以前から一度登りたいと思っていた京都北山・桟敷ヶ岳(さじきがだけ)に行ってきました。
暑くなってくると、ヤマビルが出ることでも知られています。
良いお天気で、登るなら今のうちに…。
ということで、北大路駅からジャンボタクシー「もくもく号」を利用して、気ままな一人歩きです。

行程
地下鉄北大路駅8:40〜(もくもく号)〜9:17雲ヶ畑岩屋橋バス停9:19ー9:36志明院(しみょういん)9:40ー10:01薬師峠ー11:13桟敷ヶ岳山頂(標高895m)11:22ー11:43ナベクロ峠ー11:48鉄塔(昼食休憩)12:17ー12:29祖父谷峠12:35ー13:52雲ヶ畑岩屋橋バス停15:10〜(もくもく号)〜15:45北大路駅 距離約12.9km、所要時間(休憩含む)4時間33分 累計高度(+)約791m 


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雲ヶ畑バス停にある案内図

ルート



ゴールデンウィークでお天気も上々とあって、北大路バス停で、もくもく号を待っていたお客さんは、20名余り。
ザックやリュックを背負った人がほとんどで、聞こえてくる会話は、志明院のことや山行きの話題です。

定刻より少し遅れてジャンボタクシー(9人乗り)が到着。
乗れなかった人は、整理券をもらい、後で来るタクシーを待ちます。
どちらに乗っても、料金は500円均一。
この区間で、500円は安い金額です。

終点の雲ヶ畑で、下車。
1日2往復だけのジャンボタクシー、帰りの便は15時10分発(休日)。
この時間に間に合わないと、山深いところに取り残されてしまいます。

降りたところが岩屋橋。
橋を渡り、志明院へとすすみます。

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バス停のある岩屋橋、橋を渡りゆるやかな道を登っていく

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橋のところにある案内板

近くでは、シャガやシャクナゲが咲いています。

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シャガやシャクナゲが咲く

橋を渡ってすぐ右側に、惟喬(これたか)神社があります。
石段を登って、安全をお祈りします。
地元の人たちが、お社や境内の清掃作業をされていました。

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右に惟喬神社

岩屋川に沿う舗装道を登っていくと、般若の面をしたような岩がありました。
見ると気が引き締まります。

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苦悩する顔のようにも見える

適度な勾配がある道をひたすら登ります。
10分あまり登ると、右に林道西谷線があり、ここから桟敷ヶ岳に登っていくこともできます。
そのまま、真っ直ぐすすむと、石仏が見えてきて、志明院に着きます。

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右に西谷林道、直進すると、志明院の石仏が見えてくる

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新四国八十八ヶ所霊場、お坊さんの像は空海?

志明院は、歌舞伎の「鳴神」に出てくる竜神伝説や、もののけ姫の着想が成されたことで知られます。
中の拝観は、次の機会にして、志明院右手のとりつきから登っていきます。

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志明院入口

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山門に続く石段

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とりつきにある注意書きを兼ねた案内板

志明院の境内を左に見て、登っていきます。

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駐車場手前、右側の道を登る

登山道から境内に咲くシャクナゲの花がきれいに見えました。

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登山道から見えるシャクナゲの花

すぐに、杉林の山道になり、やがて谷筋の道となります。

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杉林の道、ワラビが顔を出す

何度かの小さな渡渉をしながら、登っていきます。
沢水が流れるそばで、一つだけクリンソウを見ました。

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後にも先にも、クリンソウはこれだけ

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小さな渡渉を繰り返す

踏み跡はしっかりしていて、地形とテープを確認しながら、登ります。

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テープを確認

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オオカメノキに似ているが、違うような…

大きな岩のところで、谷筋の道は二手に分かれ、ここは右にすすみます。
岩の下に小さな道標があります。

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岩を角に、二手に分かれるが、右に

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岩の下にある道標、大きな岩を越えていく

谷筋の道に、新緑が美しく映えます。

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新緑がまぶしい

キランソウ(ジゴクノカマノフタ)や、苔が覆う古株に新芽が芽吹いています

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地面を覆うキランソウ、苔蒸した中から伸びる新芽

右に六体のお地蔵さまが見えてくると、薬師峠です。

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薬師峠の六地蔵尊

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木の幹には十方世尊の札、薬師峠から歩いてきた道を振り返る

峠から南に10分ほど登ると、岩屋山ですが、そこには立ち寄りませんでした。
阿弥陀さまも、峠のところで見守っています。

薬師峠で、右に方向を変え、ゆるやかな道を登っていきます。
左には、いくつかのお墓を見ます。

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峠の阿弥陀さま、お墓がいくつもある

尾根道に変わり、よく踏みしめられた道をすすみます。

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この辺りは踏み跡がはっきりし、分かりやすい

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新緑の歩きやすい尾根道

山ツツジの蕾が膨らんでいます。
ミツバツツジは、盛りを過ぎてますが、まだ、見られます。

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もう少しで開く山ツツジ

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散りかけのミツバツツジ

きれいな青空。
志明院までは、人の姿がありました。
山へ入ってから、まだ、誰一人として出合っていません。
京都北山の雰囲気を一人で味わいながら、じわりじわりと登っていきます。

前方に見えてきたのは、岩茸山(標高811m)のよう。
桟敷ヶ岳はまだまだ、その先。

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青空をバックに、岩茸山

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気持ちのいい山歩き

雰囲気のいい景色の中をすすみますが、落ち葉が積もり、なだらかな起伏が広がるところへくると、踏み跡も不明瞭となり、道が分かりにくくなります。
急坂が続くような厳しいところはありませんが、地図は必携。
GPSがあると、助かります。

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遠くに比叡山が見える

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同じような感じで、踏み跡も分かりにくく迷いやすいところ

何度も立ち止まり、位置確認。
テープが助けになりますが、エッと思うようなところにもあり、過信は禁物。

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倒木があり、方向が分かりにくいところ

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右の尾根にいくところを、テープやしっかりした道があり、下って気付きました

尾根道に戻り、再度テープ確認。
ここへ来て、途中左に入る岩茸山の分岐を見落として、東側のトラバース道を通ってきたことが分かりました。

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尾根道に戻り稜線をいく

樹木が伐採され、見晴らしがよいところに出ます。
山座同定ができるのは、比叡山くらいで、他の山は、分かりません。

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東側に展望が広がる

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どこの山が見えているのかなぁ?

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比叡山だけ分かる

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青い空、白い雲、落葉したままの樹木

陽当たりのよいところには、スミレ。
キランソウも目立ちます。
枯れ木にまつわりつく新芽を目にすると、自然の営みを感じます。

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スミレが咲く

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ここにもキランソウ

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新しい芽が育つ

前方に鉄塔が現れ、その先には、桟敷ヶ岳が見えてきます。
 
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鉄塔のところへやってくる

ここも開放的な景色が広がっています。
鉄塔は、景観の邪魔になりますが、山では位置確認に重要な役割を果たします。

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鉄塔から見る(西側)

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鉄塔から見る(東側)

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南方向

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形の美しい松

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桟敷ヶ岳側から鉄塔、歩いてきた方向を振り返る

鉄塔から鞍部へ下り、登り返したところが桟敷ヶ岳の山頂です。

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鞍部へ下る

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鞍部付近に咲くタムシバ、後方は桟敷ヶ岳

山頂は広い広場のようになっています。
高齢のご夫婦さんが先着でした。

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広場のような山頂

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二等三角点のある山頂

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大きなリョウブの木に掲げられた登頂記念プレート

東側に展望が開けています。

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山頂から見る景色1

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山頂からみる景色2

岩屋橋から歩き始めて、ここまで2時間弱。
お昼時間には、まだ早く小休憩して、ナベクロ峠へ向かいました。
北西へと下ります。
山頂から下りへのとりつきが分かりにくく、ちょっと迷いました。

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山頂からナベクロ峠へ向かう

アセビなどが生い茂り、道が不明瞭なところがあり、テープ、踏み跡を確認しながらすすみます。

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テープ、踏み跡を確かめながらすすむ

この途中で、反対側から登ってくる若い男性と出合いました。
出合うのは、これで3人目。
山頂から20分ほどで、ナベクロ峠に着きました。
変わった名前の峠。
枯れ枝に、標識が付けられていました。

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ナベクロ峠にある桟敷ヶ岳の道標

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ナベクロ峠

峠を右寄りに、そのまま直進します。

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峠を右寄りに直進

登っていくと、鉄塔に出ます。

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ナベクロ峠の先にある鉄塔

ここも、眺めが良く、おにぎりの昼食にしました。
今日は、チマキもついた特別メニュー。

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東南側

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西側

長めの休憩をとり、祖父谷峠へと下ります。
鉄塔から北東側に、送電線に沿うようにすすみます。

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小さな道標がある、下り道から見る鉄塔

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祖父谷峠に下る、この山にしては、珍しく整備された階段がある

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祖父谷に下る途中で見る桟敷ヶ岳、右側に鉄塔も見える

樹木が伐採され放置されたままの道を通ります。
さらに下っていくと、苗木の植林がされていました。

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伐採された木枝が散乱、新たに植林がされている

下ったところが祖父谷峠の分岐。
ここを右(南)に細い谷道を下るのですが、事前の調べで祖父谷峠は、大杉が並ぶ峠をイメージしていて、右に曲がるところを左にいってしまいました。
気付いて、すぐに後戻りしましたが…。

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こちらの道は間違い

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雲ヶ畑方向へすすむ

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祖父谷峠付近には、苗木が植林されている

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南側に細い谷道を下る

杉の植林帯に入り、そのまますすむと、堰堤です。
堰堤を過ぎれば、広い林道。
あとは、ひたすら、林道を下るだけです。

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堰堤を過ぎると、林道に出る

林道は、途中で舗装道に変わります。
かなり早く、下って来ました。
ゆっくり回りの景色を楽しみながら、てくてく。

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植林帯を下る、シダがすくすくと

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道端のアザミと、ルリソウ

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ヤマブキの花にとりつく小さな昆虫

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祖父谷川に沿って下る

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クロモジにからまるアケビの花

林道に出てからは、単調な下りです。
時折、登ってくる車があります。
河原で、水遊びをするか、デイキャンプを楽しむ人です。

料理旅館・洛雲荘さんの赤提灯が見えてくると、バス停です。

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洛雲荘さんのところへ下りてくる

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新緑のモミジがきれい

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バス停から下って来た道を振り返る

午後2時前にバス停に着きました。
帰りのバスまで、1時間20分近くあります。

着替えを済ませて、近くをぶらぶらしましたが、時間をもて余してしまいました。
食事処は1ヶ所。
でも、ソバのセット物で千五百円。
ちょっと高すぎます。
勝手な願いで、喫茶店でも…あればなぁ。

帰りのもくもく号も1台では乗れず、乗れなかった人は、後続のタクシーになりました。

天候に恵まれ楽しく歩くことができました。
きついようなところはない山ですが、ルートは分かりにくいところがあり、注意が必要です。
静かな京都北山の雰囲気が味わえるいい山でした。
2017.05.04 / Top↑
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