播州中部にある、七種山(なぐさやま)から七種槍(なぐさやり)を、縦走してきました。
この2つの山と、七種薬師を加えて「七種三山」として、呼ばれています。
標高は低いながらも急坂。七種槍からは、ヤセ尾根の岩場が連続し、山歩きの醍醐味を感じさせてくれる山です。
関西百名山の一つです。

行程
6:47福崎青少年野外活動センター駐車場(標高150m)6:55ー7:19山門ー7:44七種の滝(七種神社・標高420m)7:53ー8:26展望岩8:30ー8:35七種山(標高683m)・笠岩・つなぎ岩8:50ー(町界尾根)ー9:15 ピーク552ー小ピーク430ー10:19七種槍(標高577.3m)10:31ー(岩尾根・くさり場)ー11:512つ目の鉄塔ー12:08田口池登山口ー12:14駐車場 距離約9.3km、所要時間(休憩含む)5時間19分 累計高度(+)約922m

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登山口の案内図(画像クリックで拡大)

ルート



早朝4時半前に家を出ました。
途中のコンビニで、おにぎり、助六寿司、パン、飲み物を購入。
中国道・加西SAで、おにぎりとバナナの朝食。
用も済ませて、青少年活動センター・七種山登山者専用駐車場に、6時45分過ぎに着きました。

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登山者専用駐車場(無料)と案内板

駐車場には一番乗り。
見かける人はなく、駐車場のそばにある鹿威しが時折、コ〜ン、コ〜ンと乾いた音を聞かせています。
他にはウグイスだけ。歓迎するかのようにいい喉を聞かせてくれます。

準備を整えて、スタート。
舗装されたゆるやかな登り道をすすみます。

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桜が咲く道をすすむ

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山里に民家がポツンと…

右側に、案山子の立つ建物、何かのお店かな?と思いながら、通り過ぎます。
その先に、小滝林道との分岐。

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案山子のあるお店風の建物、右に小滝林道分岐

分岐を左にすすむと、左に二本杉。
かなり樹齢を重ねている杉で、間には意味ある石が祀られています。
先へとすすむと、右側に小さな石仏がひっそりと立っています。

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二本杉

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二本杉の間に3つの石が祀られている、路傍の石仏さま

歩き初めて30分弱で、山門に着きました。

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古い山門がある、簡易トイレも設置されていました

駐車スペースがあり、ここまで車で来ることができます。
七種山往復だけなら、こちらに止める方が便利です。

山門は、金剛城寺(高野山真言宗)の旧山門。
この先も、舗装道で、杉や檜の並木が続いています。
七種川に沿ってすすむと、渓谷のような雰囲気となり、小さな滝が見られるようになります。

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山門を過ぎても、しばらくは舗装道が続く

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雌滝

右側に切れ筋の入った岩があり、弁慶のこぎり岩とかかれていました。
この辺りは、段々状に石垣が組まれ、何かの建物があったことを伺わせます。

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弁慶のこぎり岩、石垣が目立つ

七種の滝・案内板、その奥には、七種神社の鳥居へやってきます。
舗装道は、ここまで、ここから本格的な山道に入ります。

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山道に変わり、右奥に鳥居

鳥居をくぐって、太鼓橋を渡ると、すぐそばに虹ノ滝。

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鳥居をくぐり…
  
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太鼓橋を渡ると、虹ノ滝

登山道は急坂となり、続いて八龍滝。

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八龍滝

急な階段を登っていくと、正面に七種の滝が見えてきます。

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椿の花が散らばる登山道

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正面に七種の滝

石段を上がると、七種神社です。
左が七種の滝の展望所になっています。

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七種神社は滝の展望所になっている

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七種の滝、上部

滝は、落差72m、県下八景・県観光百選の一つ。

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見応えのある滝

境内から七種山の稜線が見えます。
標高で400m余りですが、なかなかの高度感。

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七種薬師に続く稜線

神社で安全祈願をしました。
床には、七種の滝・七種山の旅の思い出を記帳するノートが、置かれていました。
多くの子どもたちやハイカーさんが、感想を書かれています。

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旅の思い出ノート、社殿の左から七種山へ

急登の道が続きます。
傾斜のきついところには、ロープもあります。

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ロープのある急な岩場

急坂を登ると、滝の上へやってきます。
転落防止の鎖が設置されていて、覗き込むのは危険です。
地元登山会の道標が、つけられていました。

「山頂への(40分)急登に堪えるのも、また、あなたの人生です。頑張れ!」

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あぶない!、立入禁止、兵庫登山会の粋なエール

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滝の源頭から見る景色

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尾根道へ入っても急登が続く

急登に堪えながら登っていくと、展望岩です。

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展望岩

東南方向の視界が開け、素晴らしい眺めが広がっています。

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展望岩からの眺め(画像クリックで拡大)

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七種薬師の方向

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左後方に七種槍

展望岩から少し登ると、道標があり、尾根道を右に折れると、七種山の山頂です。

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展望岩から山頂へ向かう

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七種山の山頂は、ここを右
 
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七種山山頂

樹林に囲まれ展望は、よくありません。
山頂から笠岩とつなぎ岩の道が、別々に通じ、行って見ました。
道標の下には、「危ない 滑落の危険 注意!!」の文字。

笠岩の方は、どれなのかイマイチよく分かりません。

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つなぎ岩・笠岩の道標、これが笠岩なのかなぁ(右)

つなぎ岩は、急斜面の岩を下ったところにあります。

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急傾斜の岩を下ったところで、山頂方向を見る

高さ17m、幅5mの縦に割れた巨岩で、岩自体が斜面になっていて、恐々座って写真を撮りました。
落ちたら、一巻の終わり。

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割れた巨岩のつなぎ岩

弘法大師は、この岩の上で修行をしたと言い伝えられています。
座っているだけでも、恐いのに、ここで修行されたとは…。

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つなぎ岩から見るパノラマ(画像クリックで拡大)

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七種槍に続く稜線

頂上へ戻って、尾根道の道標に従い、七種槍へと向かいます。

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眺めのよい山頂近くの縦走路

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変形した木の間から覗いて見る

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中央左奥に見えるのは、明神岳?

山頂付近では、アセビの花が咲いていました。

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白と薄ピンクのアセビ

急登の後には、急坂の下りが待ち受けています。
樹林帯の尾根道となり、七種薬師から続く尾根道に合流します。
ここは右へ。

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展望のない尾根道をすすむと、七種薬師と七種槍の分岐

まだまだ下り。
市川の分岐を過ぎ、どんどん下っていきます。
せっかく登ったのに…、
その先は、また登り。

ピーク552地点で、方向を東南寄りに変え、さらに下っていきます。

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ピーク552

獣除けのネットが張られた尾根道を過ぎると、林道小滝線の分岐。

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左・市川の分岐地点、獣除けのネット沿いを下る

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小滝林道分岐、ここから下ることもできる。道標があり分かりやすい

林の中で、ガサゴソという音が聞こえました。
鬱蒼とした山の中を一人で歩いていると、神経が敏感になっています。
しかも、何か動いたような…。
その方へ近づくと、逃げ出すように何かが動きました。

大きさは、イタチぐらい。

でも、イタチではなく、毛がふさふさしています。
木枝を飛び渡り、敏感な動き。
静止したところを、なんとかおさめたのが、下の写真。
なんなんでしょう。

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木枝に飛び乗った瞬間を撮ったものの、お尻を向けて正面は見えず

そんなハプニングもあって、すすんでいくと、ミツバツツジや、タムシバが多く見られるようになってきます。
青空に映えてきれい。

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青空に映えるミツバツツジ

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純白のタムシバ

沈丁花に似たような花を見かけました。
臭いを嗅いでみましたが、香りはあまりなく、何の花か分かりませんでした。
(後で、調べてみると、ミヤマシキミでした)

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ミヤマシキミ

ピーク430を過ぎます。

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ピーク430

眺めがよくなってきます。

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ミツバツツジが色を添える

展望台を過ぎて、急坂を登り切ると、七種槍です。

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険しい坂道

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七種槍の登り

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七種槍山頂

樹木が視界を邪魔しています。

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東側(市川)の方向を見る

ヒカゲツツジが咲き出していました。
ツツジですが、シャクヤクに似ています。

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七種槍に咲くヒカゲツツジ

七種槍山頂から東南に、踏み跡のついた下山道があります。
この道は不可。
「野外センターには、行けません」の立て札が、立てられています。
下りてみましたが、途中から道が分からなくなります。

山頂から、少し戻り、野外センターへの道標を確かめてすすみます。
七種槍から先は、危険な岩尾根を何度も通るコース一番の難所。
慎重な足運びが、要求されるところです。

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七種槍から岩尾根の道が続く

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岩尾根から視線を横に向けると…、こんな感じ

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眺めは抜群、足だけは慎重に

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アスレチック的な岩場

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岩場から下を見る、薄ピンクの桜が混じる

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尾根伝いに岩尾根が続く

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景色を堪能

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下って来た岩稜を振り返る

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椿の花にも、癒やされる

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この注意書きに何度も出会う

前方に男女2人連れのハイカーさんが、ゆっくりと岩稜を下って来るのが見えました。

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反対側から男女のハイカーさんが下って来る

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ここから足を踏み外すと、下まで落ちてしまう

すれ違いやすいところで、2人を待ちました。
同じ年齢ぐらいのご夫婦さんでした。

「どちらから登られたのですか?」
「七種滝の方から登って、周回です」
「健脚ですね。こっちは七種槍へ行って、小滝林道を下ります」
奥さんが、
「ヒカゲツツジを楽しみにしているんです。咲いていましたか?」

ご夫婦さんは、この山を何度も登られているようで、今回の目的は、ヒカゲツツジとおっしゃっていました。
山で出会ったのは、前にも先にも、このご夫婦さんだけ。
たった一人の静かな山歩きです。

野外センターへは、下り一辺倒ではなく、何度かの登り下りがあり、小さなピークを越えていきます。

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登り下りしながら下っていく

眼下遠くに、田口池が見えてきます。
これからあの池を目指して、下っていきます。

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前方に田口池(野外活動センター)が見えてくる

岩稜歩きは、まだまだ続きます。

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標高はそれほどないのに、どこか高い山の稜線を歩いているかのよう

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飽きることのない景色が続きます

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右側、転落注意

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田口池が近づく

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下に見える集落は、桜が満開

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ピーク395.3

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強風、雨天時は恐い細尾根

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細尾根を行く

前方に鉄塔が見えてきます。
活動センターに、近づいてきました。
でも、まだ、アップダウンがあります。

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周辺に、ミツバツツジが多い鉄塔

鉄塔の下を抜けて、登っていきます。

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鉄塔を過ぎたところで見る七種三山(左・七種薬師、中央・七種山、右・七種槍)

野外センターに下る分岐にやってきました。
ここから700mほどの距離ですが、急坂の下りです。

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分岐から歩いてきた道を撮す

急坂で小石が転がり、滑りやすくなっています。
膝に負担がかかり、弱点の右膝が痛みます。

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田口池まで急坂の下り、前方に電線が見える

二つ目の鉄塔のところまで下りて来ると、駐車場にあった鹿威しの音が聞こえてきました。
もうすぐです。

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鹿威しの音を聞きながら、下る

登山口まで下りてきて、やっと急坂から解放されました。
ここからは、湖畔沿いの遊歩道をすすむだけです。

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田口池登山口

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野外活動センター側から登山口に続く遊歩道(左)を見る

野外活動センターの桜の下で、お弁当を広げている人がいました。
風のない穏やかな日差しが、暖かく降り注いでいます。

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野外活動センター、後方に七種山

10日前に、雪彦山で見た七種山の姿に惹かれて、今回の山歩き。
休憩を含めて5時間20分の行程でした。

標高は700mにも満たない山なのに、急坂が連続し、なかなかのハードさ。
スリル満点の岩場歩きは、慎重な足運びが要求され、気を抜けませんが、見事な景観が広がり、山歩きの楽しさを満喫させてくれます。

低山ですが、真夏は、かなりの体力を要求される山です。
今の時期でも、ザックを背負った背中は、汗でかなり濡れていました。

今回のコースに、七種薬師を加えて、七種三山の縦走ができますが、休憩を含めると8時間近くかかり、上級者向きのコースとなります。
ネットなどで見ると、今日辿った同じコースで歩かれる人が多いようです。
おかしな言い方ですが、低山らしくないいい山です。

2017.04.13 / Top↑
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