきます。
整備された広場になっていて、毎月第1日曜日には、朝粥会が行われると書かれています。

早朝登山され下山の際に、古代池の広場において「河内のおかいさん(茶粥)」と漬物で朝食を会員の皆さんで、そろっていただきます。

うらやましいですねぇ。

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古代池広場と古代池、萬葉朝がゆ会の石碑がある

因みに、古代池では、環境省によって絶滅危惧種に指定されたカワバタモロコが、保護されています。
太子町では、1ヶ所しか生息してなく、ここで生態を調査して、環境を保っています。
注意書きの掲示がされています。

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カワバタモロコが保護されている

池の中を覗いて見ましたが、寒さのせいか、魚の姿は確認できませんでした。

舗装されている道を下ります。
国道166号線が近くなり、車の行き交う騒音が聞こえてくると、お地蔵さまの前にやってきます。
ここは、鹿谷寺(ろくたんじ)跡へ続く分岐。

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地蔵さまが立っている鹿谷寺跡分岐

階段の登り道を、鹿谷寺跡へ向かいます。

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階段を登っていくと、大きな岩場がある

ゴツゴツした岩場のところへやってきます。
岩場の右手が寺院跡ですが、直進して登っていくと展望台に辿り着きます。

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展望台へ続く道、丸形の大きな展望台がある

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展望台から西の方向を見る、真下に大日池、国道166号線が通る

展望台から引き返し、鹿谷寺跡へ。
中国の石窟寺を真似て造ったお寺で、中央に十三重石塔があります。
柵で囲まれた岩屋には、線刻仏が刻まれています。

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鹿谷寺跡、右に岩屋がある

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鹿谷寺跡の石標

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岩肌に線刻仏があるが、姿を判別し辛い

鹿谷寺跡からは下り道。
ここから先は、ずっと下りです。
ろくわたりの道の分岐を過ぎると、駐車場に出てきます。
左右に、食堂や釣り池になる大日池を見て、国道166号線を西に下ります。

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ろくわたりの道分岐

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分岐にある案内板

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国道沿いの駐車場、大日池

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国道の下りで、振り返る

道の駅「近つ飛鳥の里太子200m」の看板を過ぎ、次の信号で国道を横切り、その先、左に道をとります。
竹内街道へと入り、景色が古い家並みに変わってきます。

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この看板の先の信号を横断し、竹内街道へ

電柱も装飾されていて、歴史街道の雰囲気が伝わってきます。

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竹内街道の案内板

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整備された道、歴史資料館もある

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歴史を感じさせる家並み

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孝徳天皇の文字のある石標、軒下には竹内街道のプレート

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国登録文化財「大道旧山本家住宅」、かやぶき大和棟民家

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花で飾られた玄関、小野妹子墓道標

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古い家の造りと紅梅がマッチして美しい

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人通りのない竹内街道を下る

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振り返って見る街道

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もう一度、案内板を見る

落ち着いた佇まいを見ながら、竹内街道を下りました。
六枚橋を過ぎて、方向を右にとると、あとは上ノ太子駅へと歩くだけ。
太子町から羽曳野市へ入り、南阪奈道路の下を抜けると、駅はすぐです。

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羽曳野市へ入り、南阪奈道路を過ぎれば、上ノ太子駅

二上山は、交通アクセスが良く、近場で気軽に登れる山です。
標高は雄岳で517mと低山ですが、急坂階段の登り下りが多く、高さのわりには、登り応えがあります。
多くの枝道、遊歩道があり、いろんなコースがとれます。

史蹟や石仏群、暖かくなれば、花が咲き、楽しませてくれる山です。
今まで、何気なく通り過ぎていたところも、ゆっくり歩けば、知らなかったものに出会えたり、新しい発見があったりして、面白いものです。

平日とあって、ハイカーさんは、それほど多くなく、静かな山歩きでした。
もう三週間ほどすると、お花見を兼ねて、多くの人でにぎわいます。

今回、竹内街道の一部を通りましたが、雰囲気の良いいい道でした。
見どころも多く、山はちょっと…という人にも、巡ってみるのに、いいところです。


2017.03.10 / Top↑
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