晴天の下に開催された「吹屋〜宇治ふれあいマラニック」に参加しきました。
発着点は、ベンガラの町として知られる備中高梁・吹屋地区。
江戸時代末期から明治時代の建物が残る吹屋地区は、国の重要伝統的建造物保存地区として選定されています。
コース上には、歴史的な街並みや旧家、寺社仏閣、銅山の坑道などがあり、それらを巡りながら走ります。

「競わず、あせらず、ゆっくりと」。
参加者や地元の人たち、応援のボランティアさんなどと会話を交わしながら、22kmの距離を楽しんできました。

コース



午前6時40分に神原荘さんを出ました。
昨夜、宿の人に道順を聞いて、ナビもセットしたのですが、どういうわけか、ナビは宿の人が教えてくれた反対の方向を示します。
おかしいなとは、思いつつ、ナビの指示する方へ車を走らすと、高梁川沿いの国道へ向かっています。

これでは遠回り、かなり下ったところで、Uターンし、昨夜、教えてもらった道に戻りました。
その後も、ナビは正確に反応せず、吹屋の観光駐車場には、40分の予定が1時間もかかっていました。

途中に、城見展望台という、備中松山城が見えるポイントがありました。
雲海が広がり、その上に、お城が…と期待しましたが、見事な雲海ながら、どこがお城なのかは、確認することはできませんでした。

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松原城見展望台、手前の棚田の先には雲海、う〜ん、松山城は見えないなぁ

車で着替えを済ませ、メイン会場となるラ・フォーレ吹屋で、受付を終えると、開会式が始まろうとしていました。

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受付、種目は8km、12km、22kmの3つ、後方の建物が、ラ・フォーレ吹屋

建物の北にある広場(駐車場かな?)が開会式会場。
スタートは、この左手の道からです。

開会式では、大会スタッフの一人でもある山西哲郎群馬大学名誉教授のユニークなトークがありました。
マラニックでは、時間、空間、仲間のサンマを大切にして、今夜はサンマを食べる…。
間に、笑いも入れながら…。

その後、2人でペアになって、会話を交わしながら、準備体操。
スタート時間は8時半でしたが、大幅に遅れ、9時前になっていました。
時間を気にせず走る大会です。
スタート時間が遅れても、文句を言う人は、誰もいません。

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地べたに座って、山西先生のユニークな話しを聞く

22kmのエントリー数は、96名。
参加者名簿を見ると、地元岡山県の参加者がかなりの割合を占めていました。
グループ毎に、ゆっくりとスタートします。
一緒に走ったのは、15人。

それぞれ先導役のリーダーさん、最後尾で見守るスタッフの人が一緒に走ります。

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これから走り出します

まずは、ベンガラの古い街並みを走ります。

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ベンガラの家並みを見ながら走る

観光も兼ねていますから、途中で、神社に立ち寄ったり、観光ポイントの見学があったりします。
それが、また、楽しいのです。

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本山山神社、石段を登る

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石段を上ると、小さなお社が。両脇の桜がきれい

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本山山神社からベンガラの家並みを見る

立ち止まったところで、リーダーさんが、いろいろと説明してくれます。
神社や建物の説明だけではなく、走りのアドバイスも。

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リーダーさんの話しに聞き入る

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こんな中を、ゆっくり走るのは気持ちいい

一般道を走って、次はベンガラ館。
ベンガラとは、弁柄と書くのですね。
案内板を見て、初めて知りました。

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桜並木の道をすすむ

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ベンガラ館到着

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いくつもの建物があり、ベンガラの生産工程が分かるようになっています

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ベンガラの用途の説明書き

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ベンガラの着色顔料

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復元されたベンガラを生産する設備、器具類

ベンガラ館を見終えると、次は笹畝(ささうね)坑道。
江戸時代から採掘された坑道を復元し、見学できるようになっています。
坑内には、ヘルメットを着用して入ります。

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笹畝坑道、吹屋には銅の鉱脈があった

天井が低くて、細い通路。
中は、年中15℃前後で、涼し〜い。

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暗くて、歩きながら撮ったもので、ピント合わず、ぶれまくり

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坑道を出たところで、入口方向(下)を撮す

前半は、走っているより、見物している時間の方が多いみたい。
それも、マラニック。

金精神社というところにも寄りました。
急で長い階段を登っていきます。

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金精神社、急階段を登る

ご神体は、男女のアレです。
写真には納めましたが、ちょっと、ここに載せるのは憚れます。
良縁、子宝に恵まれるそうです。

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見学(お参り)して、階段を下る

登ったり下ったりしながら走ります。
平地は少なく、小刻みなアップダウンがあります。
右に曲がり、左に曲がり、複雑なコースです。

大きな屋敷の広兼邸に着きました。
小泉銅山の経営とローハ(硫酸鉄)の製造を営み、巨大な富を築いた庄屋の邸宅です。

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大邸宅の名に相応しい広兼邸

映画「八つ墓村」のロケ地に使われました。
リーダーさんが、『「八つ墓村」の事件となったところは、津山ですが、映画のロケ地に使われたため、ここで事件があったかのように誤解されている』というようなことを、話されていました。

個人の屋敷にしては、立派なお屋敷です。

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屋敷の入口、庭には水琴窟

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屋敷の内部

係の人がおられ、「これだけの建物を維持していくのは、大変でしょう」と聞くと、
「今は、市が買い取り、保存している」と、話されていました。

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やさしいおじさんでした

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広兼邸から下を眺める

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まわりは、静かな田園風景

ここを過ぎて、約5kmの地点にエイドステーション。
飲み物やゼリー、アメ玉などが用意されていました。
気温が20℃を軽く超え、暑く、エイドがあると助かります。

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エイドでひと休み

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取り合いしているのではありません、お世話する手と、それを有り難く頂く手です

桜のきれいなところにやってきました。
雲泉寺です。
岡山から来られたランナーさんは、昨年の大会は、桜が散っていたと話されていました。
今年は、全国的に、桜の開花が遅く、ちょうど良い具合に、大会を迎えました。

雲泉寺は、7福神巡りのお寺の一つになっており、ここには弁財天さんが祀られています。

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弁財天が祀られている

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石段を登る

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山門の奥に本堂

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山門から見る桜がきれい

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境内の桜、右奥に三角のきれいな山が見えました

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別方向から、もう一枚

前半は、多くのところを見ることができました。
いよいよ、折返点のある「たかうね桜の森公園」です。
坂道を登っていきます。

元気なランナーさんは、走って登っていきますが、歩きで登りました。
ゆっくりペース、見学しながらとは言え、やっぱり高齢ランナーには、足にきます。
桜はもちろんきれいですが、ユキヤナギやレンギョウも、とてもきれいでした。

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白のユキヤナギ、黄色のレンギョウ、ピンクの桜が映える

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坂道を登ると、折返し点のゴール

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大会マラニックの横断幕が張られている

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上から見下ろす

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記念碑がある

時計を見ると、11時15分を回っていました。
12kmの距離を、約2時間20分。
桜もちの接待がありました。
水分も十分、補給して、後半に備えます。

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もち、美味しくいただきました

8kmと12kmの部は、ここがゴール。
メイン会場には、バスで送迎してくれます。

22kmの部は、ここが折り返し。
体調がすぐれない人は、ここでリタイアしてバスも可です。

しばらく休憩して、フィニッシュ地点をめざします。

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水分を補給し、後半に備える

しばらくは、下り基調。
日本の原風景が残るようなところを、気分よく走ります。
前半、観光ポイントを見て回りましたが、後半は、走り中心です。

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集団走が、後半になって、ばらけてくる

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路傍に立つ石の神様

お昼頃になると、かなり気温が上がり、初夏を思わせるような感じになりました。
汗も、かなり出て、沿道のエイドのありがたさが分かります。

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日が照りつける

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ここが最終のエイド、充実したエイドでした

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きんかんの甘露煮、卵、たくあん、こんにゃくの田楽etc

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おにぎり、巨峰?のアイス

元仲田邸で残り約6km。
ここから先は、登り基調へと変わります。

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旧仲田邸

ここで、グループ全員で記念撮影。
これから先、ゴールまでは、自由走。
速いランナー、余力のあるランナーは走り、疲れの出てきたランナーは、各自ペース配分して歩いたり走ったり。

田園風景から川沿いの樹林の景色に変わってきます。
徐々に傾斜が増してきます。
路傍の石仏さまに、ご挨拶して通り過ぎます。

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じっと見守る石仏

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川沿いの道をすすみます

「ゴールまで、あとちょっと」の立て札が立っていました。
残り2.5kmくらいの地点です。
この辺りになると、傾斜もほどほどあり、疲れも感じていて、歩いてばかりでした。

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あと、ちょっとが長いんです、前を走るランナーさん

樹林を抜け出ると、ベンガラの里です。

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ここまで帰ってくると、残りわずか

本当に、いい雰囲気の家並みです。
タイムスリップしてきたかのような感があります。

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看板もどこか懐かしい

写真を撮りまくっていました。
電線がなく、家並みがすっきりしています。

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電線は地下埋設

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舗装道でなければ、昔のままですね

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ベンガラ工房のお店

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案内板も各所に見られる

ベンガラの家並みを堪能し、保存修理中の旧吹屋小学校を、右に見ると、ゴールは目の前です。

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保存修理工事をしている旧吹屋小学校

両手を挙げて、フィニッシュ。

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何度も走っていても、フィニッシュは最高

13時08分でした。
手持ちのGPS(iPhone)では、累計高度約800m。
コースは、結構、アップダウンがありました。

ラ・フォーレ吹屋の中庭では、早くゴールしたランナーさんが、食事を摂っていました。
前の舞台では、地元の子どもさんによる出し物が披露されていました。

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みんなでランチ、前では子どもたちのパフォーマンス

ランナーには、焼きそば、かやく御飯、味噌汁、お茶がついています。
これを、みな食べたら、お腹がいっぱい。
途中のエイドでも、おにぎりを食べました。

とても、温かいいい雰囲気の大会でした。
時間を気にせず、走れる大会がもっとあればと思います。
地元の皆さん、大会関係者の皆さん、一緒に走っていただいた皆さんに感謝いたします。

帰りがけに思わぬ経験をさせてもらいました。
メイン会場から、そう遠くないところに大きな神社があり、その横を通ると、なにやらまつりのよう。
珍しいので、写真を撮らせてもらおうと思い、車を止めて、覗きに行きました。

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何やら、お祭りのよう

ちょうど、その時、お祝いの餅まきが行われるところでした。
合図とともに、一斉に紅白の餅がばらまかれます。

思わず、写真を撮るのは、そっちのけ。
お祝いの餅をちゃかりいただいてしまいました。
ありがとうございます。

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準備して待ってた人は、みな、手に袋を持っていました

帰った後で、袋に入った餅を見ると、その中に、硬貨の入ったものもありました。
いい福が回ってきますように…。

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硬貨が入っていてラッキー

蛇足ですが、回った施設は有料のところがありますが、ランナーは無料で入場することができました。

2017.04.16 / Top↑
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