夕方、歯医者さんへ向かっている途中のこと。
10mほど先で、突然、おばあさんがヨロヨロと倒れました。

急いで、おばあさんに「どうもないですか?」と、聞くと。
「あいたた、腰が痛い」。
幸い、顔色や気分は悪くはなさそうで、頭や心臓でないことは分かりました。
耳が遠いようで、いくら聞いても、イマイチ、返答がかみ合っていません。

地面に横になったおばあさんの上半身を起こし、声かけしながら反応をみます。
「こんなになって、どうしたんだろう。腰が痛い」と訴えています。
腰が悪くて、転倒したのか、転倒して腰を痛めたのか、はっきりしませんが、様子からして腰が痛いのだけは分かりました。

道路上で、そのままにしておくこともできず、とりあえず、抱えて起こして、休むところを探しました。
どこにも座るところはなく、そばの民家の階段をお借りしました。
何度かピンポンを鳴らしても、留守のようでした。

住所を尋ねても、応えが一向にかみ合いません。
おばあさんは、ここでしばらく休んで帰るというので、気にはなりましたが、歯医者さんの予約時間が迫っています。
そのまま、そこを後にしました。

診療が終わって、「あのおばあちゃんは、どうなったんだろう」と帰ってくると、そのおばあさんが、別のお家の前に座っていました。
隣に立って見守っていたのは、その家のご主人。
連絡先が分からず、助けを求める知人を待っているところでした。

お互いの情報を交換し合って、おばあさんの目の前で、ご主人立ち会いで、手提げ袋の中を見せてもらいました。
紐に結ばれた名前と住所、連絡先が書かれたカードとメモが見つかりました。

ご家族の方と連絡がとれ、おばあさんは、無事、帰って行かれました。
家は、近くでした。

最初におばあさんに出合ったときから、すでに1時間以上が経過していました。
自宅前で見守ってくれたご主人、おばあさん、それに自分、3人とも丑年生まれでした。
おばあさんは2回り上の92歳、ご主人は3回り下の32歳。
不思議な縁です。

最初に警察に連絡していれば良かったのに…。
そう思うのは、自分だけでは、ないと思います。

我が家へ帰ってくると、真っ先に相方さんから「牛乳は?」と聞かれました。
出るときに言われていました。
そのことは、すっかり忘れていました。
物忘れもひどくなって、おばあさんのことは、他人事のように思えません。
2017.05.02 / Top↑
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