京都府亀岡市にある牛松山を歩いてきました。
地元では、丹波富士と呼ばれ、端正な山容を見せる山です。
登山道は、金毘羅神社の参道で、尾根道をすすむ歩きやすい道ですが、間違って谷道に入ってしまい、道のない急斜面を這い上がる羽目になってしまいました。
JR亀岡駅付近から見る牛松山
行程
JR奈良駅8:09=9:16(京都駅乗換)9:33=9:59JR亀岡駅10:05ー10:44福性寺(ふくしょうじ)・登山口ー12:02TV中継塔ー12:06牛松山山頂(標高629m)12:11ー12:16金毘羅神社ー12:55二つ目の鳥居ー13:02一つ目の鳥居ー13:03福性寺13:08ー13:33JR亀岡駅13:52=14:19(京都駅)14:33=15:18JR奈良駅 距離約10km 所要時間(休憩含む3時間28分)累計高度(+)約607m
JR線を乗り継いで、亀岡駅で下車。
駅の北側に、どっしりと構えた牛松山が見えます。
北口を出て、保津川下りの乗船場の方へ歩いて行きます。
乗船場へ続く道の界隈は、大規模な工事が行われていました。
JR亀岡駅、北側は大規模工事中
保津川下りの乗り場を左に見て、立派な保津橋を渡ります。
この橋があまりに立派すぎて、渡る橋は別にあるのでは…と思い、反対方向に歩いてしまったほどです。
保津川下り乗り場、後方に保津橋
牛松山を見ながら保津橋を渡る
橋を渡ったところに、保津十景の看板が立っています。
周りは、のどかな田園風景。
保津十景の看板
保津百景道しるべの看板もある
橋を渡って、次の信号で、右折し民家の道に入るのですが、ここでも広い道を直進してしまい、あとで引き返すことになってしまいました。
橋を渡った最初の信号、ここを右に入る
引き返して、北保津バス停のところへやってきました。
小さな十字路になっていて、金毘羅神社への矢印表示が出ています。
北保津バス停
東に方向をとり、すすみます。
金比羅神社の方向へすすむ
民家が途切れると、竹やぶの道となり、そのまま真っ直ぐすすむと、左に福性寺と駐車場、登山口のフェンスがあります。
竹やぶの道に入る
金比羅道の石標、左は福性寺
左に駐車場、右奥に登山口フェンス
獣除けのフェンスを開けて、登山道に入ります。
登山道は鳥居から続いています。
ここで、大きなミス。
フェンスの奥に、一つ目の鳥居が見えるのですが、これを見落としました。
広い林道を、左にすすんでしまいました。
今回は、失敗ばかり。
フェンスの奥に、鳥居が見える(下山時撮影)
鳥居が樹木に隠れて見えにくかったこともあります。
でも、地図を確認していなかったことが一番の問題でした。
勘に頼ってはダメです。
牛松山は直進なのに、左に行ってしまった
これからすすむ谷道から尾根へ上がる道は、正規のルートではありません。
途中まで道があるものの、その先、不明瞭。
右に池が見えてきます。
池の看板には、「保津百景道しるべ・西谷三池(さんいけ)」と書かれていました。
池は3つあります。
最初の池
二つ目の池、左に道がある
道なりにすすむと、右に給水塔のようなものがありました。
この左を抜けていきます。
給水塔?を右に見てすすむ
沢に沿う道となり、すすむにつれて道が不明瞭になってきます。
雰囲気の良かった道が、次第に荒れた谷道となり、倒木が不確かな道を塞ぎ、ますます分かりにくくします。
沢沿いの道を行く
初めのうちは、道もはっきり
落ち葉が覆って、いい雰囲気だったが…
道が荒れ、不明瞭になる
倒木をまたぎ、くぐってすすむも…。
何本もの倒木が行く手を塞ぎ、踏み跡もなくなってしまいました。
倒木が遮る
谷をすすむのは、もう無理。
引き返すか、急斜面を尾根へ上がるか、どちらかです。
道はありませんが、尾根を目指しました。
荒れた急斜面を登る
幹につかまり、根に手をかけ、よじ登るようにして、尾根に辿り着きました。
急斜面を登る
登っていくと、木立の間から亀岡盆地が見えてくる
尾根に辿り着く
尾根に入っても、登山道らしい道には、まだ出合いません。
こんなときは、GPSが頼りになります。
道なき尾根をすすむ
尾根から保津川を見る
ようやくテープを見つけました。
テープに沿ってすすむと、ボーイスカウトのハイキング用のマーカーがありました。
テープを見つける
ボーイスカウト隊のハイキングマーカー
さらにすすむと、ようやく登山道に出ました。
広くて、分かりやすい道です。
谷の西側にあたる愛宕神社から通じている登山道です。
登山道に出る
登山道から左に見える景色
傾斜のきつい道が、山頂まで続いています。
右側に、テレビ中継塔が見えてくると、山頂はもうすぐ。
NHK、KBS京都、亀岡テレビ中継放送所
牛松山の山頂は、杉や松などの樹木に囲まれ、眺望はききません。
うっかりすると、三角点も見逃してしまいそう。
牛松山山頂、右奥に三角点
山頂から頭上を見る
下山は、金毘羅神社から鳥居へ下る道をとりました。
予定では、こちらの道を登り、愛宕神社へ下るつもりでしたが、間違えてしまったので、変更です。
金毘羅神社に向かう途中に、アンテナが設置された一段と高いところがあります。
三角点地点より、標高ではこちらの方が上。
ここが多分、牛松山の最高地点
下っていくと、すぐに金毘羅神社です。
お社と休憩所があります。
扇形にくり抜かれた石の器の水は、凍っていました。
お昼の時間帯は過ぎたのに、凍っている
金毘羅神社
お社を少し下ったところに、鳥居があります。
鳥居をくぐって、ひたすら下ります。
鳥居を下から見る
広い道が通じています。
丁石が立ち、石灯籠もあります。
この道なら、迷うことはありません。
よく踏まれた道
登山道は、金比羅神社の参道、丁石が立つ(十六丁)
十六丁石を過ぎたところで見る景色
十五丁石
十五丁石付近から見る景色
南東側の景色
亀岡市街を眺める
十四丁石のところでは、東側に京都市街が見えました。
十四丁石
東側の眺望、中央左奥に京都市街
ズームアップ、京都タワーが見える
天気がよく、視界が効きます。
いい青空。
青空と自然林が美しい
十三丁付近
十二丁石
十二丁付近から登山道を見る、石灯籠も立つ
歩きやすい登山道(参道)
十丁付近
九丁付近の下り
丁石道から谷をはさんだ西側の尾根を見る
登山道を振り返る
八丁付近
シダ類が目立ってくる
七丁付近
灯籠を見て下る、前方に亀岡市街
登山道を振り返る
二つ目の鳥居をくぐります。
二つ目の鳥居をくぐる
雑木林の道
二丁付近から振り返る
鳥居(一番目)が見えてくると登山口です。
鳥居の手前で、お地蔵さまが静かに見守っています。
一番目の鳥居
お地蔵さまがひっそりと
フェンスを開けて、行きで立ち寄らなかった福性寺へ。
山門に続く石畳と苔の景色が、とてもきれいでした。
苔が美しい福性寺
石畳と苔のコラボ
苔の中に、南天が芽を出す
山門から中へ入らせていただきました。
本堂は、どこかな?と探していると、奥から犬がワンワンと吠え出しました。
怪しいものではないのに…。
早々と退散です。
山門
境内を少しだけ
竹林を出ると、集落の道を抜けて、駅へ戻ります。
竹林を抜けると、保津の集落
保津保育園、小学校の横を通り、歩いていると、古い石標を見つけました。
文字は読めませんが、この道は明智越に通じているようです。
古い石標がある
保津橋を渡り、駅に戻りました。
保津橋を渡る
約3時間半の歩きでした。
谷道に迷い込んだため、余分なエネルギーを使ってしまいました。
正規の登山道は、ハイキング道のような感じでしたから、かえってワイルドな体験ができ、それはそれで面白かったです。
天候に恵まれたから良かったものの、正規の登山道がまともに歩けないようでは、ダメですね。
反省すべきことは、素直に反省しなくては。