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山歩きの教室で、泉佐野市にある犬鳴山を歩いてきました。
犬鳴山は、約1300年前に役行者によって開山されたと言われ、修験者の修業の場として知られる犬鳴山七宝瀧寺(いぬなきさんしっぽうりゅうじ)があります。
山名は、犬鳴山ですが、この名の山はなく、不動谷一帯にわたる七宝瀧寺の山号になっています。
寺の名前の由来は、境内に七つの滝があることからきています。

緑と小滝が織りなす渓谷は、神秘的な雰囲気が漂い、なにかしらの力をもらえそうなパワースポットの感がありました。

行程
近鉄橿原神宮前駅9:00=(バス)=10:22犬鳴山バス停10:30ー10:55七宝瀧寺本堂下ー11:03古津喜谷登山口11:08ー11:45林道出合12:07ー12:26高城山(標高649m・昼食休憩)12:30ー13:08五本松13:14ー14:07七宝瀧寺14:30ー14:53犬鳴山バス停15:00=(バス)=16:25近鉄八木駅 距離約9.9km 所要時間(休憩含む)4時間23分 累計高度(+)約801m


ルート



橿原神宮前駅から京奈和自動車道経由、途中、道の駅・かつらぎ西で小休憩して犬鳴山へ。
犬鳴山バス停から歩き開始です。

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犬鳴山バス停

バス停から犬鳴山温泉街を通り抜けます。

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温泉街の道をすすむ

犬鳴山温泉は美肌の湯と言われ、大きな宿もいくつかあります。
犬鳴川に沿う温泉街の道は、犬鳴山七宝瀧寺へと続きます。
景色は温泉街から渓谷に移り、大木や巨石が次々と現れる厳かな雰囲気が漂う道に変わってきます。

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犬鳴山の道は、七宝瀧寺の参道

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道の真ん中に杉の大木、大阪みどり百選の碑

犬鳴山の渓谷は、大阪みどりの百選に選定されていて、その碑が立っています。
ゆるやかな道が続きます。

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歩きやすい道。有料駐車場があり、トイレも完備

奥にすすむに連れ、修験の地らしくなってきて、気分が引き締まります。

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修験の雰囲気が漂う

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形がユニークな二の橋を渡る

斜めに傾いた樹木を、根元から支えているように見える押揚岩。
大きくセリ立つ岩は、岩屋大黒天。
渓谷によってつくられた滝。
次々に、移り変わる景色に、吸い込まれそうになります。

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きれいな流れを見てすすむ

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押揚岩

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岩屋大黒天

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両開の滝

山門を潜ると、さらに神秘的な世界に。

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瑞龍門

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太鼓橋のような神宝橋

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小さいが、きれいな塔の滝

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さざれ石

バス停から歩き出して30分弱で、大きな身代わり不動明王が立つ、七宝瀧寺本堂下にやってきます。
ここからが、一番の見どころですが、それは下山後の楽しみとして、本道下の分岐を左にとり、階段を上っていきます。

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威厳のある身代わり不動明王

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真っ直ぐすすめば、本堂だが、左の階段を上る

階段を上ると、舗装された林道。
近畿自然歩道の標識や登山道の道標が立っています。

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舗装林道に出て右折しすすむ

ゆるやかな道をすすむと、古津谷(こっつきだに)の分岐となり、ここが登山口です。

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登山口案内板

分岐を左に、谷沿いに登っていきます。

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古津喜谷から山道になる

最初は自然林の道で、落葉を踏み締めながらすすみます。
そこそこの傾斜のある道となり、杉の植林帯に変わってきます。

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落葉を踏み締め登っていく

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急登というほどではないが、そこそこの傾斜がある

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小さな渡渉箇所もある

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杉林の谷道をすすむ

谷道を登り詰めると、尾根道となります。
ここで視界が大きく開けます。

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尾根道出合

雲が多いものの、視界良好。
湾を挟んで西に六甲山系の山々。
手前に関空。
右には、大阪のビル群も見えます。

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大阪市街遠望(画像クリックで拡大)

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ワイドな視界

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関空が間近(中央右寄り)

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海を挟んで六甲の山

このコースでは、展望がきくのは、ここと後で行く五本松付近だけ。
ここで、昼食休憩。
まわりでは、ミヤマシキミの赤い実が引き立っていました。

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尾根道で多く見かけたミヤマシキミ

昼食休憩後、尾根道を東にすすみ、樹林帯の道を高城山(たかしろやま)へ向かいます。
出合から20分ほどで、高城山です。

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高城山山頂

樹林に囲まれ、展望はありません。
山頂を見届けて、植林の中を、さらに東へとすすみます。

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植林が目立つ縦走路

何度かの登り下り、林道へ出ては、また入りを繰り返しながら、ジワジワと登っていきます。

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林道を見て、並行する山道をすすむ

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倒木のある登り

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下って上る

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しばらく林道を歩いて

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また、山道に

方向を南に変え、舗装林道に出てすすむと、五本松です。

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林道を南に

五本松は、今ではその名残となるものはありません。
七宝瀧寺へ下る分岐です。
ピーク感はないものの、高城山より高い位置にあります。

その先には、五本松売店(ゆたか茶屋)があり、紀泉高原スカイラインに続き、和泉葛城山へと行くことができます。
少し歩いた西側には、有料の展望台が立っています。

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五本松付近からの展望、右・展望台

展望台へ行ってみました。
でも、展望台は閉まったまま。
上らなくても、大峯山系の山並みがよく見えます。

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遠くに大峯山系の山

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展望台付近の道標

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ゆたか茶屋

展望を楽しんで、五本松の分岐に戻り下ります。

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五本松から七宝瀧寺へ下る

杉並木が続く階段主体の道です。

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杉並木を下る

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登山道脇の案内板

急なところもあります。

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整備された階段道

こちらの道も、林道との交差があります。

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階段を下って、一旦、林道へ出る

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木肌はタラの木に似てますが、名前知らず

再び植林の山道に入り下ると、自然林の道になります。

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長々と石段が続く

落ち葉でふかふかの道は、気持ちよいほど。
石段を落ち葉が覆っているので、踏み外しや滑りには要注意。

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落ち葉が覆う

黄葉は終わってしまいました。
ところどころで名残の黄葉は見られますが、寒さが早くやってきたせいか、例年より早く終わってしまった感がします。

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名残の黄葉

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自然林の良い道

また、林道に出てきました。
ここからは、舗装林道をひたすら下るだけ。

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林道との出合、下りたところで撮す

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林道を下る

頑丈な車止めのゲートの横を通り抜けます。
トンネル(犬鳴隧道)をくぐりすすむと、古津喜谷登山口。
七宝瀧寺まで、もうすぐです。

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ゲートの横を抜ける

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ゲート付近の案内板

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黄葉はすっかり散っています

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犬鳴隧道を抜ける

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右に、朝通った登山口

本堂下に戻り、身代わり不動明王さまを右に見て、本堂、行者の滝へ向かいます。

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本堂、行者の滝へ

本堂へいく手前に、ガンとボケ封じの仏さまがおられます。
二つとも、拝ませていただきました。

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ボケよけ不動尊

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本堂手前にある小さな滝

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行者の滝方向を見る

本堂にお参りして、行者の滝へ。
(本堂では撮影禁止)
滝へ行くには、50円の入場料が必要です。
ここまで来て、行者の滝を見逃すわけにはいきません。
一番の見所であり、神聖な場所です。

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行者の滝

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そばで行者尊が見守る

行者尊さまの下は、くぐり岩になっていて、ここを無事、くぐり抜けることができれば願い事が叶うとか。
そう聞けば、くぐっておかねば…。
東大寺大仏殿にある柱の穴より大きく、余裕でくぐり抜けることができました。

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くぐり岩を抜ける

ところが、くぐり終えた後で、くぐり岩の説明文を読むと、
くぐる時は、
摩詞般若波羅蜜多(まかはんにゃはらみった) 三返
南無神変大菩薩(なむしんぺんだいぼさつ) 三返
唱えて礼拝し、次に六根清浄と
唱えつつ三回穴をくぐり下さい。

と書いてあります。
これでは、願い事は無理かも…。

他の不動明王さまにも、たくさん願い事をしてきました。
欲張って、多くのことを頼んでしまったので、聞いて下さるか、わかりません。

お参りを済ませた後は、同じ道をバス停まで戻るだけです。

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帰り道で参道を振り返る

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杉の大木が並ぶ道を下る

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地にどっかりと根を張っている樹齢を重ねた大杉

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渓谷の道を戻る

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振り返って滝を見る

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参道脇には丁寧な案内板が立つ

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この岩にも神秘的なパワーが宿る

休憩を入れて4時間20分余りで、バス停に戻ってきました。

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バス停の案内板

危険箇所は少なく、道標も要所にあり、歩きやすいコースでした。
大陸からの寒気が押し寄せ、とても、寒い日の山歩きになりました。
歩き終えた後、温泉に浸かって帰りたい気持ちでした。
温泉は、またの機会に。

犬鳴山の由来(七宝瀧寺HPから引用)
寛平二年(890年)三月、紀伊の猟師が犬を連れて、行場「蛇腹」附近で一匹の鹿を追っていました。猟師の傍の大樹に大蛇がいて、猟師を狙っていましたが、猟師はそれに気づかず弓をつがえ、鹿に狙いを定めて射ようとしたとき、愛犬はけたたましく吠え危険を知らせました。犬の鳴声におどろいた鹿は逃げてしまい、獲物を失った猟師は怒って、山刀で吠え続ける愛犬の首に切りつけました。犬は切られながらも大蛇に飛びかかり、猟師を助けて大蛇と共に倒れました。
漁師は自分の命を救って死んだ愛犬をねんごろに葬り、弓を折って卒塔婆とし、七宝瀧寺に入って僧となり、永く愛犬の菩提を弔いつつ、安らかに余生をすごしたと伝えられています。
この話を聞いた、ときの宇多天皇は「報恩の義犬よ」と賞し、「一乗鈴杵ヶ岳(一乗山、鈴杵ヶ岳とも)」を改め「犬鳴山」と勅号を与えたと伝えられています。
2017.12.12 / Top↑
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