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三重県熊野市と紀宝町にまたがる子ノ泊山(ねのとまりやま・標高906m)に登ってきました。
子ノ泊山は、三重県の最南端に位置し、蔵光山(ぞうこうざん)塊の主峰で、山頂からの展望がよく、南に熊野灘、北には紀伊山地の山並みを見ることができます。干支に因み、子年には、たくさんの人が、登ることでも知られています。

行程
JR新宮駅9:40〜(コミュニティバス)〜10:15上桐原バス停10:16ー(浅原桐原林道)ー11:20桐原登山口11:22ー12:25子ノ泊山山頂(標高906m・昼食休憩)12:50ー13:34桐原登山口ー14:50上桐原バス停15:20ー15:55JR新宮駅 距離約14.1km 所要時間(休憩含む)4時間34分 累計高度(+)約863m


ルート


宿泊した駅近くのホテルを早めに出て、駅前のバス停を確認し、駅向かいにあるCafe・JOYFULさんでモーニング。
その後、駅前のコンビニで、昼食用のお弁当とお茶を確保して、バスを待ちました。

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駅から徒歩2分の「ホテル光洋イン」

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朝食はモーニング(550円)

バスは、紀宝町コミュニティバス。
地域住民の足を確保するために、町が三重交通さんに委託運行しているバスで、一般の人も乗ることができます。
駅前から終点の上桐原まで約35分、料金は均一100円。
この値段で乗れるのですから、ありがたい限りです。
途中で3〜4人の方が、乗られましたが、その人たちも間で降りられ、終点まで乗ったのは自分だけでした。

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民家の前にある上桐原バス停

バスを降りて、進行方向に向かってすすみます。

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バス停から右に上っていく、正面にコース案内板

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まずは案内板を見て

上るに従い、傾斜地にひな壇のように広がる景色が見えてきます。
のどかな景色です。

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桐原の集落を見ながら、上っていく

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早速、モチツツジがお出迎え

5分ほど上ると、子ノ泊登山口の標識。
左に曲がり、登っていきます。

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子ノ泊登山口、ここから左折して林道・桐原浅里線に入る

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桐原登山口まで6km

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林道に入って、歩いて来た道を見下ろす

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まわりは、山、山、山

暖かい光を浴びて、花真っ盛り。
春はいいですねぇ。

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もう、八重桜が咲いている

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桜越しに見る遠くの山

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これ、スノードロップ?

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地獄の釜のふた

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きれい、何の花かな

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これも八重桜

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モミジの新緑

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斜面には、シャガ

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ボケの花と棚田

左に古い小屋を過ぎると、林の中に入り、林道に入った感が強くなります。

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小屋を過ぎると樹林に、この辺り積み重ねられた石垣が目に付く

上桐原バス停から桐原登山口まで林道歩きが約6km。
林道歩きだけで、往復12km。

帰りのバスは、上桐原15時20分発、これを逃すと17時までなし。
なんとか15時20分のバスに乗りたいところ。
バス停から歩き出したのが、10時16分でしたから、登って下って、休憩を含め5時間で戻らなければなりません。

林道歩きは、時折ジョグを交えました。

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ゆるやかなところは、軽いジョグですすむ

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林になると、シダが目立つ

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スミレを多く見る

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これは山桜、きれいでした

歩き出して20分で、最初の滝・子親の滝が、見えるところにやってきます。
これから先、いくつか滝の看板が出てくるのですが、どの滝も林道から別ルートの道を辿らなければならず、滝が見られたのは、ここだけでした。

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林道から見る子親の滝

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立派な立て札

滝を見てすすむと、橋があり、橋を渡ったところに矢印のある道標があります。
道標に従い左へ。

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橋を渡り左折、正面に道標

橋を渡ってすすむと、落石が目立つようになります。
壁面を見ると、亀裂が入っているところがあり、もろいような岩質です。

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落石が目立つ

登山口まで、ゆるやかな道が続きます。
石仏が祀られた祠を見ます。

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道端に祠がある

紅葉の滝、一の滝、二の滝と看板が出てきます。
林道から30分ほどかかります。
行くのは、時間的に無理。

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紅葉の滝、林道から30分

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看板だけ見てすすみます

行く手に山が見えてきます。
子ノ泊山はあの山かな。

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正面の山は?

岩の上の窪みにも、祠が祀られていました。

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岩の上にも、祠がある

ゆるやかな道ですが、確実に登っています。
谷間を見ると、登ってきたことを実感します。

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かなり登ってきた

左に大きな岩の塊のような牛の背を過ぎると、橋の手前に赤い車が、一台止まっていました。
バスを降りてから、ここまで誰にも会っていません。
林道で車を見るのも、これが最初。

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しゃがんだ牛のように見える

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初めて、人の気配を感じるものを見ました

橋を渡ったところに、落打の滝・徒歩15分とあり、そちらへ行かれたのかな?と、思いました。

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落打の滝、往復30分、行くのは時間的に不可

子親の滝以外は、林道から滝は見られませんが、ところどころで、斜面の上から水が流れ落ちているところがあります。
この水がまとまって、滝水となっていきます。

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これも小さな滝と言えなくもない

岩の間からミツバツツジが、たくさん咲いています。
歩き始めたときは、モチツツジでした。
ここまで登ってくると、モチツツジはなく、ミツバツツジが主役となります。

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岩に根を張る。すごい生命力

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直立した岩に生える

5kmの表示のあるところを過ぎました。
この表示は、バス停からの距離で、1km毎に立てられています。
登山口は6km過ぎのところで、もうすぐ林道を歩ききります。

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親切な距離表示

下を見ると、深い谷。
土砂が剥き出しです。

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土砂が流れ出ている

右に鉄梯子が見えてくると、ここが登山口。
その前が駐車場になっていて、数台は止めることができます。

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桐原登山口

子ノ泊山の謂われが書かれた案内板が立っています。

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登山口の案内板

蔵光山(子ノ泊山)
平家の落武者赤井蔵光が、住み着いたところから、この名があるとされる。蔵光は家来とともに逃れてこの山に入り、はじめ岩屋(寝泊り岩)に住んでいた。その後、要害の場所に屋敷を造り住居としていたが、敵の襲撃を受け滅ぼされる。
今も蔵光が住んだという屋敷跡があり、主峰子ノ泊山近くに、その家臣を葬ったという七十五人塚がある。(抜粋)

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子ノ泊山は蔵光山(ぞうこうざん)の最高峰

短い鉄梯子を登って、岩場にとりつきます。

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鉄梯子を登ると、すぐに岩場

急な岩場です。
岩を掴んで登りますが、すぐに右に植林の道となり、踏み跡もはっきりしてきます。
テープを確認して登ります。

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急な岩場のとりつき

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踏み跡、テープを頼りに登る

急な道です。ゆっくりとしかすすめません。

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急な道が続く

林道の楽な道と違い、登山口からはギアを入れ直して、登ります。

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歩みはゆっくりだが、どんどん高度が上がっていく

傾斜が緩くなったところに道標があります。
ここで、左折。

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左へすすむ

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曲がり角の案内板

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左には、この道標

ほんのしばらく緩やかな道ですが、また、急な登りとなります。

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足が軽くなるのは、少しの間

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大きな石のところを通る
                  
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アオイに似たような葉、急坂でホッと一息

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案内、道標でルート確認

何年か前、この山で遭難者が出たことがあり、地元では大騒ぎになったそうです。
宿泊した宿の女将さんも、言っていました。
それだけに、案内板、テープが要所にあります。

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道はわかりやすい

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通路のところだけ、切り落とされた倒木

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急坂に落ちているヤブツバキ

気温が高く、汗がかなり出ています。
時折、尾根道に吹く風が、心地よく通り過ぎます。
これも、自然のありがたさです。

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尾根道をすすむ

急坂には、ロープが設置されています。

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ここでは、ロープの助けを借りました

バサバサと音を立てて、大きな鳥が、続いて飛び去ります。
5,6羽はいました。
何の鳥かは、わかりません。

ヒチコックの映画のように、鳥が襲ってきたら、どうしよう。
一瞬、不安がよぎります。

急坂を登り、一旦、下って、また、次のコブを越えると、沢を渡ります。

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大きな木も目立つ

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下って次のコブに向かう

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次のコブを越えると、沢を渡る

沢を過ぎると、シャクナゲの目立つ急坂となります。

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沢を渡ったところにある道標

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シャクナゲの尾根道

でも、蕾がついていない。
今年は、シャクナゲは、裏年かな。
木の根っこが縦横に張っています。

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複雑に根が絡み合う

ブナやリョウブ、ヒメシャラが多くなります。
いい感じの道です。

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ブナ

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ヒメシャラ

急坂を登り切ると、山頂です。

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急坂の先に

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子ノ泊山山頂

バス停から2時間10分。
林道をジョグしたこともあり、予定していた時間より早く山頂到達。
ネズミくん(さんかな?)が、バンザイしています。
こっちも思わず、バンザ〜イ。

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賑やかな山頂

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一等三角点がある

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山の会さんの登頂プレートがいくつもある

少し霞んでいますが、いい眺め。
北には紀伊の山々、東方から南に熊野灘が見えます。

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西方から北方向を眺める(画像クリックで拡大)

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東方から南方向(画像クリックで拡大)

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北方向、遠くは大峰山系

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北方向アップ

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東方から南方向に熊野灘が見える

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海が見えると、なぜかうれしくなる

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アセビと熊野灘

このいい景色を眺めながら、コンビニで買ったお弁当をいただきました。

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今朝、ローソンさんで買ったお弁当

下山は往路と同じ道を辿ります。
反対側に下りていくコースもありますが、バスの時間も考えて、無難に同じ道にしました。

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山頂のルート案内図

登りでは気付かなかったタムシバの花を、見ることができました。
                
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タムシバが咲く

急坂が多かったので、注意して下りました。

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登山口に下りてきた。人も車もなし

林道に出てからは、余裕でした。
途中、岩の上で祠の手入れをしている地元の人を見かけました。
あいさつだけして、通り過ぎました。

下っていると、その方が作業を終えて、軽トラの中から声をかけてくれました。
「乗っていけへんか」
ありがたかったのですが、車だと早く着きすぎ、何にもないバス停で、長時間待たなくてはなりません。
丁重にお断りしました。

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棚田が見えてくると、上桐原の集落

桐原の集落に入って、林道から右に下る階段がありました。
林道をショートカットする道だと思い、階段を下りました。

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階段を下る

下ると、民家の敷地を抜けて、バスの待機所に出ました。
バス停には、午後3時10分前到着。
バスの発車まで、まだ30分もあります。

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バス待機所

時間まで、付近をうろうろ。
バス停で、ぼんやりして過ごしていると、バス停のある民家の奥さんが「コーヒーをどうぞ」と、缶コーヒーを持ってきてくれました。
ひと仕事を終えた感じでしたので、とても、ありがたかったです。
奥深い上桐原バス停周辺には、お店どころか自販機もないところです。
上桐原で乗ったのは自分だけでした。

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バス停近くの川岸で咲いていた八重桜


宿にパソコンなど重い荷物を置いて、登ることができ、助かりました。
荷物が軽いと楽です。
山歩きをする人は誰もなく、独りだけの山歩きでした。

駅前では、バスの係員の人が、いろいろと親切に教えてくれました。
軽トラのおじさん、バス停前の奥さん、親切にしていただいて、印象に残る山行きとなりました。

今夜も昨夜と同じ宿に連泊、明日は嶽ノ森山に登って帰ります。
2018.04.01 / Top↑
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