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長らく南紀の山に遠ざかっていました。
今日、明日と天気予報は二重丸。
久しぶりに、デミオで南紀の山へ。

めざすは大峰・南奥駈道の玉置山(奈良県吉野郡十津川村)と、その南東稜線上にある宝冠の森。
宝冠の森は、古くから修験者の行場です。
垂直のような岩場を、鎖につかまりながら上り下り。
ヒヤヒヤの連続でした。

行程
11:18玉置神社駐車場11:30ー11:47大杉ー11:49玉置神社12:03ー12:13勧業山の碑ー13:00宝冠の森(昼食休憩)13:20ー14:07玉置山・宝冠の森分岐ー14:18玉置山山頂(標高1076m)14:25ー14:50玉置神社駐車場 距離6.7km、所要時間(休憩含む)3時間20分 累計高度(+)約480m


ルート
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7時50分、遅い時間に我が家を出発。
京奈和道路、国道168号線を通り、玉置神社駐車場に着いたのは、11時半に近い時間でした。
空は快晴、駐車場から龍神方面の山々が、きれいに見えました。

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左端・果無峠、その奥、窪んだところはブナノ平、中央奥・牛廻山、丸尾山

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果無峠、ブナノ平、牛廻山、丸尾山クローズアップ

広い駐車場に止まっていた車は、10台足らず。
がらんとしていました。

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玉置山神社駐車場、奥の建物はトイレ

準備を整え、神社へ向かいます。
広い参道を歩きます。

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駐車場から玉置神社へ

杉林の参道です。

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杉林の参道

参道の途中に、十津川村指定天然記念物「枕状溶岩」の石柱が立っています。

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この付近で枕状溶岩を見ることができる

玉置山頂上付近にある枕状溶岩は、海底火山の噴火により噴出した玄武岩質の溶岩が水中に流れ出し、冷えて固まったものである。産出地帯は、不規則な楕円体状または曲がった丸太状をなした岩石が積み重なったもので、岩石の形状が枕に似ていることから枕状溶岩と呼ばれている「玉置山の枕状溶岩堆積地」説明板より抜粋

場所によっては「枕状溶岩」が重なり合って、玉を重ねて置いたように見える箇所があり、これが山名の由来となっています。途中にある「山の神」一帯の岩は、これのようです。

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「山の神」が祀られている

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枕状溶岩の説明板がある

木陰には、雪が残っていました。

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大きな杉の下に残雪

ゆるやかな道をすすむと、右に鳥居が見え、道が二手に分かれます。
鳥居のある右側の道が参道。
左は、身体の不自由な方の道です。

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右の参道を下る

狭い参道を下ります。

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白っぽく見えるのは、雪

自然林が目立つようになり、右の視界が樹林の間に開けてきます。

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右側の視界が開ける

参道脇にシャクナゲが目立つようになると、南奥駈道との出合。
右折してすすむと、本宮辻ですが、ここから本宮辻の区間は、風倒木撤去作業中のため、通行止めになっていました。

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シャクナゲが茂る

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南奥駈道出合。本宮辻(玉置辻)までは、通行止め

出合で左に道をとり、すすむと、大杉の案内が出ています。
大杉まで20m。
右に下ります。

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右に下って大杉へ

日本随一と書いてました。
パワーをもらえそうです。
あまりに大きすぎて、おさまりきれません。
写真に撮ると平凡で、とても、大杉に見えません。

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根周り19.5m、大きさが伝わりません

何千枚も写真を撮っているのに、いつまで経っても初心者。
山歩きと同じレベルです。

再び参道に戻って、玉置神社で参拝。
玉置神社は、熊野三山の奥の宮。

境内には、樹齢を重ねた杉の大樹が、お社を守っています。

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荘厳な雰囲気が漂う玉置神社

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お社の前に立つと、身が引き締まる

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杉の大木がお社を守る

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正面、本殿

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本殿を間近で

本殿の裏手には、神代杉や夫婦杉があり、注連縄が掛けられていました。

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大樹の案内板

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神代杉

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神代杉上部

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さらにアップで

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夫婦杉

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思い切り近づいて見る

杉の大樹は、不思議なパワーを感じさせます。
他にも、シャクナゲが境内を覆うようにありました。

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鐘楼付近のシャクナゲ

本殿で山歩きの安全祈願をして、さて、玉置山山頂は、どっちの方向?
境内をうろうろして分からず。
奥駈道で作業をしていた人に聞くと、「社務所の前をすすむと、登山口がある」と、教えていただきました。

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山頂への道標

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案内図もある

三柱社の右横を通りすすむと、正面に木の鳥居があり、階段が続いています。

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格式を感じさせる三柱社

鳥居をくぐって階段を登っていくと、山頂ですが、まず先に、行場の宝冠の森へ行きます。
最初に、厳しさを経験しておく方が、あとが楽です。

鳥居の手前右に細い道が通じています。

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鳥居手前で右に

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宝冠の森へ続く道

玉置神社の本殿から10分ほどで、勧業山記念碑です。

幕末、十津川郷士は京都に出て勤皇運動に従うことが数年に及び、維新になって、山林は荒れ失業者続出し村は疲弊。
この窮乏を救うため、明治15年(1882)に
同憂の士が、政府に働きかけ、勧業資金の貸付を請願するも、事は急には捗らず、明治20年(1887)になって、漸く士族授産資金、3万円の貸与が許可された。
村はこのすベてを産業復興資金として、復興に充てた。


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勧業山記念碑

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勧業山記念碑アップ

向かいに、十津川郷士の指導者・上平主税(かみだいらちから)の碑があります。

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上平主税の碑

ここから尾根道となり。勧業記念碑の横を通り、東へすすみます。
ゆるやかなアップダウンはありますが、とても、歩きやすく快適な尾根道です。

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歩きやすい道が、しばらく続く

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日陰に雪が残る

ルンルン気分で、軽快です。
とても、修験者の道とは思えません。

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快適な尾根道

正面にピークらしきものが見えます。
樹間から垣間見える左右の景色も、なかなかのものです。

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正面に見えるピーク

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尾根道から見る右側の景色

シャクナゲが多くなり、さながらシャクナゲの尾根道。
あと、ひと月もすると、一帯、シャクナゲの花で、華やかな景色が見られそう。

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シャクナゲ、いっぱい

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アセビが咲いている

木の幹に、宝冠の森・右矢印の札が、ついているところにやってきます。

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宝冠の森は右に

道は、ここから一変します。
急坂の下りとなり、鎖が現れます。

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急坂を下る

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急坂から見る山並み

宝冠の森は、2つほどあるコブ状の急坂を登り下りします。
ゴツゴツした岩場ですが、イメージは、らくだのコブを登り下りするような感じ。

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宝冠の森のコブが見える

劇坂で、鎖なくしては、降りることも登ることもできません。

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木の根元にくくり付けられた鎖、これが頼り

垂直の壁のようなところを下ります。
下ると、その先は、激登り。

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鎖無くしては下れない

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下りたところで振り返る、帰りはここを登る

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鎖を頼りに登る。両脇は断崖絶壁

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急激な下り

足の置き場をひとつ一つ確認しながら、ゆっくり。
時間はたっぷりとあり、慎重に下ります。
一人だと、あせることもありません。

これが何人かと一緒で、もたもたしてると、あせりの気持ちが出たりするものです。
ただし、一人だと事故を起こせば、ケガだけでは済みません。

鎖場を乗り越え、平坦になると、ホッとします。

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細尾根だがホッとする

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変形した幹。こんな姿の樹を見ると、嬉しくなる

尾根からいい景色が見えます。
ひと息入れて、景色を眺めます。

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いい眺め

でも、また、劇坂の下り。
慎重に下ります。

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鎖のある下り

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写真で見ると、たいしたことはないように見えますが…

鞍部に下りて、最後の急坂を登ると、大きな岩のある宝冠の森です。

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この坂を登ると、宝冠の森

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宝冠の森、到着

岩のところが一番高いところですが、眺望はなく、その先に見事な眺望が広がっていました。

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宝冠の森から見る景色

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ズームイン

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北山川が蛇行する

飽きることのない景色です。
景色を眺めながら、お弁当にしました。
今朝、相方さんに作ってもらいました。

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景色を見て昼食タイム

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どこまでも続く山並み

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手前の山は、何山だろうか?

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新緑だと、また、違った景観が見られそう

宝冠の森には、特にこれという目立った標示はありません。
大きな岩が存在感を示しているだけです。
たった一つ、木の枝に修験者らしき人の袈裟が、掛けられていました。

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存在感のある岩

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袈裟が掛かる

休憩後、歩いてきた道を戻ります。
だれ一人として、出会いません。
残雪の上には、自分の足跡だけが残っています。

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独りだけの山歩き

来るときに、撮り損ねたシーンをカメラにおさめ、勧業山碑まで戻ってきました。
帰りの岩場も無事、難なくクリアできました。

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宝冠の森から下る斜面のヒメシャラ

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急坂の上に光が輝く

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倒木してもなお強い生命力の樹木

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宝冠の森を振り返る

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勧業山の碑まで戻ってきた

勧業山の碑で、道は二手に分かれます。
右に行けば、花折塚。
出発時間が遅く、花折塚へは行かず、左に元の道を戻ります。

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勧業山の碑から玉置神社へ戻る

玉置山の分岐に戻ると、右折して鳥居をくぐり、階段道を登ります。

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玉置山の分岐に戻る

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鳥居をくぐり、山頂へ

山頂まで階段主体の急坂です。
左に玉石社を見て、登っていくと、大きな杉の木の根元に石仏が祀られていました。

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玉石社

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杉の根元に、石仏さま

登っていくと、二手の道に分かれます。
分岐に「左、右、共に直ぐ山頂」の標示。
右の道に入り、左の道を下ることにしました。

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左右の道に分かれるが、山頂手前で合流する

山の標示は、あまり当てになりません。
直ぐと書いてあっても、直ぐには着きません。
急坂登りは、とても長く感じます。

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山頂へ続く急坂

前方上が明るくなってくると、山頂です。
手前に奥駈道の道標が立ち、奥に電波塔が見えます。

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山頂、到達

玉置山は、別名を沖見嶽と呼ばれ、小高い丘になった山頂には、一等三角点があり、沖見地蔵さまが祀られています。
その前には、古びた鐘が吊り下げられていました。
眺望が効くのは、東から南側の方向だけ。
先ほど、登った宝冠の森は、目の前。

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玉置山山頂、中央に宝冠の森

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沖見地蔵さま

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鐘が釣り提げられている

関西百名山98座目、達成。。
しばらく余韻に浸り、駐車場へ戻りました。

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玉置山から同じ道を辿り、駐車場へ戻る。帰りの玉置神社

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駐車場へ戻る

一日、ほぼ快晴の天候。
遠出してきたので、明日は関西百名山をもう一座、登ることにしました。
烏帽子山の麓近くにある高田グリーンランド・雲取温泉さんに電話をすると、宿がとれました。

玉置山から雲取温泉に向かいます。
十津川集落に下る道で、景色のきれいなところがあり、車を止め、写真を撮りました。

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十津川集落を見る

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蛇行する十津川に沿って民家が並ぶ

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随分山深いところに来た感がする
 
雲取温泉は日帰り入浴ができる温泉宿。
素泊まりで一泊3850円。
(夕食と明日の朝食は、途中、コンビニで調達)。

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雲取温泉、右が宿泊棟

トイレ、洗面所は共同ですが、部屋は12畳もあり、ゆったり過ぎるほど。
チェックインして、すぐに温泉に駆け込みました。

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この広さで一人、寝具はセルフで

玉置神社では、何人かの参拝者と出会いましたが、山ではたった独り。
スリルある岩場も体験し、いい山歩きになりました。
明日は、ここから登山口まで車で行き、烏帽子山をめざします。

2019.04.04 / Top↑
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