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大峰山系の南部にある行仙岳から笠捨山を縦走してきました。
このルートは、大峰南奥駈道の一部であり、厳しいアップダウンが続くも、四方に連なる山々を眺め、また、奥駈道の静かな山歩きを味わうことができます。
好天に恵まれ、素晴らしい景色を見て歩くことができました。

行程
自宅1:40〜(国道24号線・国道169号線・国道425号線)〜4:40NTT中継塔巡視路口(登山口・軽食)5:13ー5:56奥駈道出合ー6:00行仙岳(標高1227m)6:11ー6:15南奥駈道出合ー6:34行仙宿山小屋6:37ー7:59笠捨山西峰(標高1352m)8:10ー8:14東峰(食事休憩)8:33ー9:43行仙宿山小屋ー10:04南奥駈道出合ー10:38登山口 距離約8.3km、所要時間(休憩含む)5時間25分
累計高度(+)約1018m


ルート
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午前1時40分に家を出て、3時間で白谷トンネル東口手前の登山口に着きました。
登山口に着く直前では、きれいな朝焼け。
車を止めて、写真におさめました。

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登山口近くで見る朝焼け

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朝焼けを見るのは、久しぶり

登山口に着いて、数分もかからないうちに、もう一台、車が止まりました。
中から中高年の男性さん一人。
昨夜、相方さんに作ってもらったおにぎりを食べて、準備をしているときに、その人は先に出発して行かれました。

登山口から急な階段道です。
時間はたっぷりあります。
ゆっくり登ります。

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登山口からいきなりの急階段

縦走路になっている奥駈道に入るまでは、階段と山道が交互に入り交じる急坂が続きます。

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登山口から続く階段

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階段と山道が交互に現れ、ジグザクしながら登っていく

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急坂が続く

途中に大きな岩を見て登っていくと、右に一つ目の作業小屋が見えてきます。

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ジグザクしながら大きな岩の横を通る

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一つ目の作業小屋

階段が多く、筋トレしているみたい。
よく手入れされた登山道で、道標が整備され、リボン、テープも随所にあり、迷うことはありません。

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幹に付けられたテープ、道は分かりやすい

二つ目の作業小屋を過ぎて、道がやや緩やかになってくると、奥駈道出合です。

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二つ目の作業小屋

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危険箇所にはロープなどが張られ、注意喚起がされている

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奥駈道出合

ここから南奥駈道。
縦走路に入ります。
笠捨山は左ですが、右に曲がって行仙岳へ立ち寄ります。

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奥駈道出合から行仙岳まで5分、親切な道標

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行仙岳に向かう、こちらにも階段がある

階段道を上がれば、行仙岳です。
途中で、朽ちた樹に、サルノコシカケだと思われますが、ユーモラスな姿が目に止まりました。

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ゴリラの顔に見える

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角度を変えると、獅子にも見える

山頂では、先に出発された男性さんが、先着されていました。

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行仙岳山頂、右は先着の男性さん

NTTの中継塔や建物があり、広場になった山頂には、三角点と古木の大樹が立っています。
大樹には、「第十九行所 行仙岳」の札が付けられ、その根元には、たくさんの経木が置かれていました。
奥駈道は、厳しい修験者の道であることを実感します。

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広場のような山頂、右に三角点

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たくさんの経木

北側の展望が開けていて、釈迦ヶ岳、弥山に続く山並みがきれいです。

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正面奥に、大峰・釈迦ヶ岳

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クローズアップ。釈迦ヶ岳の右は八経ヶ岳、弥山と思われる

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西側の景観は、建物に邪魔されている

朝イチの景色は、空気が澄んで本当にきれいです。
行仙岳から奥駈道の出合へ戻り、笠捨山へ向かいます。
先着の男性さんは、行仙岳から反対の方向へすすまれました。

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行仙岳から出合へ戻る

出合を過ぎると、東側に幾重にも重なり合う山並みが見えます。
南に尾根筋の一本道をすすみます。

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奥駈道から見る東側の景色

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分かりやすく歩きやすい尾根道

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樹木の間から見る

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灌木が目立ってくる

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山名は分からないが、形がきれいな山

独り静かな山歩きです。
行仙宿まで、登り下りはあるものの下り基調。

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途中にある行仙宿への案内

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下り基調の道

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行仙宿に向かう途中、東側の景色

小さなピークを巻くような道があったり、稜線上の眺めのよいところを歩いたり、変化に富んだ雰囲気のよい道です。

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小ピークの横をトラバース

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雰囲気のよい尾根道

金剛童子と刻まれた石が祀られていました。
そばに立てられている角柱には、「雪封じ…」とも読めそうですが、なんと書かれているのかは、はっきりしません。

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中央、金剛童子と刻まれた石

奥駈道出合から20分ほどで、行仙宿小屋に着きました。

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行仙宿小屋

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小屋に隣接する行者堂、佐田ノ辻の分岐になる

昭和49年(1974年)に発足した「新宮山彦ぐるーぷ」さんが、管理している小屋で、南奥駈道の補修、維持管理などボランティアで活動されています。

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内部は広く、きれいです(勝手に撮らせていただきました)

笠捨山は、かって奥深い山の中にあって、なかなか人が容易に入れるような山ではなかったようですが、このグループさんたちのお陰で、今日、安心して歩くことができています。
南奥駈道を歩くにあたって、新宮山彦ぐるーぷさんの名前を忘れることはできません。

小休憩して、さらに南へすすみます。

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佐田ノ辻に立つ奥駈道馴染みの石標

行仙宿小屋を過ぎると、急なアップダウンが多くなります。
変化があって面白い道ですが、後半は堪えます。

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狭い尾根道の登り

左に大きく窪んだところがあり、「から池」と刻まれた石標が立っていました。

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から池

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立派な石標が立つ、世界遺産の道です

さらにすすむと、大きな株のリョウブの木がありました。

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木札がつけられているリョウブの木

正面に鉄塔が見えてきます。
送電線がちょっと邪魔していますが、ここからの眺めはなかなかのものです。

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鉄塔の横を通る

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鉄塔からの眺め(右前方)

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左側の眺め

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左側(東方向)

鉄塔から鞍部へ下ったところに、葛川辻の分岐(右側)があります。
ここは直進して、急坂を登ります。

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葛川辻分岐がある鞍部

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急坂を登る

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ブナの根が張る登り

緩やかになると、大きな老杉があり、根元には石碑が置かれています。

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老杉の根元に石碑(大峰八大金剛童子)がある

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かなりの樹齢

小ピークを越えてすすみます。
新緑が青空に映えて、とても、きれい。

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青い空に、新緑の緑

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新宮山彦ぐるーぷさん設置の道標

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東に開ける景色

登り下りを繰り返しながらすすむと、めざす笠捨山が正面に見えてきます。

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登り下りを繰り返しすすむ

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長い根が張る急坂、ロープがある

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大きく折れ曲がるブナ

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乗って遊べそう

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正面に見える双耳峰の笠捨山、東峰の反射板が見える

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視線を横に向けると、連なる山

笠捨山手前にある1246m峰までやってきました。
正面の笠捨山、そこから左に伸びるデコボコした山の稜線は、ことさら美しく何度も見てしまいます。

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面白い形の根(1246m峰)

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ブナとヒメシャラが仲良く

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複雑に幹が絡んだ樹木

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1246峰から見る笠捨山、ここから見ると台形のような姿

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笠捨山から左に延びる稜線

1246m峰から急坂を鞍部へ下ると、待つのは笠捨山の急登。

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ロープのある急坂を鞍部に下る

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しばらく歩きやすい道となって、この先は急坂の登り

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笠捨山の急登、ジグザグしながら登る

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写真で見ると、それほど急坂に見えませんが、きつい坂

登り切ると、東峰と西峰の間にある鞍部です。
ここから東峰、西峰ともに直ぐです。

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笠捨山の鞍部

まずは、主峰の西峰へ。
三角点、祠など、いろいろとあります。

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笠捨山(西峰)山頂

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祠と南側の景色

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祠を反対側から見る、道祖神が祀られている

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祠から北側を見る

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二等三角点と経木

北側に開けた景色が広がります。

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北側の景観、左に釈迦ヶ岳、右に特徴のある大普賢岳

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南側の景観

じっと見ていたいのに、小さな虫が顔の周りに飛んできて、邪魔します。
虫除けスプレーをしますが、効果は少しだけ。
また、飛んできます。

しばらく休んで、東峰に向かいました。
樹木が伐採され、東西に二つの反射板が立っています。

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二つの反射板が立つ東峰

北側と南側が開け、景観では西峰よりこちらの方が優れています。

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東峰から見る北側の景色(画像クリックで拡大)

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大峰の稜線、左に釈迦ヶ岳、右に大普賢岳

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さらに右には大台ヶ原

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大台ヶ原方面遠望

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歩いてきた稜線を見る、左奥に釈迦ヶ岳、中央に行仙岳(小さく白い中継塔が見える)

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南側の景色(画像クリックで拡大)

ここで、朝食にしました。
来る途中、コンビニで買ったお弁当とあんパン。
虫除けスプレーをして、食べました。

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コンビニで買ったお弁当

下山は登ってきた同じルートで戻ります。
笠捨山の鞍部へ戻り、急坂を下ります。

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笠捨山からの下り

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東側の山並みを見る

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山の上に、ぽっかりと浮かぶ雲

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右に1246m峰、左奥に行仙岳、さらにその奥、釈迦ヶ岳

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稜線から深い谷と山並みを見る

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東方遠望

当然のことながら、復路も登り下りの繰り返しです。

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1246m峰へ登る

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往路の急登は、復路の急下り

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行仙宿小屋と奥駈道出合の間にある継?の窟

奥駈道出合からは下るのみ。
階段、ガレた石に足を取られないように注意して下りました。

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長い階段を下る

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登りではあまり気にならなかったが、下りのガレ場は滑りやすい

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階段の手すりを見ると、急坂の斜度が分かる

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登山口に下りてきた。道路の左奥はデミオ


登山口の標高は820mほど、笠捨山は1352mで標高差は530mほどですが、登り下りが多く、累計高低差は1000mを超えます。
急坂が多いため、距離以上に歩き応えがあります。
道標、テープ類がしっかりとついていて、道迷いは少ないと思われます。

変化に富み、印象に残る山歩きを楽しめました。
難点は、登山口まで遠いこと。
国道426号線は、舗装され比較的道路幅も広く走りやすい道です。
ただし、真夜中の走行は要注意。

往きで4度も鹿に遭遇しました。
しかも、4度目は鹿が目の前に跳び出し、危うく鹿と心中するところでした。
幸い徐行していたため、大きくハンドルを切ることもなく、事故は免れました。

帰りも鹿が道路を横断し、ビックリしました。
山中を走るときには、気を付けねばなりません。

山を歩いているときに、キジにも出会いました。
驚いて、すぐに逃げていきましたが…。

山では、最初の男性さんと、行仙宿小屋へ戻る途中で、もう一人、中年の男性さんと出会いました。
他では、誰とも会わず、静かな山歩きでした。

関西百名山97踏破、残すところは、
南紀の烏帽子山、冷水山、玉置山の3つです。
2018.06.14 / Top↑
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