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低山ながらも北摂では、市民に親しまれている竜王山から阿武山を歩いてきました。
交通アクセスが比較的よく、東海自然歩道や竜王自然歩道、武士(もののふ)自然歩道などのハイキングコースが整備され、安心して歩けることができる道です。

行程
JR茨木駅10:01〜(阪急バス)〜10:42忍頂寺(にんちょうじ)バス停10:43ー11:05宝池寺(ほうちじ・八大龍王)11:08ー11:13竜王山(標高510m)11:27ー11:46穴仏11:51ー11:54負嫁(おいよめ)岩ー12:01岩屋12:03ー12:23清水廃寺・経塚12:24ー12:42車作(くるまつくり)大橋ー13:10車作の森入口ー13:36武士自然歩道出合ー14:04変電所前ー14:47阿武山(標高281m・昼食休憩)14:43ー15:13安威(あい)バス停15:39〜(阪急バス)〜16:00JR茨木駅 距離約12.5km、所要時間(休憩含む)4時間30分、累計高度(+)約573m(ー)約860m


ルート
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JR茨木駅から阪急バス余野行きに乗り約40分、忍頂寺バス停で下車。
バス停から少し戻った信号のところに、宝池寺(八大龍王)へ続く石段があります。
石段脇には、東海自然歩道の標柱。

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忍頂寺バス停、本数は約1時間に1本

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八大龍王へ続く石段

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鳥居からバス通りを見る

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竜王山コースルート

石段の道は、小さな石が敷き詰められた石畳の道に変わり、やがて林道竜王山線に出会います。

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道脇に石仏が祀られている

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石畳の道

途中に忍頂寺があると思っていましたが、忍頂寺へ寄るには、登り口の交差点を通り越し、忍頂寺小学校前から左の林道竜王山線から入ります。(上の竜王山コース参照)

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林道竜王山線出合、左下向かいから登ってきた

林道で右折して下れば、忍頂寺ですが、忍頂寺には寄らず、左折して舗装道を登ります。
登っていくと、蛙岩の案内があります。

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蛙岩の案内

「蛙岩は、忍頂寺より竜王山頂の中間点にあって、山肌に露出している岩の形が、ちょうど蛙の姿に似ている…」
付近を探しましたが、それらしき岩は見つけることができませんでした。

さらに登っていくと、小さな祠が祀られた岩刀山(いわたちやま)。

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岩刀山(別名薬師岩)。岩の割れ目から薬師如来が出現したと言われている

そこそこの傾斜のある道を登り詰めると、宝池寺(八大龍王)です。

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宝池寺

竜王山の信仰の中心で、休憩小屋もあります。

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八大龍王大権現

ここから山道となり、直ぐ奥、左には、愛宕権現が祀られています。

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山道へ入るも、道は広く歩きやすい

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愛宕権現、京都愛宕神社より勧請したもの

分岐点を右に、ゆるやかに登っていくと、竜王山の山頂広場到着。

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分岐を右にすすむ。東海自然歩道だけあって、道標が多い

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山頂広場の道標

お金がかかっていそうな案内マップがあります。
一番に目につくのが、木製展望台。
階段を上って、一番上へ。
数えると、80段ほどありました。

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山頂に掲示されているハイキングマップ

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立派な展望台

展望台屋上には、山名や場所が示されたイラストが掲げられています。
残念なことに、周りの樹木が展望を遮っているのと、視界の明瞭度がイマイチ。

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展望台より左・生駒山、前方、大阪市内方向を見る

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奥に生駒山、手前に阿武山

東海自然歩道は、山頂から南に続きますが、この道は選ばず、山頂広場に戻り、北へ竜王山自然歩道を下ります。

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山頂広場から竜王山自然歩道を穴仏方面へ下る

鉄塔の下をくぐり、急坂を下っていきます。

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鉄塔の下を通る

左に穴仏、負嫁岩の分岐があります。
ここで、本道と離れて、穴仏、負嫁岩へ行ってみました。

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穴仏、負嫁岩分岐で左に下る

細い道を下ると、穴仏の標示があり、左に入り登ったところに、穴仏と呼ばれる大きな岩。
戦国時代、戦乱を避けるために、忍頂寺本堂に安置していた薬師如来を岩屋の岩穴に避難、安置したことで、穴仏と称するようになったそうです。

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仏さまは見ることができませんでした

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岩穴の内部

穴仏の分岐の先には、負嫁岩があります。

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負嫁岩

負嫁岩の謂われは、

「ある村からやってきたお嫁さんが、日々の厳しい仕事に耐えかね怠け心をおこし、毎日のように家人を欺く口実を作り、この岩に座って憩いの場としていました。ある日、この岩に住む天狗がお嫁さんの前に現れ、大声で叱り、あげくの果てに岩の上の松にくくりつけてしまいました。天狗はそのまま消え去り、お嫁さんは食べることも、飲むこともできず、餓死してしまったそうです」(説明板より)

先ほどの分岐へ戻り、本道を下ります。
またまた、大きな岩。「岩屋」です。
開成王子がここで、修業したと伝えられ、この一帯は奥の院と呼ばれています。

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岩屋、胎内くぐりもできる

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岩の下部には、修行場を思わせる仏さまが祀られている


岩屋を過ぎると、広い舗装道の林道に出ます。
林道を下り、車作大橋へ向かいます。
途中、林道から離れて山道の出入りがありますが、道標が要所にあり、迷うことはありません。

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林道出合、ここから広い舗装道

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林道から新名神高速道路を見る

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倒木から小さな枝葉が伸び、紅葉している

林道や自然歩道脇の樹林は、倒木や枝木が折れ曲がり、荒れています。
通路は確保されていますが、昨秋の台風被害がいかに大きかったか、痛感します。

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林道脇の道標、樹木の被害が目立つ

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通路が確保された自然歩道

車作集落が近くに迫ってきたところに、清水廃寺・経塚があります。
眺めのよいところです。

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清水廃寺。鎌倉から室町時代に栄えた清水寺跡

寺は高山右近に焼かれ、僧徒はここに経文を埋めて守り、それが今でも残っています。

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清水廃寺から車作集落、阿武山を見る

集落に下る道には、水車の跡もありました。

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水田の一角に動かなくなった水車

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車作地区を通る東海自然歩道、道標には権内水路の文字

今から290年ほど昔、庄屋・畑中権内が独力で水路を作り、数多くの水車が回っていたと言います。
この水路は、今でも引き継がれています。

車作の名の由来は、白鳳時代・天智天皇の御代(660年頃)に御所車を造って、御所に献上したことから、この地名になったようです。(自然歩道脇の案内板より)

車作集落を抜けると、車作大橋です。

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車作集落を抜ける

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下っていくと安威(あい)川が見えてくる

安威川に沿う道(府道46号線)に出合い、左折して直ぐの車作大橋を渡ります。

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府道46号線に出合、左折

大橋を渡り、すぐ右の舗装された林道を登ります。
直進は、竜仙の滝方面の道です。

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林道の登り坂から竜王山を見る

道なりに登っていくと、通行止めになっていました。

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ここでも、通行止め

一瞬、通るのを躊躇しましたが、行けるところまでいくことにしました。
途中には、重機やダンプ、工事関係の車が何台も止まっていました。

お昼休憩の時間帯で、皆さん、休憩中。
工事をしていたら、止められていたかも…。

倒木はかなり処理がすすんでいますが、道路の崩壊は、まだまだ手が付けられていません。

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崩壊したままになっている林道

通行止めのロープも張られていました。
そこも通り越しすすむと、「車作の森里山保全活動」の看板があります。

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注意していないと通り過ごしてしまう

車作の森の入口で、林道を外れて沢沿いを辿ります。

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沢沿いをすすむ

しばらくすすむと、キツネノカミソリの群落です。
初めて知る名前でした。
網フェンスに、写真や案内文が掲示されています。

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キツネノカミソリの案内

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掲示されている写真

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ヒガンバナ科の花

葉の先が二つに割れ白くなり、キツネの足先に似ているので、この名がつけられたようです。
2001年10月、人工林の間伐などで、通路づくりのため、ネザサ、ツルなど刈って行ったところ翌年より花が吹きだし、大群生地となりました。花期は7月後半より8月頃まで。(森林ボランティアグループ車作里山倶楽部さんより抜粋)

鹿による食害被害防止のため、保護ネットが張られています。

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ネットが張られたキツネノカミソリ群生地

群生地の道は、最初は踏み跡がしっかりあったものの、奥にすすむにつれ、分かりにくくなってきます。
車作の森の道は、自然歩道ではなく、道標類はありません。
倒れた樹木や枝が行く手を塞ぎ、しかも、落ち葉がつもり、踏み跡が読めません。

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倒れた樹木が道を塞ぐ

なんとか踏み跡を見つけだし、兎に角、尾根を目指します。
そんな中でも、小さな花や山ツバキを見つけると、ホッとします。

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沢に掛けられた木橋に黄色の花

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山ツバキが咲く

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炭焼き窯らしき跡

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沢筋を辿り、尾根道をめざす

急坂を這うように登って、やっと尾根道に出ました。
今日のコースでは、ここが一番、五感を集中するところでした。
GPSがあると、心強いです。

尾根道は、武士(もののふ)自然歩道です。
ここからは、道標もあり、道も明瞭でとても歩きやすい道です。

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武士自然歩道に出て右に、阿武山へ向かう

鉄塔の横を通り、快調に歩きます。

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阿武山方向へ

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鉄塔から見る景色、眼下の変電所へ向かう。右奥は生駒山

ゆるやかな道を下っていくと、林道に出ます。

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ゆるやかで歩きやすい

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林道に出る

林道を横切り、武士自然歩道をすすみます。

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林道の案内板

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自然歩道になると、道標、案内板が多い

府道に出ると右折。
変電所に沿って、しばらく府道を歩きます。

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府道で右折

変電所前で左折。
工事車両が通るゆるやかな広い道を登っていきます。

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未舗装の広い道をすすむ

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阿武山へ向かう道で変電所を振り返る

右手には、先ほど歩いた竜王山が、きれいに見えています。

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この道も武士自然歩道になっている

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お椀を伏せたような竜王山

山道に入ると、山頂はもうすぐ。
歩きやすい道です。

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ゆるやかな道が続く

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倒木もあるが、歩きやすい

木の階段を登ると、山頂です。

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この木段を登ると山頂

三角点があり、大きな木彫りの人形が置かれています。

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阿武山山頂

樹木に囲まれた山頂は、広場になっていて、ベンチやテーブルが置かれています。
ここで、遅い昼食を摂りました。

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丸太の休憩ベンチとテーブルがある

山頂の眺めは、南東側が開けています。

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東南部が開ける

市民に親しまれている山で、山頂に着いたときには、先着者が一人。
休憩中に、数人の人が入れ替わり登って来られました。
下山は南に下ります。

この道も整備された歩きやすい道です。

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阿武山から阿武山稲荷、桑原橋方面へ下る

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武士自然歩道が続く

しばらく下ると、見晴らしがよい、阿武山ご神木のところへ出ます。
大きなエノキがあり、たくさんの幹が一つになっています。

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ご神木のエノキ

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根元には、お札

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ご神木から見る景色、遠くは大阪湾

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右奥に六甲山

下る途中に、阿武山古墳があります。
そこは、素通り。

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阿武山古墳は、下山道の傍だが、立ち寄らず

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明るい下山道

阿武山稲荷の祠を左横に見て、下ると朱色の大きな鳥居があり、階段道に変わると登山口です。

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阿武山稲荷の祠

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阿武山稲荷の大きな鳥居

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登り口には、補助杖が置かれている

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登山口を見る

階段を下って、広い車道を横切り、安威川に架かる橋を渡って、すすむと安威バス停。
ここで、歩き終了で、JR茨木駅行きのバスに乗りました。

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安威バス停

コースの大部分が東海、竜王山、武士自然歩道で、道標が整備された道です。
車作の森の道は、不明瞭でルートファイディングが試されます。
一部、昨年の地震、台風の影響で通行止めがあり、事前確認を要します。

行きのバスは、忍頂寺に着くと、自分一人だけになっていました。
途中の山道では、工事中のところを除いて、誰一人として出会わず。
阿武山山頂で、やっと人に出会いました。
とても、静かな山歩きでした。
2019.01.22 / Top↑
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