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山歩きの教室で、伊勢の朝熊山(あさまやま)へ行ってきました。
「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭に唄われ、お伊勢参りが流行した江戸時代では、朝熊山(標高555m)に参詣するのが一般的だったそうです。

登山道は参詣の道であり、町石とお地蔵さまに導かれて登ると、山頂には展望台や神宮の鬼門を守る金剛證寺があります。
朝熊岳道を登り、宇治岳道からおかげ横丁に下るルートで歩きました。

行程
橿原神宮前駅8:00〜(バス、名阪・伊勢自動車道)〜11:00であいの広場駐車場(朝熊岳道登山口)11:10ー11:40鉄の橋11:50ー12:32朝熊峠12:44ー12:56八大龍王社(山頂・昼食)13:29ー13:37経塚群ー13:48金剛證寺14:00ー14:20朝熊峠14:27ー14:45スカイライン上の橋14:50ー15:35楠部分岐ー16:07宇治岳道登山口ー16:16おかげ横丁ー神宮会館前16:45〜(バス)〜19:30橿原神宮前駅 距離約11.4km 所要時間(休憩含む)5時間35分 累計高度(+)約700m


ルート



名阪国道で事故渋滞があり、登山口のある「であいの広場」には、遅めの11時に到着。
駐車場の左奥には東屋と朝熊岳道の大きな案内板があり、その先左に登り口があります。

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「であいの広場」駐車場、左奥に東屋と登山口。右の建物はトイレ

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駐車場奥の案内板、ガイドさんからコースの説明を聞きます

朝熊岳道は、町石とお地蔵さまの道。
登山口に二十二町の標識とお地蔵さまが立っています。

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登山口の町石とお地蔵さま

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左の道を登る、右の小さな家型のボックスにはカウンターが置かれていました

ヒノキ林のよく踏まれた歩きやすい道です。

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道幅もあり歩きやすい

町石は、山頂近くの朝熊峠まで一町毎に立てられていて、距離が分かりやすくなっています。

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三町石とお地蔵さま

ところどころで石畳の道となり、参詣道の色合いを濃くします。

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石畳を歩く

急登のようなきつい坂はなく、一定のペースですすみます。
途中には、大きな山桜の木。
花が咲いているところを見たいものです。

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大きな山桜の木

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町石を確かめながら登る

道標、案内板など整備された道で、迷うことはありません。

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整備された道

八町石を過ぎてすすむと、大正時代に開通したケーブル軌道跡を跨ぐ鉄の橋を渡ります。
ここは、鳥羽方面の眺めが開けています。

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ケーブル軌道跡を跨ぐ鉄の橋

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ケーブル軌道跡(橋から見る)

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朝熊登山鉄道・ケーブルカー跡の案内板

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橋付近から見る鳥羽方面の眺め

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白色のムラサキシキブ?

ジグザクするように道は延び、展望の効くところにはベンチが置かれています。

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右に左に折れながら登っていく

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木のベンチが置かれている

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ベンチ付近からの景観

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登山道にある2つ目の大きな山桜の古木

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中が空洞になっている

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下から見る

ところどころで目にするネットの囲いは、花を守るために取り付けられたもの。
貴重な山の草花が、厚く保護されています。

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花を守るネットの囲い

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新しく作られた十八町石

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雑木が混じる明るい山道

たくさんあるお地蔵さまの中には、ひどく傷んでいるものがあります。
首から上が無くなっているお地蔵さまには、新しく修復されて頭がつけられていました。

下のお地蔵さまは、ある篤志の方により復元されたものです。

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復元されたお地蔵さま、十八町付近

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お地蔵さまに守られて…

樹林の中から開けた広場に出ました。
ここが朝熊峠。
二十二町石があります。

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この先、朝熊峠

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朝熊峠見晴台、中央に町石がある

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見晴台から登ってきた朝熊岳道を見る

朝熊峠は、朝熊岳道と宇治岳道の合流点。
鳥羽湾の展望が良いところです。
この辺りには、朝熊山唯一の旅館「とうふ屋(東風屋)があったそうです。
案内板には、創業は江戸期、大正14年に新築され、本館には100畳敷の大広間もあったと書かれています。

昭和19年のケーブルカーの廃止とともにさびれ、昭和39年の火災によって、本館、別館とも焼失してしまいました。
付近には、当時の名残を示す石垣を見ることができます。

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こんな山の上に旅館が!、とうふ屋跡の案内板

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朝熊峠からの眺め

宇治岳道は、内宮から山頂の金剛證寺まで続く道で、かっては登山バスが走っていた道です。
紆余曲折を経て、昭和39年に完全廃止されました。

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宇治岳道と登山バスの案内板

峠で一息入れて、山頂に向かいます。
宇治岳道と合流して、すぐその先、石積みされた石柱のところで、左の林に入っていきます。

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石積みが目印、ここを左に入る

峠から10分余りで、朝熊山(正式名称・朝熊ヶ岳)山頂です。
山頂には、八大龍王社があります。

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朝熊山山頂、一等三角点はここから西に約850m先にある

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奥に八大龍王社

広場になった山頂には、テレビ塔もあり、とても展望のよいところです。

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テレビ塔がある

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鳥羽湾の眺めが広がる

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鳥羽の眺めをズームイン

風は微風、暖かい日差しの中で、景色を見ながらの昼食です。
2,3日前の寒さが嘘のような天候です。

休憩後、社殿の左を通り、経塚群、金剛證寺へ向かいます。

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八大龍王社を下ったところにある道標、案内板

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山頂ハイキングコース案内板

道標に導かれて、経塚群の史跡へ。
40基余りの経塚の景観は、別世界に来たかのような印象を受けます。

経塚とは、仏教の経典を写して陶器などの筒に入れて土中に納めた遺跡のこと。
平安時代の末期、経典を後世に伝えたいと霊地に埋経したものです。

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経塚群

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これを回してお願い事を

経塚を見て下ると、10分ほどで広い境内の金剛證寺です。

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経塚群跡から金剛證寺へ下る

金剛證寺は、伊勢神宮の鬼門を守るお寺で、参宮する人は、このお寺にもお参りするのが習わしでした。
弘法大師のときに、堂宇が建てられ、密教修行の地になり、現在は臨済宗南禅寺派のお寺になっています。
たくさんのお堂があります。

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金剛證寺の境内に入る。左に行けば奥の院だが、右の本堂側へすすむ

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門をくぐったところで撮す

目につく朱色の建物は、明星堂。
伊勢神宮の鬼門除けのために、明星天子を祀っています。
明星は日、月、星の三字からなり、三光天子とも称され、国土安泰、知恵成就の仏神。(案内板より)

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朱色が映える明星堂

本堂の前、右には智慧虎、左に福牛があります。

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牛の上に大黒様が載っている

連間(つれま)の池に姿を映すのは、太鼓橋(連珠橋)。
落ち着いた良い眺めのお寺です。

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連間の池に太鼓橋が映る、後方に仁王門、その右は鐘楼

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太鼓橋、後方に本堂

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仁王門

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仁王門を正面から見る

ユニークな名前のお地蔵さまがありました。
おちんこ地蔵尊。
子宝を授けて下さるありがたいお地蔵さまです。

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おちんこ地蔵尊、ヨダレかけの下をよく見ると…

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お堂がたくさんあります。それぞれ仏さまが祀られています

落ち着いた雰囲気の境内を回って、舗装道へ出ると、朝熊峠へ戻ってきます。
山頂を経由して周回してきました。

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静かな境内

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朝熊峠へ戻る

朝熊峠を直進して宇治岳道を下ります。
朝熊岳道に比べて、こちらの方が緩やかな道です。
その分、距離は長くなります。

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直進して宇治岳道を下る

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宇治岳道にある井戸とお地蔵さま

左右に石垣が見られます。
かって栄えていた宿や建物のあった跡でしょうか。

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石垣を見る

こちらにも、町石地蔵さまが並んでいます。

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四十三町のお地蔵さま

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お地蔵さまがいくつも並ぶ

左側には、南勢の山々が並んでいます。

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南勢の山並み

下っていくと、伊勢志摩スカイラインを跨ぐ橋。
低い欄干なので、渡るときは要注意。
この辺りも、右に展望が広がります。

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スカイラインを跨ぐ橋

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橋から見る眺め

雰囲気の良い自然林の道を下ります。
道脇には、石積みがなされているところもあり、人の手が入って整備されていることがよく分かります。

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自然林が美しい

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お地蔵さまのオンパレード

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石積みで整備された道

楠部町登山口へ下る分岐にやってきます。
右折して下れば、楠部町へ出て近鉄五十鈴川駅へ行くことができます。
ここは、直進して、内宮方面への道をすすみます。

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楠部町登山口分岐

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宇治岳道から楠部登山道を見る

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内宮へ下る

途中に、大黒石の名前がついた石がありました。
そう言われてみると、大黒さまに形が似ています。

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大黒石

道幅が広くなり車道に出ると、宇治岳道の登山口です。
車が何台も止まっていました。

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宇治岳道登山口に出る

車道を右に下って行くと、左に内宮入口。
時間の関係もあり、内宮には寄らず、右折しておかげ横丁へとすすみます。

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内宮入口のところにある道標、下ってきた道を振り返る

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この道をすすむと内宮

建物が見え、道なりにすすむと、五十鈴川。
橋を渡れば、にぎやかなおかげ横丁です。

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五十鈴川を渡る

橋を渡って四つ角になったところに、赤福本店があります。
ここで、お土産の赤福を買い、ぜんざいをいただきました。
大変な繁盛ぶりでした。

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右・赤福本店

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おかげ横丁界隈

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赤福本店さん、本店の道向かいにある食事処で、ぜんざいを賞味

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赤福のぜんざい(520円)

 ほんの少しの時間だけ、おかげ横丁をぶらり。
帰りのバスに乗ったときには、夕方5時15分前でした。


この時期にしては、穏やかで暖かい日でした。
朝熊山の登山道は参詣道だけあって、案内板も多く、歩きやすい道です。
急登のような厳しい坂もありません。

出会った人は、朝熊峠までの登り道で、幼稚園(保育園?)の年中、年長さんの子どもたちのグループと、ハイカーさんが10人足らず。
金剛證寺で何人かの人たちだけでした。
おかげ横丁は、薄暗くなりかけの時間帯でしたが、さすがに多くの人で賑わっていました。

2018.01.16 / Top↑
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