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青垣の山麓につづく山の辺の道を歩いてきました。
山の辺の道は、奈良から桜井を結ぶ古道です。
今回、桜井から天理まで約16kmの距離を歩きました。

行程
近鉄桜井駅10:16ー10:41海柘榴市(つばいち)観音ー10:54金屋石仏ー11:03平等寺ー11:12大神神社ー11:22狭井(さい)神社ー11:46
玄賓庵(げんぴんあん)ー11:54桧原(ひばら)神社ー崇神天皇陵ー13:18長岳寺前ー13:38柿本人麻呂万葉歌碑ー14:16夜都技(やつぎ)神社ー14:51石上神宮ー15:26近鉄天理駅 距離約15.9km、所要時間(休憩含む)5時間10分 累計高度(+)約314m(ー)約329m

ルート


桜井駅北口から出発です。
駅前に、大きな「山の辺の道」の看板が立っています。

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近鉄桜井駅

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看板を見て、広い通りを北へ

400mほどすすむと、左に歯科医院の建物。
その手前、信号を右折(東方向)。
歩道には、歴史街道・山の辺の道の大きな陶板が張られています。

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歩道の陶板

歴史のある道だけあって、道標、案内板が随所にあり、地図なしでも歩けるほどです。
JR線の踏切を渡り、右にスーパー「オオクワ」を過ぎたところで、信号を左折。
北へすすむと、大和川に突き当たります。
すぐ右に見える大向寺橋を渡って、道標に従います。

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大向寺橋から三輪山を望む

右岸沿いをすすむと、大きな「仏教伝来之地碑」。
西暦525年、百済から仏教が伝えられたのが、この辺りだったようです。

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仏教伝来之地碑

ここで左に集落に入り、道標に従ってすすむと、海柘榴市観音堂があります。

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要所に道標、案内がある

この辺りは、古代、東西南北の陸路や難波への水路が集まる重要な市があったところです。

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休憩所がある海柘榴市観音堂(後方)

観音堂の中で、石仏の観音さま二体と阿弥陀さまが一体、見守っておられました。

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外から表情は見え辛く、扉に写真が掲示されていました

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これも掲示されていた写真を撮ったもの

観音堂から古い家並みを見ながらすすむと、金屋の石仏です。

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金屋の家並み

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細い路地のところにある道標

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金屋の石仏へ向かう道

金屋の石仏は、鉄筋コンクリート造りの収蔵庫におさめらています。

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外から石仏を覗き込む

左が釈迦如来、右が弥勒菩薩さま。

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格子の間から撮りました

金屋の石仏の向かいには、喜多美術館があります。

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喜多美術館の展示物

金屋の石仏を過ぎると、三輪山の裾野で、樹林に入ります。
道脇には、山邉道の石標が立っています。

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立派な石標が立つ

すすむと、平等寺があり、石段を上って境内に。

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正面、平等寺赤門

落ち着いた佇まいのお寺です。
もとは大神神社の神宮寺で、聖徳太子の創建として伝えられています。
境内に聖徳太子像がありました。

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右に本堂
               
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正面・不動明王堂、右に二重塔

大神神社が近くなると、行き交う人が多くなってきます。
ハイカーさんと参拝客が入り交じって、にぎやか。
大神神社のお社の前では、七五三や結婚式の晴れ姿が目に入ってきました。
お天気は最高、いい日です。

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大神神社拝殿、晴れ姿も

お参りを済ませて、先へとすすみます。
第65回奉納菊花展、開催中。
大輪の菊が並んでいます。

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最近あまり見なくなった大輪の菊

さらにすすむと、くすり道に入り、狭井(さい)神社。
ここは、大神神社のご神体である三輪山の登拝口になっています。
白い袈裟をかけて、登拝者が並ぶようにして、山へ入っていかれました。

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狭井神社。登拝者は手続きをして登拝口から登る

狭井神社の西には、大和三山の展望所。
参道を引き返して、行ってみました。
高台になっており、大和三山や後方に金剛・葛城、二上山が望めました。

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大和三山から金剛・葛城の山並みまで見える

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手前左に畝傍山、右に耳成山、後方左から金剛、葛城、岩橋山

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左・岩橋山、右に二上山

狭井神社の入口まで戻り、北へすすみます。

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左に食事処を見て、北へすすむ

道脇に無人の百円ショップがあります。
柿やミカン…など、どれでも1袋100円。
これから先、いくつもある百円ショップです。

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無人の百円ショップ

ミカンと柿、一袋ずつ買い、お金入れに入れます。

玄賓庵の前にやってきます。
志納料を払って、中へ。
庭師さんが、植栽の手入れをされていました。
こぢんまりとした庭で、静かで落ち着きます。

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玄賓庵

玄賓庵は、平安時代に玄賓僧都が隠棲したと伝えられる庵。
謡曲「三輪」の舞台で有名だそうですが、この謡曲のことは皆目無知。
分かっていれば、見る目も変わってくると思うのですが…。

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ホトトギスが咲く庭

玄賓庵を出てすすむと、桧原神社です。
大神神社の摂社で、元伊勢と称されます。
鳥居が三つある変わった神社です。

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桧原神社

桧原神社から西を見ると、正面に二上山が見えます。

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桧原神社から二上山を見る

ここまで、桜井駅からまだ4.5km。1時間半を軽く超えています。
これから先、長いので先へすすみます。

前回、山の辺の道を歩いたのは、40年くらい前。
随分、年月が経っています。
道はよくなり、新しい道標や、トイレが整備され、当時の姿が全く思い出せません。

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途中の道で生駒山を望む

こんにゃくに目が止まりました。
見ると、食べたくなります。
お味噌を塗ってもらって、いただきます。

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1本百円

食べていると、反対側から中高年の団体さんがやってきて、瞬く間に賑やかになりました。
道を挟んだところには、大福餅も売っています。

ハイカーさんの多くが、無人販売所の餅を買っています。
そっちも食べたくなって、草もちも一つ。
食べ歩きは、楽しいものです。

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人気のこんにゃく

薬草を中心にした「万葉の楽園」の前を通ります。
入園無料。それならば…と思い入園。
観賞用や薬用シャクヤク、薬用植物などが栽培されていました。
今の時期は枯れていて、寂しい感じです。

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薬草園から三輪山を見る

ミニチュア動物を並べた陶器の置物を、販売しているところもありました。
手作りの陶芸作品を作っている「桜三輪窯」さんです。

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かわいいミニチュアの動物たち

道端に「ひもろぎ遺跡」の道標を見て、そこにも寄りました。
遺跡があったという石碑だけで、これは、ちょっと拍子抜け。

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ミカン畑の一角にあるひもろぎ遺跡

黄色の稲穂、きれいなコスモス、民家が点在する風景は、歩いているのが苦痛になりません。
どこまでも続くいい風景です。

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コスモス、稲穂、バックは三輪山

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西側に金剛、葛城山

休耕地には、コスモスが植えられ、ベンチやテーブルが置かれています。
お弁当を広げているグループさん、会話で話しが弾みます。

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コスモスが彩る

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後方、三輪山

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西側、二上山

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別角度から見る。樹木と田んぼの間に二上山

快晴で暑いほど。
季節がよく山の辺の道は、行き交う人が絶えません。

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絶好のハイキング日和

景行天皇陵を左に見てすすむと、綿を栽培している畑があります。
その近くに、大和三山の展望地があり、寄ってみます。

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景行天皇陵の横を通る

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見る機会が少ない綿の花

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展望高台から大和三山を見る

道標に沿い、天理・崇神天皇陵へと足をすすめます。
この辺り、古墳が多く、古墳の案内が多くなります。

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距離も確かめすすむ

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渋谷向山古墳

フォックスフェイスの植物を見ました。
狐の顔をした黄色の果実は、見たことがありますが、実際に生育しているところを見るのは始めて。

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フォックスフェイスの花

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これを見て、ちょっと感激

ジンジャーの花もありました。
カンナやチャノキの花も。

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真っ白なジンジャーの花

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カンナの花はもう終わり頃

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チャノキ

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熟した柿も一枚

龍王山への分岐に来ると、その先に史跡櫛山古墳。
西に崇神天皇陵があります。
櫛山古墳のところに休憩場所があり、ここも賑やかでした。

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龍王山への分岐

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崇神天皇陵付近から二上山を見る

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櫛山古墳付近のハイカーさん、北側から南側を撮す

次に行く長岳寺も観光客、ハイカーさんの多いところです。
食事処や簡易販売所が、いくつもあります。

安納芋の焼き芋を見つけました。
100g、100円。230gで230円。
ベンチに腰掛け、熱々のお芋を口に入れて、にっこり。

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おいしい焼き芋

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天井には、吊し柿

長岳寺は以前、入ったことがあり、入口だけ見て、素通りし先へとすすみます。

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参道をすすむと長岳寺

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センニチコウとバックに生駒山

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黄花コスモスが道を彩る

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黄色のジンジャー

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コスモスを前景に二上山

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道標の周りに柿がいっぱい

柿本人麻呂万葉歌碑の前には、立派な休憩所が作られていました。
その西側には、コスモス畑が広がり、絶好の休憩ポイントです。
東側に龍王山、いい展望場所です。

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柿本人麻呂万葉歌碑と龍王山

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歌碑の前の休憩所

念仏寺を左に見て、墓地が並ぶ道を通り抜けます。

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墓地地区を抜ける

道祖神のような石仏もありました。

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花が飾られ、にぎやかです

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沿道のこの花は、何の花?

田園風景を見ながら、すすむと夜都伎(やつぎ)神社。
藁葺きのお社が目を惹きます。

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遠くに矢田丘陵、生駒山

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藁葺き屋根が珍しい

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夜都伎神社近くから見る龍王山

終着の石上神社が近くなってきます。
綿の種を売っているところもありました。

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綿の種、無人販売所

農家の人が、稲刈り後の田圃を焼いています。
これによって、虫の付かない肥えた土に変わるんですね。

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田圃焼きの風景

天理観光農園さんのところへやってくると、みかん狩りをする子どもたちの声。
みかん園の近くでは、十月桜が咲いていました。

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十月桜が咲く

山の辺の道には、歌碑や句碑がいくつもあります。
芭蕉の句碑もありました。
芭蕉は、山の辺の道を歩いたのかな?。
そんなことも思いながら、通り過ぎます。

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芭蕉句碑

森の中へ入ると、石上神宮です。

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楼門

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拝殿

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拝殿の後ろに本殿の屋根が見える

鶏が元気に動き回っています。
楼門のところに、鶏の謂われが掲示されていました。

なぜ、鶏さんがいるの?
神代の昔、天の岩戸開きの神話に、常世(とこよ)の長鳴き鳥を鳴かせて、闇を払い夜明けを告げ、天の岩戸を開いたという神話により、鶏は神道と大変関係の深い吉祥の霊鳥とされています。
この謂われにより、当宮には鶏を境内に放し、御神鶏として大切にしております。


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鶏がたくさん

お参りを済ませて、天理駅へ向かいました。

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天理教本部の前を通り…

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天理駅(JR・近鉄)とうちゃこ
 
とても、よいお天気に恵まれたハイキングになりました。
山の辺の道は、どこを歩いていても、途切れる人がないほどです。                                               
道標、案内板が完備し、見どころも多く、急坂もほとんどなし。
ゆっくり歩くのがおすすめです。
歩く人によって、楽しみ方がいろいろバリエーションできるのも、山の辺の魅力です。

通しで歩くのは、40数年ぶりで、印象は変わっていますが、変わった景色、姿を見て、新たな感動が多くありました。
2018.10.21 / Top↑
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