三重県亀山市の南西部にあり、布引山地の北端に位置する錫杖ヶ岳に登ってきました。
標高は、676mと低いものの、山頂に近づくに連れ、急登となり、岩場や鎖場もあり、なかなかに面白い山です。
JR加太(かぶと)駅から歩きました。

行程
JR加太駅8:53ー9:03林道入口ー9:22登山口ー9:41柚之木峠9:44ー10:26錫杖ヶ岳山頂10:40ー11:06福徳道・下之垣内分岐ー11:43登山口ー12:14安濃ダムー13:20石山観音13:23ー13:58JR関駅
距離17.7km 所要時間(休憩含む)5時間5分 累計高度(+)804m、(ー)885m


ルート


JR奈良駅から加茂駅行き7時12分発に乗車し、加茂駅で乗換え、無人駅の加太駅下車。
南側には、これから向かう錫杖ヶ岳のギザギザとした稜線が見えています。

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陸橋から奈良側を望む

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加太駅から望む錫杖ヶ岳

陸橋を渡り改札口へ。
ホームに「加太地区の鉄道遺産群」の掲示がされていました。
パンフも置かれていて、写真や散策地図が載っています。


明治21年(1881年)3月、関西(かんせい)鉄道会社が四日市に設立され、明治23年12月25日に四日市〜草津間が開通しました。加太地区は山あり、川あり、道ありの山間部、しかも、加太駅(標高160m)から加太隧道(標高約270m)まで、標高差110mの地形のため、隧道・橋梁・架道橋、築堤などが造られ、鉄道遺産として今に残る。(抜粋)


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ホームに掲示されている鉄道遺産群の案内板

駅舎を出て、南に下ると直ぐに国道25号線。
錫杖ヶ岳へ案内する道標があり、国道を右折し、すぐにバス停。ここにも道標。
左折して、中之橋を渡り、道なりにすすみます。
ゆるやかに登っていくと、名阪国道のトンネル。3つくぐり、右に折れると林道の入口です。

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加太駅も鉄道遺産、国道出合の案内板

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国道を左折し、南にすすむ

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中之橋を南進、名阪国道トンネル近くにある道標

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林道入口、左折して林道をすすむ

ゆるやかな道の林道です。
イガイガの栗が落ちていました。
試しに、剥いてみると、中の実はまだ、白いままでした。

林道をすすむと、右側に登山用の駐車場があり、その先が、山道に入る登山口になっています。

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栗がいくつも落ちていました。登山者用無料駐車場

駐車場には、20台くらいは置けるスペースがあり、4台、車が駐車していました。

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登山口

左に沢を見て、よく踏まれた登山道を登っていきます。

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沢を見て、ほどよい傾斜の登山道をすすむ

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丸太橋、こんな橋をいくつか通る

山道に入った登山口から20分ほどで、柚之木峠に到着。
ここで、3人のグループさんが休憩中でした。
聞くと、「関からやってきた」そうです。

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柚之木峠

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柚之木峠で休憩するグループさん

柚之木峠で小休憩。
ここで尾根道となり、傾斜がきつくなります。
尾根道に入ると、風もあり、汗が流れ、熱くなった身体を幾分か、冷ましてくれます。
9月のこの時期、まだまだ暑く、汗もたっぷり。

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柚之木峠から尾根道をすすむ、傾斜がきつくなる

右側の視界が広がるところにやってきます。
それも、ほんのわずかで、再び、樹林帯の中に。

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右側の視界が開ける

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尾根道から見る風景、左側の高い山は経ヶ峰?

急登が続きます。
根っこが剥き出しになった尾根道です。

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根が剥き出し

ところどころで、ヤマジノホトトギスが咲いています。
花はほとんど見られないので、見かけると癒やされます。

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土の間から顔を出すヤマジノホトトギス

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こんなところは根をもって上がる

標識7番の辺りまでくると、歩きやすいゆるやかな道となります。
標識は、山道の登山道に入ったところから始まっており、登山道に入ったところが1番地点。
柚之木峠は、5番の手前で、半分弱の距離です。

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7番地点、山頂までの距離が表示されている

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テーブル、ベンチもある

8番地点を過ぎて、9番地点が近づいてくると、急登となってきます。

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8番ポイント、山頂まで400メートル

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8番付近、樹林の間から見る(左側の景色)

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急登になってくる

階段状の急登を過ぎると、岩場も現れ、ロープや鎖が設置されています。

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倒木防止の支えがされている、階段道が続く

岩や根っこをつかまえ、鎖やロープは補助で使いながら、よじ登るように上がっていきます。

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ロープや鎖が張られている

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急坂の途中で振り返る

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急な岩場

右に錫杖湖から登ってくる登山道と合流すると、山頂はすぐです。

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この岩場を登ると山頂

大きな岩が重なり合った山頂です。
ご夫婦の方2人と高齢の男性が1人、休憩されていました。
360度の展望が広がり、いい眺めです。

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大きな岩がいくつも重なる山頂

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山頂で眺望を楽しむ

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山頂の標識(標高676m)

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山頂からの眺望(北側)

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北側、鈴鹿山脈の山並み

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北東部、左下から右に名阪国道、右側に亀山市街地

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遠くに伊勢湾がうっすらと

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東側に見える鈴鹿CC

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南東側には錫杖湖

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南西側、奥に青山高原

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青山高原クローズアップ

休憩中に若い男女の2人連れさんが、登ってきました。
岩の上をヒョイヒョイと、飛び乗っていきます。
こんな芸当できません。
真似すると、足を踏み外して大怪我です。
岩に腰掛けて、景色を堪能しました。

山頂から、すぐ下の錫杖湖分岐まで戻ります。
分岐を左にとり、関駅を目指して下ります。
東屋があり、ここでもご夫婦さんが、休憩中でした。

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分岐を左に下る

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分岐のすぐ下に東屋がある

東屋を右に見て、急坂を下っていきます。
こちらの道も、急坂の連続。

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急坂を下る

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ロープが張られている

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福徳・下之垣内(標識)へ下る

下ったところにある鞍部が福徳(関方面)と、下之垣内の分岐です。
直進して福徳へ行きたかったのですが、「この先、入るな危険」の標識。
直進せず、右に下ると錫杖湖で、このルートをとると、大きく迂回することになり、下山してから長い距離を歩かなくてはなりません。
どちらを行くか、かなり迷いましたが、尾根道とは別れて、無難に下之垣内へ下ることにしました。

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福徳、下之垣内分岐

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この看板で、福徳方面へ直進するのは断念

まだまだ植林帯の急坂が続きます。

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下之垣内コースにも、番号標識がある

沢に沿う道となり、岩盤の河床を渡るところもあります。

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岩盤の河床を渡る,大量の雨が降ると恐い

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歩きやすいところもあるが…

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ゴツゴツした石が転がる道を下る

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2番地点

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沢を渡る、矢印・テープを確認

錫杖湖沿いの登山口に出てきました。
ここからは、一般道、舗装道歩きです。

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錫杖湖側の登山口

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登山口を見る

水が涸れ気味の錫杖湖を右に見てすすみます。

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錫杖湖の眺め

作業員らしき人に出会い、関駅までの距離を聞いてみました。
「20〜30km、くらいかなぁ、僕らも歩いたことないから…」
そんなにあるとは、思えませんでしたが、かなりの距離は覚悟しました。
ときに、軽いジョグも入れながら、ただ、ひたすら歩きます。

湖を前に錫杖ヶ岳がきれいに見えています。

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錫杖湖から望む錫杖ヶ岳

安濃(あのう)ダムを右に見て、左に下っていきます。

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安濃ダム、補修工事で、ダムの上は通行止め

芸濃(げいの)町の集落が見えてきました。
左に長徳禅寺の山門。
ここは龍王桜で有名なところのようです。
境内に案内板が出ていました。

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長徳禅寺の山門

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長徳禅寺境内、石山観音公園方向へ

長徳禅寺を過ぎた辺りで、地元のおじさんがいました。
道を尋ねると、丁寧に教えてくれました。
「坂道にはなるが、石山観音への道を通ると、一番の近道」。
登りはイヤだな、と思いながらも、がんばって、歩くことにしました。

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安濃の集落から石山観音への道をすすむ。ここは左折

だらだらと長い坂道が続きます。
道路脇に、ヒガンバナが咲いています。
今秋、初めて見ました。

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ヒガンバナ、そばに盗人ハギも咲いていました

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右側に、二重池

舗装された単調な道。
伸び放題のクズには、花がついています。
花を撮して気分転換。
今朝、相方さんに作ってもらったおにぎりは、歩きながら食べました。
行儀悪いと言われそう。

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単調な道では、クズの花にも目がいく

山頂から見えていた鈴鹿CCの外周を廻るようにすすみ、道が下りになってくると、ようやく、石山観音の前。
少しだけ寄り道。

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石山観音参道

「山全体が一つの石よりなっていて、そのところどころに四十体余りの石仏が深く彫りつけられているが、その多くが観音像であるので石山観音と呼ぶ。この石山は三重県下では他に例の少ない磨崖石仏群をなしている。」(抜粋)

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立派な石仏さん

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こちらは立像

石山観音から、さらに下っていると、軽の車が止まりました。
「乗っていきませんか」
その方は、関ICを経由して津まで帰る途中でした。

ここまで来ると、駅まではそれほど距離はありません。
疲れてはいましたが、丁重にお断りしました。

これが、錫杖湖や芸濃の集落であったなら、言葉に甘えて乗っていたと思います。
名阪道路が近くなり、その下をくぐると、関の町が見えてきます。

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名阪道が近くなる

鈴鹿川に架かる勧進橋を渡り、関西本線のガードが見えた手前で左折すると、駅はもうすぐです。

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勧進橋を渡り、関の中心部へ、欄干は宿場町の象徴

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駅付近から錫杖ヶ岳を見る

関は、東海道の宿場町。
列車までの時間があれば、少しだけ町中を歩いてもいいかなとは思いましたが、次の列車は14時21分発。
20分余りで到着です。
着替えをして、駅のベンチで待ちました。

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JR関駅、ホームには関宿の看板

関西本線で、大河原駅より東へ行くのは初めてでした。
月ヶ瀬口辺りまでは山間の風景、島ヶ原を過ぎて伊賀上野辺りからは田園風景が広がり、ちょっとした旅気分。
ローカル色豊かな電車の旅でした。

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JR加茂駅行き、関駅にて、1両のみの列車

錫杖ヶ岳は、標高こそ低いものの、岩場や鎖場もあって、楽しめる面白い山でした。
交通アクセスもよく、平日にもかかわらず、10数人のハイカーさんと出会いました。
思いがけず、長い距離を歩くことになってしまいましたが、車だと、登山口の駐車場に車を止め、ピストンすれば往復で2時間余りです。

錫杖湖側の登山口から関駅まで12km近く。
延々と舗装道歩き、20kmはなかったですが、長いですねぇ。
でも、六甲全山縦走は、この3倍の距離を一度に歩かなくてはなりません。
これくらいで、へばっていては、とても無理です。

途中で、いろいろと親切にしていただき、とても、気持ちよく山歩きをすることができました。

デジカメ操作を間違えていたようで、前半の写真が絵画風になってしまいました。
撮していながら、反応が遅く、おかしいなとは思ったのですが…。
でも、全部そうなっていなくて良かった。


2017.09.14 / Top↑
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