新潟・弥彦山、福岡・英彦山と並ぶ日本三彦山の一つで、修験の山として知られる播州の名山・雪彦山(せっぴこさん)に登ってきました。
急坂、岩場、鎖場を苦労して登ると、その先に大展望が開け、そこで眺める景観の素晴らしさは、大きな魅力です。
関西百名山の一つでもあり、人気のある山ですが、雲一つない晴天の下、山で出会った人は一人もなく、静かな山歩きを楽しむことができました。

1704seppico14
展望岩から望む雪彦山、左の一番高い山が大天井岳

行程
7:40登山口7:50ー7:58不動岩ー8:09展望岩8:11ー8:12行者堂跡ー8:38出雲岩ー8:47セリ岩ー9:00馬の背ー9:10大天井岳(標高811m)9:18ー9:56雪彦山(四等三角点・標高915m)ー10:19鉾立山(標高950m・昼食休憩)10:35ー10:47峰山分岐(標高942m)ー11:12ナメ滝ー11:23虹ヶ滝(標高574m)ー11:42出合ー11:56登山口 所要時間(休憩時間含む)4時間06分 距離約6.7km、累計高度 約834m


1704seppico4
登山口の案内ルート図

1704seppico5
案内板の概略図

ルート

(▶印をクリックすると、ルートを辿ります)


5時40分に我が家を出て、阪神高速、中国自動車道を走り、約2時間で登山口駐車場に到着。
先着車が一台、止まっていました。
登山口は、ここから少し登ったところ。

1704seppico1 1704seppico2
登山口駐車場、目の前に登山口案内標識がある

左の丸太の階段を登っていきます。
階段道は短く、すぐに急坂の地道となります。

1704seppico6
階段道を登る、出雲岩コース・A−1の標識がある

赤ペンキや矢印で、ルートが示され、分かりやすくなっています。

1704seppico7 1704seppico71
急坂の道、道しるべの矢印表示

急登のため、足は思うように動きません。
木の幹や根、岩を利用しながら、ゆっくりとすすみます。

1704seppico8
木の根を掴みながら登る

歩き初めて、10分ほどで不動岩で、ここから尾根道となります。

1704seppico9 1704seppico10
不動岩(A−2)、尾根道となる

1704seppico11
光が差してきれい

視界が開け、大きな岩の上に出てくると、展望岩(A−3)。
右前方に荒々しい大天井岳(おおてんじょうだけ)の雄姿が迫ってきます。

1704seppico12
展望岩

1704seppico15
眺めが良く、一息入れるには、良いポイント

ここで、景色を見ながら、一息入れて、すすむと行者堂跡(A−4)です。

1704seppico16
行者堂跡

ここから、少しだけ平坦道になりますが、それもわずか。

1704seppico17 1704seppico18
行者堂跡から一旦、平坦な道になる

再び、急坂となり、出雲岩(いずもいわ・A−5)の下へやってきます。

1704seppico72 1704seppico19
出雲岩、岩に道順を示す矢印

のしかかるような巨大な岩です。
その下をかいくぐるようにして、すすみます。

1704seppico20
出雲岩の下を通り抜ける

1704seppico21
矢印を頼りにすすむ

出雲岩を、左に巻くように登っていくと、狭い岩場の急登。
鎖と岩を利用して登ります。

1704seppico22
鎖が設置された狭い岩場

登ったところにセリ岩があり、その右に見晴らし岩があります。
ここからの眺めも、感動的。

1704seppico73 1704seppico24
岩のせり出しに注意(注の文字が書かれている)してすすむと、セリ岩

青空に、くっくりと播州の山並みが続いています。

1704seppico25
見晴らし台から見る播州の山、正面右・丸くて高いのは明神山

1704seppico26
足元注意、下を見ると恐い

1704seppico27
幾十にも山が連なる

細いセリ岩は、くぐるように抜けるのですが、ザックを背負っていては、通れません。
ザックがなくても、厳しいかなと思い、迂回路をすすみました。

1704seppico28
セリ岩の狭い通り道(反対側から見る)

1704seppico29
セリ岩の通路、振り返って見る

セリ岩を越えると、鎖場があり、馬の背(A−7)。
次から次へと、岩場、鎖場が出てきます。

1704seppico74 1704seppico31
鎖場を登り、馬の背に

1704seppico32
馬の背から見る景色

1704seppico34
岩場の連続

1704seppico35
きついが、岩場登りは楽しい

1704seppico36
景色に癒やされる

馬の背を過ぎ、鎖場、岩場を登り切ると、大天井岳(A−8)。
一般的には、ここが雪彦山と呼ばれているようです。
祠が置かれ、前は岩の広場になっています。

1704seppico40
祠のある大天井岳

704seppiko200
頂上にある雪彦山の説明書き

南側に素晴らしい展望が広がっています。
雲一つありません。
静かです。たまに聞こえてくるのは、野鳥の鳴き声だけ。
急登を登ってきたご褒美です。
しかも、たった一人、この景観を独占している贅沢な気分。

1704seppico38
大天井岳から見る南側の展望

1704seppico39
奥の左側の山は、七種山(なぐさやま)、七種槍、次に登るはあの山

展望を楽しんで、北へ下ります。

1704seppico41 1704seppico42
大天井岳から北へ、急坂の下り

下って少し登ると、天狗岩。
近づいてみましたが、ここは、登るのは無理。
近くで、キツツキらしき音がしています。

1704seppico43
そり立つ天狗岩

天狗岩の先は、鹿ヶ壺(しかがつぼ)・峰山と地蔵岳の分岐(Aー9)になっていて、ここを左に峰山方向にすすみます。
前方に、次に目指す山が見えてきます。

1704seppico44 1704seppico45
分岐を左にとる。前方に、これから登る山

ゴツゴツした岩の道、杉の幹には三角点雪彦山の文字。
道標がたくさんあり、道に迷うことはありません。

1704seppico46 1704seppico47
ゴツゴツした岩の上をすすむ、分かりやすい道標

1704seppico48
親切過ぎるほど、道標や、矢印で道順が示されている

歩きやすい樹林帯の道に入ってきます。
ちらほらと、残雪が見られるようになります。
新下山道を右に見て(Bー3)、直進。

1704seppico49 1704seppico50
B−3地点を過ぎて、杉林に入る

「関・鹿ヶ壺」の分岐を左に見やり、登っていきます。

1704seppico51 1704seppico52
関・鹿ヶ壺と、三角点雪彦山分岐(Bー4)。少し登ったところに案内図

残雪の交じる杉林を登っていくと、四等三角点のある山頂(B−5)です。

1704seppico53 1704seppico54
鉾立山まで1000mの表示、残雪が残る登り

小さな広場になっていますが、何の変哲もない山頂です。
樹木に囲まれ、展望もなし。

1704seppico55
四等三角点のある山頂

1704seppico56 1704seppico57
三角点(左写真の右下)、鉾立山へ続く道

写真だけ撮り、鉾立山へと向かいます。
下っていくと、虹ヶ滝の分岐(Bー6)があり、ここは直進。

1704seppico58
虹ヶ滝の分岐

ほんの少しだけ、落葉樹が続く雰囲気のいい道になります。
やがて、急坂の登りとなって、残雪の道を登り切ると、鉾立山(B−7)です。

1704seppico59
雰囲気のいい道

1704seppico100
滑りに注意して登る

標高962mの鉾立山は、雪彦山の最高峰です。
北側の展望が開けています。

1704seppico60
鉾立山、山頂

1704seppico63
山名板と北側の展望

山名板に書かれている山が、はっきりと見えます。
遠くに冠雪の氷ノ山、鉢伏山など、これまで登った山がよく見えました。
景色を見ながら、相方さんが作ってくれたおにぎりで、早めの昼食。
見事な景観と相まって、おいしさ倍増。

1704seppico101
中央冠雪の山は、東山(標高1015m)、左に植松山(標高1191m)

1704seppico103
こちらは、山名板

1704seppico62
中央・三室山(標高1358m)

1704seppico64
右奥に氷ノ山(標高1509m)、その右に鉢伏山(標高1221m)

1704seppico61
右奥に白く見える段ヶ峰(標高1103m)、左手前・黒滝山(標高977m)

鉾立山を後にして、5分ほど下ったところにも、眺めの良いところがあります。
こちらは南側の展望です。

1704seppico66
中央右寄り明神山(669m)、その左奥に書写山(371m)、右手前・大天井岳

1704seppico67
七種槍(左)と右に七種山(683m)

1704seppico68
明石海峡の方角を眺めますが、見えず

ここを過ぎて登ると、峰山への分岐(B−8)です。

1704seppico69
峰山方面分岐

ここで、右に大きく転回し、急坂の尾根道を下ります。
荒れたところもある杉林。
急坂の杉林の中に入り、ジグザクしながら下ると、沢沿いの道となります。

1704seppico70 1704seppico99
荒れ気味の杉の植林帯を下る

杉林で、大きな鳥が飛び立つところが見えました。
多分、雉だと思います。咄嗟のことで、写真に撮ることはできませんでした。

1704seppico76 1704seppico77
ところどころで倒木が道をふさぐ

1704seppico78
ゆるやかな沢沿いの道になる

これから沢を何度も渡渉します。
ナメ滝を右に見て、細い沢道を下ります。

1704seppico79
ナメ滝

1704seppico80
石が転がる沢道

落葉樹が多い渓谷の道は、変化があって、退屈しません。

1704seppico81 1704seppico82
渓流を見ながら下る

1704seppico83
振り返って見る

注意を要する足場の悪い岩場もあります。
下っていくと、虹ヶ滝。
その他にも小さな滝を、いくつも見ることができます。

1704seppico84
水量は不足気味の虹ヶ滝

1704seppico85
小さな滝がいくつもある

虹ヶ滝を過ぎ、渡渉して急坂を登ったところにベンチが置かれています。
広い道になり、歩きやすくなります。

1704seppico86 1704seppico87
渡渉して急坂を登ると、ベンチの置かれた広い道に出る

1704seppico88
気持ち良い下り

1704seppico89
大きな木が自生し、作り出す景色が美しい

振り返ると、ゴツゴツとした雪彦の山。
いい眺めです。

1704seppico90
雪彦の山々

賀野神社との分岐で、大きく右へ方向を変え、下ります。
質素な椿の花が咲いていました。
山では、あまり花を見かけませんでした。
それだけに、目を惹かれます。

1704seppico92 1704seppico91
出合のところで見かけた椿

1704seppico93
再び、振り返って見る

フェンス沿いの道になり、砂防ダム脇の急階段を下ります。

1704seppico94 1704seppico96
フェンス沿いの道を下ると砂防ダム

鋼製格子枠の雪彦川第二砂防ダム。
「雪彦川は流速が早く、巨石が多く点在し、土砂流を格子構造によって捕捉することを目的としたダム」
と、書かれていました。
あまり見かけない形態のダムです。

砂防ダムを過ぎると、登山口はすぐです。

1704seppico97
登山口に戻る。右の階段から登って周回

駐車場に帰ってくると、先着の車はすでになく、他に新たに5台、駐車していました。

誰とも出会うことのない静かな山歩きでした。
前半は、急坂、岩場、鎖場の連続、後半は、渓谷沿いの道。
距離、標高とも大したことはありませんが、その割にはハードでした。

バリエーションのある山で、まるで大人のフィールドアスレチックという感がありました。
晴天に恵まれ、景色は抜群。
苦労しがいがある魅力に富んだ山です。

山頂で見た七種山や段ヶ峰は、未踏破の山。
天候を見て、近々、登ってみようと思います。

2017.04.03 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://megusun.blog59.fc2.com/tb.php/2904-44d886f3