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兵庫県には、アルプスの名のつく山が、いくつかあります。
今回は、そのうちの一つ「加西アルプス」を歩いてきました。
その中心となる善防山から笠松山へ続く縦走コースは、300mにも満たない低山ながら、展望に優れ、露出した岩尾根や、吊り橋、鎖場などもあって、山歩きの楽しさを味わうことができます。

行程
近鉄富雄駅7:02=(近鉄)=鶴橋駅(JR線・大阪駅、加古川駅乗換)=9:36粟生(あお)駅10:04=(北条鉄道)=10:17法華口駅10:20ー10:47善防山登山口ー11:16善防山(ぜんぼうやま・標高251m)11:25ー11:43吊り橋ー12:14笠松山(標高244.4m)12:40ー12:52東屋ー13:01車道出合ー13:10石彫アトリエ館駐車場ー13:34播磨下里駅13:49=(北条鉄道)=粟生駅=(JR線加古川乗換)=大阪駅 
距離約7.9km、所要時間(休憩時間含む)3時間14分、累計高度(+)331m

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加西アルプスマップ(画像をクリックすると拡大します)

ルート


近鉄、JRと乗り継いで、粟生駅で、北条鉄道の電車を待ちます。
粟生駅は、JR線、北条鉄道、神戸電鉄3社の共同乗り入れ駅。
次の電車まで30分弱、他に待っていたのは、2人だけ。
遠くの地に、旅に来たような感じです。

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待ち時間の間、ミラーを利用して自撮り(北条鉄道のホームで)

北条鉄道に乗るのは初めて、ボディにゆるキャラちゃんが描かれた可愛らしい車両で、わずか一両だけ。
それでも、シートは左右2人掛けの仕様。1時間に1本の運行です。

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1両のみの車両

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ボディには、ゆるキャラの「ねっぴ〜」

運転席の隣には、訳ありのドーナッツと、ワッフルが売られていました。
ドーナツ1個30円、ワッフル7個入り150円。
どんな訳ありなのか、わかりませんが、ドーナツを3つ買って、90円を缶に入れました。
さすがに、1人ではワッフル7個は多すぎて、買えません。

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訳ありですが、超格安

登山口の最寄り駅となる法華口駅は、粟生駅から3つ目。時間にして13分。
法華口駅に着いたのは10時17分で、我が家を出て3時間半もかかっていました。
小さな駅舎です。
それでも、中にはパン工房があり、おいしそうなパンが売られていました。

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駅舎のパン工房

この駅舎工房(モン・ファボリ)は、社会福祉法人ゆたか会さんが運営するお店で、素朴な感じの米粉パンです。
地方の小さな鉄道会社の駅舎で、細々とやっているパン屋さんを見ると、買わずにはいられなくなって、笠松山パンと名のついたパンを一つ買って、ザックに入れ歩き出しました。

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笠松山と名がついたパン

駅舎を出ると、前方左右にどっしりと二つの山、右が善防山。

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法華口駅

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駅から見る善防山(右)

駅舎を出て左にすすみ、次の交差路を右折します。
正面左に、善防山を見ながら、静かな田園風景の中を歩きます。

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田園の道から駅を見る

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独り静かな田園の道

橋を渡り、歩いて行くと、左に白い小綺麗なお家がありました。

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橋を渡り右方向にすすむ

門前に、カラー刷りのトレッキングマップが置かれていました。

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門前に、袋に入ったトレッキングマップ

「ご自由にお取り下さい」。
それをいただいて、先へすすみます。
大きな池のところに来ると、右にたくさんの墓標があります。

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お墓がいっぱい

池を通る道をすすみ、車の往来する道路に出て、右にすすみます。

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池から善防山を見る

下里郵便局を少し過ぎたところに、登山口がありました。
ここから山道です。

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本丸登山口

しばらくは平坦な道、竹林のトンネルになったようなところも通ります。

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登山道に入ったところ

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竹林を抜ける

道が細くなり、傾斜を増してきます。
ゴツゴツした岩肌も見られるようになって、岩稜の道という印象を強くします。

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ゴツゴツとした道に変わる

結構な傾斜があり、どんどん高度を稼いでいく感じです。
岩稜の上に立つと、眼下に視界が大きく広がっています。
遮るものは少なく、この景観を眺めながらの山歩き。

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 眼下に広がる景色、東側

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岩稜の尾根道

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剥き出しの岩肌

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振り返って見る

法華口駅に着くまでは、一面に霧が立ち込め視界が悪く、冷え込んで寒いくらいでした。
それが、法華口駅が近くになってくると、不思議なほどに霧がとれ、視界もよくなりました。
歩き始めは、寒かったのですが、善防山の登りで暑くなってきて、1枚脱ぎました。

電車でも車でも、交通アクセスの良い山です。
人気の山だけあって、何人ものハイカーさんに出会いました。

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岩尾根に続くハイカーさん

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反対方向から歩いて来たハイカーさんとすれ違う

傾斜のきついところには、ロープがあります。
岩に手をかけ、ときには枝を掴んで登る。
アスレチックを楽しむ感じです。

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傾斜がきついところにはロープ

道標もあり、分かりやすい道です。

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分かりやすい道標

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途中にある別の下山口に通じる分岐

駅から1時間弱で、善防山に着きました。
広い山頂、ながめは360度の視界、休憩にはもってこいの場所です。
もっとも、このコースは、どこも景観が良いので、休憩ポイントはいくつもあります。

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善防山山頂

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善防師城の案内板、ここはお城の跡

4,5人のグループさんが休憩中でした。
各方位毎に、山名入りの景観写真が、立てられていました。

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景観写真の案内板がある

霞がかかって、ぼんやりとしか見えませんが、パノラマ状に広がる景観はなかなかのもの。
六甲山、七種山から七種槍、笠形山、千ヶ峰など、これまで登った山が、同じ場所から一度に見られるのは、うれしいものです。

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山頂から見る風景(登ってきた方向)

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北東側に広がる景色

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中央奥、大天井山

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中央左に笠形山、右端に千ヶ峰

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明神山や七種山の方向ですが、ボヤッとしていて、よく見えません

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北側の景観

善防山から笠松山へ向かいます。
前方に見えています。

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善防山から笠松山を見る

一旦、下ります。
途中に大きな岩のあるところを越えて、すすみます。

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大きな岩の横をすすむ

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正面に笠松山を見ながら下る

いい感じの縦走路です。
新緑の季節になると、青葉や花が咲き、きれいでしょうね。

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新緑だと、違った雰囲気が味わえそう

変化のある岩尾根道が続き、退屈することがありません。

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変化に富んだ岩尾根の道

善防山と笠松山を結ぶ吊り橋が眼下に見えてきます。
低いところに橋があり、渡って岩を登り返します。
ハイカーさんの声が、聞こえてきます。楽しそう。

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前方に吊り橋と岩場を登るハイカーさん

吊り橋は、それほど長くはありませんが、渡っていると、ユサユサと揺れます。
ちょっとしたスリル感があります。

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吊り橋を渡る

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橋から下の車道を見る(南側)

橋を渡ると、急な岩場。
鎖があるので安心です。

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鎖の岩場

鎖の助けも借りながら登ると、小高いピークになっています。
ここも絶好の休憩ポイントで、数人のグループさんが食事中でした。

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鎖場を登ったところで、休憩

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振り返って吊り橋を見る

方向を右にとり、北の尾根道を登っていきます。
風もなく、良いコンディションです。
風が強いと、怖いところもあります。

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北に方向を変えて尾根道をすすむ

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休憩中のハイカーさんが遠くに

半時計方向に回るように登っていきます。
左下は古法華(ふるぼっけ)自然公園です。

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奥に古法華寺のお堂、石彫アトリエ館の建物、手前に駐車場が見える

正面、一番高いところに展望台が見えてきます。
そこが笠松山山頂。

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右前方に展望台が見える

山頂に近づくにつれ、急登となり、また、鎖場が出てきます。
岩に足がかけられるように、削られていて、登りやすくなっています。

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展望台は左上

急な岩場を乗り越えると、笠松山山頂です。
展望台には、すでに先着のハイカーさんが休憩中でした。

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山頂の展望台

隠れるようにして、展望台の下に三角点があります。

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三角点は、展望台の下

兵庫登山会さんの含蓄ある看板もありました。
兵庫の山では、この会の看板をよく目にします。
励まされます。

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なかなか味のある言葉です

ここも景観は抜群。

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笠松山から善防山を見る

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南側の景観、中央に東屋が見える

昼食休憩にしました。
持ってきたおにぎりと、電車の中で買ったドーナツです。
訳あり品ということでしたが、美味しかったです。
1つ食べて、残り2つは家へ持って帰りました。

山頂から西に下る道があります。
熊野神社の標識があり、下ってみましたが、あまり歩かれていないような道で引き返しました。
持ってきた地図や、トレッキングマップにも載っていない道です。

山頂に戻って、笠松山から古法華自然公園へ下ります。
急坂の山道です。

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大柳ダムの方向へ下る

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急坂の下り

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下り途中で見る善防山

鞍部へ下り、登り返すと東屋です。
東屋でも、4~5人の女性グループさんが食事をされていました。

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鞍部にある案内板

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高台にある東屋

東屋から自然公園の道も急坂です。
雨だと滑りそうな道です。
山道が階段道に変わると、ほどなくして古法華自然公園の登山口です。

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階段道を下る

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登山口を振り返って見る

登山口で左折し、舗装道をすすみます。
右手に石仏がたくさん見られるようになると、石彫の森です。
思わず、ほっこりとしてしまいそうな仏さまが、たくさん並んでいました。

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石の祠に入った石仏

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石彫の森に並ぶ石仏

その先は、駐車場(トイレ有り)です。

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古法華自然公園の駐車場

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駐車場入口には「NHK大河ドラマ・武蔵」の撮影記念碑もありました

駐車場入口で方向を右にとり、播磨下里駅へ下ります。

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途中に、吊り橋に上がる登り口がある

吊り橋の下を抜けると、急坂の下りとなり、駐車場を右に見て、直線道路を北へ向かいます。

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吊り橋を見上げる

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真っ直ぐな車道を駅に向かう

突き当たりを右折し、善防中学校の前を通り越し、皿池の外周を回るようにすすみます。

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皿池を左に見てすすむ

皿池から別れ、田園の道に入ると、右手前方に踏み切りが見えるようになります。
播磨下里駅は、踏切を渡った右です。

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北条鉄道・播磨下里駅

次の電車まで15分ほど時間がありました。
ちょうどいい時間です。
ホームに、訪れた著名人の色紙が、掲示されていました。

三宅裕司さんの「ふるさと探訪」の色紙もあります。
どこを訪れたのでしょう。
番組イメージそっくりの景色が広がり、なるほどと思えました。

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色紙が並んでいます

他にも、漂白の俳人・山頭火(明治15年〜昭和15年)の句。

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炎天のレールまっすぐ

山あれば 山を観る
雨の日は 雨を聴く春夏秋冬
あしたもよろし
ゆうべもよろし

分け入っても 分け入っても青い山 (春)
あざみあざやかなあさのあめあがり (夏)
さて、どちらへ行かう風が吹く (秋)

うしろすがたのしぐれていくか (冬)

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のどかな播磨下里の駅

距離は約8km、3時間半ほどの歩きで、ほどよい山歩きが楽しめます。
周辺に駐車場があり、アクセスが良く、この時期でも、たくさんのハイカーさんやグループさんが登っていました。
変化に富む縦走路は、まさに遊ぶ山。
楽しめました。



2018.01.21 / Top↑
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