近鉄てくてくマップを片手に、奈良大和高原・都祁の里と都介野岳(つげのだけ)を歩いてきました。
古代に闘鶏(つげ)国があったといわれる奈良市の都祁地区、のどかな風景の中に、歴史のある神社や寺院、大規模な古墳があり、古代ロマンが漂うところです。
今回は、相方さんとゆっくりの軽ハイキングです。
行程
西名阪国道・針テラス9:32ー10:17都祁水分神社10:24ー10:30小治田安萬侶(おはりだのやすまろ)の墓ー10:39来迎寺10:49ー10:59国津神社ー11:21都介野岳(標高631.2m・昼食休憩)11:48ー12:15三陵墓古墳群12:28ー12:58針テラス、距離約10.3km、所要時間(休憩含む)3時間30分、累計高度(+)約319m
ルートスタート地点は、道の駅・針テラス。
我が家から車で50分ほどで到着。
道の駅・針テラス
ここから国道369号線に出て左折し、南にすすみます。
右にショッピングプラザたけよしの大きな建物があります。
そこで、信号を渡り西へ。
広い通りをゆるやかに上っていきます。
左に南都銀行、都祁小学校、右に都祁行政センターの建物があります。
この通りは都祁地区の行政、文教の中心地。左は都祁小学校
左に立派な建物の都祁交流センターの建物を見ると、その先で、道は南に曲がります。
樹林の上り道になり、下りに差し掛かると、前方に宇陀の山並みが見えてきます。
正面に貝ヶ平山が見える
下ったところにある四ツ辻を右折します。
「都祁山の道巡り・至る水分神社1350M」の道標があります。
これから先、要所に道標があり、分かりやすくなっています。
右折して西へすすむ、介護施設の建物、駐車場がある
介護施設の前を過ぎると、田園風景となり、南に都介野岳と宇陀の山が並んで見えてきます。
左・都介野岳、中央から右は宇陀の山
ミラーのある次の辻で左折。
ここにも道標があります。
ミラーのところで左折、手前に道標
田んぼの間の道を歩きますが、曲がり角には道標があり、地図で確認しながらすすみます。
突き当たりで右折すると、民家の並ぶ道。
右折したところにある道標
民家の並ぶ道をすすみ、突き当たりで左折すると、都祁水分神社の参道口です。
民家の並ぶ道
民家の庭に咲く紅梅
都祁水分神社参道口、左の標識で左折
参道が真っ直ぐ延びています。
杉木立の参道をすすむと、正面が本殿です。
神社入口
荘厳な雰囲気が漂う
都祁水分神社は、奈良県に四座(都祁・宇陀・吉野・葛城)ある水分神社の一つ。
近くに淀川と大和川の支流の分水嶺があり、水の神を祀ってきたところです。
本殿の前には能舞台があり、本殿は重文、その前の狛犬は鎌倉期のものです。
能舞台と本殿
本殿前の狛犬
こちらは口を開けている
神社南の池に出て、左にすすむと、小治田安萬侶の墓があります。
奈良時代の官僚のお墓だそうです。
池を右に見てすすむ
小治田安萬侶の墓
近くの民家で見かけたサンシュユの花
池を右回りにすすみ、来迎寺へ。
池付近から都介野岳を見る
善導大師 来迎寺と書かれた石碑を見て左折すると、来迎寺です。
この道の先が来迎寺
来迎寺は行基の開創と伝えられ、苔の張る石段を上った先にお堂があります。
本堂裏には、約100基の五輪塔群が並び、独特の雰囲気が伝わってきます。
厳かな雰囲気
アセビが多く咲く
本堂
立派な鐘楼があります
本堂裏の五輪塔群
中央の宝塔は室町時代のもので国重文
来迎寺から南へT字路で左折し、田んぼの中をすすむと国津神社です。
突き当たり正面に国津神社
古くから農業の神さまを祀る神社で、きれいに掃き清められた境内を見ると、集落の方々の信仰の深さを感じます。
国津神社
神社から南へすすみます。
神社から南へゆるやかに上っていきます
民家が途切れた左側に登山口があります。
ここから山道となります。
都介野岳登山口
そこそこの傾斜のある道です。
都介野岳の標高は631mですが、都祁地区の標高が500m近くあり、高低差はそれほどありません。
歩きやすい山道
階段道になると、傾斜がきつくなり、やがて、三陵墓古墳群から登ってくる道と出合ます。
階段道になる
三陵墓古墳群登山道と合流
ここから傾斜を増し、右に役行者を祀る祠を見ると、ほどなくして山頂です。
この階段をもう一踏ん張り
役行者を祀る祠
山頂には、竜王社が祀られており、小広場になっています。
ここもきれいに手入れされています。
山頂上空から見たパネル写真が掲示されています。
竜王社のある山頂、手前にパネル写真が掲示されている
山頂から見る景色、古墳が多い
中央右側が都祁の中心部
山頂で昼食をとり、下山は三陵墓古墳群の道をとります。
三陵墓古墳群へ続く登山道
こちらの道は階段が少なく歩きやすい
澄んだ青空
登山口で右折します。
道標が壊れていました
三陵墓古墳群は、東古墳と西古墳があり、どちらも埴輪のレプリカが飾られ、古墳公園として整備されています。
西古墳から都介野岳を見る
西古墳から東古墳を見る
この人は古代人?、西古墳にて
西と東の古墳の間に、面白い形をした石の望遠鏡があります。
小さな穴を覗くと、あの人が見えます。
石の望遠鏡、桜がほころぶ
望遠鏡を覗く
東古墳
古墳公園を後に、田園風景が広がるなか、針テラスへ戻ります。
なだらかな斜面は、お茶畑。
大和茶で知られています。
きれいな茶畑
円錐形の端正な都介野岳は、どこからでも望むことができ、都祁の富士と呼ばれる理由が分かります。
左・都介野岳
茶畑と都介野岳
池から撮す。都祁高原は溜池が多い
のどかな風景を眺めながらの歩きでした。
マイナーな山ですが、たまには、のんびり歴史を感じながら歩くのもいいものです。
帰りに、月ヶ瀬梅林に寄りました。
残念ながら、散りがかなりすすみ、見頃は過ぎていました。