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山歩きの教室で、三重と奈良県の境にある高見山に、行ってきました。
台高山脈の北端に位置する高見山は、眺望に優れ、冬季は霧氷でよく知られています。
今日は、快晴の天気で気温も上昇、霧氷は見られませんでしたが、遠くまで大峰から台高の山並みが続く眺望を楽しむことができました。

行程
近鉄橿原神宮前駅8:05=(バス)=9:13杉谷・高見山登山口(標高465m)9:16ー9:42古市跡ー10:00雲母曲(きららひじ)ー10:22小峠10:24ー10:44平野道分岐10:51ー11:08国見岩ー11:09息子岩ー11:12揺岩(ゆるぎいわ)ー11:30笛吹岩11:33ー11:42高見山山頂(標高1248m、昼食休憩)12:12ー12:47大峠(高見峠)12:54ー13:24小峠ー14:14杉谷登山口14:18=(バス)=15:25近鉄橿原神宮前駅 距離約7.6km 所要時間(休憩含む)4時間58分 累計高度(+)約832m 人数16名(他にガイド2名)


ルート



よく利用される杉谷ルートで登ります。
高見登山口で、バスを降り、少し下ったところが登山口。
バス停には、トイレもあります。

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高見登山口バス停

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バス停から少し下って登山口に

登山口から民家横の石段を上り、山道に入ります。

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登山口の階段

民家を左下に見ながら登っていくと、右に山の神が祀られています。

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登山道から見る杉谷の集落と、バスが通る国道166号線

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山の神の祠と、後方に大きな杉

大きな杉の木をバックに、小さな祠があります。
祠の中には石仏が二体、行き交う人を見守っています。
山の神の左には、集落の人が農業や林業で使う器具が吊り下げられていました。

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祠の石仏さま

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杉の前に「山神」の石標、左に作業用の器具、魚もある

この道は、旧伊勢南街道と呼ばれる旧道。
かっては、紀州藩の参勤交代にも利用され、伊勢街道と呼ばれた道です。
多くの人が行き交った道も、今では想像がつかないほど、細い山道です。

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山の神のところにある案内板

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旧伊勢南街道の案内板が立つ

杉や檜の植林帯の中を、石畳のような道が続いています。

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石が敷き詰められた道を行く

登っていくと、左に撞木松(しゅもくまつ)があります。
撞木とは、仏具で鐘や半鐘などを打ち鳴らす棒。
かっての旅人が、この松が撞木に似ていることから、誰言うことなく語り伝えられたそうです。

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撞木松

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シンボルだった松も、今は幹が瀕死状態

倒木の下をくぐり抜けすすむと、南側が開け、明るい日が差す道となり、古市跡(ふるいちあと)です。

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倒木の下をくぐる

案内板には、「紀州・大和・伊勢の人々が集まり、米、塩、魚、その他の市がたったという」。
市を想像できるものは何もなく、ひっそりと、看板だけが立っています。

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古市跡、この道は近畿自然歩道になっている

この辺りへ来ると、道はゆるやかになり、歩きやすくなります。

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明るい日が差すゆるやかな道

右(南)に「高見の郷」が見えます。
林業が衰退し、荒れていく山を立て直すために作られた枝垂れ桜の庭園です。

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高見の郷

雲母曲(きららひじ)のところへやってくると、道が少し荒れています。
崩壊箇所があり、ここを迂回するため、道が急坂となります。

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前方に雲母曲の看板

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雲母曲の道標

以前、ここへ登ったとき、すでに崩壊していました。
なかなか修復は難しいようです。

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崩壊箇所を左に見てすすむ

この辺りから、雪が目立ち始め、足元は凍っています。

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固く凍っている

ここを過ぎたところで、アイゼンを装着しました。
道が広くなってくると、小峠です。
林道が通っています。

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小峠、登山口と山頂のほぼ中間点

ここから道は、急坂となります。
小休憩して、林道を横切り登っていきます。
急な石段となる取り付きの鳥居をくぐり、アイゼンを付けた足で、慎重に登っていきます。

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鳥居から急坂となる

急坂を20分ほど登ると、平野道と合流します。

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急坂を登る

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平野道と合流

ここで、小休憩し、山頂まで続く急登に備えます。

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合流して山頂へ向かう

急登が続きます。
霧氷は見られませんが、青空がとてもきれい。
それに、尾根道に入っても、思っていたほど風も強くありません。

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急登の尾根道をすすむ

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青い空、白い雪、緑と落葉した樹木のハーモニー

リョウブやブナ、ヒメシャラの自然林が、広がっています。
大きな岩が現れます。
まず、国見岩。
神武天皇が、大和へ入るときに、この岩から四方を眺めたと言われています。

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国見岩の横を通る

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国見岩の謂われ

前方に高見山の頂が見えてきます。
まだ、遠いなぁ。

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あの頂まで登る

国見岩もそうですが、真実かどうかも分からない謂われのある岩が、次々と現れます。
次は、息子岩。

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息子岩の案内

雪を踏み締めすすむと、揺岩(ゆるぎいわ)。

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急登だが、清々しい道

「揺岩」
はるか昔「多武峯 大職冠 藤原鎌足公」と三度唱えれば、この岩が動き出したと言われている。

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揺岩

真実かどうかは別にして、ロマンを感じさせます。

ブナが続く道をすすむと、笛吹岩の看板があり、ここを右に少しそれたところに、笛吹岩があります。

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ブナの道をすすむ

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展望の良い笛吹岩

左に台高、右奥に大峰の山並みが続いています。
いい眺め。
天気がよくて、よく見える。
何度か登っている高見山ですが、眺めという点では、今日が一番です。

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台高の山。中央・桧塚奥峰と稜線上右に桧塚

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台高の山。中央左から明神岳、水無山、国見岳

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手前に台高の尾根、正面奥・薊岳

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右奥に大峰の山並み、中央に特徴的な形の大普賢岳

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大峰の山並み

頂上近くになると、灌木となり日の当たる尾根道。
雪はほとんど溶けてしまっています。

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山頂近くになると、雪はほとんどなし

展望台が正面に見えると、山頂です。

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山頂の展望台兼避難小屋

展望台に上がると、山名盤があり、南側に広がる台高・大峰の山々が名を連ねています。

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展望台の山名盤、南側の山並みが記されている

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山名盤の通りに見えました

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展望台から登ってきた尾根道を見る、手前に台高の尾根、後方に大峰の山々が並ぶ

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中央奥に仏生岳、その右・大普賢岳、右端に山上ヶ岳

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左から明神岳、水無山、国見岳、中央右寄り飛び出ているのは薊岳、右後方は大峰の山

展望台の北、最高地点に高角神社があり、その後方に曾爾の山が並んでいます。

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展望台から高角神社を見る、左後方に曾爾の山が見える

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高角神社から展望台(南側)を見る

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山頂にある高角神社

三角点は、この社の後ろにあり、北側に広がる宇陀・曾爾の山々の山名盤が置かれています。

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北側の山名盤

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高見山から北に続く、北尾根

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中央奥に三峰山

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左に兜岳・鎧岳、中央・倶留尊山、その右後方・大洞山

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北尾根と後方に曾爾の山

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左・住塚山、国見山、右に兜岳、鎧岳

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左手前に古光山、中央右寄りに倶留尊山

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左端、大洞山

天気が良いので、山名盤に記された山が、リアルに見えています。
避難小屋の南側は、風が遮られ暖かく、ここで昼食を摂りました。

お社の裏手から北へ少し下り、右に折れて大峠へ下ります。

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高角神社を裏(北)側から見る

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下りで山頂を振り返る

急な下りです。
小石と雪、それに雪解け水も混じって、アイゼンの足が安定しません。

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北尾根から大峠へ下る

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急坂を慎重に下る

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南斜面で雪は少ない

南斜面を下る道なので、風はほとんど気になりません。
展望が開け、開放的な道です。

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南斜面で暖かい

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快適な道になる

振り返ると、高見山がお椀を伏せたように見えています。
見る角度によって、随分、形が変わり、こちら側からだと関西のマッターホルンというイメージではなく、優しい山の印象です。

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振り返って見る

ススキが広がる広場に下りてきます。
休憩用ベンチもある開放的なところです。

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ススキの広がる休憩スポット

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休憩スポットから見る高見山

さらに下って行くと、大峠です。

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つづら折れに下る

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大峠へ下ってくる

大峠には、「八百萬之神」の石標がありました。
ここから小峠まで林道歩きとなります。

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八百萬之神

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林道に出て小峠へ

途中には、伊勢街道の旧道も通りました。

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旧道を通る

大規模に崩壊した箇所があり、ここは改修工事が終わっていました。

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崩落し改修工事が終わった箇所

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改修された崩落箇所

小さな沢を渡り、旧道を通り、再び林道へ出ます。

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沢にかかる小橋を渡る

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石畳道の道標がある

植林が目立つ道となり、平坦な道を西へすすみます。

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小峠まで平坦な道

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旧道と林道との出合

広い林道に出たところで、小休憩。

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間に、小休憩

さらにすすむと、朝方、休憩をとった小峠です。
ここから登ってきた道と、同じ道を下ります。

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小峠を過ぎ、通ってきた同じ道を下る

民家が見えてくると、登山口です。

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杉谷の集落が見えてくる

バス停へ戻ってきました。
山歩き、無事終了。

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下りてくると、バスが待っていました

とても良い天候に恵まれた山歩きでした。
平日とあって、他のハイカーさんと、出会ったのは数人ほど。
気温が高くなり、高見の雪シーズンは、これで終わりという印象です。

下山途中でアイゼンを外しましたが、アイゼンには粘土質の泥が付き、帰った後、掃除が大変でした。
これから、春の花咲くシーズンとなります。
来月は、梅の花見を兼ねた山歩きです。

2018.02.27 / Top↑
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