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このところ、ゆるゆるハイクが多く、少しは、汗をかくような山歩きを…。
ということで、琵琶湖北東部にある己高山(こだかみやま)に行ってきました。

中世に栄えた山岳信仰の遺構が残る山で、どこかロマンの香りが漂う山です。
今回は、紅葉の景色のおまけ付きです。

行程
古橋臨時駐車場7:28ー7:59登山口ー8:39六地蔵8:43ー9:20鶏足寺(けいそくじ)跡9:28ー9:45己高山(標高923m)9:53ー10:43石道寺(しゃくどうじ)・高尾寺跡分岐ー10:54高尾寺跡(逆杉)11:06ー11:29林道出合ー11:41石道寺11:49ー11:52鶏足寺(軽食休憩・散策)12:18ー12:34古橋臨時駐車場 距離約11.5km、所要時間(休憩含む)5時間06分、累計高度(+)約874m


ルート
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早朝5時前に我が家を出て、第二京阪、京滋バイパス、名神、北陸道と乗り継ぎ、木ノ本町古橋に到着。
途中、コンビニで朝食と昼食用に、おにぎりと巻き寿司、クリームパンを購入。
神田PAで軽く食事し、トイレも済ませ、準備万端で古橋に着いたものの、紅葉まつり開催で、駐車場にはロープが張られ、シャットアウト。

さて、どうしたものやら。
お宿の己高庵(ここうあん)さんで聞くと、JAの建物のところを上がったところに無料の駐車場があり、そこならロープはなく、入れますと、親切に教えていただきました。
助かりました。

広い臨時の駐車場は、まだ7時半前、止まっていたのは数台だけ。
準備を整え、歩き開始です。

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鶏足寺観光客用の臨時駐車場
 
空には薄雲がかかり、ぼんやりと霞んだような景色です。
古橋バス停の前を通り過ぎ、登山口のある己高庵の方へ歩いていきます。

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古橋バス停前の案内板

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案内板には臨時駐車場も記されている

与志漏神社の前を通り、まほろばの里 鶏足寺の赤いのぼり旗を見ながら、ゆるやかに登っていきます。

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左に神社を見てすすむ、赤いのぼり旗が立つ

田圃道には、テントも立っていますが、人影はまだなし。

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田圃の中に、もみじまつりのテントや旗が並ぶ

しばらくすすむと、己高庵(左)と、登山道の分岐です。

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直進する。左に上っていくと己高庵

右に広い駐車場。
本来ならば、ここへ止められるはずなのですが、紅葉期間中は、区関係者専用駐車場になっています。
駐車場奥に、登山届のポストがあり、林道が先へ延びています。

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駐車場が右にある

道標を見てすすむと、右にひまわり畑。
まだまだ、見られます。

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木製のユニークな道標

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朝早くで、うなだれている

川沿いの道となり、右に大きな岩があるところにやってきます。
イバリ滝(居張滝)のプレートが立っていて、岩の間から、ぽとりぽとりと、水が落ちています。

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黄葉の景色を見ながら、川沿いをすすむ

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イバリ滝

己高山鶏足寺華やかなりし頃、行者達がこの滝に打たれたと書かれていますが、それほどの水量ではありません。

さらにすすむと、道は二手に分かれ、角に案内板が立っています。
案内板を確認し、右にすすみます。

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分岐にある案内板

左に砂防堰を見てすすむと、己高山登山道と書かれた大きな道標。

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左に砂防堰

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形が凝っている大きな道標

橋を渡って樹林の中に入ると、登山口です。
谷コースと尾根コースがあり、尾根コースに入ります。
ここからが、本格的な山道で、急坂となります。

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登山口、左に一合目の標識がある

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尾根道に入ると、急坂

急坂の途中には、「あせらず、自分のペースで!!」
地元、高時小のプレートが立っています。
この先、高時小のプレートに何度も出会い、励まされます。

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こんなプレートを目にすると、ホッとひと息つける

きれいな自然林が続いています。
落ち葉を踏み締めながら、マイペースで登っていきます。

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なかなかの急坂が続く

四合目辺りまで登ると、右側が開けてきて、斜め前方には鉄塔が見えています。

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四合目付近で振り返って見る

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四合目標示、このプレートも高時小の文字が入っている
 
樹林の道をすすむと、六地蔵のある台地に着きます。

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紅葉が混じる樹林をすすむ

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台地に六地蔵が並ぶ

近江では、最も古いお地蔵さまで、真ん中に阿弥陀さまを挟んで、並んでいます。
周りの紅葉が、お地蔵さまを明るく包んでいます。

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柔和なお顔で、静かに佇む

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お地蔵さまの頭上を紅葉が覆う

六地蔵を過ぎると、道はしばらく平坦になり、倒木が目立つようになります。

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倒木が道を塞ぐ

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しばらく歩きやすい尾根道

ゆるやかになった道も長くは続かず、また、急坂。
鉄塔のところにやってきます。

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倒木の下を通る

眺めのよいところなのですが、ちょっと靄っています。
それに鉄塔と送電線が、景観の邪魔をしているのが、マイナス。
でも、雲海の景色が広がり、しばし見とれます。

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琵琶湖側の景観

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電線を避けて、アップで

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送電線がなければ、もっといい景観なのに…

鉄塔の先には、大きな岩がいくつもある馬止岩、さらにその先、牛止岩があります。
かっては、ここまで、牛や馬で荷物を運んでいたのでしょうか。
展望のよいところで、展望台のプレートもあります。

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大きな岩がいくつもある馬止岩

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右に視界が広がる展望台

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残念ながら、ガスがかかっている

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牛止岩

この辺りから、イワウチワが目立つようになります。
春になると、ピンクの花できれいに染まりそう。

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イワウチワが群生

ブナも目立ってきます。

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きれいなブナ林

大きな樹が現れてくるようになると、鶏足寺跡です。

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太い幹に大きなコブ

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前方、鶏足寺跡

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広い境内だった面影が残る

かっては、僧房120宇を数え隆盛を誇った鶏足寺も、戦国期以降は、寺領が荒れ、衰退著しく明治の末には、寺の多くの仏像は、里人たちによって山下の寺院に移され、現在は大日堂や薬師堂、己高閣・世代閣(収蔵庫)などに安置されています。

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かっての鶏足寺配置図

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案内板が立つ

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広い境内、石塔や石垣にかっての隆盛に思いをはせる

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鶏足寺跡から見る展望

かっての庭園だった湿地帯を通り、斜面をトラバースして登ると、尾根道の急坂となります。

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トラバースしてすすむ

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左に折れ、急坂の尾根道を登る

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尾根道に入ったところで、太陽が顔を覗かせる

直登気味の急坂で、ロープが張られているところもあります。
そこでは、ロープの助けを借りました。

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山頂まで最後の急登が待ち受ける

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急坂の途中で振り返る

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急坂にある大きなブナ

己高山は、広い山頂です。
三等三角点があり、石が祀られています。

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山頂標識と三角点

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石が祀られている

誰もいない山頂で、石に腰掛け、パンを食べて小休憩。
山へ入ってから、誰にも出会っていません。
静かな山頂、独り占め。

山頂から南に尾根を下ります。
足元にササが茂るきれいな自然林が続く道です。

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しばらくは平坦な下り道

左側には、山の稜線が見えています。

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左に見える山並み

変形したブナを多く見ます。
ジグザグの道になり、下ると、鉄塔(鉄塔90)に出ます。

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変形したブナ

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落ち葉の中に小さなモミジとササ

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下り道から見る伊吹山

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周りをススキが覆う鉄塔

ガスが濃くなり、遠くの景色がなんとか見える程度です。

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鉄塔から見る伊吹山

鉄塔のところを下ると、分岐になります。
思わず直進して下ってしまいそうですが、こごは右。
石道寺の道標があります。

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分岐で右に折れ、尾根沿いにすすむ

ここからの道は、かなり荒れていました。
至るところで倒木が道を塞ぎ、その度に、回り道したり、ぐぐる、乗り越えるの連続。
道を見誤らないように、テープを確認しながら下ります。

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杉の倒木が道を塞ぐ

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道標も倒木で分かりにくくなっている

そんな難所を過ぎると、また、いい道が現れます。

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珍しく植林

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ゆるやかなところは、ルンルン気分で下る

下山二つ目の鉄塔があり、この付近から己高山がよく見えます。

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ガスのかかる己高山

下山道には、道標は少ないながらも、あります。
見落とさないように、注意して下ります。

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幹に小さな道標(旧飯福寺)

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根元にある道標

下るにつれ、きれいな紅葉の景色に変わってきます。

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紅葉に染まる景色を眺めながら下る

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美しさに何度も足が止まる

旧飯福寺と石道寺・高尾寺跡の分岐にやってきます。
右折すれば、旧飯福寺。
左折して、石道寺の道を選びます。

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分岐を左に下る

ここからの道は、急坂の下り。
気を付けていないと滑り落ちそう。
しかし、それにも増して、紅葉の絶景。
見飽きることがありません。

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一面を紅葉が染める

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急斜面を染める紅葉

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かなりの急坂

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足を運ぶ度に、立ち止まりシャッターを押す

急斜面と落ち葉で、道が分かりにくくなっています。
テープをひとつ一つ確かめながら、慎重に下ります。

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広い斜面で分かりにくい

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下る途中で振り返る。急斜面であることがよく分かる

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注意してみると、テープがある

突然、広い台地に下り立ちました。
右に、注連縄の架かる大きな杉。

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逆杉のある高尾寺跡

逆杉(さかさすぎ)のある高尾寺跡です。
ここは、まさに別天地。
見渡す限り、周りは紅葉の景色です。

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周りの景色と一緒に撮ると、小さく見えるが…

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近くで見ると巨大

逆杉の名前は、枝振りが根のように見え、この姿からつけられたのだと言われています。
なるほど、そう言われてみれば、肯けます。
樹齢千年、幹周り約7.8m、樹高約35mの巨木。

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愛用のザックを置くと、小さく見える

触るだけで、パワーをもらえそうな気になります。
巨木の杉にあいさつをして、根元に座り、優雅なひとときを過ごしました。

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ザックの横で腰掛けて、ゆっくり休憩

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逆杉の正面に広がる紅葉の景色。

とても、満ち足りたぜいたくな気分でした。
パワーをもらって下ります。

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逆杉には、また、会いたい

ここから登山口までの下りは悪路です。
倒木や枝木が散乱し、道は不明瞭。
しかも、急坂。
テープや踏み跡を見つけて、下ります。

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道、極めて不明瞭

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途中にある標識

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悪路だが、紅葉の景色は美しい

左から、せせらぎが聞こえてくるようになると、登山口はもうすぐ。
林道の出合が登山口です。

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林道に出る

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林道から登山口を見る

ゆるやかな林道を道なりに下っていきます。
十月桜が少しだけ残っていました。
お茶の花も咲いています。

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林道を下る

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少し残る十月桜

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お茶の花

周りの景色が開けてくると、石道寺です。
ここに来て、人に出会いました。
入口で、紅葉散策協力金200円を払って、石道寺に入りました。

石道寺と鶏足寺は、滋賀では屈指の紅葉名所。
平日ですが、多くの人が訪れています。

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石道寺入口

入口脇には、小さな池があり、紅いモミジが鮮やか。

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池には、紅葉の景色が映る

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水面に浮かぶモミジ

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紅葉のトンネル

紅葉に包まれたお堂から遊歩道を通り、鶏足寺に向かいます。

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本堂の拝観料は別途

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遊歩道から本堂を見る

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道標に従い鶏足寺へ

茶畑を見て、石畳の道をすすむと、広場になった休憩所。
ここで見る紅葉もきれいです。
コンビニで買った巻き寿司で、昼食にしました。

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緑の茶畑と紅葉がコラボレーション

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洒落た建物がある鶏足寺休憩所

紅葉の名所に相応しく、参道から本堂にかけて、境内はモミジ一色。
人気のほどがうかがえます。

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参道の一部は、落葉保存区域で、立入禁止

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鶏足寺(旧飯福寺)の石標が立つ

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参道を染める

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本堂を見る

駐車場には、大回りになりますが、もらった散策マップ通りに歩いて戻りました。
途中にある湿地には、カキツバタが咲いていました。

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湿地に咲くカキツバタ、今頃?

朝、見たときには、無人だったテントの中では、簡易のお店が出ていて、観光客の方が、お土産物を買い求めていました。

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地元産の農作物や加工品などが並ぶ

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田圃の遊歩道を振り返る

出発前、数台だった駐車場は、車でほぼいっぱいになっていました。


お天気はイマイチながら、とても印象に残る山でした。
自然林の広がる山は、紅葉がきれいで、飽きることがありません。
史跡が随所に残り、ロマンが感じられる山です。
山で誰一人として出会わなかったのは、意外でした。

登山道は、下山道で荒れていて、分かりにくいところがあります。
テープなどを見落とさないようにすれば、迷うことはない道です。
2018.11.26 / Top↑
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